がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/20 F2003-GA製作記 その4

2004年11月30日 | 模型
 少し仕事が落ち着いたので作業再開。でも、相変わらずの亀の歩みです。

 今回の地味な作業(笑)は、サイドポンツーン上の補助翼の接着強度確保と各所の穴空け&摺り合わせ作業。

 このF2003-GAに限らず、昨今のF1って空力附加物が多すぎて嫌ですな。思うんですけど、こう附加物が多い場合、強度の確保や仕上がりのシャープさから考えて、TAMEOの1/24の様にボディ含めた全てのパーツを金属で作った方が良い様に思うんですが、メーカーさんはどう考えてるんでしょうかね?レジンキャストで作ろうがホワイトメタルで作ろうが、製作の手間もコストも大して変わらないと思うんだけどなぁ。まぁ、メタルの方が多少インフラ整備にコストがかかるけど。でも、MF・HIRO辺りも20000円程度でフルメタルキットをリリースできてるわけですし、このキットがもしボディーをメタルで作ってくれていたら、今回加工した補助翼やサイドフィンなんてものもハンダ付けして強度確保も完璧で経時変化もゼロって事に出来るんですけどね。なまじレジン(F2003-GA/F2004含めて最近のスタジオ27のレジンってウレタンっつーよりエポキシ系の様な気がするんだけどどうなんだろう?)なもんだから、迂闊にボディラインの加工が出来ないので欲求不満が溜まります。まぁ、加工後にキャストで複製すれば経時変化をそれほど気にせずに済むのですが、なんせキャスト複製なんてやったことが無いもので。慣れると便利なのだそうだが、慣れるまではエア抜きとか型割とか難しいらしいっすね、複製。

 で愚痴ってても進まないので今回の作業ですが、まず補助翼の仮組みをしてみました。しかしながら、取り付け用のピンが小さく合いも悪い。サイドフィン同様にピンを切り飛ばして真鍮線に置き換えようかと思っていたら、なんと資料によりますと、どうやらこの補助翼はカウルに後付けされてるのではなく、カウルからニョキっと生えている様です。仮に塗装前に装着するとすれば、なんぼ真鍮線で補強しても、後で磨く時にパキっとやったいそうな予感がします。かと言って後付けにして「あたかも生えている」様に見える様にキッチリ摺り合わせるのは、自称不器用な私には不可能。ってことで、真鍮線置き換えとは違う方法での補強を試みました。色々考えた結果、補助翼の土台部分を思い切り延長してボディーに差し込み、ガッツリと接着してしまえば或る程度の負荷にも耐えられるのではないかと考えた訳です。具体的には、手持ちのジャンクのメタルパーツをハンダ代わりにコテで溶かして、件の土台部分を延長してやりました

ハンダ代わりに使ったパーツもスタジオ27の他車のキットの余りパーツなので、成分的には土台パーツと殆ど同じ。ハンダ使って延長すると、亜鉛の配合率の違いで後の曲げ加工時に割れる恐れもありますが、この方法なら先ず割れる心配はありません。
 ボディ側は、最初から開いてる取り付け穴を基準にして、補助翼の土台を差し込める様に長方形の穴を貫通させます。で、その穴にパーツを差し込んで根本をニードルノーズプライヤーで曲げながら縦横の角度を決めます。

高さも角度も決まったなら、ボディー裏に貫通しているパーツ部分をプライヤーで締め上げてやれば、接着するまでもなくガッチリ固定されます。

後は表からエポパテもしくはポリパテで隙間を埋めてやり、裏からは接着剤でガッチリ固定してやればOKかと思います。まだ、ボディ表面の作業が色々残ってるのでまだ固定してませんけど。
 ただし、この方法だと、補助翼の翼端板まで先に装着してしまうと、もしかしたら塗装時に塗料が回らない部分が出てくる可能性があります。ってことで、キットのステンエッチングの上に真鍮板を重ね合わせて取り付けダボが表に露出しない様に加工するか、塗装前に翼端板もハンダ付けしてしまうかは目下考え中。

 それから、ボディ脇のシャークルーバー(?)とか言う放熱フィンの穴が全く開いていないので、これを全て開口します。開口っつーても、貫通させるとなると、裏からリューターで削らなければならず、削り量をミスると違う意味で貫通しちゃってエラいことになりますので、表から深めに彫り込んで「穴が開いてる様に見える」程度で充分かと。しつこいようですが、これがメタル製ボディならチャレンジしちゃうんですけどね。確かF2004ならこの部分だけメタルで別部品になってたはずなのでやってみても良いかもですな。失敗したらハンダ盛ってやり直すなり真鍮板でフィンを作り直すなり出来ますからね。


 それから、エキゾースト出口のメタルパーツが、全くボディの取り付け部と合わない(一回りメタルパーツがデカいのよ)ので時間掛けてボディと摺り合わせ、さらにエキパイの穴が塞がってるのでリューターで彫り込んでおきます。


 こんな地味な作業で、殆ど進んでいないに等しいのですが、何故かこれらの作業だけで2時間以上使っちゃいました。続きはまた後日って事になりますた。
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中途半端の代償~食べかけ哀歌

2004年11月26日 | 模型
 ちょっと仕事が忙しく、模型製作中断中の@河童です。仕事が落ち着けば、また製作はちゃんと再開するつもり。

 今日のネタは何事も中途半端は良くない訳ですが、何かを作っていてモチベーションが下がってきてしまうと違うキットに手を出したりする浮気性な性格が災いしたのか、中途半端に取り組んだ為に困った状態になってるストックが幾つか存在しますってお話。特に、仕事や私生活が慌ただしくなったのを機に模型製作から遠ざかってしまった5~6年前、当時はキチンと管理していたつもりでしたが、過ぎ去った月日の間にパーツ等が行方不明になったりして作るに作れなくなってしまったモノが幾つか出て参りました。1/24以上のスケールの物であれば部品もソコソコ嵩張ることから、比較的に容易に行方不明パーツの捜索に成功したのですけど、1/43となると小さなパーツが多くて嵩張らない為に、今では何処に収納したのか全く思い出せないんですよね。どこかにあるのは間違いなのですが、この5年の間に大型物置が6棟と部屋が3部屋増築された我が家では、捜索が非常に難航しております。

 何故こんな事になったかと言いますと、所謂「ガレージキット」と呼ばれる様な類のキットは、パーツがバラバラな状態で箱詰めされており、製作にあたって仮組みを繰り返す際に、各パーツを作業の効率化を図って部位別に区分けしておくということをやってるのですが、それが逆に災いとなってしまったんですよね。製作休止をする際に、一旦全てのパーツを元のキットの箱に纏めて収納しておけば良かったのですが、箱にはボディー関係のみ収納し、他の部品は市販のプラスチック製の小物入れに小分け収納したまんま別収納したんですが、そのプラスチック製の容器が悉く行方不明になってしまっているのです。

 例えば、

これはTAMEOのウィリアムズFW16。御覧の通り、最近のタメオのキットからは想像も出来ない位酷い形状だったFW16を、それこそ全面改修している最中だった模様。記憶では、ノーズ・コクピット周り・インダクションポッド・サイドポンツーンの各部の形状が悉く違っていたので、ひたすらハンダを盛っては削りして修正し、ボディのスをパテ埋めした所まで進めていた様に思います。我ながらカナリいいところまで来てると思うのですが、このボディーとシャシーとデカール以外の全てのパーツが組み立て説明書と共に行方不明(泣)。



これはTAMEOのF92A。特徴である二段式のサイドポンツーン形状がヘンテコで、ノーズが異常なまでに短いという困ったフォルムだったモノを、FW16同様にハンダを盛り削りして漸く良い感じの形状が出せてきたところで止まってます。これまた、ボディ・シャーシ・アンダートレイという画像にあるパーツのみが発見され、他のパーツは全て行方不明です(泣)


TAMEOのワールドチャンピオンシリーズのLOTUS79。ノーズ形状に問題がある他は、非常に良く出来たフルディテールキットでした。元々、子供の時に「JPSロータス」という異様に格好良い黒いパッケージングに惹かれてF1好きになった私にとっては、結構思い入れあるキットでもあります。これに関しては、画像の様に結構製作作業も順調に進んでいたみたいでして、お陰様でパーツもデカール全て発見されています。しかし、組み立て説明書が行方不明(笑)。フルディテールキットなのでパーツ数が1/43にしては多く、説明書無しで完成に漕ぎ着けるのは少々難しいと思います(泣)。仲間内に聞いても皆さん完成させてしまった後なので、説明書を持ってる人が見つかりませんでした。でも、説明書だけなら手段を探せば何とかなるかな?


