J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

JFLを駆け上がろう24

2023-05-14 00:50:20 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 最近、Jリーグ入りを目指す東京のクラブが脚光を浴びています。東京23区内にJクラブが無いためもありますが、J2岡山も含めてJリーガーが次々と加入し、露出が多くなっています。南葛FCをはじめ、クリアソン新宿、SHIBUYA CITY FCなど。先日FOOT×BRAINで、新宿さんの特集がありました。やはりすごいクラブだなと感嘆しました。JFLの特徴も含めてリスペクトしてみましょう。力作になりました。
   
【FOOT×BRAIN】
 勝村、都並(JFLブリオベッカ浦安監督)も舌を巻く注目のクラブがある。東京新宿を拠点にする「クリアソン新宿」。アマチュアリーグJFL所属ながら、去年カズ要する鈴鹿戦を国立競技場で開催。リーグ史上最多1万6千人もの観客を集めると、今年もカズがいない国立で1万人超えに成功した。サッカーの印象が薄い街でクリアソンが指示されるわけは? クリアソン新宿に日本サッカーの未来を見た。クリアソン新宿の丸山代表登場。
   
【JFL:世界でも類を見ない個性的なリーグ】
〔Jリーグ入りを目指すクラブと目指さないクラブが混在〕
丸山代表(丸):このカテゴリーには上を目指してJリーグを目指すチームもあれば、JFLというカテゴリでしっかり活動をしてクラブとして回していこうというクラブなど、いろいろな哲学を持ったクラブがある。企業名を冠して企業チームとして福利厚生としてやっていくチームもあれば、我々のように地域から上を目指していくチーム(JFL浦安も)もある。多様なクラブが集まって切磋琢磨している珍しいリーグ
 
 JFLのうち4クラブ(ソニー仙台、HONDA、マルヤス岡崎、ミネベアミツミ)はJリーグ入りを目指している訳ではない。その代名詞がHONDAでリーグ最多優勝を誇り、ついた異名は「門番」。
 選手が長く会社に勤めながらやっている。チームの共通理解、自分達のサッカーにプライドを持つメンバーが長い時間をかけてチームを熟成しているので、Jクラブには出せないような一体感を持つ、スゴい強さがある。そんな様々なくらぶが集まる中、新宿の個性も負けていない。
     
【クリアソン新宿】
 2005年、立教大学のサッカーサークルを母体として誕生。順調にカテゴリ(2019:関東2部、2020:同1部、2022:JFL)を上げ、Jリーグ入りの一歩手前までトントン拍子で進んで来た。
〔独特なクラブ運営法〕
:ホームタウンにして新宿で練習をして、試合場所は今は都内を転々としてやらせてもらっている。
〔ホームタウン新宿〕
 新宿区人口:約35万人/うち外国人:約4万人(約130カ国)
 世界屈指の大都会新宿がホームタウンだという圧倒的な個性。そこには丸山(代表)の強いこだわりがある。
:新宿は多様性の街でいろいろな強みを持っていて、まずは(東京が)ビジネス規模がしっかりあるという事が大きくは1つ目にあった。次はその中でも23区でどこかと考えた時に、サッカーとは何か?を考えた。その後にいろいろな強み、弱みを持った人間が、いかに強みを組み合わせて魅力的なサッカーを作り上げるかという点がすごく大事と思っていた。これに合致するようなエリアを考えたら、新宿の掲げているコンセプトにすごく共感した。このコンセプトを日本や世界中に広げていきたいと思って、新宿を選んだ。
   
〔サッカー×新宿〕
 理念は「Enrich the world. サッカーで世界を豊かに」。実際、クラブの存在は何か豊かさにつながっているのか実際に聞いてみると、共にステップアップ、一緒に上がっていく喜びというサポーター。選手とクラブとの距離の近さに魅力を感じている人が多かった。更に試合後には、何と試合を終えたばかりの選手とコーチ陣が子ども達と延長戦。子ども達にピッチを開放。サッカーを通じて結び、ともに楽しむ、それが1人1人の豊かさにつながっていた。
   
北嶋秀朗ヘッドコーチ:アットホームだし、殺伐としていない。自分のいた世界と比べると、少し異質な感じだが、いい意味で単純にサッカーをみんなで楽しんで、あとは繋がりを楽しむ、そういう事をやっているクラブ。Jリーグの異端児になれればいいと思う。
:地域の方々とか応援してくださる方々と、どうやって近い距離で一緒になってサッカーを通じて楽しんでいただけるかを大事にしている。特に新宿でやっているので、色々な娯楽がある中で週末にサッカーを観に行く理由は、やはり色々なフックで接点を持っていかないと、他の娯楽と戦えないという所もある。そういう所を丁寧に見ていくと、サッカーに魅力があって、色々な関わりを持てるスポーツがサッカーなんだなと、自分達も勉強させてもらっている感じ。
 
〔クリアソン新宿の挑戦〕
 サッカーで新たな世界を目指すクリアソン、「多様性の街、新宿をひとつに」にも挑んでいる。丸山代表は文明堂を訪問。昭和の初めから新宿に根を張り、クリアソンを協賛するパートナー企業の一つ。
文明堂東京の宮崎社長(宮):一体感が良かった。我々新宿の住民からすると、相当ありがたいというのが大きくて、今までそういう一体感のあるイベントがやりづらかったし、中心となるハブがなかったので、それをやってくれて本当にありがたい。本当に街の人たちに、僕らを使ってもらってどうできるかという。
:文字通り、使うことによって、コロナでバラバラになった新宿が一つになる世界を作りたい。

