J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

ようこそファジアーノへ75

2014-12-21 00:02:41 | ファジアーノ岡山

 事例紹介コラムです。
 噂にあったあの岩政選手の入団が15日に公式発表されました。今日のファジ☆スタでも出ていましたね。少し前の話題になりますが、当ブログとしても少し情報を集めていました。まずは、クラブ公式HPと山陽新聞の記事からの抜粋。
                
【クラブ公式HP】
〔岩政大樹選手 プロフィール〕
・ポジション:DF
・生年月日:1982年1月30日
・身長/体重:187cm/83kg
・出身地:山口県
・経歴:岩国高校−東京学芸大−J1鹿島−BEC Tero Sasana F.C.(タイ)
・代表歴:2010年W杯日本代表、2011年アジアカップ日本代表、U-22日本代表、ユニバーシアード代表 
・Jリーグ受賞歴:ベストイレブン(2007・2008・2009)
・所属チーム、出場年度
 所属:J1鹿島:2004~2013 / タイプレミア:サーサナ:2014
・その他の出場歴
 ACL(28試合出場2得点)/スルガ銀行CS(2試合出場1得点)/ゼロックスSC(4試合出場0得点)
クラブ公式HP該当ページ:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1418625344
【山陽新聞記事】
 J2岡山は15日、元日本代表の岩政選手の獲得を発表。フル代表経験者の入団はクラブ初。空中戦に強く、経験豊富なセンターバックが加わることで守備力向上が期待。山口県出身で岩国高、東京学芸大から'04年にJ1鹿島に入り10年間プレー。1年目からレギュラーに定着し、チームのリーグ3連覇をはじめ、ナビスコ杯、天皇杯全日本選手権優勝に貢献。J1リーグ通算290試合出場、35得点。'07年から3年連続ベストイレブンにも選出。日本代表では、南アフリカW杯に選出。ザックジャパンのアジア・カップ('11年)では決勝戦に出場。
 '13年限りで鹿島を退団し、今シーズンはタイ・プレミアリーグのBECテロ・サーサナに所属し、リーグ37試合出場で5得点。
山陽新聞該当記事:http://www.sanyonews.jp/article/108974/1/?rct=fagiano

   
 他の情報を集めてみました。
 岩政選手は小学校2年生時にサッカーを始め、山口県屈指の進学校である岩国高校(理数科)に進学。3年時に山口県選抜として国体出場。'00年に東京学芸大(教育学部・数学専修)に一般受験で合格。両親が共に教員で、自身も元々は大学入学時はプロサッカー選手ではなく教員を目指しており、在学中に中学校、高等学校の数学の教員免許を取得。大学蹴球部では1年時に関東大学1部の新人王を獲得。2年時に全日本大学選抜、3年時にアテネ五輪出場を目指すU-22日本代表に選出。'03年にJ1・FC東京に特別指定選手として加入。
 '04年、J1鹿島に入団後、シーズン後半にはレギュラーに定着。'07年5月にDFとしてはJリーグタイとなる4試合連続得点を記録。'09年にJリーグ史上最速のリーグ戦クラブ通算1000得点を記録。'08年に日本代表候補に初招集され、'09年10月に代表デビュー。2010年にW杯メンバーに選出。
 '13年は序盤こそ鹿島のレギュラーを確保し出場を続けていたが、第14節戦では自身のオウンゴールを含め4失点を喫するなど精彩を欠き、この試合を境に控えにまわり。その後J1鹿島を退団。今シーズン、タイへ完全移籍。ちなみにブログによれば、鹿島時代も基本的に単身赴任で、10年間クラブの寮暮らしだったとか。

 報道によると、岩政選手は今年1月の鹿島退団時にJ2岡山からオファーを受けたが、新たな挑戦として海外移籍。しかし、家族(愛娘)と過ごす時間が激減したことに悩み、タイのクラブを退団したとか。また「大好きな大島(山口県周防大島)にもなかなか帰れない」事を口にもしており、強い故郷愛を感じます。レノファさんでなく、ファジに来てくれて良かったと思います。
 こちらのフットボールチャンネルの記事を読むと、鹿島さんでの出場機会が減った事がきっかけに、残り少ないサッカー人生でセカンドキャリアのために海外経験を積むためにタイ移籍を決めたようですね。タイで「練習や試合に対する取り組み方も甘いので、自分は大げさにでも、プロとはこういうものだと知らせなくちゃいけない。それを見てタイの人が何を感じて、どのように変えていこうと思うか。受け入れてもらえなくても、1年間、それを示し続けて、そんな奴がいたな、くらいにでも彼らに指針を示さないと」という考えを持っていたようです。これは来シーズンのJ2岡山でも出てくる部分ではないでしょうか。
 スポーツナビのインタビュー記事によると、個人として月間MVPを受賞し、タイでの1年間でサッカーや人生に対する価値観が変化してほぐれたそうです。それほど長くない現役生活でどういう終わり方をしようかというところに少しずつシフトし、その終わり方をにらんで今後プレーしていくとありますが、来シーズンはそういう位置付けのようですね。