と、まぁこんな感じの状態にあるモノが次々発覚して、正直自分の記憶力の無さに呆れております。他にも、TAMEOのベネトンB196とかRACING43のフェラーリ126C2とかもパーツや説明書の紛失が続々と発覚してます(泣)

かと思えば

こんな下塗りまで済ませたのに放置プレイになってるものも発見。これはTAMEOのFW18なのですが、丁度TAMEOのキットのボディフォルムが、実車に比較して「らしい」ものになった節目のキット。前作のFW17と比較すると、実車は非常に似通った形状であるのに、キットの方は全く出来が異なってます。それこそFW17はキットのボディを芯にして、しこたまハンダを盛り削りというセミスクラッチみたいな事をして漸く完成に漕ぎ着けましたが、このFW18は非常に理想的なフォルムで再現されていて殆ど手を入れる必要が無く、それまでの「資料写真と睨めっこしながらの必至の形状修正」から解放された(笑)最初の頃のキットでして、このキットがリリースされた96年頃から所謂「TAMEOスタンダード」とも呼称される様な非常に組み立てやすい製品に変貌したTAMEO製品となりました。で、このFW18を意気揚々と下塗りまで済ませてしまってた様です。パーツも説明書もデカールも全て見つかりまして、状態としては「あとは塗って組み立てるだけ」という状態にありますが、、、、、、何の塗料で下塗りをしたのかサッパリ覚えておりません(爆)。ウッカリ相性の悪い塗料で上塗りしていくと後で大変なことになりますので、折角済ませてある下塗りを、一度シンナー風呂にでも入れて剥がすことになりそうです。


 こんな感じで、とにかく悲惨な状態に陥ってるストックが沢山出てきております。ウッカリこのページを覗いてしまったモデラーさんには、私の様なツマンナイ思いをしない様に、なるべく作りかけで放置することなく、また放置するならキチンと管理しておくことを御忠告申し上げたいですな。
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1/20 F2003-GA製作記 その3(追補版)

2004年11月24日 | 模型
 その2に続いてまたまた追補版です。明日から一週間程仕事が忙しくなるので模型どころではないのですが、先日漸く車高調整にまで到達したことで、今まで見えてこなかったこのキットの持つ「気になる点」が浮上して参りました。中でも、フロントノーズセクションに不満有りです。

 そもそも2003-GAは、モノコックからノーズに掛けてのラインが直線的であり、キットの様に先端部に行くに連れ幅が狭まっていく様な形状ではなく、ウィングステーの前辺りで急激に左右のラインが繋がる様な形状になってます。つまり、キットの場合はコクピット前付近がやや太めであり、ノーズに関してはやや細目になってるという訳。

全体的に弄るとなると作業が面倒なんですけど、せkめてノーズ部分を左右0.5mmずつ計1mm程肥らせると良い感じになりそう。しかし、形状を修正するには、レジンという素材が難点になるんですよねぇ。どうしようか考え中。取り敢えず、ウィングステーもノーズ幅一杯の幅を持っていてベネトンB195みたいで変なので、ノーズの下面ラインと整合する部分とステーのラインを形成する部分に面が分かれる様に整形しておきました。


それから一旦気付いてしまうと気になってしまう点その2はフロントウィング。既にハンダ付けまで済ませてしまっていますが、実車をよく観察してみると、フラップの端には角度調整用のサポートプレートがくっついているようです。目立たないと言えば目立たない気もしますが、翼端板が赤色なのに対して件のプレートはフラップと同色の白色です。更に、ノーズから延びるステーとウィングの接続部分についても、キットのままだとメインウィングとステーが接続されているだけなのですが、実際はフラップの前端にステーがめり込んでる様な形で装着されています。
 気になってしまう部分を残しておくと、九分九厘完成後に後悔すると思ったので、渋々改修を施すことにしました。先ず、ハンダ付けしたフラップをピラニア(エッチング鋸)で切り離すのですが、この際角度調整用のプレートを挟むことを考えて、わざと0.3mm程度の厚めの鋸で切断しました。そこに、0.3mmの板から切りだしたプレートをくっつけて、塗装後に接着する様にします。最初は真鍮板から切り出そうと思ったのですが、プラ板から切り出した方が塗装後に周辺部を傷つけることなく装着出来る筈と考え、0.3mmプラ板から切り出して瞬着で固定しました。更に、これをキット指定の位置よりも1mm強程前方に固定する様にして、ステーがフラップに干渉する部分を1mm弱削り込んでおきます。


で、出来上がったモノを仮組みしてステーに装着してみると

こんな感じになる訳です。

 なんだか、まだまだ手を入れておいた方が良さそうな部分が出てきそうな予感もしますが、取り敢えずはここまで。続きは来週かな?

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1/20 F2003-GA 製作記 その3

2004年11月22日 | 模型
 今回も仮組みです。

 なんかですね、我ながらスンゲェ手こずっておりまして、ひょっとしてこの管理人はこの手のガレージキットって始めて作ってるんじゃないの?とか思われそうなんですな(笑)。

 で、今日は足回りを組むにあたって、サスペンションパーツの表面処理と歪み取りを行いました。その後、極小ビスを利用してリアサスから組んでみたんですけど・・・・・・・組めない!どこもかしこも干渉しまくりです。基準となるミッションブロックからして、一回り小さく削り込まないとボディーにはまらなかったのですが、このブロックに装着するロワアームを基準に組んでみたら、全てのアームが1mm前後の寸足らず。無理して組むとアームがV字形になっとります(笑)。トーコントロール用のウィング状のアームなんてさらに1.5mm程寸足らず。まともに組めるのは先述の基準となるロワアームとドライブシャフトくらいです。ドライブシャフトは、寸法はともかくも成型精度が悪すぎて楕円形になってて使い物にもなりません。更にタイヤをはめてみると、アンダートレイとアッパーアームに思い切り干渉します。ブレーキディスクの浮き具合を見るとこれまた1mm程度の干渉の様です。更に、ボディのサイドウィング(フィン)を付けると、リアサスアッパーアームとサイドフィンが干渉しております。
 フロントの方はどうなのかと、ロワアームを極小ビスで固定してからアッパーアームを徐に組んでみたんですけど、これまた後輪同様1mm前後の寸足らず状態。タイヤをはめるとアッパーアームに付いてるステアロッドとホイールが干渉しますし、ウィングを付けたら付けたで翼端板とタイヤが干渉する始末。

 これは困ったと再度ボディ周りを検証してみたんですが

画像の赤○で囲んだ部分は、他人様のサイトに乗ってたF2003GAのスペイン仕様の画像と比べると、本来はボディーとアンダートレイの突起部分とのラインが繋がってる筈なのに、私の買った製品の状態だと、アンダートレイ側が1mm前後外にはみ出している状態。また、ボディとの接点の隙間も1.5mm前後開いてしまっています。サスペンションのパーツの寸足らず傾向と重ねて考えますに、どうやら、ボディーパーツが約0.05~0.1%程他のパーツに比べて縮んで締まってる様です。一応、レジンキットとしての誤差範囲とは言え、ひょっとしてこの日本GP仕様再生産分は、ボディ原型にレジン製の旧仕様を改修して原型にしたのではないかと疑いたくもなります。

 文句言ってても先に進まないので、サスアームの改修にて対処することにしました。寸足らずになってる各サスアームのピンをカットして、そこに0.6mmの穴を開け0.5mmの真鍮線を埋め込みます。この際、当たり前ですけど元のアームが寸足らずなのを加味してピンを長めにします。更に、使い物にならないドライブシャフトは使用を諦め、適当な銅線を用意して根本を旋盤処理(と言ってもリューターに噛ましてノミ当てただけなんだけどね(笑))してミッションブロックに差し込める様にしておきました。更に、ホイールと干渉する部分を形状修正して、ナックルとの接続部はアライメント調節し易い様に小型化と穴の長穴化を施しておきます。

画像の様に殆どのアームに修正を加えまして、更にアンダートレイのタイヤ干渉部分を1.5mm程削り込み、フロントのタイヤとウィングの干渉を避けるべくアップライトのネジ穴を全て2mm前方に開け直し、漸くサスペンションを組める状態に持っていけました。で、組んでみたところ

なんとか収まりがついてきた模様(笑)。あと、仮組みして気が付いたのは、フロントウィング位置ですが、キットのステーが長過ぎなので切断加工する必要がありますね。実車は

こんな感じで、ダウンフォースが効いててもかなり高い位置に吊り下げられています。大体、デカールのイタリア国旗マークの高さに対して2.5倍が適正なステーの長さって事になりそうです。それに加えて、固定方法もナントカせねば・・・・・・。

 そうそう、忘れかけていましたが、サイドフィンもリアサスのアッパーアームに干渉します。ので、サイドフィンの後端を削り込んで干渉を解消させておきました。このサイドフィンですが、当初はボディと摺り合わせてとか考えていたんですけど、先述の通り、当初のメーカーの思惑よりもボディが収縮している為に、完全に摺り合わせてしまうとアンダートレイが露出してしまいます(実は摺り合わせた後に気付いた(笑))。仕方ないので、やや隙間が空いた状態で固定し、隙間にパテ等の充填材を補填して辻褄を合わせた方が良さそうですな。

この状態でもかなり隙間が空いてるのですが、

真上から見てアンダートレイが見えちゃったらマズいので、フィンのボディへの固定は隙間充填で対処することにしました。ピンを一本増やせば取り付け強度はかなりガッチリしますから、磨き時にポロリなんて事にはならないと思います。なったらなったときだな(爆)


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1/24 アオシマS15 D1圭オフ仕様の中身

2004年11月20日 | 模型
 今回は製作記ではなく、アオシマからリリースされたS15シルビアのD1仕様のレビューです。今回リリースされたのは圭オフィスシルビアS15というタイプでして、通常のs15シルビアにエアロ等の追加パーツとマーキング用デカールが追加されています。で、私の場合、元々自分の車のレプリカを作ろうという魂胆があったのですが、その際問題となるユーロテールがD1仕様のキットだと追加になるのでは?と期待していたところ、期待通りに追加されていたので、ユーロテールだけ(笑)のためにD1仕様のキットを丸ごと買ってきたのでありました。店頭で箱を開けたところ、ユーロテールは思った以上に「らしい」ものが付いていた上に、良くも悪くもボディやシャーシ等のパーツに既に所有している通常仕様と共通の部品も多く、スペアパーツを買う感覚で購入してきました。ちなみに御値段一割引で1980円也。ユーロテールだけと考えると少々高い買い物か?

