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クラブ経営について43

2012-03-29 00:22:03 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 紹介コラムです。
 ここ最近2人の監督が解任されました。やはりメジャーどころはやる事が早いなと思います。やれ協会から推薦された人材だからとか、契約がまだ残っているからとか、そういうのとは次元が違います。こういうケースは監督に責任が押し付けられる事が多いですが、当ブログとしてはクラブ全体として停滞しているのは、役員も含めた全体の構造的問題だと考えます。
 例えば、ガンバは呂比須ヘッドコーチがいるし、呂比須路線を進めたフロントも少しは責任があるのではと思います。そういえば浦和でも「社長やめろ」コールをしていたのを目の前で観ましたね。

 そういう面では栃木さんは数年前に、この構造的課題を一つ解決されました。Jリーグ参入前からの生え抜き役員が揃って辞めて、財界で役員を再構成し、資金力がアップした成功事例を、当ブログではずっと「栃木型」と呼んでいます。確かに今シーズンはまだ順位が上がっていませんが、ロボ君の移籍が大きいのでは。昨シーズンまでを観れば、構造的課題の克服に成功したように見えます。2年前に「クラブ経営」の特集をしましたが、記事の情報が古くなってきているので、改めて特集するとしましょうかね。
 横浜と大阪、2つのクラブについて、抜粋して紹介。

 J2横浜Cの岸野監督が、18日付で解任され、後任には山口素弘氏が就任しています。開幕からわずか3試合(1分2敗)でのフロントの決断に、「(解任は)早過ぎる」の声もあったり、一部サポーターからは「遅すぎる」という声もあるとか。
スポーツライターのコメントです。
「昨年、20チーム中18位になった時点で解雇されて当然。昨シーズン途中で首を切るべきだった。GMと監督を兼任させたのが、そもそもの間違い。自分の子飼いの選手をたくさん連れてきたが、ほとんど機能しなかった」
 昨シーズン終了時点で、GM職は剥奪され、監督としての権限は残ったが、選手からも余り信頼されていなかったそうです。
「試合中、『上がれ』とか『戻れ』とか状況を観て単純なことを叫ぶだけで、なにひとつ具体的な指示がない。監督なのに、ほとんど観客の反応と同じだった。ベンチサイドにきた選手も、監督ではなくコーチに意見を求めていることが多く見受けられ、戦術らしきものを感じることもできず、選手もシラけていた」とも。 J2横浜Cは2006年に、開幕1試合で当時の足達監督を解任し、高木琢也氏をコーチから監督に昇格させ、優勝を果たして、念願のJ1昇格を決めた過去もあります。
                     
 続いてJ1ガンバ大阪でもセホーン監督が解任されました。報道では、監督選びを進める中で、クラブ社長が監督選びの第一条件に掲げていたのは「お客様第一」。周囲からの疑問の声にもブレることなく突き進んだ結果が、「お客様」の誰一人として喜んでいない結果。セホーン監督体制下でのサッカーには方向性がまったく感じられなかったが、そもそもそういった事態を引き起こしたのは、ビジョンを持たぬまま、「用意周到」とは程遠い動きで人事問題を進めたフロントにあると言われています。
 セホーン監督は、呂比須氏が来日前にプレーしたサンパウロ時代の恩師であったそうですね。敗戦となった25日の磐田戦後に、セホーン監督を招へいしたという山本強化本部長がクラブ社長に対し、自分自身とセホーン監督の解任を申し入れたそうです。J1史上ワースト2位のスピード解任となりました。同時に呂比須HCも解任になりましたね。
 ただ、山本化本部長は辞任したが、それで終わらせてしまって良いのかという意見も残っているようです。J1で開幕3連敗、ACLも含めると公式戦5戦全敗という成績不振の責任を問われ、J1史上ワースト2位のスピード解任となってしまいました。


 この記事でも思う事は単に監督やHCの辞任で済ませていいのかという事です。西野前監督が辞める時も、余りその旨が本人まで伝わっておらず、不信感を持たれたと聞いています。

 また先日、J1神戸でスペイン人のマルク・イングラ氏の取締役就任を発表しています。クラブによると、同氏は2008年まで6年間、あのバルセロナで副会長を務め、マーケティング部門等を担当し、売上を3倍に伸ばした実績があるとか。
 世界的視点を備えた経営体制への移行を目指したもので、三木谷会長は招聘理由について「世界の先端的な知見を備えた経営体制に移行するため。世界ナンバーワンチームの礎を作った人を迎えられた。アジアナンバーワンのクラブにしていきたい」とコメントしています。

 クラブそのものが違うとわかっていても、うらやましいですね。当ブログとしては、チームの不振は現場だけでなく、役員も含めたクラブ全体の責任だと思っています。Jクラブの役員は終身雇用ではないと思います。Jリーグがスタートして20年、某黄色いチームも含めて、様々なクラブでそういう光景を目にしてきましたので。
 まだ、これらのはっきり物事が動くクラブはいいですが、慢性的に低迷しているクラブがあれば、いつも不振だから責任を問われるタイミングが難しいですね。慢性的だから、他に何か自分達のいい部分を強調しようとするのかな・・・あくまで一般論ですので。あしからず。

コメント (2)
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