コンポストの取り出し
昨日、Greenlyの山本さんから電話があった。
私のバクテリアちゃんたちのレスキューに関するアドバイスだった。
山本:「やはり、水分過多になって来ているかもしれません。」
確かに、この二週間ほどで一気にじめじめしてきた。
大晦日からの寒波到来で、樫田は雪が溶けないまま。そこへもって、冬季休暇で一日中家にいることが増えたから、さすがにバクテリアちゃんたちもお腹が一杯過ぎて消化不良気味なのかもしれない。
で、昨日、意を決してタンクの中身の約半分を土嚢につめて二次発酵させることにした。
その後、乾燥している竹チップを7?追加。
再び、さくさくに。
一次発酵と二次発酵
屋内で二次発酵までさせたい人は、主にマンションなど庭のない家の人たちだろう。
屋内で二次発発酵させるからには、臭気対策は欠かせない。で、人為的に造られたバクテリア集団の力を借りることになる。Greenlyのコンポストトイレもその一つだ。
だが、フィンランドやノルウェーのコンポストトイレは、屋外で自然界のバクテリア二次発酵させているタイプのものが大半だ。
つまり、屋内の便槽は小さいものにし、それが一杯になったら屋外の二次発酵場所へ持っていくのだ。バケツ状の便槽をいくつも用意し、満タンになったら空っぽのと取替えながら便槽ごとどんどんコンポスト化していく方法もあれば、大きな二次発酵槽を作って、その中に便槽の中身を投入していく方法もある。
実は、私が下に住んでいた時は、屋内の一次発酵は1ヶ月以内に留め、二次発酵と三次発酵は屋外で行っていた。そうすることによって、臭気対策の負担を減らすだけでなく、便器の小型化が可能だからだ。
今回、Greenlyのコンポストトイレ導入は、糞尿分離型コンポストトイレ開発に失敗したことが理由として大きい。また、開発許可の出ている土地の範囲が限定されているので、システム化された大型トイレは設置できないと考えたからでもある。
とりあえず住める場所の確保のため、急いで「ノアの箱家」の完了検査まで漕ぎ付け、その後はやりたい放題するつもりではいた。
ノアの設計士には、「完了検査が終われば、トイレは正真正銘の屋外に出してしまうかもしれません」と言っていた。また、そのことを考慮して、便座(新品)を拾って来てもいる。
(自作してしまう手もある。30年ほど前沖縄で見たハワイ帰りのオバアの家のポッタントイレは、洋式で便座がハート型だった。おっかないオバアがこんな可愛いトイレで用を足しているのかと思うと楽しかった。)
フィンランドの農村ではトイレは屋外が当たり前。-20度の屋外に用を足しに行く。
肥料として畑で活用しようとすれば、当然それが一番便利なのは言うまでもない。
これは日本の一昔前も同じ。
いずれにせよ、実験、実験。
実験生活を続けようと思う。