 さて、詳しいキットの中身ですが、元となるS15の通常仕様のパーツに加え

これらのパーツが追加になっていました。最も気になっていたボディーパーツについてですが、実車はフロントにダクト付きワイドフェンダーが装着されていますが、キットの物は完全にノーマル仕様と同じボディが入っています、残念。追加パーツをそれぞれを説明しますと

先ずは私の目的であったユーロテール。相変わらずのキラキラが過ぎるメッキパーツですが、雰囲気はナカナカのパーツになってまして、ちゃんと三分割パーツにもなってます。カバーを司るクリアパーツの厚みが厚すぎて気になると言えば気になるところではありますけど。

エアロ関係は、画像のパーツが全てです。ひょっとして今後予定のHKSと共用パーツになるのか?とか思ってたら予想外に専用設計パーツになってるのでビックリしました。しかしながら、先述のフロントフェンダーの問題がありまして、素組だとフロントはノーマルフェンダーでリアはオーバーフェンダーになってるという少々アンバランスな形になってしまいます。フロントをオーバーフェンダー仕様に改造する場合は、同時に幅が合わなくなるはずのフロントバンパーも改修が必須になってきますね。ちなみに実車のワイドフェンダーですが、私の車に付いている様な少しだけワイドなものではなく、フェンダー部全体をボリュームアップする必要があるものなので、綺麗に改造するには相当な労力が要求されます。上下・左右のバランスやフェンダーアーチの弧を整える作業は、思った以上に難しい改造です。「右だけ」とか「左だけ」とかなら簡単なんですがねぇ。

内装関係は画像にあるバケットシートと、エアロパーツのランナーにくっついてるステアリングのみが追加パーツで後は市販車のまま。以前D1のDVDで見た時の実車は、ドンガラの内装にロールゲージ補強と追加メーターがギッシリって状態だったので、これは外装以上に「雰囲気だけ」なパーツ構成です。最大のネックは、やはりD1の車検規定にもなってるロールゲージでしょうな。プラ棒を組み合わせれば簡単に出来そうに思えるロールゲージですが、実際は各ピラーとのクリアランスやウィンドウパーツとの干渉回避等の細かい調整が必要な作業だったりします。又、バスタブにもリアシート等の内装パーツがほぼ全て市販車仕様のままモールディングされているので、実車同様のドンガラ仕様にするには、バスタブの後半パーツをプラ板等で作り直す必要があります。雰囲気重視で内装をキットのままで逝くなら組み立て簡単、内装をD1仕様に改造するにはセミスクラッチビルド程度の技量を要求される上級者向け改造コースって事になりますね。

最後にデカール。予想通りと言いましょうか、これは仕方のないところですが、実車の綺麗なシルバーメッキとゴールドメッキを組み合わせたマーキングが、デカールでは単なるシルバーとゴールドで印刷されています。こればかりは、メッキマーキングをデカール化することがほぼ不可能な事なので、メーカーを攻められないところではあります。唯一の対処法は、スタジオ27からリリースされているクロムメッキデカールのシルバーとゴールドをキットのデカールのカラーコピーを型紙にして一々切り出して貼り込んでやる方法。文字部分はともかくグラフィック部分だけならば、この方法で何とか出来ないこともないです。ちなみに、この方法を使う場合は、メッキ調に仕上げる部分以外のマーキングを貼ってからクリアーコートして艶だしした後にメッキ部分を貼る様にすること。スタジオのメッキ調デカールはクリアーコートするとダメになりますので。

 と、言う訳で、製作記の番外編みたいな感じですけど、リリースされたアオシマのD1シルビアを解剖(笑)してみやした。キットの箱に「写真とキットの中身は異なる部分があります」の注意書きがあるのですが、異なる部分はかなり多いですな。
 ただ、D1仕様のミニチュアレプリカと考えるとかなり厳しいキットではありますが、ボディフォルムやエアロの出来、それにユーロテールやバケットシートの出来は充分ですので、社外フルエアロにユーロテールを組んだ様な外装を持つS15のオーナーさんには、自分の車のレプリカを作る際にはメリットも多いキットではないでしょうかね?
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F2003-GA その2追補版

2004年11月19日 | 模型
 前回の「製作記その2」をUPした後、リアウィングを見ていたんですが、どうも微妙に一番下の羽根と真ん中の羽根との平行が出ていない気が・・・・・。念のためノギスで計測してみますと、やはり0.6mm程上下方向にずれてて平行が出ていないことが判明。他の二枚のウィングを仮組みして調べた結果、一番下のウィングだけやや斜めに傾いてることが判りました。どこでこうなったのかとウィング翼端板の最初から開いてる穴の位置関係を調べたところ、あろうことか一番下のウィング用の穴だけ、左右の翼端板で約0.5mmの位置ズレが出てました(汗)。信用した私がバカでしたな。悩んでも仕方ないので修正を施すことにしたんですが、一旦ハンダ付けしちゃったパーツをバラすのには相応のリスクが伴います。そこで、最悪の場合はタミヤのF2001のリアウィングを改造して対処出来るか否かを調べたところ、F2001とF203-GAでは翼端板と真ん中の羽根がほぼ同じ形状で使い回しが効きそうです。一番下のウィング部も似た様な形状なので、ボディーとの接合部のみエポパテ等で整形し直せば、後は何とかなりそうな事が判りました。っつーか、最初からF2001のパーツを改造した方が、精度ガタガタのメタル製ウィング組むより簡単にシャキッと出来そうですな・・・・。
 とはいえ、何となく意地みたいなものもありますので(笑)、ハンダ付けした一番下のウィングの内片方だけ丸鋸で潔く切断。あらゆる治具を駆使して今度こそ水平・垂直をキッチリ出してからガッツリハンダ付けしました。・・・・・ら、今度は頑張りすぎたらしく翼端板部分のパーツをかなり溶かしてしまうという二次トラブル(笑)。こんどは溶けた部分にアルミ板を貼り付けた上で、八つ当たり気味にハンダをブリブリ盛りつけてやりまして、根性で元に戻しました、っつーか戻ってくれました。いやぁ、危なかった。慣れてる方はご存じかと思いますが、アルミにはハンダが効かない上に放熱性が高いので、この手のメタルパーツに対するハンダのパテ的使用には、マスキングの役割を果たしてくれるので重要なアイテムです。

 他にも、一番上のフラップだけ幅が0.7~0.8mm小さい状態なので、次はこれも何とかしてやらなければなりませんですなぁ・・・・・。

 メーカーに言いたいのだが、精度が出せない素材を使ってるんだから、取り付け穴なんて開けなくても、基準となるモールドだけ入れてくれたら充分なんですけどね。っつーか、穴が開いてる分修正するとなると色々面倒になっちゃうので、まさしく小さな親切余計なお世話ですな。っつーか、メタルパーツの梱包の仕方をもっと考えた方が良いと思うのはワシだけか。例えば、前ウィング・後ウィング・足回り・小物と4種類に分別して梱包するだけでも、搬送等の途中に於ける余計なパーツ変形を防げると思うんだけど。

 そんなこんなで、追補編でした。
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1/20 FERRARI F2003-GA製作記 その2

2004年11月17日 | 模型
 STUDIO27のF2003-GAに手を出し始めてから一週間位経過してるんですが、本職の方が非常に忙しく、模型製作なんていう暇なことに費やせる時間は無く、取れても一日辺り30分~1時間位なのでなかなか作業が進みません。このブログにしても、この時間(深夜0:30)にしてまだ職場のPCからコソコソ書いてますし。

 相変わらず仮組み作業を遂行中なのですが、どうにも部品精度がイマイチで、形状修正や面出しにやたらと時間と手間を取られますね、これ。噂では、F2003-GAやF2004はソコソコ作りやすいって聞いてたんですけど、その作り易さをBBR辺りの1/24メタルキットとかと比べると、全然そうは思えないんですけど。まぁ、私自身、自称かなりの不器用ですから、、残念!

 今日までに進んだ経過ですけど、相変わらずウィング類の仮組みに手こずっております。ウィングだけではなく、サスペンションやサイドウィング含めて、このキットは素のままだと接着強度の確保が非常に難しい状態にあります。組み上げていくと重量も増しますし、磨いたりする時にも或る程度の強度が欲しいので、今回はその辺りを考えた加工を施してみました。

 先ず、フロント及びリアのロワアームのボディへの固定ですが、タミヤの1/12F1キットなんかで使われる精密ネジを使用してネジ止め固定をすることで、仮組みのしやすさと取り付け強度の確保を両立してみました。図の様に、リアロワアームはレジン製のミッションブロックにネジ止め。フロントロワアームは二箇所ある固定ピン位置の内。前側をネジ止めにし後ろ側をピン刺し接着固定にしました。このフロントロワアームは当初は前後ともネジ止めしようとか思ってたんですけど、アライメント取る時に或る程度自由度が欲しいので片側のみネジ固定にしたのでした。

 この精密ネジに関しては、この手のガレージキットのようなものを組む時には、前々から利用していたんですけど、わざわざタミヤの部品サービスから購入しなくても、全く同じ物がホームセンターに売ってます。種類も長さ別に何種類かありまして、お値段は概ね一個7~8円です。使い方ですが、ネジ部の直径は1.4mmなんですけど0.2~0.3mmはネジピッチの幅なので、1.1~1.2mm径のピンバイスで穴を開けてやればねじ込めます。ただし、頭の部分は2mm~2.5mmありますので、これをめり込ませて目立たない様に処理する為に、1.1~1.2mm径の穴を開けた上から2.1~2.6mmのピンバイスで少し穿ってネジの頭が埋まる様に処理しておきます。

 リアウィングは、各ウィングの取り付け様のピンが片側に一本ずつだけしか付いていないので、取り付け角度が非常に決め辛い状態になってます。そこで、先ずリアウィング翼端板の垂直と整流板の水平を同時に確保しやすくする為に、基準となる一番下の整流板(テールランプ基部がある板)を、先述の精密ネジでボディに固定できるようにしておきます。

更に左右の翼端板の幅を安定させる為に真ん中の整流板を一番下の整流板と共に翼端板で挟み込み(これはまだ固定しない)、一番下の整流板と翼端板を極微量のゼリー状瞬間接着剤で点付けしておきます。この際、画像の様な治具を用いて、ウィングの垂直・水平をキッチリ確保してやります。治具といっても単なる真鍮のブロックなんですけどね。

