かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問と回答:生徒指導概論A(木)101104 メディアに心を蝕まれる子どもたち 後半

2010年11月04日 | Weblog
1. 今後予想されるメディアの危険性
  答:今後の方向としては、テレビが双方向性になったりといように、現在以上にインターネットを多くの人が使うという状況になるとおもいます。双方向性になると、悪意のある情報も、より容易く広く流れると言うことになります。現在のメディアの危険性も、多数の人間に一度に情報が広まることの欠点です。

2. 子どもにパソコンを使わせる時期は、いつ頃がベストでしょうか?
  答:使う内容と状況によります。何か調べるためやゲームをするのであれば小学生でもいいと思います。ただ、その場合でも親ができるだけ、関わり一緒にすることが望ましいと思います。保護者や教育者として一番まずいのは、物や機械だけを与えて、あとは自分でやりなさいと言う態度がいけないのだと思います。関わっていれば、危険なサイトなども教えたり禁止することが可能だと思います。


3. 好きなアーティストは誰ですか?
  答:今、好きなアーティストは、ディープフォレスト、エニグマです。ヘイリーなどの女性歌手も好きです。若い頃は、ビートルズやビリー・ジョエル、スティービー・ワンダーが好きでした。その後は、イエスやキング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマーなどのプログレッシブ・ロックにはまっていた時代もありました。

4. 小中学生に携帯やパソコンを持たせることについてどのように思っていらっしゃるでしょうか。自分はいらないと思います。
5. 小学校の授業では、インターネットを利用した授業がありますが、川島先生は、児童にとってインターネットを経験させる時期として適切だと思いますか?・先生は携帯電話をどのようにお考えですか。
6. 子どもが携帯電話を持つことについて、どうお考えですか?
  答:授業中にも話をしましたが、インターネットも形態も、いらない子どもの状況であればいらないと思います。しかし、どの子どもも必要がないと決めてしまうのはおかしいと思います。というのは、携帯は遠くの学校に通っている場合などは、親としては心配なので連絡がほしいと思います。ただ、その場合でも、親はその使用状況をチェックする必要があると思います。そして、個別に利用しても良い内容をルールとして約束する必要があると思います。また、登下校が時間のかかる子どもや障害などを持つ場合などは、どこか途中で居場所を確認したい気もします。そのように、まとめて決めてしまうのでなく、個別に対応する必要があるのではないでしょうか。私の知り合いは、中学校に登下校が遠いので例外を認めてもらおうとしましたが、一切認めないとのことでした。すべての子どもをそのように疑ってかかる必要はないと思います。

7. 最近、寒いですが、先生はどうやってこの寒さを乗り切っていますか?
  答:私は、部屋で起きている時はストーブと加湿器をかけますが、寝るときのために、毎日布団乾燥機をかけます。寝る時に、ほっかほっかで暖かいですう。

8. 日本から少年犯罪はなくなると思いますか。
  答:大人の犯罪が無くならなければ、無くならないと思います。子どもはその時代の子どもが悪いのではなくて、その時代の大人が問題だと思っています。

9. 川島先生は、ご自身のブログの活用の仕方について、どう思われますか?
  答:このブログは、いわゆるブログではないと思っています。私は、他にも個人的なブログを持っています。しかし、たまにしか更新しません。というか、他の人が読んで役に立つ可能性があるような内容を書くことにしています。活用としては、旅行記などは、自分自身でどこへ行ったのかの記録のようなものです。基本的に内容は自分の覚え書きのようなものになっています。あまり、他の人とのコミュニケーションを求めることはありません。


10. 授業でインターネットを使用するシステムをどう思いますか。
  答:いいと思いますよ。大人が使用して便利であれば、子どもにも教えて当然だと思います。教育場面とは、子どもを大人にするために過程だと思っています。ですから、子どもが内容を理解し、ついていけるのであればかまわないと思います。


11. ネットには「フィルタリング」というものがありますが、どの程度閲覧をブロックできるのかご存じですか?
  答:フィルタリングのソフトと使用する場面で異なると思います。例えば家庭での使用であれば、開いては困るホームページを登録しておいて開かせないようにしたり、逆に、特定のホームページしか開かないように設定することができます。さらに、そのページを検索して特定の言葉や映像(例えば、アダルト、殺人、麻薬、裸の映像:肌色が多いなど)を含んでいた場合にブロックすることも可能です。しかし、子どもの方も、何とか見ようと考えるでしょうね。


