振り返れば20代の頃、就職して自家用車を手に入れ、お金と行動範囲を手に入れた若者がハマるモノと言えば… 当然「釣り」でしょう!
ん、そんなワケ無い?
私の場合、小学生の頃に奥武蔵の山や川で遊んだ経験(もちろんヤマメ釣りも)があり、当時は「大人になったら本格的に渓流釣りをやるぞ!」と固く心に誓ったものでした(笑)
というワケで私の20代は春から秋のシーズンは渓流のヤマメから始まって本流ヤマメ、鮎友釣り。シーズンオフはルアーやフライでバスやら近所の雑魚やら本栖湖のスーパーブラウン(釣れなかったけど…)を求めて1年中ほぼ休みなし。休日の7~8割は釣りに行っていましたね(笑)
そんな釣りキチ○イな生活も20代まで。いろいろありましてすっかり釣りから遠ざかった日常を送っておりました。それでも4~5年間は年1回の魚野川詣はしておりましたが、それも行かなくなって10年。釣道具類も押入れのはるか奥に仕舞い込まれて、いつしか忘却の彼方へとその存在すら思い出す事も無くなっておりました。
それが何のキッカケでまたまた渓流釣行なんぞに行ったのか?
私は4~5年前から山歩きを始め、昨年からは山道を走るトレイルランニングなんぞもやり出して、そのレポートをこのブログに掲載しておりました。その山関係のブログで知り合ったのが、今回の渓流釣行のキッカケとなった上野さん。埼玉県飯能市在住の渓流ルアーマンであります。上野さんのブログを見ると、難しいとされる首都圏近郊の渓流でミノー(小魚を模したルアー)を使ってヤマメやイワナをバンバン釣り上げています。
私も過去に渓流に通いつめていたので、ルアーマンやフライマンにも何度となく遭遇しています。でも彼らのほとんどがスタイル主義というのか、格好は決まっています。でもルアーやフライをキャストする姿を見れば、まず腕の程がわかります。中にはうまい人ももちろんいますが、そうでない人のほうが多かったような…(笑) 実際、ルアーやフライでヤマメを釣った場面なんて現場では見たことも無かったし。
ヤマメのエサ釣りの場合、基本は如何にエサを自然に流すかということであって不自然に流れるエサは喰わないと言われていました。糸を細くしオモリを軽くし針は小さくします。もちろんエサはヤマメが日常的に喰っている川虫類がメイン。そうでなくては特に秩父や奥多摩の人気の高い渓流の魚は釣れないというのが定説でした。そんな気難しい魚が、どう見ても本物のエサとは似ても似つかないルアーなんぞで釣れるものなのか?
もちろん実際にルアーで釣れることは知っています。コンスタントに釣果を上げている人の事が雑誌に載っていたりビデオが出ていたりしています。ですが、繊細なエサ釣りで週末にコンスタントに5匹釣れればかなりの腕前といわれる秩父や奥多摩で、ルアーなんぞでそんなに簡単に20~30匹もヤマメが釣れていいものなのか!(笑)
というワケで、野生のヤマメがルアーにヒットする衝撃的場面を実際に目の当たりにすべく、上野氏に渓流釣行の同行をお願いした。
渓流に同行するとなれば当然川に立ち込むためにウェーダーが必要になる。ウェーダーまで着用してただ見てるだけというのも物足りない。で、自宅の押入れの奥を探し回ったら、とりあえずエサ釣りをするだけの道具一式は出てきた。
ということで前置きが長くなったが、渓流シーズンも終盤の平成22年9月25日(土)、秩父大滝地区の荒川本流へ上野氏と同行した。
猛暑続きですっかり渇水していた荒川本流。釣行日の2日前に埼玉県内には相当の雨が降り、増水で遡上魚の活性化が期待されたが実際現場に到着してみると依然荒川は渇水状態のまま。ほとんど流れのない大淵ではエサ釣りには厳しいが、ルアーなら流れが無くても釣りは可能だ。実際にルアーで攻めるところを見せてもらった。
当日の荒川の様子
流れの無い淵を攻める上野氏
ご覧のようにほとんど流れの無い大淵。対岸のギリギリにミノーをキャストし、アクションを付けながら手前に引いてきます。こんな止水でも岩陰にヤマメが隠れています。岩陰から出てきたヤマメが猛スピードでルアーを追いかけます。
これは迫力ありますよ! 私も過去にフローティングミノーやフライでバス釣りをしてましたが、やっぱりバスとヤマメとではスピード感が違います。このときは条件が悪かったか、それこそがヤマメなのか、写真の手前の日が射しているところまでは追ってはこず、また何度もアタックしてくることもありませんでした。まさに一発勝負ですな!
何回もヤマメのチェイスは見ることができ、一回はあと一歩でフッキングという迫力満点のシーンを目撃できました。そして水深30cmほどのチャラ瀬に差し掛かりました。対岸のピンポイントにキャストされたミノーが流れを横切ったその時!一瞬の勝負でしたね。見事ヤマメがフッキング!
上野氏の釣果 26cm
結局この日はこのヤマメが唯一の釣果でしたが(私は12cm位のチビヤマメを1尾…)、迫力満点のチェイスシーン、ヒットシーンを目の当たりにすることができ、また10年ぶりに自分も実際にヤマメ釣りをすることが出来て充実の1日でした! 上野さん、ありがとうございました。
コレをキッカケに再び釣りシンドロームが再発するかはわかりませんが(笑)、少なくとも来シーズン1~2回は秩父に出撃することは間違いないと思われます。そのときはもしかするとエサ釣りではなくテンカラ(和式毛鉤)を振っているかも…(笑)
最後に貴重な釣り姿を…
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