5mm程度のアクリル板の上にボディ&シャシーを乗せて平面を出し、その上で使用しないと効果はありませんので念のため。これ、1/43のメタルキットのウィング固定様に持ってるアイテムなんですけど、画像の様に使用すれば1/20でも充分使えます。ウィング類の固定にはノギスを利用する方法が一般的な様ですが、パーツ重量があるので今回はこういった方法で組んでみました。で、基準となる土台の整流板と翼端板を点付け仮固定したら、パーツの裏から両者をハンダ付けで固定。ホワイトメタル同士のハンダ付けには、うっかりパーツを溶かしてしまうリスクを伴いますので、融点の低い低温ハンダを使用します。フラックスを併用すると溶けたハンダがパーツ接合部の隙間に流れ込んでくれるので尚よろし。
 フロントウィングに関しては、先ずメインウィングのカーブを整形してから、そのカーブに合わせてフラップのカーブを形成。キットの素のままでもメインウィングのみカーブが付けられていますが、実際の鈴鹿仕様ではかなり大きなカーブになっているので曲げ直します。その後、ノギスで翼端板を挟んでから拡げ、間にメインウィングとフラップを挟み、先ずフラップを固定。ノーズ部分との合い確認を済ませてから改めてメインウィングを固定します。この状態で先ずフラップ部のみ翼端板にハンダ付け。このフロントウィング部ですが翼端板が問題でしてね、鈴鹿仕様にて採用されたアーチ型の整流板が翼端板下部に付いています。これがかなりデカ過ぎる上に付き方が変なので、そのまま付けちゃうとウィングを上から見た時に翼端板がハの字になっちゃいます。アーチ部を薄く削り込むついでに上から見た時のラインが真っ直ぐになる様にアーチそのものも削ります。形が整って表面をワイヤーブラシとサンドペーパーを使って磨いたなら、フロントノーズと組み合わせてみます。

問題なければメインウィングも翼端板に裏からハンダ付け固定します。最後に翼端板に付くカナードをハンダ付けしてしまいます。後は、ノーズから延びてるウィングステーを固定する為の処置を施せばフロントウィングの組み立ては完了するのですが、これに関してはタイヤ込みの車高調整時でないと決められないので、フロントウィングに関してはひとまず此処で処理を止めます。

 前後ウィングですが、このようにハンダ付けしておくと、ホワイトメタル一発抜きパーツと同じ状態になりますので、組んだ状態でガシガシ表面処理したりキャッチボールしたりしても分解することがありませんのでお奨めの接着法です。

 あと、インダクションポッド部分が、このてのキットでは御約束でもある「埋まった状態」なので、リューターでガリガリ彫り込んで奥行きを持たせてみました。或る意味定番の加工ですな。

 また、ボディーサイドに固定されるサイドウィングですが、素のままだと強度の不安が付きまといそうだったので、固定様のピンを金属線で作り直し、またピンの数も後端に左右各一本追加しておきました。この部分ですが、F2004のキットだと一体整形になってるんですよねぇ。


 以上がこの一週間に進めた作業です。こんな感じのペースなので、未だに車体の全体像が見えてきていません。お楽しみのボディ塗装に辿り着けるのは何時の日なんでしょうかねぇ??

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閑話休題(F2003-GA)

2004年11月14日 | 模型
 今日はSTUDIO27のFERRARI F2003-GA JAPAN.GPの作業をしていたのですが、思いがけず手こずってました。ガレージキットには当たりはずれがあるのですけど、私が買った物は、どうやらかなりハズレな感じ。とにかく、メタル製のパーツが片っ端からグネグネと曲がっちゃってるんですよね。フロントウィングとかは、実車もグネグネ曲がってる訳ですが、流石にリアメインウィングとかサスペンションアームは曲がってませんですからねぇ。あ、サスペンションパーツですけど、前回の記事で自作で対処するかなとか生意気にほざいてたんですけど、肝心の真鍮パイプが現在居を構えている大分県のド田舎では全く手に入らない(泣)。パイプに芯線を通して万力プレスするっていう古典的な方法でアームを作ろうと思っていたんですけどね・・・・。仕方ないので、キットのパーツを頑張ってシェイプして使うことにしました。一箇所、リアのアッパーAアームの部品が不良品だったのをどうするかだけは解決しなきゃならないので、先ずSTUDIO27にTELして事情説明。話が判る担当者の御陰で、速攻で当該パーツを送って貰えることになりました。ついでに、資料をどうひっくり返しても判断が付かなかったリアサス近辺の疑問の回答も貰いまして、やる気度5上昇。

 それから、タミヤのF2001の印刷済みタイヤが欲しいなぁとか思ったんですが、パーツを取り寄せると結構高価なことが判ったので、模型店にてF2001を調達。売れないらしくワゴンセール扱いでバカ安のフルビューF2001を発見したので早速確保してきました。通常のF2001も倉庫に2つばかしストックがあるんですが、タイヤ以外の部品に関しては、今後2001を製作する際の予備パーツになってもらう予定。ちょっと勿体ない気がするけど、STUDIO27のデカールなんかと変わらないか下手すると安い位の価格だったので、その手のアイテムを買ったと考え勝手に納得してます。このタイヤ確保で更にやる気度2上昇。

 で、グネグネ曲がったメタルパーツ達を、ただ真っ直ぐ戻せばよいだけなら苦労はしないのですが、ネットで拾い集めた120枚ばかしのJAPAN.GP仕様の2003-GA画像を資料に、フロントウィングやサイドフィンを曲げ直したり、ともかく地味でツマンナイ作業に時間を費やしてしまったのでありました。

 目下仮組みの為の仮組みという大凡ネタにもならない作業をしているのですけど、細かいところを気にしなければ意外とサックリ作れてしまいそうな印象のキットではあります。しかしながら、色々気にし出すとあれもこれもと不満点が次々発掘されてしまうキットでもありますな、これ。また、フロントウィングやリアウィングという後の磨きのこととか考えるとガッツリ接着したパーツが全てメタルで出来ているので、ハンダ付けで対処出来るのが嬉しいっす。ハンダ付け可能なパーツが多ければ多い程作業時間の短縮と最強レベルの接着強度という二兎を獲ることが出来ますからね。

 そんな訳で、今回は画像も無し。作業はフロントとリアサスを仮組みして、フロントウィングの仮組み&ハンダ付けを終わらせたところで本日の作業終了です。気付いた点ですが、フロントサスのアッパーアームとステアロッドが、キットでは一体整形されているけど、実車は当たり前だがセパレーツです。これを一体ではない様に見せる様小加工を施したいこと。また、仮組みにあたって、強度的に不安な箇所(前後ロワアームやボディとシャーシの接合)には、DIYショップに売ってる精密ネジ(タミヤのビッグスケールモデルにも利用されていた)でのネジ止め固定に変更しておきました。
 フロントウィングですが、翼端板の下端にあるドーム型のボーテックスジェネレーターがカマボコ型になってるんですが、これが実車の画像と比べると明らかに大きすぎ。また、翼端板そのものが三次曲面になっているのでノギスに挟みにくいのが困ったものです。また、メインウィングとフラップに関しては、キットの指示通りだと曲げ角度が小さめになってます。そこで、F2001のメインウィングのパーツをゲージにして曲げ直しておきました。2003年日本GPでこのフロントウィング中央部付近は、物凄い曲げ方になってますからねぇ。根気よく、自分の印象に一番近いカーブを表現これが出来たらノギスでメインウィング&フラップを翼端板で挟み込み、まずフラップ部をハンダ付け。ノーズからのウィング用ステー取り付け角度が決まるまではメインウィングは接着しません。

 今日のところは、この辺りでネタ終了。完成までモチベーションは保たれるのかが気になるっちゃ
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1/24 S15シルビア製作記 その1

2004年11月11日 | 模型
前よりマシな画像が撮れたので、11/06UPのS13飴玉2号の画像を入れ替えてみました。今度は、マトモな背景がボディに写り込んでくれて、製作者御満悦です(笑)

 では、製作を細々と開始します。先ず、アオシマS15の特徴ですが

全部のパーツは斯様な構成になっとります。部品数少ねぇーー!(笑)。そのくせボディは4分割と今時には珍しく多い模様。

これは、今後のD1スペックのラインナップ用に、色んなエアロパーツに取り替える為の金型割りでしょうな。全体的なプロポーションに関しては、前回記載した通りまずまずの及第点。しかしながら、シャシーや内装はたとえ完成後は見えにくくなるとは言え余りにも愛がない状態。特に運転席&助手席シートなんて

こんな感じで、一昔前のゴツゴツポリゴン3Dって感じでどうしようもなかったりして。この辺りは、いきり立ってるエッジを黙々となだらかに修正していけば良いので、何とかしようと思えば何とかなりそうですから何とかすることにします。

 私の愛車をレプリ化するのが目的なので、先ずはキットの仕様との相違を考察。ボディに関しては、バンパー・サイドステップ・ボンネット・リアアンダースポイラー・ドアミラーがキットと同じ純正エアロ仕様です。唯一異なるのはダックテール型リアスポイラーでして、これに関しては毎度の如くプラ板&エポパテの削り出しで対処する予定。それから、フロントフェンダーにノーマルより左右計4cm拡大されるワイドトレッドフェンダーを装着しています。この再現が一番のポイントということになりそうです。

改造法ですが、先ずキットのフェンダー部を見ると

こんな感じになってます。画像の薄黄色いマスキングテープを貼った場所を1~1.2mmワイドにする必要がありますが、と同時にフェンダーアーチの頂上部が図中の青い部分の分だけ弧になりきっていません。一見キットの方が正しそうに見えますが、実はタイヤアーチの中心線とフェンダーアーチの中心線が異なる位置にある為にそう見えるだけでありまして、実際は図中の青矢印で示した位置がフェンダーアーチの中心線になります。ここから縮尺した実車画像をトレースしてみると、直径3.2cmの弧をラインにしたアーチとなります。また、再度ウィンカー周辺部は、ワイド化されたフェンダーアーチに対して車体内側方向に窪んでおりますのでこれも再現しなければなりません。行程ですが、