12. 先生は”インターネット社会”と聞いてプラスのイメージを持っていますか?マイナスのイメージを持っていますか?
  答:もちろん、プラスのイメージです。

13. 普通の学校にはどれくらい、何らかの特別ルールが学校生活に影響を与える宗教に属している生徒がいるのでしょうか。
  答:さあ、どうなんだろう。しかし、かなり多いのではないかと思います。エホバの証人は、日本の中だけで20万人以上いるそうです。

14. フィルタリングソフトは、世界中で活用されているものか?そのソフトは、インターネットの普及に合わせて早期に活用できなかったのか?
  答:それは、無理でしょう。世界中には、いろいろな価値観を持った人がいるのですから、


15. 乳幼児期に2種類以上の言語を聞いていた場合、どのような言語能力が身につくのでしょうか。P57での「一般的な言語の獲得」から疑問に思いました。
  答:日常的に2言語以上を10歳近くまで使用するという完全なバイリンガルの子どもは、同一の脳の部位を両方の言語し使用するときに使い、10歳以降に2種類以上の言語を覚えた場合は、別の場所を使うという研究があります。乳幼児期だけに(5歳くらいまで)2種類以上の言語を聞いていても、表面的には、あまり影響がないような気がします。しかし、言語の問題よりも内容や与えられ方によっては影響すると思います。


16. 先生は「インターネットコミュニケーション」を利用することについて賛成ですか?
  答:もちろん、賛成です。危険性は危険性として、それを防ぐ方法を大人が知らないというのが問題なのではないかと思います。


17. 先生は1日どれくらいインターネットを使いますか?
  答:使わない日もあるけど、平均して、2時間から3時間かな。

18. 先生はご自分のお子さんにはどのようなメディア対策をしましたか。
  答:私の子どもが小さな頃は、まだインターネットがなかったのです。中学生からはパソコンを与えました。しかし、インターネットにつながったのは、子どもたちが大学生以降だったので、特に何も考えませ、んでした。

18. 〈質問…というかお願いです〉毎回の講義で行われる小テストがありますが、これから授業中ではなく自宅での宿題ということにしていただけないでしょうか?
講義の最後の10分程度でプリントを埋めるように慌てて書いても、何も頭に残らないと思います。授業中は先生のお話を聞くこととノートを取ることにしっかりと集中し、自宅でじっくりと教科書や資料、ノートと向き合いながら考えて取り組みたいです。ぜひご検討をお願いします。
  答:確かに、そうですね。私としても、その状況によってと思っています。20分以上テスト時間がとれる場合は、その場での解答をしてもらいたいと思います。章によっては、内容的に説明の時間が余りかからない章もありますから・・それと、私としては、その場で提出してもらうことで出席も兼ねようと考えているのです。


19. メディアの広がりによって、失われたものについて書かれていますが、テレビやインターネットの広がりによって子どもたちが得たものはあると思いますか?
  答:直接的な影響よりも間接的な部分が多いと思います。メディアの広がりが、大人に影響を与え、そこから子どもが影響されると言うことです。親が興味を持っている内容(例えば、音楽や俳優)には、子どもも興味を持ちます。さらに、メディアによって、よりおもしろい歌や遊び、さらには、「ことば」については、かなり大きな影響を持つのではないでしょうか。この本では、悪い影響しか書いていませんが、テレビの内容の言葉を最初に話したからと言って、悪いとは決められません。問題はテレビに子守をさせるなどのメディアへの依存のしすぎが問題なのです。母親と一緒にテレビを見て、楽しく、ことばを覚えるのはいいことだと思っています。まあ、この本は、自分の主張を通すために、悪い部分を強調しすぎているところがありますね。

19. 日本にはオウム真理教のようなカルト教団は多く存在するのですか?
  答:もちろん、かなり多いと思いますよ。実態はわかりませんが、仏教系、神道系、キリスト教系、その他などにに分けると仏教系の方が圧倒的に多いのでしょうが、どちらの宗教なのかわからないようなものもあります。授業中も言いましたが、教祖や創始者(その宗派の)が生きている場合は、強引な場合が多いのではないかと思っています。


