今回は製作記ではなく、アオシマからリリースされたS15シルビアのD1仕様のレビューです。今回リリースされたのは圭オフィスシルビアS15というタイプでして、通常のs15シルビアにエアロ等の追加パーツとマーキング用デカールが追加されています。で、私の場合、元々自分の車のレプリカを作ろうという魂胆があったのですが、その際問題となるユーロテールがD1仕様のキットだと追加になるのでは?と期待していたところ、期待通りに追加されていたので、ユーロテールだけ(笑)のためにD1仕様のキットを丸ごと買ってきたのでありました。店頭で箱を開けたところ、ユーロテールは思った以上に「らしい」ものが付いていた上に、良くも悪くもボディやシャーシ等のパーツに既に所有している通常仕様と共通の部品も多く、スペアパーツを買う感覚で購入してきました。ちなみに御値段一割引で1980円也。ユーロテールだけと考えると少々高い買い物か?
さて、詳しいキットの中身ですが、元となるS15の通常仕様のパーツに加え
これらのパーツが追加になっていました。最も気になっていたボディーパーツについてですが、実車はフロントにダクト付きワイドフェンダーが装着されていますが、キットの物は完全にノーマル仕様と同じボディが入っています、残念。追加パーツをそれぞれを説明しますと
先ずは私の目的であったユーロテール。相変わらずのキラキラが過ぎるメッキパーツですが、雰囲気はナカナカのパーツになってまして、ちゃんと三分割パーツにもなってます。カバーを司るクリアパーツの厚みが厚すぎて気になると言えば気になるところではありますけど。
エアロ関係は、画像のパーツが全てです。ひょっとして今後予定のHKSと共用パーツになるのか?とか思ってたら予想外に専用設計パーツになってるのでビックリしました。しかしながら、先述のフロントフェンダーの問題がありまして、素組だとフロントはノーマルフェンダーでリアはオーバーフェンダーになってるという少々アンバランスな形になってしまいます。フロントをオーバーフェンダー仕様に改造する場合は、同時に幅が合わなくなるはずのフロントバンパーも改修が必須になってきますね。ちなみに実車のワイドフェンダーですが、私の車に付いている様な少しだけワイドなものではなく、フェンダー部全体をボリュームアップする必要があるものなので、綺麗に改造するには相当な労力が要求されます。上下・左右のバランスやフェンダーアーチの弧を整える作業は、思った以上に難しい改造です。「右だけ」とか「左だけ」とかなら簡単なんですがねぇ。
内装関係は画像にあるバケットシートと、エアロパーツのランナーにくっついてるステアリングのみが追加パーツで後は市販車のまま。以前D1のDVDで見た時の実車は、ドンガラの内装にロールゲージ補強と追加メーターがギッシリって状態だったので、これは外装以上に「雰囲気だけ」なパーツ構成です。最大のネックは、やはりD1の車検規定にもなってるロールゲージでしょうな。プラ棒を組み合わせれば簡単に出来そうに思えるロールゲージですが、実際は各ピラーとのクリアランスやウィンドウパーツとの干渉回避等の細かい調整が必要な作業だったりします。又、バスタブにもリアシート等の内装パーツがほぼ全て市販車仕様のままモールディングされているので、実車同様のドンガラ仕様にするには、バスタブの後半パーツをプラ板等で作り直す必要があります。雰囲気重視で内装をキットのままで逝くなら組み立て簡単、内装をD1仕様に改造するにはセミスクラッチビルド程度の技量を要求される上級者向け改造コースって事になりますね。
最後にデカール。予想通りと言いましょうか、これは仕方のないところですが、実車の綺麗なシルバーメッキとゴールドメッキを組み合わせたマーキングが、デカールでは単なるシルバーとゴールドで印刷されています。こればかりは、メッキマーキングをデカール化することがほぼ不可能な事なので、メーカーを攻められないところではあります。唯一の対処法は、スタジオ27からリリースされているクロムメッキデカールのシルバーとゴールドをキットのデカールのカラーコピーを型紙にして一々切り出して貼り込んでやる方法。文字部分はともかくグラフィック部分だけならば、この方法で何とか出来ないこともないです。ちなみに、この方法を使う場合は、メッキ調に仕上げる部分以外のマーキングを貼ってからクリアーコートして艶だしした後にメッキ部分を貼る様にすること。スタジオのメッキ調デカールはクリアーコートするとダメになりますので。
と、言う訳で、製作記の番外編みたいな感じですけど、リリースされたアオシマのD1シルビアを解剖(笑)してみやした。キットの箱に「写真とキットの中身は異なる部分があります」の注意書きがあるのですが、異なる部分はかなり多いですな。
ただ、D1仕様のミニチュアレプリカと考えるとかなり厳しいキットではありますが、ボディフォルムやエアロの出来、それにユーロテールやバケットシートの出来は充分ですので、社外フルエアロにユーロテールを組んだ様な外装を持つS15のオーナーさんには、自分の車のレプリカを作る際にはメリットも多いキットではないでしょうかね?