図中の点線部に切り込みを入れて、窪む部分を内側に折り曲げてダクトを形成、その後フェンダー部に1.2mmプラ板で作った拡幅用のアーチを図中の赤太線部に貼り付けて作成することにしました。
フェンダーを拡幅する前に、その構造上の制約から先ずダクト部を作っておく必要があります。上図中に点線で示した部分にシャーペンで線を引き、線に沿って丸鋸で一気に切り込みを入れます。後はプラスッチックの柔軟性を利用して、少しずつ少しずつダクト部分を形成する様に当該箇所を内側に折り曲げてやります。程良く曲がったなら一度シャーシを装着してインナーフェンダーとの干渉を確認し、大丈夫でしたら曲げた部分の裏側に瞬間パテで補強を施しておきます。凹ませた部分にはフェンダーアーチ部分もくっついてると思いますので、この部分を削ってしまい、替わりにプラ板とエポキシパテで削り取った部分を補充しておきます。


 ところで、話は変わりますが、アオシマのキットって殆ど作ったことがなかったんですけど、メッキパーツが凄いことになってますね。物凄くキラキラ輝くメッキでして、その輝きの御陰でアラが判らなくなる位のメッキです。あまりにもどぎつく、私の好みではないので剥がしておくことにしました。剥がし方は至って簡単、酸に浸けて放置プレイすればメッキが分解されて剥がれ落ちます。ちなみに私はキッチンハイターを使用します。この時、分子密度の違いで原液のままキッチンハイターに浸けるとパーツが浮いてしまって巧く浸からないので、ハイター1:水1位の割合で水割りするとパーツもちゃんと沈みます。で、いつもなら数時間放置すれば完全に落ちてしまうメッキですが、どうやら静電気蒸着メッキらしい感じで丸1日浸けておいてもビクともしません。丁度S13の製作をしていたこともあり、全く急いでいなかったので物は試しと数日間浸けておいたのですが、結局丸5日かかって漸くメッキが全部落ちてくれました。こうして漸く禿げたメッキパーツ達ですが、たった一つメッキを剥がさなかったのがヘッドライトのパーツ。

これは、薬剤で剥がすのではなく、ナイフで余計な部分のメッキを削ることでリフレクター部分だけはメッキを利用しようと目論んだからなのですが、いざ作業を開始してみると、メッキの輝きに埋もれて判りにくかった「イケテナイ」部分が露呈しました。形状が異なってたりします(笑)

キットの状態ですと、内側のHi側のライトの脇にあるポジション球の部分が全く無視されてしまっています(図左)。上図中央の図で言うと点線部で囲んだ中にある青い部分に、本来はポジションライトがある筈なんですよね。で、なんとかメッキを活かしながらモールドを出して見ようと頑張ったのですが、非常に作業効率が悪いので、結局これまたメッキを剥がしてしまいました(図右)。これで心おきなく形状修正が出来ますが、今度はリフレクタをどうやって再現するかという問題がでてきます。これについては、いくつか試したい方法があるので、これを機会に実行に移してみます。

 ってなわけで、作業の序盤を記載してみました。2003GAも手を出しているので、流石にS13の時の様にサクサクとは進みませんです。
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1/24 S15 シルビア (MyCarSpec)製作記 [序]

2004年11月11日 | 模型
 別に無理して同時進行って訳ではないのですが、F2003GAに先行して作業を開始していたアオシマ S15シルビアの製作記も掲載を始めておくことにしました。やってみて判ったんですけど、製作記をこういう形でUPしておくと、実際の作業においても「こないだはどこまで進めたっけ?」と、進行状況の回顧が確実に出来るので、思った以上に有用ですね。さて、ネタであるS15シルビアですが、私が所有する車もS15シルビア。つまり、参考資料が1/1で我が家に存在するということになります。


 S15に関しては、フジミが随分前からリリースしていますが、2004年秋にアオシマからもリリースされました。両者を比較してみると、同じ車種を1/24に縮尺していながら、解釈の相違と申しますか、結構な違いが存在します。結論から言うと形状に関してはアオシマ製に軍配を挙げたい。フジミ製のキットも倉庫に眠っていたので引っ張り出してきて、実際にアオシマのキットのものと比較してみたんですが、

先ずルーフ部分の面積及び傾斜角の相違が目に付きます。違い自体はmm単位の違いなのですが、1/24縮尺なので実車で言うと数㎝単位の違いになってくるので、頭の中の数値も常に24倍にして考える必要があるんですけど(笑)、実際のS15はフジミ程の傾斜ではなく、アオシマの様ななだらかな山型傾斜になっています。面積に関しても、傾斜がやや誇大気味のフジミ製の物の方が大きめになってます。S15のボディラインですが、曲面が非常に多いデザインになっている反面、面と面が繋がる稜線に関しては非常に直線的になっていて、所謂「板金屋泣かせ」の複雑なアウトラインなのですが、原型デザイン時に曲面のデザインに引っ張られる形で面と面とが巧く繋がらなかったのがフジミ製っていう印象なのですが、実際のところは判りません。でも、

このAピラー部(奥がフジミで手前がアオシマ)の様に、全く異なる形状になっていることからも、面の再現に囚われて「一隅」なポイントで無理矢理辻褄を合わせてしまう様な事になったのかと推測します。他にもですね、

・ボディサイドの厚みがフジミのものは高すぎる
・Bピラーがフジミのものでは太すぎる上に、ガラスの上に出てしまう様になっている
・Cピラーの表面積が下部に行く程大きくなりすぎてる
・ホイールアーチの弧がフジミのものだと小さすぎる。逆にアオシマのものはアーチの弧がやや実車よりも大きく形状も弧と言うよりも台形っぽくなっている。
・フロントノーズがフジミのものだと少しだけ短い。ただし、ボディサイドの高さの影響で必要以上に短くズングリして見えてしまう
・リアバンパーの上半部がフジミのものは厚過ぎる。また、フジミのものはリアウィンドー下部の丸印(画像②赤○部)の部分の角度がダルい。

と、実車の三面画像を横に置いて見比べてみると、かなりフジミのボディは分が悪いようです。そんな訳で、今回引っ張り出してきたフジミのS15のキットは、アオシマのキットが出たことでお役目ゴメン(笑)。他のキットを作る際にシャーシやサスペンションの部品は使えることがありますし、タイヤ・ホイールは出来がよいものが装着されていますので、そういった流用用途用のジャンクBOX行きがケテーイです。


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お次のネタはこれ!

2004年11月08日 | 模型
 色々倉庫を漁っておりましたが、どうも触手を動かされる様なネタがない。多少興味があると言えば、8年位前に購入したクラブMのウィリアムズ FW16かタミヤのフェラーリF310B位か。で、ふと思ったのだが、私が模型から離れていた5~6年の間に、この手のレジンキットってどんな風に進化しただろう?って思いましてですね、行橋のK2にいそいそと立ち寄り、在庫にあったSTUDIO 27の「FERRARI F2003GA」と「FERRARI F2004」を発見。店頭でジックリ中身を吟味させていただくこと約10分。キットとしての出来はF2004だけど車体としての好感度はF2003GAって感じ。特に2004でインダクションポッドに付いた小さなウィングが生理的に許せない気分なので(笑)、F2003GAを購入することにしました。この両者って、基本的アウトラインには大きな違いは感じないですしね(細かい相違点は山程あるけど)。お値段は\17,800。普通のプラモデルなら10個買えてしまえる様なお値段です。この手のキットは、この辺りの価格が相場ですし、実は10年経っても価格変動は殆ど無かったりします。

 ってな訳で、こういうアイテムなら無駄に時間はかかりますし、デカールの上にクリアーを拭くので数週間の乾燥時間が欲しいので、その間にでもアオシマS15を進めればよいか!と考え、コイツを作ることにしました。

 このSTUDIO27の様な中スケールのレジンキットは、TAMEOやBBR等の1/43のメタルキットやレジンキットを作ったことがある人であれば別段敷居が高いものでも無いのですが、プラモデルしか作ったことがない人、それも改造を加えない所謂「素組」の経験しかない様な一般的なユーザーさんには、正直言ってかなり敷居が高いかと思います。素材の違いはもとより、製作行程も全く異なってきますし、例えばTAMIYAのフェラーリF2001やウィリアムズFW24が3000円弱だとして、今回のF2003GAが\17,800となるその価格差を、バカバカしいとさえ思うのではないでしょうか(笑)。また、シリコンゴムで鋳造型を作ってそこにポリウレタン樹脂を流し込むことで製造する為に、型が大変傷みやすく大量生産には向いていません。概ね数百個売れれば完売御礼になってしまいます。御陰で発売されて1週間で廃盤なんていう事も日常茶飯事なので、買い時を逃すと一生手に入らないかも知れないと言うところが、私を含めてオバカなユーザーが購買欲をそそられてしまったりもします。今年の活躍で人気沸騰中の佐藤琢磨が駆るBAR HONDA 006なんて、発売前から予約で品薄という状態になるものもあったりしますから、商売としては侮れないですな。

 さて、レジンキットの製作工程ですが、先ずは部品の確認から始めます。これは、プラモデルと違って殆ど全てのパーツがバラバラな状態で袋に詰められているので、箱を開けて袋から部品を出してみないと、部品の欠品や不良の確認が出来ないから、プラモデルと違って入念な確認が必要です。

