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湘南ベルマーレの事例36 【J特】

2013-01-24 00:01:03 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 湘南サポのs_tanakas氏から、「サッカーキングのサイトにアップされた、眞壁社長のインタビュー記事」のネタの提供をいただきました。ありがとうございます。以下、抜粋して紹介。
    
 J1湘南の平均年齢は約23歳。副主将の遠藤選手は19歳。他にも下部組織や地元で育った選手も少なくないとか。2004年に就任した真壁社長は「理念に基づいた育成を貫いた結果、『強い選手『が育っていると実感している」と。昨シーズンの好成績には、2000年代初頭から始まったスクール事業拡大、地域に根ざした育成の整備があり、湘南の今を支える、育成方針とスクール事業を真壁社長の言葉で解説。

 J1湘南の前身であり、当時日本リーグのフジタ工業サッカー部時代から育成に定評のあるサッカースクールを運営。Jリーグ発足後はジュニアユース、ユースのチームが誕生したが、当初はクラブそのものが大幅な経営赤字になり、一時期は規模を縮小しようとする動きもあったが、歴史ある下部組織の存在が地域と最も身近につながっている要素の一つだと考えていたので、簡単には失いたくなかった。

 トップチームの結果や人気を別にして、それまで築き上げてきたスクールと地域の良い関係を生かせるのではないかと。開設当時、スクールと下部組織を合わせても240名ほどしか在籍していなかったので、数を倍にする必要があった。もちろん、下部組織の人数がふえれば、やがてトップチームに上がる才能の発掘にもつながるので、スカウティングという重要な役割も出てくる。
 ジュニアユース以下の組織をNPO法人として独立させて、クラブに2つのピラミッドが完成。育成部門の運営も安定し、'06年には在籍600名という目標を突破。そこから現在の1,600名にまで拡大するまでに、組織としての規模を拡大する事が必要であった。
 一つはコーチを大幅な増加、もう一つは拠点の増加になる。後者については、クラブが拠点とする平塚市以外の地域に、いかに拡大するかが課題。自分達のように規模の小さなクラブにとって、新たに場所を確保するのは非常に困難。

 それ以降も、長期的な視野を持って育成に力を入れるという方針は変わらず。その頃、現在の監督である貴裁を呼び寄せて、彼を育成のトップに就任。現在、トップチームにいる下部組織出身の選手は、多くがの教え子。これは育成の理念だが、大切なのは目の前のゴミを拾える子を育てなければならないということ。
 まずは明確な理念があって、クラブ全体が同じ方向に向かって動くという環境ができあがったと思う。自分達が育てようとしているのは、足下の技術に長けている選手ではなく、サッカー選手として90分間走れる事、きちんとした挨拶ができる事、目の前のゴミを拾える事。そういう選手は、プロになっても自分の力で成長することができる。

 今シーズンは大幅な若返りに成功。こうした環境になれば、財産を来年に持ち越すことが可能。今は階段の1段目でしっかりステップを踏めているので、少しずつステップアップしていけばいいと思う。
 フットサル選手の独特のプレーは、子どもたちもサッカーに取り入れてよりうまくなることは間違いない。何よりも子ども達が楽しそうにボールを蹴っている事が、非常に大きな意味があると感じている。最初はコーチのテクニックにただ圧倒されていた子ども達が、1年半も経てば「ボラコーチからボールを奪ってやろう!」と思うようになる。
 子どもの頃にフットサルを学ぶことの有効性は、世界の常識になりつつある。ブラジルやスペインが、それを証明。これからの日本サッカーは、個性を伸ばさなければならない。そのためにフットサルは非常に有効な手段の一つ。小さくでも90分間走り抜ける走力、小さくても高くジャンプできる、大きな選手の間をすり抜けられるという能力は、日本人選手が育むべき能力。
 今シーズンのスクール生は1,500人だが、2000人達成が目標。クラブ全体として到達させようと前向きに取り組んでいる。そのためには、新たなエリアに拡大していく必要がある。

 ここで、まず思ったのが、ジュニアユース以下の組織をNPO法人として独立させたクラブの2つ目のピラミッド。このダブルピラミッドは、当ブログの当初から評価していました。最初は下部組織でしたが、現在は五輪選手を生む異競技で活動する「NPO法人 湘南ベルマーレ」となりました。その姿はJリーグ百年構想の優等生と言われてきました。そうか、NPOの根幹は育成組織なのかと。また、一つ勉強になりました。日々勉強です。
 あとは「育成クラブ」の姿。最近のJ1の優勝もしくは優勝争いに出てくるクラブは、育成型が多くなってきました。これからはいかに育成クラブになれるか、いかにトップチームに、自らの下部組織から送り込めるかではないでしょうか。湘南さんは、今シーズンは「暴れん坊湘南」としてJ1でひと暴れして欲しいして欲しいですね。 
サッカーキング該当ページ:http://www.soccer-king.jp/sk_column/article/91165.html
J1湘南公式HP:http://www.bellmare.co.jp/
NPO法人 湘南ベルマーレSC公式HP:http://www.bellmare.or.jp/   
J1湘南関連:36353433323130292827262524232221

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