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Jリーグの話題226

2024-01-05 00:01:12 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先月に秋春制についてJリーグ理事会で、移行実施するが、課題を継続検討していくという決定がなされました。一応2026年からの移行実施は決まりましたが、まだまだ課題は多く、まだまだ動きは出てくるでしょうし、実施しても3年くらいは様子を見ないとという思いもあります。何しろ、かつての天下の悪法2ステージ制も3シーズンで終わっているので。その課題解決策の中で出てきたのが、施設整備への支援という事で、突如「エアードーム」なるものが出てきました。個人的なイメージは岡山ドームの簡易版施設かな。東京ドームもちょっと似てるか。リスペクトしてみましょう。

J秋春制、雪国対策にエアドーム 作業員10人2~3日で完成!サッカー場1面2~3億円 J支援も : スポーツ報知

J秋春制、雪国対策にエアドーム 作業員10人2~3日で完成!サッカー場1面2~3億円 J支援も : スポーツ報知

 Jリーグは19日、東京都内で理事会を開き、開幕時期を現行の2月から8月に変更する「秋春制」へのシーズン移行を全会一致で決定した。2026年から実施する。会見し...

スポーツ報知

 

【J秋春制、雪国対策にエアドーム 作業員10人2~3日で完成!サッカー場1面2~3億円 J支援も】
「会見した野々村芳和チェアマン(51)は、降雪地クラブ対策を中心に約100億円規模の準備をしていることを表明した。Jリーグは、北海道、東北、北信越など降雪地クラブ対策として、冬場の練習を可能にするエアドーム建設を挙げた。」
「メリットは建設期間の短さだ。『テントを空気で膨らますだけなので、作業員10人ほどで2~3日間で作れる。費用は10億円かかると言われるが、サッカー場1面なら2~3億円で可能。24時間、空気を送り続けても電気代は月に20~30万円です』
 強度面も不安は少ないという。『1平方メートル当たり、250キログラムの荷重と125キロメートルの風荷重に耐える強度がある。ドーム型なので雪が積もることがなく、重さは耐えられる。温度や気圧をコンピューターで調整できる。海外のトップチームは天然芝の上にエアドームをかけている。冬場でも芝を育てられる透明幕や紫外線、特殊なライトを当てて芝の育成を促せる』
 課題は、特に下位リーグのクラブにとっては手が出しにくい建設費だが、今回のシーズン移行に伴い、Jリーグが支援を検討している。練習環境の問題は、エアドームで解決できそうだ。
 降雪の多い国では、リーグ主導で室内練習場の整備が進んでいる。北欧・フィンランド1部リーグの全クラブはドーム型の室内施設を保持しており、公式戦と同規格の室内人工芝ピッチを保有することが推奨されている。
 同リーグ関係者によると、冬場に練習を外で行うかどうかの判断基準は『氷点下5度を下回るかどうか』という。氷点下5度より気温が下がると、選手のコンディションや除雪作業による芝の悪化を考慮して外での練習を回避し、室内のドーム型練習施設を使用する。
 さらにフィンランドでは、このドーム型室内ピッチで公式戦も行う。同リーグは春秋制で4月開幕だが、カップ戦は1月下旬に幕を開ける。各クラブは室内ピッチに観客席を用意するなどの工夫をしている。『天井に当たったらスローインからスタート』という公式ルールもあるという。リーグ関係者は『(首都の)ヘルシンキだけでなく、どの地域にも必ず(室内ピッチが)ある』と語る。」
  
 正直、秋春制で施設整備への支援情報の中で、日本協会やJリーグがすごい額の予算を用意していると聞いた時、屋根付きスタジアムを造るのかなと、勝手に想像を膨らましていました。でも蓋を開けたら屋根付きの「練習場」でした。練習はできるが、試合はできない。そういう事で課題は解決するのかとちょっと疑問に思いました。確か6週連続アウェー戦が続くなど、競技の公平性に疑問が沸いているままです。
 この記事では「フィンランドでは、このドーム型室内ピッチで公式戦も行う。同リーグは春秋制」とあります。これはもはや世界のスタンダードは秋春制と一言で言い切れなくなってるし、フィンランドではボールが天井に届く屋内人工芝で公式戦をやってるって、日本よりも質が一つ低い条件を同じ土俵に置こうとしているのはどうなの? お手本になるんだったら何でもいいのか??とも思いました。
 こう言っては申し訳ないですが、小手先の施策で全体の課題をぼやかしているようにも思えます。練習場が無いからよそへ長期間合宿をせざるを得ないというのは、課題の一部分であって、それで全体が解決できた訳じゃないでしょと。もう少し詳しい情報がありました。

Jリーグの降雪地支援策「エアドーム」は数日で完成...メリットや課題、費用や強度は...施工会社インタビュー : スポーツ報知

Jリーグの降雪地支援策「エアドーム」は数日で完成...メリットや課題、費用や強度は...施工会社インタビュー : スポーツ報知

 Jリーグは19日、開幕を現行の2月から8月に変更するシーズン移行を決定した。野々村チェアマンは降雪地域クラブ対策を中心とした環境整備などの支援として、約100...

スポーツ報知

 

【Jリーグの降雪地支援策「エアドーム」は数日で完成...メリットや課題、費用や強度は... 】
「冬季の活動を可能にするために建設が想定されているのが、全天候型の練習場『エアドーム』だ。同施設の販売、施工などを手掛けるASJapan社(東京都港区)の小谷豊社長(61)がスポーツ報知の取材に応じ、メリットや課題などを語った。
 ―国内外のエアドーム建設の現状は。
『欧州を中心に世界中で建てられている中、日本では建築基準法で認可されていないのが現状です。建築物は設計図に伴って一定の形をずっと整えていることが条件ですが、エアドームは空気圧によって膨らませたり縮められて形が随時変わるので、建築物にあたるかの大きな議論がある』
 ―認可が困難な理由は。
『国交省の中にエアドームの認可を判断できる専門家が少ない。以前、エアドームが台風で飛ばされて民家に被害が出た事故があって以降、法改正ができなくなった経緯もあるが、当時と今では構造も強度も違う。弊社はエアドーム建設のデータや技術を持っている中で、民間の研究機関や企業、ドームに使う幕の業界団体「日本幕構造協会」などの協力を得るのが難しい状況。3歩進んで2歩下がっている感じです』
 ―認可されていない状況で設置することは可能か。
『1つは仮設という手法がある。エアドームは冬場は練習に使用し、暖かい時期は外せる。欧州では半年はエアドームをかけて、半年は外してプールにかけたりする例がある。あとは民間ではなく自治体の施設として建てれば規制が緩くなる。実際に行政に提案してるのは、普段はスポーツ団体に貸して、災害時は避難所として使うこと。しかし、なかなか行政の調整は進まないのが現状です』
 ―エアドームの利点は。
『テントを空気で膨らますだけなので、作業員10人ほどで2~3日でできます。費用は10億円かかると言われるが、サッカー場1面なら2~3億円で作れます。建物を作る3分の1以下でできて、20~30年間は使える。24時間、空気を送り続けても電気代は月に20~30万円ほど。温度や気圧の調整ができ、良い環境で練習ができます』
 ―強度面の安全性は。
『1平方メートル当たり、250キログラムの荷重と125キロメートルの風荷重に耐える強度があり、台風や積雪の多い地域でも年間を通して利用できます。ドーム型なので雪が積もることがないので重さは耐えられる。強風や低気圧の時はコンピュータ制御でドームの内圧を上げて強度を上げ下げして、温度や加重管理もできます』
 ―Jクラブが導入する場合、天然芝グラウンドにエアドームを設置する形が想定されるか。
『人工芝でやってるところもありますが、海外のトップチームは天然芝の上にエアドームをかけている。光を通さないと天然芝は育たないので、冬場でも芝を育てられるような透明幕もある、紫外線や特殊なライトを当てて、芝の育成を促すこともできる』
 ―海外での用途や今後の構想は。
『欧州のサッカークラブは密閉されたエアドーム内で非公開練習をしています。災害時の仮設住宅、物流の倉庫、病院のコロナ関連や原子力発電所の放射能の隔離施設、エンタメ関連ではプロジェクションマッピングで映像を映したり、プラネタリウムとか、いろんな形で作りたいという問い合わせはある』
 ―Jリーグのシーズン移行に伴い、エアドームの建設も進むか。
『スポーツだけでは国を動かしづらい。正式にJリーグや自治体が使うとなると、きちんと国の許可を得て建てて、事故があった時の補償が重要になる。弊社は欧州とカナダの計3社と提携して、日本で作れるように進めていきます』」

 という内容でした。何かエアドームのイメージが固まってきました。秋春制導入後の日本の景色について、ちょっと見えてきた気がします。ただ、順風漫歩で進んでいく話ではない事もよくわかりました。「以前、エアドームが台風で飛ばされて民家に被害が出た事故があって以降、法改正ができなくなった経緯もある」って大きい事じゃないですか。そう聞くと、案外そう簡単には建設できないかもしれないなと思えてくる。個人的に詳しく突っ込みどころをリスペクトしてみましょう。

【エアドーム設置に関する課題と思われる点】
①エアドーム建設は、日本では建築基準法で認可されていない。
 そもそも、きちんと通っている話ではなく、認可されたら作れるという仮定の話になっていました。該当業者が民間の研究機関や企業、ドームに使う幕の業界団体『日本幕構造協会』などの協力を得るのが難しい状況で、3歩進んで2歩下がっている感じ。自治体の施設として建てれば規制が緩くなるが、なかなか行政の調整は進まないのが現状。

②整備されるのは練習場所
 今回の秋春制での課題項目のうち、改善されるのはウィンターブレイク時期の練習場所が確保できそうという話。屋根が付くのは練習場であり、ホームスタジアムではない。6週連続?のアウェー戦、その間ホームには戻れない状況という不公平性は何も変わっていない。

③エアドーム内は人工芝の可能性が高い。
 海外のトップチームは天然芝の上にエアドームをかけているそうだが、国内クラブのエアドームは管理経費のこともあって、人工芝になる可能性が高い。すなわち、足への負担が大きくなる。元々現在も降雪地クラブは人口芝で練習しているケースが多いのかもしれませんが。

 Jクラブが導入する場合、天然芝グラウンドにエアドームを設置する形が想定されるとありますが、今の状況ではまずは人工芝タイプではないかと推測されます。ひょっとしたら、野々村チェアマンが天然芝のグラウンドにエアドームを増設するから、秋春制の導入に賛成してと囁いていたりして。
 「スポーツ(日本協会?)だけでは国を動かしづらい。正式にJリーグや自治体が使うとなると、きちんと国の許可を得て建てなければならない」、ここではないでしょうか。エアドームを知れば知るほど、現実離れしていく気がします。また、次の展開があったらリスペクトします。
AS Japan社公式HPエアドームページ:https://www.asjapan.jp/airdome/
秋春制関連⑲:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231224
  〃  ⑱:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231221
  〃  ⑰:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231202
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  〃  ⑮:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231027
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  〃  ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230627
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  〃  ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230527
  〃  ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230419
  〃  ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230415
  〃  ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220812
  〃  ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171220
  〃  ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170922
  〃  ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170715
  〃  ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170216
  〃  ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140713
  〃  ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
#がんばろう石川、能登

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