確認の為パーツを装着位置付近に並べてみましたけど、単に箱を開けて中身を取り出しただけなのにこの状態です。プラモデルの様なランナーも無ければ懇切丁寧な部品番号もありません。説明書と睨めっこしながら、各パーツを選別して確認することが重要であるという意味が判るかと思います。素材はボディ・アンダートレイ・コクピットがレジンと呼ばれるポリウレタン樹脂製で、後のパーツの殆どがホワイトメタルと呼ばれる亜鉛+スズの合金。これに細かい部品としてエッチングパーツが幾つか組み合わさって構成されています。このホワイトメタルってのが曲者でしてね、金属のクセにカッターナイフで楽々切ったり削ったりが出来る反面、非常に柔らかい金属である為に歪みが出やすいというデメリットを持っています。このF2003GAのキットでも、サスペンションやウィングといった部分の殆どが歪んでおり、この歪みを真っ直ぐに修正する必要があります。っつーか、我が家にはF399とかF300とかのSTUDIO27のキットのストックが概ね2000年頃までの製品であれば色々ある訳ですが、それらと比べてみるとF2003GAのキットは、進化と言うよりもむしろ退化してるのでは?(爆)。ボディはともかく、足回り等の部品(特にメタル製部品)の精度が悪すぎです。例えばフロント周りで言いますと

以前はこの画像にある様なパーツの殆どがエッチングパーツとして構成されていたはずですが、この2003GAでは殆どがメタルになってます。曲げ加工が不要になってるのが利点と言えば利点ですが、その他は百害合って一理無しと思うのは私だけか?何だかキットとしての作り易さを考えて、なるべく異素材を組み合わせたり三次曲面の曲げ加工という面倒くさい作業をオミットしようと考えた結果、図らずも藪から蛇が出ている状態に思えてなりません。
 パーツチェックしてみて、この時点で既に「ダメだこりゃ」なパーツが

赤○で示した通り既に大量に見受けられるんですけど(笑)。っつーか、リアサスのパーツなんて

画像に示した赤○部分にナックルのジョイントがあるはずですが、私が買った製品の当該部分には無くなってます。まぁ、サスペンション関係は、間違いなく何らかの方法で自作しなければならないのは必至でありますな。

 と、まぁこんな感じでパーツをチェックしてみて、今後の製作計画を練っていくことになります。思った通りの出来上がりにする為には、入念すぎる程の下準備が重要なのですが、この手のインディーズメーカー製複合素材キット(俗称ガレージキット)の場合は、更に念には念を入れた準備が不可欠です。

 そんな訳で、ネタとしてF2003GAを選んだのは良いけど、前回のS13の完成時にほざいてた「次は簡単な物でサックリ作る」とかいう目論見は脆くも崩れ去り、S13の製作難易度を10段階の3~4程度とすれば、このF2003GAは7~8の難易度レベルになろうかというアイテムに手を出すことになりやした。桜が咲く前に完成させようとゆとりを持って挑むことにします。

 こうして今回はパーツチェックとレジンパーツの離型剤落としをして終了です。明日から数日間仕事で出張するので、製作開始は3~4日後からということで・・・・・。
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1/24 S13シルビア製作記 完成編

2004年11月06日 | 模型完成品


 子供が産まれて、そして昨日(11/04)は入院していた産院からカミさん共々我が子が帰宅した為に、私生活の方は凄まじいことになっています。っつーか、とても模型どころじゃないんですけど・・・・。しかしながら、7日からカミさんと子供は療養を兼ねてカミさんの実家に帰ることになっており、更に当然我が子の姿を画像で残しておいて貰わねばならず、デジカメも一緒に帰省してしまうので、無理矢理S13を完成させてしまいました。今からこれでは、家庭が崩壊してしまうかもですな(笑)。

 さて、組み立て前の磨きだしが済んだS13。ミラーとかライトレンズとかを装着する前に、とっとと組み立て後に触れなくなる室内を整えておきます。

フロントキャビンには、紆余曲折あったリクライニングバケットシートを装着。ジャンクの中にあった布シールとモデラーズのベルト用エッチングバックルでウィランズの4点式ベルトを取り付けておきます。シート本体はキット付属の純正シートを芯にして作っているので装着には問題ないのですが、少しシート高が高いので取り付け基部を3mm程削って低めに装着しております。ヘッドレスト部に、「BRIDE」の白ロゴが欲しかったのですが、手持ちのストックにはロゴがなかったので、取り敢えずエナメルのガルグレー+フラットホワイトを使って面そう筆で手書きしてみました。もう笑っちゃう位手書きです(笑)。シート装着後、ショルダーベルト部分をリアシートのベルト穴(ピンバイスでそれらしき場所に開口)に通しておきます。そして、助手席側ですが、わざわざPS13(マイチェン後)の純正シートを作ったのですが、実車の自称キャンディー2号の方は何故かS13タイプ(マイチェン前)が装着されていることがここにきて判明。ワザワザ改造する必要はなかったのかとガックリ来ながらも、これを元のシート形状に戻すのは、パーツを取り寄せるか作り直すしかないってことで、不本意ですがPS13型のままでトボケておくことにします。その代わりと言っては何ですが、実在のオーナーの趣向に併せて、助手席シートの上に直輸入パツキンエロ雑誌と何のデータが入っているのか判らない怪しげなROMを3枚ばかし置いてみました。更についでにリアシートにも、これまたオーナーさんがこよなく愛する女子バレーボールの情報誌をコッソリ置いておきました。

この他にも、シフトノブをショートにし、ウィンドウ側のルームミラーにも社外のワイドミラーを取り付けてあります。

 室内が整ったら、ボディとウィンドウガラスのパーツを接着。単に接着するだけではなく、天板部に両面テープを使って各ピラーに密着させますと簡単で確実。そして、ウィンドウガラスの内側を丁寧に拭いて指紋やホコリを除去し、更にヘッドライト部とテールライト部をシルバーに着色しておきます。実は、ここにはアルクラッドと呼ばれるメタリック塗料を塗ってみたいと思ってたのですが、この手の物を調達するお店ではいつまで経っても「クロム」が在庫切れなので、痺れを切らして乗附アルミ箔(メタルック)を貼り込んでおきました。実は逆テーパーだらけで貼るのにかなり苦労したんですけどね。で、ここでボディーパーツとシャシーパーツを合体させ、マフラーを取り付けてベースに固定してしまいます。ケースは倉庫内を漁ってみたけどストックしておいた筈のものが無くなっていたので、褪色・クラックによってジャンク行き確定の10年位前に作ったセリカGT4WRCを入れてたウェーブのものをリサイクルしました(笑)。固定は、シャシーのミッション部にアクリル製のナットを埋め込んであり、ここに透明アクリル製のネジ(ホームセンターのアクリル素材コーナーにて購入)をねじ込んで固定。唯固定すればよい訳ではなく、締め込み加減で多少の車高調整が出来るので、そこいらを考えながら固定します。

ここからの作業は、全てボディ関係なので、ベースに固定してしまった方が、磨いたボディをペタペタ触って余計な傷を増やさずに済むので、私は大抵この方法を取ってます。

 固定したなら、ここからボディー周りの作業に入ります。先ず、セラミックコンパウンドを使ってボディに付いた指紋や小傷を消しておきます。その後、ヘッドライト部に透明パーツの付いていたンナーを熱して伸ばしランナーを作り、それをライトユニットの真ん中に開けた穴に通しバルブっぽくします。外側のバルブは青色ガラスのバルブが使われてるので、クリアーブルーに着色しておきます。

次に、各部のライト類をクリアーボンドで接着。製作記1~2の辺りで、クリアーパーツ類は全て仮組み・摺り合わせを済ませてありますので、何の問題もなくサクサク進みます。ヘッドライト下にあるウィンカーは、裏からステンレス補修テープ(流し台の補修なんかに使うキラキラのメッキテープ)を貼ってクリアボンドで接着・・・・・・・、で、接着した後気付いたんですが、実車の方はクリアーレンズの裏に窪みがあってリフレクターもあって更にバルブがオレンジになってる模様。これを再現するには、ボディー側の該当箇所を彫って再現するしかありません。しかし、最早磨きだし迄済ませた状態のボディに彫刻刀やドリルなんて入れられないっす。塗装割れちゃったら最悪終了という憂き目も考えられます。ここは、時間もないことだし、取り敢えずはレンズ裏を小加工しクリアーオレンジのボカシ拭きとステンレス補修テープのくりぬきにてその場凌ぎをしてしまいました。御陰でここだけ出来の悪さが突出しております(笑)。エーテルで薄めたクリアボンドで付けてるだけなので、勇気が湧いたら修正してみるかも。
 ライトレンズが付いたところで、徐に墨入れを敢行。色はボディ色が濃紺メタリックなので、色々試した結果フラットブラックで良い模様。で、タミヤのエナメル塗料のフラットブラックをエナメルシンナーで稀釈して筋彫り部に流します。これも下地作業段階でカッチリ彫っていた御陰で墨がスパーーっと流れます。墨入れが済んだら、はみ出した墨をエナメルシンナーを含ませた綿棒で拭き取り、更に綿棒に付けた液体コンパウンドで拭き残しを完全除去しておきます。

 次に、ドアミラー基部とリアトランクキーシリンダーカバー部にマスキングテープを貼ります。そして、WAXをかけるのですが、今回はハセガワのコーティングポリマーを使ってみました。使い心地ですが、うーーむ、ちょっと拭き取りが重い。っつーか、伸びが良すぎて適切な使用量が掴みにくいですな。艶の方は申し分ないのですけどね。かなり深みのある艶が出ますが、艶&キズ埋め効果はこのコーティングポリマー、使いやすさはタミヤのモデリングワックスって感じかな?

