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負けるな!Vリーグ11

2023-04-06 00:01:21 | Tリーグ及びVリーグ関連等

 リスペクトコラムです。
 Jリーグの役員OB(川淵チェアマン等)が分裂したバスケ界を救ってBリーグを創り、今度は頭打ち状態のバレー界を救おうとしています。Bリーグの初代チェアマンである大河氏が現在はVリーグの副会長として半年前に就任し、翌々シーズンの大改革に向けて辣腕を振るっておられます。Bリーグの誕生前から現在までリスペクトしてきた当ブログとしては安心して観ていられる存在で、期待しています。そのインタビューです。
   
【「Bリーグの純粋の稼ぎが62億円。Vリーグは3億程度」選手、クラブ、リーグの観点で大河副会長が語る、バレーボール界の現状】
〔Vリーグには「プロ」と「ノンプロ」の対立軸がある〕
「大河正明が2022年9月に日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ)の副会長となっておおよそ半年。彼は2024-25シーズンからの中期計画『V.LEAGUE REBORN』の策定にも関わり、改革の旗振り役になっている。
 理想と現実が合致していなかったら、競技ごとの違いを無視したら、改革は絵に描いた餅になる。しかし大河は元銀行員で経済界に広い人脈を持ち、Bリーグの草創期にチェアマンを努め、Jリーグでも幹部を務めた専門家だ。企業側の視点に加えてガバナンス、スポーツビジネスを熟知する彼だからこそ見えるバレー界の現実がある。
 わかりやすく言えば現行のVリーグにはラグビーやハンドボールと同様に『プロ』と『ノンプロ』の対立軸がある。選手個々の身分もそうだが、チームが法人として独立化しているか、社内の一部門として活動しているかは大きな違いだ。Vリーグにもプロのクラブはあるが、上位を占めているのは企業チームだ。
 見過ごされがちなのはリーグ組織の重要性だ。選手個々や代表チームを見れば、バレーはバスケットボール以上の認知度を持っている。しかしリーグの『稼ぐ力」を比較すると、大きな差をつけられている。先立つものがなければプロモーションも打てないし、各クラブの経営を安定させるための分配金も出せない。意思決定のプロセスも、改善が必要だ。」
〔Vリーグの勢力図は圧倒的に「企業チーム」〕
「――Vリーグを見たとき、企業チームとクラブチームの勢力図はどうですか?
大河:勢力図はもう圧倒的に企業です。クラブチームも、男子ならVC長野トライデンツと東京グレートベアーズが1部にいます。大分三好ヴァイセアドラーは医療法人が主体になっていますが、ここも伝統的な企業チームとは成り立ち、背景が違います。ただ今季の上位7チームは企業チームです。」
「――バスケでは企業チームがプロ化に反対した経緯がありましたけど、バレーではどうですか?
大河:分社化したパナソニックや堺ブレイザーズも、分社化はしてないサントリーも、事業責任者の方に会うと「Vリーグには変わってほしい」という期待感を感じます。すでにプロで旧bjリーグみたいなチームと、企業のバレー部だけど変わっていくべきだよねと考えるチームと、今までのままでいいというチームで、3つの温度感に分かれますね。
――VC長野や、北海道のチームが『旧bj』的なプロチームですか?
大河:VC長野はまだ行ったこと、お会いしたことがありません。北海道の2チームは頑張っていますね。サフィルヴァ北海道と、ヴォレアス北海道というチームがあって、サフィルヴァは三木智弘さんという東京大学を休学している若い方が代表です。ヴォレアスの池田憲士郎社長は、Vリーグのいろんなチームの中で一番スポーツビジネスに一家言ある人じゃないかなと思いますね。
 ただV2が可哀想なのは集中開催が多くて、6~8試合、3~4週末しかホームアリーナでのゲームがないことです。土曜に川崎の小さい施設でやったと思ったら、翌日は川越みたいなスケジュールで。」
〔久光スプリングスか、佐賀スプリングスか。〕
――Vリーグは2月に2024-25シーズンからの中期計画『V.LEAGUE REBORN』を発表しています。クラブ名についてはおおよそどういう方向性ですか? サッカー、バスケは『地域名+愛称』が原則ですが、ラグビーは地域名を必ず入れつつ、企業名も残しているクラブが多いです。バレーはどちら側でしょうか?
大河:Bリーグを作る前は、呼称を企業名にする場合、ネーミングライツのお金を3000万か4000万リーグに出してくださいなんて話も企業チームにしたのです。結果としてどこも『地域名+愛称』になりました。Vリーグも地域名を入れることはお願いしようと考えています。
――報道などで実際に使われる『呼称』についてはどう考えていますか?
大河:任せますが、『長すぎるのはやめよう』と言ってあります。
――『サントリー」『パナソニック』と名乗るのは自由ということですね?
大河:どういう呼称にしたらお客が集まりやすいのか、自分たちで考えてくださいということです。ただ各チームは相当に悩んでいると思います。
――地域名に振り切れば、自治体とのリレーションは作りやすくなりますし、親会社以外からのスポンサーも取りやすくなる。ビジネスとして考えたときにどっちがいいか?という話ですね。
大河:そうですね。チーム名の正式名称が『SAGA久光スプリングス』になるのはいいとして、久光スプリングスか、佐賀スプリングスか、どちらがお客集めやスポンサー集めで有利か、考えてやっていただければいい話です。あとリーグが出すときに『久光』と出すか『佐賀』と出すか、略称を絞る必要があって、それもチームに決めてもらいます。」
〔「会社に持ち帰って聞いてくる」なら、実行委員会をやる意味がない〕
「今残念ながらV1女子の最下位ですけどヴィクトリーナ姫路が予算を6億円くらい持っています。強い弱いはあるけれど、リーグが目指す一つの姿なのかもしれません。姫路の試合に行くと、選手よりチームを応援している感じもあります。
 あとVリーグにはアリーナの建設を検討しているチームがあります。豊田合成はすでにハンドボールやバスケ、バレーが使う『エントリオ』というアリーナを自前で作っています。採算が成り立つための基礎条件は、バスケの次くらいにそろっていると思いますよ。」
「――Vリーグ改革に関わる中で、気苦労があるとすればどういう部分ですか?
大河:資金集めですね。僕らに期待されているのは億単位のディールで、しかも3~5社は取ることです。そのためには営業を頑張らなければいけないけれど、今回のREBORNみたいな『どこを目指しているか』というビジョンがないと営業もできません。『V. LEAGUE REBORN』が2月15日に固まって、今は詳細設計をやっています。それに並行して『こういうリーグに変わっていくので、こういう権益を買ってパートナーになってもらえませんか?』と話をしています。」
引用:REAL SPORTS

