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東京ヴェルディを参考に17

2017-05-25 00:01:09 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 ずっと待っていたコラムが登場しました。今季、J2などでスペイン人監督が就任しています。その中で特にヴェルディさんが突出して結果を残しています。なぜ、今季のヴェルディさんは強いのかずっと気になっていました。そして、webスポルティーバにヴェルディさんのロティーナ監督の特集記事が登場。以下、抜粋して紹介。
   
【スペインの名将がヴェルディで実践する「J2を戦うためのサッカー」:webスポルティーバ
 5月21日のJ2ホーム京都戦で逆転負け。「少なくとも、引き分けられた試合だった。今ある戦力でどうやりくりしていくのか。それだけ」とロティーナ監督のコメント。今季、ロティーナ監督が就任して、東京Vは確実に変化。昨季に18位で残留争いをしたチームは、京都戦の敗戦後もなお5位をキープし、首位の福岡まで4ポイント差と肉迫。
 ロティーナ監督は選手時代、'70~80年代にスペイン1~3部のチームを渡り歩いて、400試合以上に出場した泥臭くゴールを狙うストライカー。'88年、31歳で指導者に転身し、故郷ログロニェスのユース監督からBチーム、トップと順調にキャリアを蓄積。ヌマンシアを3部からでは1部までカテゴリを上昇。
 「弱者を強者に勝たせる」とロティーナ監督が評判に。99-00年にオサスナを2部から1部昇格させ、2年残留。'03-04年にはセルタをリーガ4位に躍進させて、'04-05年にはCL16強に進出。'05-06年にはエスパニョールでスペイン国王杯優勝を達成。その後もレアル・ソシエダ、デポルティーボ・ラコルーニャ、ビジャレアルという有力クラブを指揮。'15-16年には、カタール2部のアルシャニアを1部に昇格。徹底した守備戦術に定評があり、チームのベースを作る手腕は卓抜。

「昨季のチームを分析。とにかく失点が多すぎたし、(取られる)形も悪かった。まずはそこを修正する必要を感じた。いい守りがなければ、いい攻めも存在しない」と東京Vの監督就任時に指摘。
 スペインフットボールにおける大原則を適用し、ディフェンスの整備、修正を徹底。立ち位置やカバーリング、組織的なラインコントロールやプレスのタイミングなど、ディテールにこだわって基礎を構築。選手同士の距離感は、昨シーズンと比べて格段に改善。負けた京都戦でも、自分たちがボールを持つ時間が増えて、優勢に試合を展開。現実路線が実を結びつつあるとか。
「J2は3バックのチームが多いということは、多くの選手がそれに慣れているということ。選手が力を出せるやり方を選ぶのは当然」
 彼自身は高い位置でボールを持ち、クロスを供給し、幅を創り出すサイドアタッカーである「BANDA(スペイン語でサイドを意味)」の選手を起用したいに違いない。しかし、日本サッカーではサイドバックがサイドの攻撃を担当し、サイドハーフは中に入ってプレーする機会が多い。BANDAタイプは希少で、攻撃的サイドバックをウィングバックとして使う戦術が定着。これを踏襲したスペイン人監督はリアリストに徹して、勝利を追及。
 多い怪我人で京都戦は負けたが、スペインで数々の修羅場をくぐり抜けてきた指揮官が弱音を吐くことはなく、今季に有力外国人選手やJ1レギュラークラスを補強したわけでもないため、一長一短ある選手たちをまとめ上げ、戦うしかない状況。手駒を見極め、最善の戦いを準備する点がロティーナ監督の覚悟の表れ。
webスポルティーバ該当記事:
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2017/05/24/j2/

 なるほどいう内容でした。なぜスペインの名将が日本に来たのか、去年11月の同じwebスポルティーバの記事で、それは語られていました。以下、抜粋して紹介。

【なぜ大物が日本に? 東京ヴェルディ、ロティーナ新監督の抱える事情:webスポルティーバ
 ロティーナ監督と日本をつなげたのは、代理人契約をする「プロネオスポーツ」というスペインのエージェンシー。プロネオスポーツは主にFリーグで活動。選手だけでなく、日本代表監督も送り込んでおり、その流れにロティーナ監督を乗せた形。移籍金0というのも大きかったとか。
 ロティーナ監督は'12年の途中から率いたビジャレアルを降格させ、ソシエダ、デポルティーボに続く、3チーム連続の降格。その後、海外との交渉に強いプロネオスポーツと契約。その後積極的に国外で活動。ギリシャ、カタールのクラブを指揮し、昨季はカタールの2部のクラブを1部に昇格。
 今季就いた東京Vでは守備の立て直しを実施。PONER AUTOBUS(バスを置く)という、5バックの前に4人を並べてバリケードを作る、”超”がつく守備戦術を採用。1対1での激しい守備だけでなく、カバーリングの意識の徹底、攻守の切り替えでの集中力とプレー精度を要求。基本は、規律や秩序をベースにしたリアクション戦術。
 攻撃はカウンター主体で、サイドアタックが鍵になるか。過去に成功したチームでは、大きくて横からのボールに強いFWが台頭。東京Vが従来の伝統だったショートパスとは明確に違い、「つまらないが、堅実で論理的」という戦い方に変貌。元々東京Vの選手は攻撃志向が強く、足下の技術レベルが高い選手は多いが、守備や規律に関しては惰弱なところがあり、ユース時代には多くの選手が注目されてきたが、ほとんどがプロのトップレベルでは通用せず。どこかに生じているエラーを、ロティーナ監督が外からの刺激で修正。
webスポルティーバ該当記事:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2016/11/30/post_1181/

 何となく、ロティーナ監督の戦い方がわかりました。確かに先日のヴェルディ戦でポゼッションサッカーから守ってカウンターサッカーに変貌していた姿に驚いたものでしたが、長く継続してきたポゼッションサッカーをロティーナ監督が改革をしたのですね。
 ロティーナ監督は2年契約なので、2019年シーズンにはいないのかもしれません。Jリーグ開幕年のヴェルディさんをよく覚えている者としては、今季のヴェルディさんはただただ眩しいばかりですね。名門復活にうれしさも覚えます。あと、ヴェルディさんのスペイン人監督の成功で、今後もスペイン人監督が流行るかもしれませんね。
J2東京V関連⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170209
   〃     ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161110
   〃       ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161022
   〃       ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160513
   〃       ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150821
   〃       ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150131
   〃       ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141019
   〃       ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140729
   〃       ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140305
   〃       ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140108
   〃       ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120514
   〃       ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070831
   〃       ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070318
   〃       ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070213
   〃       ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070205

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