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湘南ベルマーレの事例50

2016-02-22 00:02:58 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 またまた湘南さんの話題です。先日の日経新聞「フットボールの熱源」に「外部評価 成長の契機に」というタイトルの湘南さんの記事が出ていました。確か昨シーズンからダブルパス社がいくつかのJクラブに入って、育成部門に手を入れていると聞いていますが、まさにその詳細内容が覗える内容でした。以下、抜粋して紹介。
                
 J1湘南は強化・育成の指針等を定める「テクニカルボード」を設定。小原強化本部長、浮嶋アカデミーダイレクター、曹監督らの現場組だけでなく、真壁会長と水谷社長も参加しているところが特異で、定期的なコミュニケーションを維持。
 設立のきっかけになったのがダブルパス社(Jクラブの育成組織の格付けを担当するベルギーの企業)によるヒアリング。
 「試合の評価を何人で共有しているか」「役員はその内容を把握しているか」「評価を共有するための仕組みはあるか」と、ドイツ、ベルギー、アメリカ等のリーグと契約する同社の調査員から問われ、J1湘南は意思決定機能に曖昧で甘い部分を認識。
 「今までも監督と強化責任者は密接に対話してきたが、そこに経営陣も加わり、現状認識を共有した上で、チームのスタイルの確立、強化、育成を進めることが必要。経営幹部や強化責任者が代わっても、クラブのスタイルを継承していくためには、こういう仕組みが重要と認識」と真壁会長のコメント。
 昨年末、大倉社長と田村テクニカルディレクターが揃って新天地を求めて退任したのも影響しているようで、クラブの文化を継承・継続していくための仕組みづくりを急いだ模様。
 外部評価により弱点をあぶり出されるのは不快であり、改善策を提示されても抵抗感が出る。しかし。J1湘南はそうではなく、積極的に受け入れ、せっかくだから生かそうと判断。そのオープンマインドな姿勢こそがクラブを成長させるのかもしれないと締めくくっています。

 という内容でした。湘南さんは、NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブを設立以来、 サッカーのU-15以下の下部組織をNPO法人に移し、地域ぐるみで選手の育成を行っておられます。この「地域ぐるみ」というのがいいですね。上の記事に大倉前社長が新天地を求めたとありますが、それが最近露出度が高い「いわきFC」でしょう。岡ちゃんオーナーのしまなみさんとやや似た匂いがするクラブですが、まあその話はまたの機会で。
 湘南さんのテクニカルボードですが、検索してもまだ何も出てこなかったので、まだ目新しいもののようです。それにしてもあとの2クラブはどこなのでしょうか。気になりますね。どこであるにしても、しっかり教えを乞うて成長して欲しいです。
 湘南さんといえば、ちょうど明日に当ブログでも大昔から何度も紹介してきた「ベルマーレワンダーランド」が、駅前中心街商店街で開催されます。一度行ってみたいキックオフイベントです。個人的に毎年思うのですが、こういう素晴らしいファン・サポーター向けイベントができるところと、そうではないところがあるようですが、この違いは何なのかと思います。少しでも経費を節約して、その分強化費に回すという価値観がありますが、湘南さんは、その部分をしっかりファン・サポーターにも回しているのではないでしょうか。長期的な視野で、お金をかけるべきところがよくわかっておられて、ただ経営規模を大きくするという行為ではなく、文化を創っておられる。湘南ベルマーレSCしかり、だから当ブログは、Jクラブの社長の中で真壁会長を一番尊敬しております。
ダブルパス社公式HP:http://www.doublepass.com/
ダブルパス社関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151215
J1湘南関連:5251504948474645444342414039383736353433323130292827262524232221

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