しかし、皆さんも、よく頑張ってレポートを書きますね。上手なレポートが多いです。私もきちんと回答をしなくては、・・・
1. 私は女3姉妹のため、男兄弟がいません。母親になり、男の子を育てることになった時、女の子を育てるように育ててしまうということはあるのでしょうか。
答:この問題は、男の子の母親になった女性は誰でもが悩むようですね。しかし、私の意見としては子どもは母親が一人で育てるわけではないと言うことです。すなわち、子どもには父親がいて、それは男性です。ですから、夫婦でじっくりと相談し分からないことは男性の先輩である夫(父親)に」聞くのがいいのです。どうも、女性は子どものことになると、全てが自分で理解しなければならないと思っているようですね。
2. 学校の中でバランスのよい自己主張を育むための教材は何かあるのか。
答:この本にも書いてありましたが、まず知識を得る、問題を考える、ロールプレイなどで身体で覚える、という方法をとればどのような教材でも学ぶことができます。バランスについては、その基準は文化や地方、学校によって異なるので、教師のアドバイスや、周りの人間を観察することで討論で自分なりの基準を作って行くしかないと思います。
3. いじめを無くすためには、教師はどのような対応をしていけばよいと思いますか?
答:これは、第6章で扱いますが、概略を述べます。いじめは基本的に対人関係についての視野の狭さから生ずることが多いのです。特に友人関係について、そのグループで認められないという感情がいじめを受けたという感情につながります。ですから、教師は、まず、子どもの対人関係の視野を広げるための方策をとること(例えば、認知療法を学ぶ)、次に、子どもの対人関係に気を配り、子どもが特定のグループだけに関与してしまうことをさけるよう考慮する・・ことが必要だと思います。次の次の討論でも扱います。
4. 川島先生は最近旅行はどこに行きましたか?教えてください。
答:9月にエストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドに旅をしました。バルト3国なんてどこも一緒だろうと思っていたら、言葉は違うし、雰囲気も違うし、宗教も違うし、経済力も異なっていてびっくりしました。
5. 先生は子どもの時発言が得意な方でしたか、それとも苦手な方でしたか。
答:高校までは、あまり上手に自分の意見を言うことができませんでした。しかし、大学の時に学生紛争があり、多くの人と討論や大衆団交などを経験したことで、話すことになれてきて、うまくなりました。
6. 先生の周りに虐待をした知り合いや受けた知り合いはいますか。
答:私の周りというか、家の近くに毎日のように子どもを怒鳴ってぶったりしている音の聞こえる家がありました。しかし、児童相談所への通報があったらしく、最近では、全くと言っていいほど、怒鳴り声は聞こえなくなりました。
7. 教師は自分の子どもがいじめられているという親が訴えてきても、あまり深く対応しようとしないのはなぜですか?
答:それは、2つの方向の解釈があります。一つは、親の言うことを鵜呑みにできないと言うこと、2つめは、そのまま信用して教師がなにか動いたときに、その結果がどのようなことになるか明白でないことだと思います。実際、私の知っているケースでも、子どもが親に自分の都合のいいことだけを言っていたケースがありました。また、教師が、いじめているという子どもを正したところ、いじめているわけではないという返答の方が多く、証拠が掴みにくく、さらには、正した生徒がそれを親に報告し、逆に教師が不利な立場になったという話もあります。いじめは、その背後の状況を正しく理解することがとても難しいのだと思います。なにしろ、子どもは自分に都合の良い嘘をつくのが得意なのです。ただし、これは小学校低学年までです。中学校のいじめは、さらに扱いにくくなります。
8. 川島先生は、子どもを育てるときには、「誉めて伸ばす」タイプ、「叱って伸ばす」タイプどちらでしたか?
答:たぶん、「誉めて伸ばす」タイプだったと思いますが、ただ、褒めようと考えて褒めていたわけではありません。というより、良くできたと思ったときには褒めましたが、わざわざ意図的に褒めようとは考えたことはありません。たまたま、あまり叱る必要がなかっただけだと思っています。子どもにはじめにルールを決めて、それを守っていれば叱る必要がないと思っていたからです。私は、学生や他の人に対して、誰に対しても同じスタンスをとっています。自分の子どもも、他の友人や知り合いに対しても同じような態度だったと思います。
9. 先生だったら、授業でわかっていてもなかなか手を挙げない子へはどう対応しますか。
答:まず、手を挙げることだけを目標せずに、その子どもと仲良くなろうとします。そして、授業の中で、「あなたは、手を挙げて答えを間違えても決して、非難はしないし、友達から非難されたら助けてあげるよ」・・・という雰囲気をつくってから、「さあ、○○ちゃん、答えられるかな、できなくても間違えても、考えて答えることが大切なんだよ」と言ってから、回答を求めるというのがいいと思います。。でも、中学生にまでなると、そうはいかないでしょうね。
10. セルフ・エスティームと母親との関係性が挙げられていたが、父親との関係性はないのか?