 生活環境や人種、ジェンダーの違いなど多様性あふれる街であるがゆえに、それぞれの関係も薄かったという新宿。しかもコロナ禍で分断は更に広がった。クリアソンの存在はその溝を埋めるために一役買っているという。
   
〔クリアソン新宿がうんだ思わぬ結束〕
:クリアソンが怒涛の勢いでJFLに上がっちゃって、有観客・有料でやることになったら、オペレーションが最初全然回っていなかった。それを見て新宿の皆さんは『よし!俺がやってやる』となった。伊勢丹さんやフルーツの高野さん、中村屋さんなど、新宿に根を張る企業がみんなで手伝った。
 何と、新宿ゆかりの老舗企業やサポーターが有志で集まり、グループを結成。クラブ発展のためにそれぞれが培ったノウハウを提供。
   
〔サッカーで新宿をひとつに〕
 新宿区在住の外国人が参加するフットサル大会「新宿グローバルカップ」で、クリアソン新宿は大会運営を担当。また、2020年に新宿区と包括連携協定を締結。サッカーを使った地域の課題解決に取り組んでいる。
:新宿街自体が困っていない街。その中でも我々がコミュニケーションを取って行く中で、どうやってサッカーを使っていただくかという観点で、「僕らサッカーやってるので応援してください!!」ではなく、逆に言うと今何に困られていますか?という話をしながら、そこで商店街の方が「実は地域のイベントに子どもや若い世代がなかなか来てくれないんだよね」と言った時には、「じゃあサッカーボウリングを横でやったりするんで、選手達が来たら子ども達が盛り上がるんで、そこで一緒にやりませんか?」と言って、そういう地道な積み重ねを結構やり続けて、街の方が何か「こいつらは自分達がサッカーをやりたいためにこの街にいるのではなく、街のチカラになろうとしている認められたという事が第一歩だったかもしれないですね」。
   
〔クラブの想いに賛同 スタッフ・選手〕
 サッカーの力で新宿を本気で変えようというクリアソン。スタッフや選手の多くもクラブの想いに賛同して集まったという。しかもその経歴がすごかった。京大卒、東大出身で伊藤忠商事に在籍、総務省で国家公務員、超一流大学や大企業出身者がずらり。
:そもそも理念に共感して、何がしたいの?とかどういう強みがあるの?という事を聞きながら、その方に合わせたキャリアを一緒に作っていくというのをすごく大事にしているので、ある意味彼ら彼女たちにしてもやりたい事に思い切りチャレンジできるというので、組織を作っていっている感じ。
都並(JFL浦安監督):クリアソン新宿の選手たちも地に足が付いている選手が多い。クラブ全体がそういう姿勢でしっかり進んでいるから、現場もそうなるんだなと感じる。チームにはしっかりした人しかいない。
   
〔国立競技場でのホームゲーム〕
 JFLだが、新宿がホームのクリアソンだからこそ実現。高島屋や伊勢丹、アルタなどの有名スポットでも大々的に告知(プロモーション動画)する力の入れ様。(試合)当日は「新宿の日」と銘打ち、新宿にまつわるたくさんの催しものも行われた。新宿区内の学生主催「子ども向け体験コーナー」、新宿区内の学生による「(ダンスyチアの)ライブパフォーマンス」があり、文明堂のブースでは、クリアソンカステラと並んで、この日限定商品として、対戦相手のJFL浦安の監督を模した「カステラ都並」を販売。
 昨季平均入場者数は1,724人だったが、この日の入場者数は11,150人を記録。新宿にゆかりがある多くの外国人客も来場。多様性の街に根を張るクリアソン新宿、豊かさとは何か。彼らのサッカーに一つの答えを見た気がした。
   
 という内容でした。今はこれくらいの支援規模でJFLからJリーグ入りを目指しているクラブですが、底知れぬ可能性を感じました。やはりホームタウンが「新宿」というメガ都市であり、支援者が無尽蔵にある潜在力がある特徴が大きすぎ。新宿さんはそういう環境でありながら、あえて地域密着に徹しているため、非の打ち所がない印象を持ちました。
   
 実は先日のGWに東京に3年ぶりくらいに行っています。B1川崎の試合観戦と、フロンタウン生田の視察(後日)に行っていますが、それこそ新宿の「新宿マルイメン」に行った時に、イベントスペースなのか「クリアソン新宿ブース」があり、ビックリしました。さすがだ~とちょっと感動しています。各選手の紹介プレートが掲示されていましたが、元栃木の瀬川選手の他、元岡山の上田選手齋藤選手に目を引かれました。親しみ観が高まりました。公式HPをよく観たら、コーチに元岡山の伊藤大介氏、元柏の北嶋ヘッドコーチの他に桐畑氏の姿も発見し、岡山色と柏色の混在を個人的に感じました。面白いなぁ。
   
 大型スポンサーが付いて、そのうち大化けするのではないでしょうか。でもこのまま市民(区民)クラブとして行って欲しいですね。新国立競技場が建設される時に、東京23区内にJクラブが無い事が指摘され、思わぬ空白地があぶり出されましたが、新宿さんはそこを突いた形か。今後の新宿さんの動向に注目したいと思います。
 個人的には東京の中で一番好きな街が新宿であり、東京訪問時は必ず寄っています。なので、心情的にはサポーターになりたい自分がそこにあります。また、機会があったら上田選手や斎藤選手を観に行ってみたいですね。
クリアソン新宿公式HP:https://criacao.co.jp/soccerclub/
JFL新宿関連②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220310
   〃   ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210416
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする