リスペクトコラムです。
昨季、J1昇格までもう1勝まで近づいた熊本さん。本当に強かったですね。今季は現在11位ですが、実は最近ジワジワと順位を上げてきています。地元岡山とは勝ち点1点差という事で、油断していたら熊本さんに追い抜かれますよ。そんな熊本さんに関する、ちょっとビックリするニュースが流れました。
【TSMC効果、ロアッソ熊本にも波及 進出企業、知名度アップへ新スポンサーに】
「半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)進出は熊本のスポーツ界にも波及効果をもたらしている。サッカーJ2ロアッソ熊本の運営会社アスリートクラブ(AC)熊本は、新規スポンサーを既に獲得。TSMC進出を機に熊本での知名度を高めたい企業の思惑を取り込もうと、さらに営業攻勢をかけている。
昨年夏、AC熊本は新たにスポンサーになりたいとの申し出に沸き立った。話を受けた片山良二・営業部長は当初、『先方が人材派遣の会社だったので、最初はこちらが営業を受けているのかと思った』と冗談交じりに振り返る。
その企業はエンジニアに特化した人材サービスを提供する『アウトソーシングテクノロジー』(東京都)。支援の規模も破格で、いきなり最上位のスポンサー『オフィシャルトップパートナー』となった。
同社は2015年に熊本支社を開設。TSMCの進出が決まり、事業拡大を模索する中、企業の知名度を高める必要性を感じていた。雇用戦略本部の山根弘行本部長は『県民のみなさんに身近に感じてもらうためには、地域に根差したロアッソのスポンサーとなることが良いと判断した」と説明する。
同社は、サポーターが応援で使うビッグフラッグの寄贈や小学生の試合招待を展開。『サポーターの方々がSNSなどで会社の名前を発信してくれるようになった』(山根氏)と効果を強調する。
ほかにも、新規スポンサーに就いた郵船ロジスティクス(東京都)は、半導体関連の輸送をにらんで昨年4月に熊本営業所を開設。ロアッソを通じて熊本での知名度アップを目指している。
こうした状況を、資金獲得に長年苦しんできたAC熊本は『千載一遇の好機』と捉える。TSMC本体だけでなく、今後進出を図る会社のリストアップも進め、すでに数社と接触した。
4月に就任したばかりの藤本靖博・AC熊本社長は『J1仕様のフロントを目指す』と宣言。『パートナー企業とウィンウィン(相互利益)の関係を築きたい』という。
AC熊本は台湾との民間レベルでの交流推進も開始した。郵船ロジスティクスと協力し、3月の『熊本─台北』のチャーター便でチームユニホームを現地の少年サッカークラブにプレゼントした。現地でロアッソの知名度を向上させ、将来的な台湾からの誘客を見据えた〝地ならし〟も着々と進めている。」
〔台湾でバスケ熱、ヴォルターズも注目〕
「バスケットボールB2の熊本ヴォルターズ運営会社『熊本バスケットボール』もTSMC進出にビジネスチャンスの可能性を感じている。福田拓哉社長は『具体的な動きはこれからだが、大きな転機となることは間違いない』と注目する。
台湾はバスケ熱が高まっている。現地では2020年にプロリーグが発足し、元NBA選手が所属するチームもある。『熊本-台北の定期便が就航すれば、現地チームとの交流戦開催の可能性も出てくる』と福田社長。」
調べてみると、TSMCは世界最大の半導体受託製造企業とあり、世界で最も時価総額の高い半導体企業ともありました。従業員数約65,000人、年商は約7兆円ってスゴ過ぎです。そんなグローバル企業であれば、J2クラブのスポンサードは困難ではないでしょう。
㈱アウトソーシングテクノロジーですが、「地域に根差したロアッソのスポンサーとなることが良いと判断した」というのが泣かせますね。郵船ロジスティクス㈱は年商709億円の大企業と次々と大企業の名前が出てきます。これも「半導体」効果なのか。
熊本さん、まさに好機到来ですね。「J1仕様のフロントを目指す」との事ですが、運営会社のバージョンアップを図るという事ですか。予算が巨額になる事によって、神戸さんのように化けてしまうのではないですか。でも、まだ買収とか子会社化するという話にはなっていないようで、熊本さんの経営はそのままなので、一番理想の形で進化できますね。何年かしたら熊本さんも先にJ1に行っちゃうのかなと思ってみたり。
でも、当ブログ的にはどうしてもリスク対策を考えてしまう。つまり、トントン拍子に物事が進まない、もしくは上手く進んでも、半永久的ではなく、いつかバブルが弾けてしまう可能性。ポイントはいくら資金が潤沢になっても、決して偏った経営構造にしない事。100年続くためには、あくまで公共財で市民クラブの体裁をキープする事かな。そう考えたら、よその事例ですが、一個人が筆頭株主になっている「個人オーナー」制は、当ブログにとってかなりネガティブな事象です。熊本さんにはそういういびつな経営構造にはなって欲しくないですね。
そして、B2熊本も同様の半導体効果が到来しそうです。ポイントは台湾ですね。現在B2ですが、あっという間にB1、その先の新B1に行くのかな。
J2熊本関連⑬:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20221220
〃 ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211230
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