答:いえ、この本の中では、父親についてのデータがとりづらかったので、母親についてしか扱っていないのだと思います。実際は、特に、男児にとっては、セルフエスティームのモデルになるのは父親です。まあ、著者が女性なので、男性の立場から言及することができなかったのだと思います。同じような、父親についてのデータも見てみたいものです。
11. 川島先生が他者と「かかわったことで知ることができた自分」とは、どのようなものでしたか?
答:それは、あまりにも多すぎてわかりません。と言うより、いつも、今でも皆さんのレポートを通してでさえ、「かかわったことで知ることができた自分」の部分を持っています。しかし、一番、私が自分を振り返ることのきっかけになっているのは、ワイフだと思います。
12. 今の教育制度で、先生が一番問題だなと感じることがあれば教えてください。
答:制度と言うより、日本の子どもについての価値観が西洋の価値観に影響されて、一貫性の無いものになっていることが問題だと思っています。教育は、親子3代くらい(50年)が、多少に違いはあっても同じような価値観を持っていて、初めてその文化での教育観が成立するものだと思っています。こんなに、コロコロと子どもの教育観が変わるようでは、何が正しい教育なのか分からなくなる人が多くなります。
13. 先生は最近とにかく人気のあるAKB48についてどうみますか?
答:いいですね。僕もファンです(冗談です)。すみません。私は、テレビを見ないので、まったく、わかりません。でも、20年前くらいまでは、毎週のようにAKihaBaraに通っていた時代がありました(でも、ジャンクやさん巡りでしたが)。
14. 子どもの自己主張の重視のしすぎがただのわがままにつながってしまう可能性もあると感じるのですが、先生はどのように思っていらっしゃるでしょうか。
答:確かに、そうだと思います。自己主張は、そのままワガママになる可能性があります。しかし、ワガママにならないためには、自己主張は意見を言うことができると言うことで、その意見が通らなかったときでも、それなりの理由をつけて納得できるかどうかです。その意味で、ここでの自己主張とは、意見をきちんと言えることができるかどうかと言うことを問題にしているのであって、何が何でも自分の言うことを聞かせようというものではないと思います。
15. 先生が自身の子どもから注意して見られているなと感じる場面、こんな姿を見られていたのかと気付いた場面はありますか。ありましたらお答えください。
答:あまり、意識したことがありませんが、息子が私の博士の学位をうらやましいと思っていたようで、何が何でも博士号をとりたいと考えて目標にしていたようです。今は、なんとかとったようですが・・・
16. 明らかに相手が間違っていて,理不尽なことを言われたとして,でも自分の意見を言ったらこれから先,この場所でとても居づらくなってしまうとしたら,それは言うべきなのでしょうか?それともその時は間違っていると思っても言わないことが正しいのでしょうか.
答:私は、その場所に居づらくなることが耐えられると考えれば言うかもしれませんが、全体の雰囲気を崩して居づらくなるようならいいません。ケースバイケースです。
17. 子どもを褒めたり意見を尊重したりして、自尊心を育てるのは大切なことですが、自尊心の育成は行き過ぎると自己中心的な考え方の育成につながってしまう危険性があります。それを避けるためにはどうしたらよいのでしょうか?どの程度まで褒めたり意見を尊重したりすればよいのでしょうか?
答:そうですね。私もそういう傾向があって、酔っぱらうと「なるちゃん(ナルシスト、我が褒め)」になると、いつも言われています。酔っぱらって我が褒めになって、そのたびに反省をしています。でも、人間は、そんなもんでしょう。自己中心的であっても、何とか社会で適応して生きていければいいのですが、それが、行き過ぎて周りから嫌がられると問題ですね。ですから、前の回答と似てきますが、自己主張をすることを褒めるのであって、その意見を通すことを褒めないようにすればいいと思います。意見が正しいかどうかでなく、よく意見が言えたね・・と褒めるのです。
18. いつも質問にお答えいただき、ありがとうございます。最近話題になっている、モンスターペアレントのような方々を見ていると、自己主張を誤った形で行っているように私には感じられますが、先生はどう感じますか?