20. 、とても想像できないようなおかしな事件が毎日のように起こっています。そういったことをメディアで多きく取り上げることによって子どもたちの心を蝕んでいく、とありますが世の中で起きている凶悪な事件を知ることは、子どもにとっても必要なことだと思いますか?
  答:心理学の研究で、凶悪な犯罪は伝染すると言われています。ですから、子どもが凶悪な犯罪を知ることは、かなり状況によると考えられます。それはメディアが発達していない時代でもいろいろな凶悪な犯罪がありましたが、一時的ものだったと考えられるからです。子どもの教育では、子どもの年齢や性別などの内的な条件と、それが与えられる外的な条件によって、適切な環境(情報やおもちゃなどの道具)があると思います。ですから、常に何でも与えればよいと言うわけではないと思います。


21. 毎回お答いただきありがとうございます。先生がプログを運営していらっしゃいますが、運営をしていて大変だと思うことはどのようなことですか?またこの著書の後半では筆者と五十嵐さんが居酒屋で飲みながらネットについて語っていますが、先生はお酒が好きですか?また好きでありましたら何を飲むか教えてください。
  答:このブログは、なにも大変なことはありません。回答するのにちょっと時間がかかることだけです。また、皆さんのレポートは、けっこう読んで楽しんでします。お酒は、つまみによって、何でも飲みます。よく訊いてくれました。食事の時の飲酒が主で、食事以外の時にはあまり飲みませんが、時々飲みます。飲むものは、食事の時は、焼き肉や焼き鳥なら生ビール、生牡蠣や刺身なら日本酒度が3以下の日本酒、しかし、トロやハマチのような油分が多いのなら辛めの日本酒、鶏肉の鍋なら焼酎それも乙類の焼酎がいいです。ビーフシチューやトマト味の洋風料理なら赤ワイン、バターを使った魚料理や牡蠣などは白ワイン、中華料理は紹興酒でお燗をした方が好きです。というように、なんでも飲みます。その他に、食後にはウイスキーやブランデーを飲みます。昨年行ったアイルランドの「コネマラ」というアイリッシュウイスキーは最高でした。また、食前や食事を作りながらは甘いリキュールを飲むことも多いです。9月に行ったエストニアの「バナタリン」はおいしいリキュールです。ラトビアの「ブラックバルサム」もいいですよ。


22. 近の報道は編集されていたり、報道する人や局の主義・主張が述べられていたりして事実をありのまま報道されていないと思う。編集については時間内に報道するなどの都合があることは承知しているし、個人の主義・主張を述べることによって国民的な議論を喚起できる可能性もあるかもしれない。しかし、このような姿勢は事実を伝えるという意味で、正しい姿勢であるのかどうか。
  答:正しいかどうかは、それを読む人、情報を受け取る人の問題でもあります。それらの情報を自分と反対の意見や嫌な報道がされたときには無視したり怒ったりします。例えば、赤○新聞と朝○新聞では信用度が違うかもしれません。受け取る側が、その発信者を無条件で信じることが間違っているのかもしれません。ですから、メディアリテラシーのように、常にメディアを批判的に見ることを学ぶ必要があるかもしれません。そして、この授業でもそうですが、多くの知識を学ぶことでより客観的な情報についての判断ができるようになると考えられます。私は、学校教育、特に義務教育の役割の一つとして、与えられた情報を客観的に判断する態度を学ぶことの重要性を感じます。


23. 8章が良く理解できませんでした。ミハイル・バフチンの"対話的感受性に満ちた存在"という言葉。五十嵐さんの「自己テキストを毎日つづる行為によって自分を振り返ることができ生きる根拠を問い直す」というのがどうも、しっくりこないです。全体の流れとしても、何故最後は対話で終わってしまうのか、しかも大人とネットコミュニケーションの関わりのまま。少し疑問が残ります。もっと考えて読めば、関連性がわかったのかも知れませんが。
  答:確かに、わかりにくいですね。バフチンは読んだことがないのですが、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟における作者と主人公の対話をいっているのではないかと思います。ネット上で、自分とは何なのかを考えた時に、どこに自分がいるのかを問い続けないとわからなくなることがあるような気がします。我々は自分自身との対話の中で生きているとも言えるかもしれません。よく、わからなくてすみません。