迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

コンテナの中

2010-06-24 04:41:10 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

闇が好きだ

四角いドーナツ(コンテナ)の中をぐるぐる歩き回ってみた。

コンテナとコンテナの隙間から光が漏れる。

うれしくなる。

                       

 隙間は微調整して埋めた。  まるで絵だな。      まだ塗装していない内部

 

たこちゃんは、雨の隙間のわずかな数時間を利用して、作業を進めていってくれている。

職場や家にしょっちゅう報告の電話が入る。

「ありがとう。」と言うと、うれしそうな蛸笑いが返ってくる。

飲んで真っ赤な茹で蛸しか見たことないので、「へえ~、たこちゃんは職人だったんだ」と実感する一瞬だ。

 

たこちゃんが、作業しやすいように昨日中庭側に穴を空けたので、急に明るくなった。

        

この位置に出入り口          水がない!

 

中庭の井戸型枠内の水が大雨の後にもかかわらず、引いていた。

水の引き方に一定の法則がないのかもしれない。

観察を続けないと・・・。

 

「コンテナ、ほんとにあのまま住むんか?」

「熱いで。」

「臭いで。」

「寒いで。」

「ドア、重いで。」

「ガンガン音するで。」

「冷蔵庫、効かへんで。」

「雨、入るで。」

「一年間は内装はしない。でも、外はすぐ木で覆う。」

繰り返し言うのだが、誰にもピンと来ない。

実は私にもピンと来ていない点が多い。

実物を見てから考える主義。というか、それしか考えられない。

思う存分実験したい。一生続くわけではないのだから。

「死ねへんやろ、寒くても。どないもならんかったら、すぐに工事したらええと思てるねん。」

それでも、たこちゃんは

「内装、安くやってくれる奴おるで。」

中ちゃんも兄ちゃんも山小屋のおっちゃんも囲炉裏の女将さんも、皆呆れ顔。

排水浄化システムにしても、呆れて笑うのみ。

ましてやトイレの話になると、考える前に拒否反応を示す人までいる。

「こいつ、頭おかしいんとちゃうか?」

と思われているに違いない。

でも、それでいい。

すぐに方針転換して「それ見たことか」と笑われても、それはそれで面白い。それも私だ。

納得いくまで実験生活をしたい。私の暮らしを楽しみたい。

 

「網戸、どうすんの?」

たこちゃんからまた電話がかかってきた。

電話の向こうに真っ赤な茹蛸が見える。

嬉しい。

たこちゃん、ありがとう。


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