答:モンスターペアレントは、意見を言うと言うよりも、自分の意見を通すことでストレスを解消したり、間違った達成感を感じているのだと思います。ですから、正しい自己主張とは言えません。自己主張をしたら、それがどのくらい正しいのかを周りを見て、セルフモニターができないと自己主張ができているとは言えません。相手の話を聞かない、一方通行の自己主張は、自己主張とは言えません。
1. 私は女3姉妹のため、男兄弟がいません。母親になり、男の子を育てることになった時、女の子を育てるように育ててしまうということはあるのでしょうか。
答:この問題は、男の子の母親になった女性は誰でもが悩むようですね。しかし、私の意見としては子どもは母親が一人で育てるわけではないと言うことです。すなわち、子どもには父親がいて、それは男性です。ですから、夫婦でじっくりと相談し分からないことは男性の先輩である夫(父親)に」聞くのがいいのです。どうも、女性は子どものことになると、全てが自分で理解しなければならないと思っているようですね。
2. 学校の中でバランスのよい自己主張を育むための教材は何かあるのか。
答:この本にも書いてありましたが、まず知識を得る、問題を考える、ロールプレイなどで身体で覚える、という方法をとればどのような教材でも学ぶことができます。バランスについては、その基準は文化や地方、学校によって異なるので、教師のアドバイスや、周りの人間を観察することで討論で自分なりの基準を作って行くしかないと思います。
3. いじめを無くすためには、教師はどのような対応をしていけばよいと思いますか?
答:これは、第6章で扱いますが、概略を述べます。いじめは基本的に対人関係についての視野の狭さから生ずることが多いのです。特に友人関係について、そのグループで認められないという感情がいじめを受けたという感情につながります。ですから、教師は、まず、子どもの対人関係の視野を広げるための方策をとること(例えば、認知療法を学ぶ)、次に、子どもの対人関係に気を配り、子どもが特定のグループだけに関与してしまうことをさけるよう考慮する・・ことが必要だと思います。次の次の討論でも扱います。
4. 川島先生は最近旅行はどこに行きましたか?教えてください。
答:9月にエストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドに旅をしました。バルト3国なんてどこも一緒だろうと思っていたら、言葉は違うし、雰囲気も違うし、宗教も違うし、経済力も異なっていてびっくりしました。
5. 先生は子どもの時発言が得意な方でしたか、それとも苦手な方でしたか。
答:高校までは、あまり上手に自分の意見を言うことができませんでした。しかし、大学の時に学生紛争があり、多くの人と討論や大衆団交などを経験したことで、話すことになれてきて、うまくなりました。
6. 先生の周りに虐待をした知り合いや受けた知り合いはいますか。
答:私の周りというか、家の近くに毎日のように子どもを怒鳴ってぶったりしている音の聞こえる家がありました。しかし、児童相談所への通報があったらしく、最近では、全くと言っていいほど、怒鳴り声は聞こえなくなりました。
7. 教師は自分の子どもがいじめられているという親が訴えてきても、あまり深く対応しようとしないのはなぜですか?
答:それは、2つの方向の解釈があります。一つは、親の言うことを鵜呑みにできないと言うこと、2つめは、そのまま信用して教師がなにか動いたときに、その結果がどのようなことになるか明白でないことだと思います。実際、私の知っているケースでも、子どもが親に自分の都合のいいことだけを言っていたケースがありました。また、教師が、いじめているという子どもを正したところ、いじめているわけではないという返答の方が多く、証拠が掴みにくく、さらには、正した生徒がそれを親に報告し、逆に教師が不利な立場になったという話もあります。いじめは、その背後の状況を正しく理解することがとても難しいのだと思います。なにしろ、子どもは自分に都合の良い嘘をつくのが得意なのです。ただし、これは小学校低学年までです。中学校のいじめは、さらに扱いにくくなります。
8. 川島先生は、子どもを育てるときには、「誉めて伸ばす」タイプ、「叱って伸ばす」タイプどちらでしたか?
答:たぶん、「誉めて伸ばす」タイプだったと思いますが、ただ、褒めようと考えて褒めていたわけではありません。というより、良くできたと思ったときには褒めましたが、わざわざ意図的に褒めようとは考えたことはありません。たまたま、あまり叱る必要がなかっただけだと思っています。子どもにはじめにルールを決めて、それを守っていれば叱る必要がないと思っていたからです。私は、学生や他の人に対して、誰に対しても同じスタンスをとっています。自分の子どもも、他の友人や知り合いに対しても同じような態度だったと思います。
9. 先生だったら、授業でわかっていてもなかなか手を挙げない子へはどう対応しますか。
答:まず、手を挙げることだけを目標せずに、その子どもと仲良くなろうとします。そして、授業の中で、「あなたは、手を挙げて答えを間違えても決して、非難はしないし、友達から非難されたら助けてあげるよ」・・・という雰囲気をつくってから、「さあ、○○ちゃん、答えられるかな、できなくても間違えても、考えて答えることが大切なんだよ」と言ってから、回答を求めるというのがいいと思います。。でも、中学生にまでなると、そうはいかないでしょうね。
10. セルフ・エスティームと母親との関係性が挙げられていたが、父親との関係性はないのか?