 コーティングを済ませたならば、先に貼って置いたマスキングを剥がして、先ずドアミラーを装着。マスキングは、WAXの上からだと接着剤が食わないかもしくは食いが悪くなるので、パーツ接着部にマスクしたのでした。ドアミラーの反射鏡部には、先ずマスキングテープを貼ってそれを反射鏡の形に切り取って型紙にし、型紙通りに切ったステンレス補修テープを貼ります。洋白板を磨いて切り出すよりも簡単で効果は近いものが得られます。出来上がったドアミラーをエポキシ接着剤を使用して接着。私は5分硬化型を愛用しています。使い方は、主剤と硬化剤を混ぜ合わせ、3~4分経過させて半硬化状態になったらパーツに塗ってくっ付けています。この方法だと、パーツ毎にチマチマ接着剤を小出しで用意する必要が生じますし強度も本来の物よりは落ちてしまいますが、小パーツの接着の場合であれば、接着剤の粘度が高くなるので位置決めが楽になりますし、パーツ自体の重量も軽いので強度の不安もありません。


 次に、下地生成段階で削り落としてしまったモールド類の復活。先ず、ウィンドウ・ウォッシャーノズルは、昆虫採取等に用いられるインセクトピン(虫ピン)の2号ピンの頭の部分をリューターでピラミッド状に削って黒塗装した後にエポキシボンドでボンネットに開けて置いた穴に接着。


 リアトランクキーシリンダーカバー部もマスキングを剥がしてから、自作のPS13タイプのカバーを装着します。ちなみにこのカバーはホワイトメタル製ですが、当初「磨いて光らす」思惑があったものの、作業としては「米粒に絵を描く」みたいなものなので、小さすぎて拡大鏡でもなければ無理ですな(笑)。素材のホワイトメタルは、TAMEOの1/43キットにオマケで付いてくることが多いドライバーフィギュアの右足部分です(謎)。っつーことで、ケガキ針で中央にSマークを入れたりもしたんですが、視力的限界もあって暫定的に装着。エポキシは使わずクリアボンドを使い、今後機会が有れば修正をしたい部分でもあります。


 最後に、パソコンプリンターでサイケな文字の「CANDY 2」のプレートを作って前後に装着。位置も当然実車と同じ位置に合わせました。

 そんなこんなで、製作開始から約三週間、最後はバタバタで妥協とその場凌ぎの連続ではありましたが(汗)平均して毎日2時間程度の作業で完成に漕ぎ着けました。









 ともかくも、取りあえず完成したのは良いとして、自分的には心残りが多めになっちゃいました。改めて思うのは製作開始前の構想と下地段階での計画の重要性。構想・計画をこなしていた部分はスンナリ行きましたが、途中で思いついたり資料を見た「つもり」で脳内完結していた部分ってのは、最終的には辻褄が合わなくなる事を思い知りましたな。何事も準備が肝心ってことですかね?

 反省点も多かった今回のネタですが、改めて模型づくりの楽しさにも触れることが出来ました。工具や素材の使い方もスッカリ忘れていた事が多く、そういった点を思い出したことは大きな収穫でもありました。この収穫は、次のネタ以降で活用していくとします。

 で、次のネタですが、何にしようか悩み中。当初の予定のアオシマ産S15は、フジミよりもマシなボディとはいえ、フェンダーアーチは台形だし、ヘッドライト形状も実写と違うし、内装は殆ど改修が必要という手間のかかりそうなキットですし、D1(圭オフィスやHKS仕様)版の出来も気になりますからこちらの発売を待ちたい(11月中旬以降発売予定だそうな)ところです。そうそう、こないだ模型店でD1の今村RX-7と高橋チェイサーってのが発売になっていたのを見かけたので、店内で中身を確認してみたのですが、これがまぁ結構エグいキットでしてね、「雰囲気だけD1車輌」ってやつでして、その実はステッカーチューンのみと言っても良い状態の代物。D1の縮尺版として作ろうと思うと、外装の改修は勿論のこと内装に至ってはダッシュボード以外はロールバー含めて自作する必要があります。HKSS15とかも同じ様な形態なのですかねぇ?
 ともかくも、次ネタは、色塗って組み立てればOKって感じの簡単なものがいいですな。

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1/24 S13シルビア 製作記 その10

2004年11月02日 | 模型
 さてさて、製作記も10回目になりました。ネットで製作記を挙げるのは初めてということもあり、このS13のキットでの作業を後々「工作ガイド」的なコンテンツに、それが役に立つかどうかはともかくも(笑)二次利用しようという魂胆もあり、連載が長くなっています。毎度毎度こんなに画像をUPしてたんじゃぁ容量が足りないっすからね(笑)。

 さて、今回はカーモデルキット製作のメインイベントとも言えるボディ磨きです。手順は人によって様々かと思いますが、私の場合は
クリアー吹き→ペーパーがけ→コンパウンド磨き→窓枠塗り→仕上げ磨き→墨入れ→WAX塗布
という行程を経ます。人によっては、「墨入れ」を先にしてからクリアーを吹いて磨き出すってな事もあるかと思います。

 クリアーを吹いてから最低一週間は乾燥時間を取ります。今回は私生活でドタバタありましたので10日ほど経過してからの磨き出しになりました。何故に時間を空けるかですが、クリアーに含有されるシンナー成分が揮発し塗装面を磨いても塗膜がズレたりエグれたりしない位に乾燥するには、最低でもこれ位の時間がかかるからです。ホントはシンナー成分の完全揮発完全乾燥には数ヶ月位かかるんですけどね。今回は単に塗装面へのクリアー吹きだったんですが、レーシングカー等様にデカールの上からクリアーを吹いた場合は、デカールのフィルムがシンナー成分を吸収して揮発が遅れますので最低でも3週間~1ヶ月は必要になります。また、カルトグラフ製デカール等のクリアーに強いデカールならともかく、そうでないデカール(最近のタミヤのテカテカしたデカールなんかは特に)の場合は、ラッカー系クリアーの使用を諦め、ウレタンクリアーを使用するのが無難かと思います。私はウレタン嫌いなので、タミヤのキットの場合は、社外製デカール(STUDIO27等)のデカールを使用しカラーリングは塗装にて対処する様にしてでもラッカー系クリアーを使いますが。

 約10日間乾燥させてボディ部分に、先ずはペーパーがけをします。

吹きっぱなしだと画像の様に塗装表面が凸凹していますので、これを平らに均してやるのがこのペパーがけの基本。だから闇雲にペーパーをかけるのではなく、少し削っては表面状態を確認するってことを繰り返すことになります。平らにすると言っても、後にコンパウンドがけをするとクリアー層を通り越して塗装面まで削ってしまっては元も子もありませんから、注意して作業をします。使用する番手は、私の場合は缶スプレー塗装でのクリアー吹きなら#1500から始めて或る程度均してから#2000を使用、エアブラシでのクリアー塗装なら#2000のフィニッシングペーパーを最初から使う様にしています。今回はエアブラシで吹いていますので#2000を使ったのですが

湿度が高い日に塗装してしまったので、なんぼエアブラシ塗装と言っても↑画像の様に、凸凹が盛大になってしまってる様です。ちゃんと下地処理もキチンと均したのになぁ・・・・。これはちょびっと誤算(笑)。これ位の凸凹で在れば、本来は#1500から使った方が均し易いんですが、#1500をガシガシかけれる程にはクリアー層を厚く吹いていない為、時間はかかりますが少しずつ#2000のペーパーをかけていきます。気を付けることは、エッジ部分への対処。全体に満遍なくペーパーをかけようとすると、エッジ部分が必要以上に削れすぎてしまい下の塗装面が露出してしまうことがあります。エッジ部分の凸凹は、元々塗料も乗りにくく、それが幸いして後のコンパウンドがけだけでも充分に凸凹を取ることが出来ますので、この最初のペーパーがけの時はエッジ部分にはあまりペーパーが当たらない様にします。それにしても、作業してみて改めて思ったのですが、S13って見かけ以上にエッジが多い車体ですね。巧く均せますと、作業前は凸凹の梨地だったものが、全面均一な艶消し状態になる筈です。削った面を光に照らしてみて、表面に艶のある凸部が残らない様に、地道に削っていきます。艶有りの点々が残ってるということは、キチンと平らに均されていないという事ですからね。

 ペーパーがけが終わったら、今一度全体を見回して、ペーパーを強くかけすぎた為に出来てしまった目立つ磨き傷を探し、見つけ次第軽いタッチでペーパーをかけて更に均してやります。全体が均一な状態になりましたら、ここで一旦水洗いをし、塗装表面に残ってる削りカスを洗い流します。この削りカスですが、残ってると後のコンパウンド磨きの時に新たな傷を作る原因になるので完全に洗い流しておくこと。
 水気を切ったら今度はコンパウンドをかけていきます。コンパウンドは、均す際に使用したフィニッシングペーパーによる磨き傷の消去が主な目的です。巷には沢山のコンパウンドがありますが、私が愛用している(た?)のは、粗目として京商のポリッシュセットPROの細目コンパウンド・中目としてモデラーズコンパウンド・仕上げ磨きにワークのマディカル1っていう組み合わせが定番だったんですが、今回模型店を物色しておりますと、各模型メーカーから様々な研磨剤がリリースされているのを見かけ、驚きながらも試しに幾つか購入してみました。タミヤの三種類のコンパウンドとかハセガワの二種類のコンパウンドに精密屋のコンパウンドと購入してみました。早速、S13のキットのパーツの中で不要になったサンルーフ用のクリアーパーツを使って実験。その結果、今回は、以下の組み合わせで使用することにしました。

白キャップのボトルが京商のコンパウンドセットの細目。黄色いチューブに入ったものがモデラーズのもので、青いキャップがハセガワの超微粒セラミックコンパウンドです。

 先ずは、京商の細目コンパウンドをかけます。これは、かなりコンパウンドの粒子が粗く、磨くと言うよりザリザリ削れる様な感触のコンパウンド。ペーパーがけ同様に下地を出さない様に気を付けながらも、或る程度の力を入れつつ磨き出します。このコンパウンドで完全に傷を消す必要はなく、主立った磨き傷が程々に消えてくれればそれで良しとします。また、ボディ表面の塗料が溜まりやすい谷部分には、パーパーがけで取りきれなかった凸凹が若干残ってますので、これをキチンと均してやります。こういった部分にはペーパーが届かないことが多いので、コンパウンド処理した方が楽だったりするんですよね。磨きには、京商のセット付属のクロスとPRO-HOBBY(まだあるのか?この会社)のバフスティックを使用。間違ってもリューターにバフ付けて電動ポリッシュはしないこと。あれは、塗膜が外圧にも熱にも強いウレタン塗料でなければ使えない作戦ですから。で、またも地道に作業すること小一時間。

