迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

新築家屋の本人登記

2010-08-09 19:52:28 | 本人登記とお金

本人登記手続き開始

比較的自由に動ける今のうちにじゃんじゃんやっておこう。

というわけで、「ドリトル先生動物園倶楽部」の入会手続きと“勝手に転載事後報告”の手紙をニタニタしながら地下実験工房あてに投函した後、法務局と市役所を巡ることになった。

大阪法務局の北大阪支局へは、土地の本人登記でも訪れていたことがあるので、気軽に入れた。

しかし、いつも思うのだが、役所というのはどうしてこうも標語が好きなのか。

しかも形式的で内容のないただの日本語。

「しょうもねぇ。」と心の中でつぶやきながら、門をくぐった。

 

登記相談窓口

事前に勉強したことをしっかりメモした上で質問事項を電話で尋ねたら、「直接の方がいい」と言うので相談窓口へ。

そしたら、何と!!

直営工事の場合は、「直営工事理由書」が添付書類として必要とのこと。

理由?

「そんなもん、分かってるじゃん!」と心の中で叫びながら、でも表面上は慎ましやかに

KOKKO「やりたかったからです。それ以外にないです。」

役人「・・・」

二人とも、笑いながらお互いの顔を見合わせることになった。

どうすりゃ役人受けする理由をでっちあげられるのかしら?

とにかく、文章を書かねばならない。

これについては、明日もう一度法務局に電話するとして、

平面図の用紙の厚みについて持参した実物を見せて、

「これでいいですか?」

「本人登記の場合は現地調査用の案内図が確か必要でしたね?」

他にも

「申請書の様式が2種類あってどっちが正しいのですか?」

「油性ペンの太さ指定は?」

「住民票の移動時期は?」

「住居表示は」

「法務局の盆休みは?」

矢継ぎ早に次々質問を浴びせかけた後、早急に法務局を飛び出して茨木から高槻へ。

 

市役所の住居表示の窓口へ平面図などを持って

「住居表示を知りたい」旨伝えたら、

「樫田には住居表示はありません。公図の地番がそのまま住所になります。」

電話で尋ねた時、「役所に直接来て下さい。」と言われたので慌てふためきながら閉庁間際に飛び込んだのに、おっとこれは無駄足だったかな。

いやいや、住民票の移動手続きがあったので、そんなことはない。

しっかり、建設中の「ノアの箱家」に住民票の移動をしておいた。

 

「完了検査前に表示登記手続きをしてもよい」

「上棟後ならOK」とは知っていたものの、ええんかいな?

ま、これでちょっとした節約になるのならええかぁ。

それに、書類の原本還付も覚えた。

アホな私は、以前は住民票など提出先の数だけ取り寄せていたのだ。

1通300円するから3箇所提出すると900円。毎回役所に取りに行っていたので、交通費を含むと結構な金額と時間・エネルギーを浪費していた。

原本を見せてそのコピーのみを提出すれば繰り返し何度でも使えるのだ。

家計に優しい方法を今頃知ったのである。

しかし、無知というのは高くつくなぁ・・・、トホホ。

 

さて、提出書類は、

①建築確認済証←所有権証明として

②登記申請書

③建物図面・各階平面図

④直営工事理由書←なんで必要なんかよう分からん

⑤印鑑登録証明←直営工事をするのが「個人」の場合必要

⑥現地案内図←要するに、本人登記の場合は疑われてるってこと。役人が現地調査に来る。

⑦住民票

 

私の場合、以上7点、書類作成は簡単だ。

めんどくさいのは③ぐらいだが、これもすでに敷地ズレが分かった時に実測しているので、事実上簡単な図を500分の1と250分の1に描くだけ。おそらく、どんなにてこずったところで2時間。

直営工事理由書に30分として、計2時間半。

何やかんやで手間取ったとしても3時間。

役所への行き帰りの手間があるにせよ、これで十数万円浮く。

ありがたや、ありがたや。

司法書士の皆様方、ごめんなさい!!

 

「素人には無理ですよ。司法書士の先生に任せた方が絶対いいですよ。」

土地の登記の時に不動産屋が言った。

そう言われると、無知な私としては「そうかな。」とつい思ってしまったのを記憶している。

「不動産屋という“専門家”が言うのだからきっとそうに違いない、自分の考えていることは身の程知らずで無謀なことなんだ。」

こうやって、諦めさせられている「素人」は実はかなり多いのではないか?

だが実際やってみると、登記の書式はネットに紹介されていたし、それほど困難とは思わなかった。

オーッ、やったね~!! 十数万円、儲けたね~。

 で、家屋表示登記も自分でやるんだとその時から決めていた。

 

が、家の建築については・・・。

設計段階では、法律の問題がややこしく私の前に立ちはだかった。

建築段階では、技術的な問題が横たわっていた。

家の自力建築は、かなりの困難が伴う行動であると痛いほど味わうことになった。

私が女、しかも中年のおばちゃんだからだろう、初めから「無理や。やめとき、わしがしたる。」と言われるパターンの続出。

はなから、素人にゃむりでんがなという感じ。

これは、工事関係者でなく、地元住民にも当てはまる。

中には、「素人が何してるねん。」と馬鹿にするだけでなく反発する人までいる。

利害関係がないのに何故反発するのか?

目先の変わったことをする者への反感・偏見だろう。

ましてや、私が女だから・・・。

だが、私としてはやりたいのだ。

下手糞でもやりたい。

もたもたしてでもやりたい。

楽しい。

面白い。

それに、たとえ困難でもやらなければならない理由もあった。お金がない! これが一番大きな理由。

そのやりたい気持ちを応援してもらいたかったのだが、頭から無理と決め付けられてしまうことがあり、正直悔しい思いもした。

本音である。

しかし、いちいち人に教えてくれる暇な人間なんて、世の中にはそうそういないのだろう。

専門家の場合は、そんなことしてたら自分の仕事がなくなってしまうし。

でも、幸い兄ちゃんは「わしがしたる。」と言いつつ、教えてくれる。

「邪魔じゃ。」と言いつつ、「覚えたらええ。」

中ちゃんも「下手やのう。」と言いつつ丁寧に教えてくれる。

そう、私は技術を教えて欲しい。

技術と体力と時間と仲間があれば・・・。

問題は、その四つの確保が考えるほど簡単ではない、相当困難ということだ。

体力については限界までなら頑張るつもりだ。

と言いつつ、右膝が最近は激痛に見舞われるようになった。

右腕の腱鞘炎もひどくなってきている。

おかげで業者任せの一般的な建築のありがたみも理解できるようになった。

これもいい勉強だ。

 

 


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