 Vリーグには「ラグビーやハンドボールと同様に『プロ』と『ノンプロ』の対立軸がある」としていますが、これはプロ化前のバスケ界でもサッカー界でも見られた光景なので、対立の解決は可能だと思います。目に留まったのが「V2が可哀想なのは集中開催が多くて、6~8試合、3~4週末しかホームアリーナでのゲームがない」という部分。シーガルズがそのV2に行く事は無いと信じていますが、アブレイズがV2に上がったら、ホーム戦が余りないという事なのか。確かにV2時代のシーガルズがそうだったかもしれません。
 また、地域名の入れる取り組みで、Bリーグの時は呼称を企業名にする場合、ネーミングライツのお金を3000万か4000万リーグに出す話を企業チームにして、結果としてどこも『地域名+愛称』になったとか。Vリーグも地域名を入れることはお願いしようと考えているそうです。なるほどそういう流れだったのかと。
 リーグスポンサーですが、個人的にはDAZNは無理としても、Bリーグ中継を手掛けるソフトバンクくらいにお願いして欲しいですね。そうすれば、近い将来トライフープとシーガルズがスマホで観られるので。とにかく今回の大河さんの記事は参考になりましたね。着実に2024-25年に向けて進んで行かれている事がよくわかりました。それにしても、Vリーグが進化する「新リーグ」は結局どうなるのかな。

Vリーグ関連⑫:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230216
  〃      ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220125
  〃      ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211128
  〃      ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210209
  〃      ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200907
  〃      ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180330
  〃      ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171229
  〃      ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170602
  〃      ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170319
  〃      ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160922
  〃      ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110220
  〃      ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060804
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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