J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

カリスマの存在123 【J特】

2012-10-04 00:24:46 | カリスマの存在

 事例紹介レポです。
 先日、日立台へ行った時にもらったポケットガイドの中に、さりげなくクラブコンセプトが載っていました。読めば読むほど、今までの経験、経営者の思いが惜しげもなく注ぎ込まれた力作である事がわかりました。読んでいるうちに、途中「うーむ」と感心してしまいました。以下、紹介します。
    
基本コンセプト
常に愛情と敬意、感謝の気持ちを込めて、「強く、愛されるクラブ」づくり
 柏の地に誕生し、ホームタウンに生きる全ての人々に育まれてきました。それはあたかも家族の一員であるかのように、温かな愛情に支えられて来ました。私たちは、今改めて「家族」という言葉にこだわります。日常の喜怒哀楽をともに分かち合い、互いに愛情を注ぎ合いながら、歩む家族の姿こそが、我がレイソルが目指すべき道であると確信します。そのために家族の一員として必要なこと、それは「おもいやり」と「ありがとう」の気持ちです。私たち柏レイソルは常に「おもいやり」と「ありがとう」を大切にしながら「強く、愛されるクラブ」づくりにまい進します。

→J1柏は「家族」という表現を多用します。これは日本協会が使用する「サッカーファミリー」にもつながっていると思います。前にも触れましたが、個人的にこちらのチームは、クラブと選手とサポーターが肩を組みながら、幾多の逆境に苛まれながら一歩一歩成長してきた存在というイメージがあります。サポーターが過激だった時代、2度の2部降格、そしてJ2・J1連続優勝とよそのクラブよりもかなり濃い経験を積んできていると思います。
 「ホームタウンへの感謝」。これは口だけでなく実践しているからこそ言える言葉だと思います。「観に来たい人だけどうぞ」と地域へのファンサービスができていないと思われるところもあると思いますが、強く思いやりがあるからこそ、強く地域に愛されているのではないでしょうか。当ブログで言う「地域へのホスピタリティ」ですね。
      
「強く、愛されるクラブ」とは
 柏レイソルは、強くなくてはならない。家族のために、常に最善を尽くし勝利することが使命である。ホームタウンを代表し、日本を代表し、アジアを代表して世界に冠たるクラブになるために、不断の努力を続けます。
 柏レイソルは、愛されなくてはならない。家族愛に支えられるクラブである。夢や希望、感動を共に分かち合い、その存在は家族みんなに支持されなければならない。このために、常に正義を全うし、社会貢献を果します。

→強く地域に愛されるために、常に正義を全うし、社会貢献を果たしますとあります。つまり、地域・社会貢献活動は、地域へのファンサービスである事がよくわかります。「我々はサッカーしかしない」と選手を街へ出さない事は、例えて言えば選手バスの前に多くのファン・サポーターが並んでいるのに、選手はみんな素通りしてバスに乗り込む、そんなイメージではないでしょうか。「サッカーマシーン」として、練習と試合をやっているだけでいいのでしょうか。

活動方針
【開かれたクラブを目指します】
 プロスポーツクラブとしての社会的責任はもとより、公共性、公益性を踏まえ、様々な意見や要望を尊重し、適時適切な情報発信を実現することで透明性の高い組織を目指します。

→「社会的責任」、これはクラブだけではなく選手達にも言えると思います。学校訪問などの社会貢献活動は、「社会の模範」であることを選手が自ら示すこと。Jリーグ百年構想は素晴らしい構想ですが、これはプロサッカークラブでないとできない事です。
 公共性と公益性、これは当ブログでも口にする「公器」「公共財」です。利益至上主義に走り、地域をないがしろにしていては難しいでしょう。「情報発信」と「透明性」、これはクラブ経営面等の情報開示が言えると思います。最近で言うと「見える化」ですか。

【世界に羽ばたくクラブづくりに最善を尽くします】
 ホームタウンのシンボルとして、またエナジーの源として、常に誇りと向上心をもって、最大限の力を発揮し、世界に羽ばたくクラブとなるべく最善を尽くします。
【まちづくり、ホームタウンの活性化に尽くします】
 尊厳と品格を保ち、サッカーを通じた豊かなコミュニケーションで健康増進、青少年の健全育成、国際交流など、ホームタウンの活性化に尽くします。

→「まちづくり」と「ホームタウンの活性化」、これは日頃できていないと口にできない言葉でしょう。どこを向いてクラブ経営をやるのか。多額の費用を出してくれるスポンサーだけ見ていればいいのでしょうか。当ブログで「親企業のない企業チーム」「親企業のある市民クラブ」と称しますが、こちらの黄色いチームはまさに後者です。読者の皆さんの地元クラブはどっちですか? まあ、どっちかだけでもありませんが。
J1柏公式HP該当ページ:http://www.reysol.co.jp/club/concept/index.php

 他のクラブも、クラブコンセプトを全部観てみましたが、J1仙台以外はなかなかボリュームのあるところは見受けられません。水戸さんがいい感じであるくらいですね。仙台さんのも一緒に紹介しようと思いましたが、内容が濃すぎるのでまた後日特集記事にしたいと思います。
 当ブログを、いくらかのJクラブ関係者が観ておられると思いますが、クラブコンセプトがない、もしくはボリュームが少ないようでしたら、この2チームを参考に考えてみられてはかがでしょうか。社是など会社の目標を掲げるのは企業として当然の事ですよ。

コメント
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