 あと、岩政選手については、ブログに注目しています。タイ移籍時にタイの情報や思い出等を友人やサポーターに伝える目的が一番大きかったのかな。今年4月にブログを開設されています。最初の記事からして、文量の多さに少しビックリしました。選手ブログでは一般的に写真中心とか、改行でバランスを取って、全体のボリュームを調整しているケースがほとんどですが、岩政選手のはガチで文章がぎっしりとボリュームが豊富です。記事のスタイルは、当ブログとよく似ていて共感を持ちます。「アンタのは長いから読むの疲れるわ」と言われる事もありますが、しっかり内容を伝えたいと思うと、どうしてもこれくらいのボリュームになるし、当ブログもこれくらいのボリュームのブログ記事は評価します。
 そして、ボリュームに加えて、想いも十分に入った内容の濃い内容です。ネットで見かけましたが、このブログをJ1鹿島の若手選手など、様々な人が「参考になる」存在のものだそうです。あと更新頻度、最初の頃は毎日更新です。しかも当ブログと違って引用や紹介部分はなく、すべて本人の言葉。これは素晴らしいですね。本当に当ブログと記事のスタイルがよく似ている気がします。

 という事で、ブログを一気に読み流していき、リスペクトできました。このブログは途中で一度区切りを付けたようにありますが、岡山に来てからも引き続き継続して欲しいですね。何かの理由で情報発信ができないのであればしょうがないですが。印象に残った記事は以下のとおり。
ポジショニング:5/5 / Jリーグ観:5/6 / プレー観:5/21 / 勉強との両立:5/27 /センターバック論:5/305/31 /  コンディショニング:6/1 / ライン設定:6/11 / ヘディング:6/196/18 / パワープレー:6/24 / 数学教師:6/27 /  サポーター:7/37/1 / バランス:7/12 / セットプレー:8/11 / メンタルとフィジカル:8/17 / H&A:8/23 / 毎日の練習:9/22 / 食事:9/24 / レフリー:9/289/29 / ファンとのやりとり:10/4 / 自主練:10/25 / 退団報道を見て:10/2710/28 / 岡山入団:12/15     
岩政大樹選手公式ブログ:http://ameblo.jp/daiki-iwamasa/


 J1鹿島の公式マガジン「フリークス」の「Player's Salon(選手コーナー)」の中で、「岩政先生の進路相談室」という名物コーナーを持っていたそうです。数学の教師免許を持っているから「岩政先生」なのかもしれませんが、どんな質問に対してもガチで答えて、「ちょっとガチ過ぎない?」とツッコまれるくらいに真剣に受け答えをしていたそうです。一度読んでみたかったなぁ。
 また、鹿島時代に多くの若手選手を口説くというスカウティングの仕事にも大変定評があり、厳しさも優しさも持ち合わせていて、多くの若手選手が「岩政塾」に加入していたとか。

 こうしていろいろな情報を知っていくと、岩政選手というのはとても魅力豊かな存在である事がわかりました。ただ、まずは現在の年齢(1月で33歳)からして、余り現役選手としては長くないのかなという点、故郷愛、鹿島愛(J1鹿島の公式ホームページに「Jリーグのレジェンド」なる文字も躍った事があるとか)の強さをものすごく感じたので、引退後はJ1鹿島のコーチになるとか岡山には残らないだろうなという点を強く思います。岩政先生が岡山にいる間に、選手を含めて一回り高い「レベル」をどれだけ学べるのかが大事なのではないかと思います。
 J2岡山での過去のベテラン選手(いわゆるレジェンド的存在)ですが、2人とも元広島で、ストヤノフ選手は'11年、服部選手は'12年でともに1シーズンのみの所属。服部選手は引退セレモニーがありましたが、ストヤノフは退団挨拶もなく、去っていきました。岩政選手はまさか同様に1年で退団という事はないでしょうが、ちょっと気になる事例ですね。
 C大阪がフォルラン選手を獲得したが、アカデミー閥等のためなのかチームに馴染まず、J2降格の要因の一つになったと言われていますが、せっかく岩政先生が来ても、岡山と価値観が合わず、岡山をそれほど好きにならないまま去って行ったという事に、くれぐれもならない事を個人的に祈念しています。岡山の県民性を理解してくれればいいのですが。すべての部分で、岩政先生をどれだけ活かせられるか、そこを注視していきたいと思っています。来シーズンの開幕が楽しみですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする