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がんばれ!ニッポン40

2023-08-02 00:01:25 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 先日、6人制バレーの最高峰であるネーションズリーグが先日開催されました。今大会では女子が前回と同じ7位でしたが、男子は何と銅メダルでした。ビックリしたと同時に、男子強くなったなぁと強く感じました。少し前までは代表女子は世界と戦えていても、代表男子はちょっと世界とは差があるなぁと思っていました。そんな中での銅メダル、これは単純にすごい事だと思います。なので、やはりリスペクトせねばいかんでしょう。
 男子が世界大会でメダルを獲得したのは46年ぶりとか。予選ラウンドで開幕10連勝で2位フィニッシュ。3位決定戦で世界選手権王者のイタリアに勝って大会初の銅メダルを獲得という偉業。そんな中、なぜ強くなったのかというコラム(7/7付け)を見つけたので、リスペクトしました。

男子バレーはなぜ強くなったのか?10年前にスタートした日本代表強化の「舞台裏」

男子バレーはなぜ強くなったのか?10年前にスタートした日本代表強化の「舞台裏」

石川祐希を軸としたチームは、世界の強豪と互角以上に渡り合う力をつけた(C)Getty Images  男子バレー日本代表が絶好調だ。現在開催中のネーションズリーグでは、開幕から...

ココカラネクスト

 

【男子バレーはなぜ強くなったのか?10年前にスタートした日本代表強化の「舞台裏」】
「強さの背景は何か。第一に挙げられるのは継続性だ。今に続く強化は10年前の2014年からスタートした。」
「2014年に新監督へ就任したのが現在日本代表の強化委員長を務める南部正司氏だ。前年の2013年に7年後の2020年東京五輪開催が決定していたこともあり、南部氏は将来を見据え大型選手や若手選手を積極的に選出し、並行して人気回復にも着手した。
 そこで抜擢され、脚光を浴びたのが、当時現役大学生だった石川祐希、柳田将洋、山内晶大、髙橋健太郎の4選手だった。これまでも『バレー人気復活のためには人気選手をつくるべき』と同様の取り組みが為されてきた印象の強いバレーボール界ではあるが、アウトサイドヒッターの石川、柳田はスピードだけでなくパスが乱れた状況からの高いトスを打つ能力にも長けていた。当時はまだ粗削りだったミドルブロッカーの山内、髙橋も経験を重ねるうちにブロック、スパイク力を磨き、ただ大きいだけの選手ではなく、世界と渡り合うミドルブロッカーへと成長を遂げている。すべては2014年の大抜擢からスタートした挑戦だった。
 2016年のリオデジャネイロ五輪は逃したが、新たな分岐点を迎えたのが同年10月。中垣内祐一氏が新監督に就任し、コーチとしてフランス代表やポーランド代表を率いたフィリップ・ブラン氏を招聘した。
 それまでは、高さのある相手に対して『スピード』で勝負しなければならない、といった呪縛とも言うべき考えが先行し、トスの速さを追求してきた。しかし、世界のスタンダードはトスの速さではなく、複数の選手が同時に攻撃へ入り、相手ブロッカーに対して『どこから来るかわからない』と意識を分散させてブロックの枚数を軽減させる方法だ。
 世界と異なる日本オリジナルを追求するばかりでなく、世界と同じバレーボールを当たり前と落とし込み、そこにプラスして日本の長所を加える。攻撃面において特に顕著だったのが、それまではサイドに頼ることが多かったのが、打数の少なかったミドルブロッカーの速攻と、バックセンターから速いスピードでのバックアタックを仕掛ける回数が増えたことだ。この攻撃を得意とする関田誠大、藤井直伸という2人のセッターが軸となり、高い攻撃力を持った攻撃陣を活かした。
 チーム発足当初は石川、柳田が攻撃の二枚看板だったが、そこに新戦力としてオポジットの西田有志、五輪直前の20年にはディフェンス力にも長けた髙橋藍が加わり、ミドルブロッカーも山内だけでなくバランスに優れた小野寺太志が台頭。リベロにはブラン氏が『世界一のリベロ」と称賛する山本智大といった、それぞれの『個』が長所を発揮し、東京五輪で29年ぶりのベスト8進出を果たした。
 中垣内前監督が東京五輪後のアジア選手権を最後に勇退し、同年にコーチのブラン氏が監督に就任。17年から掲げてきたコンセプトは変わらず、飛躍的にレベルアップを遂げる世界と同様に、同じ目線で何が必要で、何を高めるべきかと着実に強化を重ねてきた結果が今に至っている。」

 ネーションズリーグの開催時期は毎朝、スポーツニュースで日本チームの快挙が報じられていました。強くなったのは最近の事と思っていたら、今に続く強化は2014年からだったのですね。10年越しの強化という訳か。当時の監督が将来を見据えて、大型選手や若手選手を抜擢し、その典型例が石川選手か。当ブログでは妹さんの方が正直馴染みがありますね。コラムを読むと、キーマンはブラン現監督のようです。
 世界のスタンダードはトスの速さではなく、複数の選手でブロックの枚数を軽減させる方法だとか。そういえばスパイクする振りをしてトスするプレーを観たなぁ。東京五輪での8強が29年ぶりって、やはり最近目に見えて強くなっているという事か。強化で監督によって波があったという訳ではなく、順調に強化が蓄積されていったような内容でした。そして、別のコラムでは急成長の3つの理由について語られています。

VNL準々決勝へ、男子バレー日本代表はなぜ強くなったのか? 急成長を促した3つの大きな理由

VNL準々決勝へ、男子バレー日本代表はなぜ強くなったのか? 急成長を促した3つの大きな理由

 かつては遠い目標だった国際大会でのメダル獲得が、現実に近づいている。20日深夜(日本時間21日0時)に行なわれるネーションズリーグ準...

THE DIGEST

 

   
【VNL準々決勝へ、男子バレー日本代表はなぜ強くなったのか? 急成長を促した3つの大きな理由】

「なぜ、日本代表はこれほど強くなったのか。大きな理由は3つある。
 まず1つ目は、2017年にコーチとして就任したフィリップ・ブラン氏が監督となり、日本代表が取り組む戦術がより明確になったことだろう。これまでは海外勢の高さに対して、トスの速さで対抗してきたが、いくらトスが速くなっても相手のブロッカーがそこで待ち構えていたら意味をなさない。むしろ速さを求めるあまりトスが低くなれば打てるコースが限られてしまう。世界の高さを意識しすぎて独自の策に走るのではなく、世界のトップを争うチームがどう戦うかをブラン監督が明確に示し、日本代表も着手してきた。ミドルブロッカーの速攻とバックアタックを多用する中で、サイドからの攻撃を速くする。さらに相手の攻撃に対してもデータをもとに攻撃頻度の多いパターンにブロックを仕掛ける守備の戦術も、ブラン監督の指導の賜物と言える。
 そして2つ目が、指揮官が明確に世界を示すことにより、選手たちの視線や意識も日本だけでなく世界へと向けられたことだ。長年、日本のバレーボール選手は高校や大学を卒業後、日本のVリーグでプレーするのが常とされてきた。現在も日本代表の大半がVリーグに所属する選手ではあるが、昨季は主将の石川祐希と髙橋藍がイタリアで、宮浦健人はポーランドでプレーし、一昨年は西田有志がイタリア、関田誠大がポーランドへ渡った。」
「最後の3つ目は、やはりチームの象徴とも言える石川の存在だ。個人競技ではなく、誰か1人の力で勝てるほどバレーボールは甘いものではない。しかしそんなチームスポーツのバレーボール、日本代表で絶対的な柱であるのが石川だ。」
「曖昧ではなく明確な戦術を示す指揮官の存在。そして強きリーダーの存在。目指すべき世界が明確になり、それぞれが何をすべきかと役割も示され、遂行する力を持った選手たちが揃う日本代表。強くなるには余りある理由と言えるのではないだろうか。」

 日本男子代表がなぜ強くなったのか、何となくわかった気がします。個人的には男女サッカーでもそうですが、海外組の増加と、コミック「ハイキュー」のブームによる盛り上がりが、日本チームの後押しになっているのではと思っていました。やはりブラン監督でしょうか。やはり指揮官次第という事なのかな。世界のトップを争うチームがどう戦うかを指し示し、選手たちの視線や意識を世界へと向けさせたことですか。その結果、現在の日本代表には4人海外組がいます。これがなでしこジャパンのように、もう少し増えてくれば更に強くなってくるのではないでしょうか。
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