世田谷村の白足袋とその飼い主
ドリトル先生動物園倶楽部事務局長の白足袋が任務を放棄し、会員からの郵便物をこともあろうに飼い主に代読させているようだ。 こう暑ければ、猫の手も役には立たぬらしい。
しかし、飼い主の方はたいしたもの。石山修武なる飼い主の文章は面白すぎて、なかなか抜けられない。
こんな人を教えてくれるなんて、アトリエ・ノアの若い設計士玉城さんは罪作り。
「SELF BUILD」
実に面白く、一気に読んでしまった。
その勢いで、山梨のコンテナの店(ワジアジア)まで、結露対策の調査に出向いてしまったのが3月、母の墓参りのついでだった。
「ノアの箱家」の工事が始まり、お次は「生き延びるための建築」の紹介。
まあ、なんていい感覚!!
で、「建築家突如雑貨商となりて至極満足に生きる」を300円で買って読んだ。
笑い転げた。
「うちの家の窓は安全農作物だ。」
「学生をビニールハウスで育てることにした。」etc.
他にも本を読もうと思い・・・。
そうだ、「バラック浄土」なんて、タイトルからして私にピッタシ!
が、アマゾンで調べたらプレミアがついて40000円!
これじゃ、買えない。三球四脚の方がまし。
仕方なく「世田谷村日記」の過去ログを見ていたら・・・。
「睨むんです」の件なんてもう、サイコー!!
出てくる人がみんな大騒ぎして喜びまくってて、なんて素敵なのかしら!!
“馬鹿本”に感動している姿に感動した。
で、会津若松の猪苗代湖の建物の建築中の写真を発見。
いいねえ!!
実にいい!!
この光・・・ひょっとしてバルセロナパビリオン? なんて思っちゃった、一瞬だけど。
で、はたと思ったのだ。
そうだ、40000円なんて大金はないから、
この際「世田谷村日記」を過去10年分最初から読んじゃえ!!
出費ゼロだ。
ありがたい。
というわけで、「世田谷村日記」10年分読破にトライすることにした。
時々レトルトカレー食ったの冷やしそうめん食ったのとどうでもいいことまで知らされちゃうけど、まあいいや。
「世田谷村」の実践をともなう生き方が素晴らしいと思うから。
馬鹿馬鹿しいぐらいみっともなくて誰にでも出来るやり方のグリーンカーテン牽引を、しかも雑草然とした葛を、あそこまであっけらかんとやってくれちゃうなんて、爽快。
“カッコ悪い”は“カッコいい”の見本だ。
うん、面白い。
「世田谷村」の思想性については、小難しく語らずともよい。
とにかく、過去10年分、タダで楽しませてもらいましょう。