答:いえ、この本の中では、父親についてのデータがとりづらかったので、母親についてしか扱っていないのだと思います。実際は、特に、男児にとっては、セルフエスティームのモデルになるのは父親です。まあ、著者が女性なので、男性の立場から言及することができなかったのだと思います。同じような、父親についてのデータも見てみたいものです。
11. 川島先生が他者と「かかわったことで知ることができた自分」とは、どのようなものでしたか?
答:それは、あまりにも多すぎてわかりません。と言うより、いつも、今でも皆さんのレポートを通してでさえ、「かかわったことで知ることができた自分」の部分を持っています。しかし、一番、私が自分を振り返ることのきっかけになっているのは、ワイフだと思います。
12. 今の教育制度で、先生が一番問題だなと感じることがあれば教えてください。
答:制度と言うより、日本の子どもについての価値観が西洋の価値観に影響されて、一貫性の無いものになっていることが問題だと思っています。教育は、親子3代くらい(50年)が、多少に違いはあっても同じような価値観を持っていて、初めてその文化での教育観が成立するものだと思っています。こんなに、コロコロと子どもの教育観が変わるようでは、何が正しい教育なのか分からなくなる人が多くなります。
13. 先生は最近とにかく人気のあるAKB48についてどうみますか?
答:いいですね。僕もファンです(冗談です)。すみません。私は、テレビを見ないので、まったく、わかりません。でも、20年前くらいまでは、毎週のようにAKihaBaraに通っていた時代がありました(でも、ジャンクやさん巡りでしたが)。
14. 子どもの自己主張の重視のしすぎがただのわがままにつながってしまう可能性もあると感じるのですが、先生はどのように思っていらっしゃるでしょうか。
答:確かに、そうだと思います。自己主張は、そのままワガママになる可能性があります。しかし、ワガママにならないためには、自己主張は意見を言うことができると言うことで、その意見が通らなかったときでも、それなりの理由をつけて納得できるかどうかです。その意味で、ここでの自己主張とは、意見をきちんと言えることができるかどうかと言うことを問題にしているのであって、何が何でも自分の言うことを聞かせようというものではないと思います。
15. 先生が自身の子どもから注意して見られているなと感じる場面、こんな姿を見られていたのかと気付いた場面はありますか。ありましたらお答えください。
答:あまり、意識したことがありませんが、息子が私の博士の学位をうらやましいと思っていたようで、何が何でも博士号をとりたいと考えて目標にしていたようです。今は、なんとかとったようですが・・・
16. 明らかに相手が間違っていて,理不尽なことを言われたとして,でも自分の意見を言ったらこれから先,この場所でとても居づらくなってしまうとしたら,それは言うべきなのでしょうか?それともその時は間違っていると思っても言わないことが正しいのでしょうか.
答:私は、その場所に居づらくなることが耐えられると考えれば言うかもしれませんが、全体の雰囲気を崩して居づらくなるようならいいません。ケースバイケースです。
17. 子どもを褒めたり意見を尊重したりして、自尊心を育てるのは大切なことですが、自尊心の育成は行き過ぎると自己中心的な考え方の育成につながってしまう危険性があります。それを避けるためにはどうしたらよいのでしょうか?どの程度まで褒めたり意見を尊重したりすればよいのでしょうか?
答:そうですね。私もそういう傾向があって、酔っぱらうと「なるちゃん(ナルシスト、我が褒め)」になると、いつも言われています。酔っぱらって我が褒めになって、そのたびに反省をしています。でも、人間は、そんなもんでしょう。自己中心的であっても、何とか社会で適応して生きていければいいのですが、それが、行き過ぎて周りから嫌がられると問題ですね。ですから、前の回答と似てきますが、自己主張をすることを褒めるのであって、その意見を通すことを褒めないようにすればいいと思います。意見が正しいかどうかでなく、よく意見が言えたね・・と褒めるのです。
18. いつも質問にお答えいただき、ありがとうございます。最近話題になっている、モンスターペアレントのような方々を見ていると、自己主張を誤った形で行っているように私には感じられますが、先生はどう感じますか?
答:モンスターペアレントは、意見を言うと言うよりも、自分の意見を通すことでストレスを解消したり、間違った達成感を感じているのだと思います。ですから、正しい自己主張とは言えません。自己主張をしたら、それがどのくらい正しいのかを周りを見て、セルフモニターができないと自己主張ができているとは言えません。相手の話を聞かない、一方通行の自己主張は、自己主張とは言えません。