作業後はこんな感じでして、ソコソコ艶も出てるけど、傷も残っていて表面がやや曇り気味な感じです。作業後は、筋彫り等に残ったコンパウンドを洗い流してやります。コンパウンドを変えるたびにちゃんと洗い流さないと、残った洗いコンパウンドの粒子が余計な傷を入れてくれるので、この後に段々目を細くしていく意味がありません。

 次に、モデラーズのコンパウンドを使用。製品には「超極細」って書いてますけど、チューブ入り半ネリ状ってことで実は驚く程の極細ではありません。しかし、成分にワックス剤の様なものが含有されていて、これが傷を埋めてくれる為に、このコンパウンドの目が超が付く程細かい微粒子だと勘違いされてる方も多かったですね(7~8年前の話ですけど)。
 今度は、先の粗目で消えなかった(と言うより粗目コンパウンドによって新たに出来た)磨き傷を消していきます。縦に付いた傷には横方向から磨き、横に付いた傷には縦方向から磨きます。ペーパーがけや粗目コンパウンドの時は避けていたエッジ部分も慎重に磨きます。この中目コンパウンドでの作業も傷消しがメインではありますが、粗目と違って或る程度の艶が出る様に磨きます。力加減は、ソコソコ力を入れないと艶は出ないので、慎重になりすぎてもダメです。此処で頑張って磨くと

↑こんな感じになります。先の画像と比べて、曇りが無くなって蛍光灯の写り具合もハッキリしたと思います。ただし、WAX効果で傷が見えにくくなってるだけの部分も僅かですが残っています。実際、綺麗になったはずのパーツを、コンパウンドのカスを落とすべく中性洗剤で水洗いしてみると、傷が浮き出てくるのが判ると思います。そこで、この状態に更に目の細かいコンパウンドをかけてやることになります。

 最終的に使用したコンパウンドは、ハセガワのセラミックコンパウンド。液体コンパウンドって事で、実際に細かい粒子として扱えそうな雰囲気。実は、巷での評価はそれ程でもない気がするんですが、今回は同社のポリッシュクロスを使用して磨くと、スッゲェ艶が出ることが発覚。

実は、粒子そのものはセラミックっつーだけあって研磨力が高めな気もするんですが、力を入れずにソフトに磨くと、実に深みのある素敵な艶が出ます。今回の様に、コンパウンドの目を替えながら地道に磨いたトドメに使用すると、ホントにソフトな力加減で(磨くと言うより一拭きする様な感じ)磨くと、その効果は一目瞭然でした。また、コンパウンドの削りカスも非常に出にくいので、この行程の後に、組み立てたり窓枠塗ったりでまだまボディをペタペタ触りますので、最終的な「もう一磨き」も、このコンパウンドでイケますな。

此処まで済んだところで、またもボディを水洗い。セラミックコンパウンドの艶に「ひょっとしてこれもWAX入りか?」って疑ったんですけど、洗っても全然艶には変化無し。この状態で窓枠部分の黒をマスキング塗装しておきました。磨いたせいで塗装面が平滑になっていて、マスキングテープの貼り付きも強くなってるので、剥がす時には少し注意が必要。カサブタを剥がすかの如く、そぉーっと静かに、更にテープを垂直方向に持ち上げない様気を付けて剥がさないと、テープに塗装がくっついて、塗装を剥がす場合があります。窓枠のマスキング時にナイフでのテープカットがありますが、このとき塗装面に切れ目が入ると塗装剥げを助長するのでテープだけを切る様に気を付けます。

 と、ここまで済みまして、磨き行程は概ね終了です。最終的には墨入れ後にもう一度軽く磨くんですけど、今回の作業の様な磨きは入れられなくなるので、充分磨き残しがないかチェックしておきます。

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1/24 S13シルビアK`s 製作記 その9

2004年11月02日 | 模型
 30日の日に私ら夫婦に娘ちゃんが誕生しちゃいまして、とてもじゃないが模型どころではなかった管理人です。・・・とか言いながら、何故か作業が進んでるし(笑)。ちなみに、子供の誕生の御陰で、この飴玉二号製作のモチベーションが急激に低下してしまいました(笑)。これの後に作る予定だった自分の愛車であるS15のミニチュア化なんて現状ではやる気さえ起こりませぬ。低下してしまったとは言え乗りかかった船、せめてこのS13だけでも見れる状態に仕上げておきたいところではあります。オーナーさんにも見せたいしね。

 で、結局ですが、運転席側シートについては、度重なる形状変更の作業のせいで、ちょっとヤヴァヤヴァな感じ。本来、シートの表面表現として使ったスウェードスプレーの上には、パテ類は御法度なのですが、やり直す気力が失われてしまい(笑)、リューターで失敗したシートの表面のスウェードを無理矢理剥がしまして、そこにタミヤ製の速乾エポキシパテで形状修正を敢行。このタミヤのエポパテは、乾燥時間も早く食いつきも良く切削も楽なパテではありますが、Myお気に入りのミリプットSと比べると密度感が無くて好きじゃぁないんですけど、作業を進行させる為に使用しました。
 無理矢理形状出しをし、約5時間後に硬化を確認してからナイフでザクザクとモールディングを行い、溶きパテで表面処理を施しサフ吹いてスウェード吹いて、一応BRIDEもどきっぽく座面にグレーのグラデーションを入れて最後にブルーグレーを吹いて完成です(爆)。3m位離れて見るとBRIDEっぽく見える気がする。BRIDEのロゴが入れられれば更にそれっぽく見えると思うんですが、我が家にはドライプリンターもないですし、ジャンクデカールの中はRECARO&SPARCOだらけでBRIDEは在りませんでした。いずれ気が向いた時にワープロ用の白インクリボンと黒インクリボンでデカールを作るつもりですが、取り敢えずはこのまま行くことにします。自作デカールはインクジェットじゃ作れないのが困った物ですな。地方だからデカール製作を手伝ってくれる様な酔狂な模型店も無いですし仕方ありません。
 運転席シートが出来上がったことで、漸く内装の部品が一通り揃いました。

助手席シートの色が少し明るすぎたかな?後部座席の色はひょっとしたら助手席のシートと同色だったりして。しかし、後部は窓にスモークがかかっていてよく見えないのでこのままで良しとしました。嗚呼、我ながらかなりモチベーションが下がってますな(笑)すまん、オーナー。

 さて、シャシーについてですが、手持ちのキットにはS13に対して18インチを奢るという硬派なことをやってくれてるんですけど、ついでにブレーキローターが18インチ用穴あきローターでキャリパーは大型ブレンボというフェラーリF50みたいな状態になってます。ホイールはともかく、このブレーキはS13飴玉2号には流石ににはオーバーキャパだろうってことで、ローター部分をプラ板で作り直し、キャリパーも小型化するというデチューンを行いました。キットのブレーキパーツをローター部とキャリパー部に分解し、プラ板から1.2cm直径の円板をサークルカッターで4枚切り出します。真ん中に1.2mmの穴を開け、それをリューターの丸ノコ用のホルダーにセットして、リューターを回転させながら円板にヤスリを当てると、ウッスラとローター表面に無数のレコード溝状の傷が入ります。円板の裏から黒を吹いて透過度を下げ、表面は付けた傷が埋まらない様にサフ無しのイキナリでシルバーを吹くと、シルバーが乾燥した時に下の傷が浮き出るって寸法です。模型だからといって何でもかんでもブレンボってのは、自分の愛車を再現しようとする時には邪魔でしかありませんですな。

画像はキャリパー部にホイールを乗っけただけなのでローター中心がずれてるっぽく見えますが、実際はちゃんと真ん中に来てますよ~。

 その後、サスペンションを装着し・・・・・・・・・と、ここで大問題発生。車高下げの為にフロントサスショックの取り付け方法を後付け方式に変更したんですが、この御陰で装着時にダンパーの部分に必要以上の負荷がかかってしまい左フロントのダンパーを折ってしまいました。タイヤを接地させる要の部分ですので折れたところを再接着しても強度的に全然無理ですので、一瞬の目眩の後に押入の中の今回の途は別なS13を引っ張り出してこようかって一瞬思ったり、模型屋に行ってS13のキットを追加購入してこようかとか色々考えましたが、ショックアブソーバーの為に流石にもう一個買うのもアホらしい事なので、ここはリカバリー作戦で行くことに。リカバリー方法は二種類思いついたんですが、結局1.5mm真鍮線をナックル側に差し込める様にナックルパーツに穴を開け、そこにアッパーマウント上方から1.5mm真鍮線を差し込んでナックルに固定。アライメント確認後に瞬間接着剤を流し込んで、なんとかリカバリーが出来ました。その代わり、この追加修復作業等の影響でタイロッドは「無し」で作る羽目になりました。
 サスペンションダンパーとハブが組上がったら、一度インナーフェンダー部分の頂点とホイールのセンターの距離を調べ、折れた左フロントのキャスターとキャンバーを調節しながら4輪接地とツライチ具合を纏め上げました。更に、フロントパイプ・触媒をタミヤのエナメルカラーのフラットアルミとクロームシルバーで塗り分けます。更に触媒から出口に延びる形でマフラーを製作。エバーグリーンのプラパイプで作ったメインパイプ(サブタイコ付き)を触媒部分に接続しています。準備が整ったら、GSIクレオスのダークアース・黒鉄色・RLMグレーを混色し耐熱塗料っぽい色を作りました。


 更にですが、完成後ケースに固定する為のアクリル製のナットをミッションケース部分に穴を開け埋め込んでおきます。

 と、これにて、漸く内装の作業は一件落着したのでありました。

 次回はいよいよカーモデル製作のメインイベント「鏡面仕上げ」の行程です。
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