さて、詳しいキットの中身ですが、元となるS15の通常仕様のパーツに加え
これらのパーツが追加になっていました。最も気になっていたボディーパーツについてですが、実車はフロントにダクト付きワイドフェンダーが装着されていますが、キットの物は完全にノーマル仕様と同じボディが入っています、残念。追加パーツをそれぞれを説明しますと
先ずは私の目的であったユーロテール。相変わらずのキラキラが過ぎるメッキパーツですが、雰囲気はナカナカのパーツになってまして、ちゃんと三分割パーツにもなってます。カバーを司るクリアパーツの厚みが厚すぎて気になると言えば気になるところではありますけど。
エアロ関係は、画像のパーツが全てです。ひょっとして今後予定のHKSと共用パーツになるのか?とか思ってたら予想外に専用設計パーツになってるのでビックリしました。しかしながら、先述のフロントフェンダーの問題がありまして、素組だとフロントはノーマルフェンダーでリアはオーバーフェンダーになってるという少々アンバランスな形になってしまいます。フロントをオーバーフェンダー仕様に改造する場合は、同時に幅が合わなくなるはずのフロントバンパーも改修が必須になってきますね。ちなみに実車のワイドフェンダーですが、私の車に付いている様な少しだけワイドなものではなく、フェンダー部全体をボリュームアップする必要があるものなので、綺麗に改造するには相当な労力が要求されます。上下・左右のバランスやフェンダーアーチの弧を整える作業は、思った以上に難しい改造です。「右だけ」とか「左だけ」とかなら簡単なんですがねぇ。
内装関係は画像にあるバケットシートと、エアロパーツのランナーにくっついてるステアリングのみが追加パーツで後は市販車のまま。以前D1のDVDで見た時の実車は、ドンガラの内装にロールゲージ補強と追加メーターがギッシリって状態だったので、これは外装以上に「雰囲気だけ」なパーツ構成です。最大のネックは、やはりD1の車検規定にもなってるロールゲージでしょうな。プラ棒を組み合わせれば簡単に出来そうに思えるロールゲージですが、実際は各ピラーとのクリアランスやウィンドウパーツとの干渉回避等の細かい調整が必要な作業だったりします。又、バスタブにもリアシート等の内装パーツがほぼ全て市販車仕様のままモールディングされているので、実車同様のドンガラ仕様にするには、バスタブの後半パーツをプラ板等で作り直す必要があります。雰囲気重視で内装をキットのままで逝くなら組み立て簡単、内装をD1仕様に改造するにはセミスクラッチビルド程度の技量を要求される上級者向け改造コースって事になりますね。
最後にデカール。予想通りと言いましょうか、これは仕方のないところですが、実車の綺麗なシルバーメッキとゴールドメッキを組み合わせたマーキングが、デカールでは単なるシルバーとゴールドで印刷されています。こればかりは、メッキマーキングをデカール化することがほぼ不可能な事なので、メーカーを攻められないところではあります。唯一の対処法は、スタジオ27からリリースされているクロムメッキデカールのシルバーとゴールドをキットのデカールのカラーコピーを型紙にして一々切り出して貼り込んでやる方法。文字部分はともかくグラフィック部分だけならば、この方法で何とか出来ないこともないです。ちなみに、この方法を使う場合は、メッキ調に仕上げる部分以外のマーキングを貼ってからクリアーコートして艶だしした後にメッキ部分を貼る様にすること。スタジオのメッキ調デカールはクリアーコートするとダメになりますので。
と、言う訳で、製作記の番外編みたいな感じですけど、リリースされたアオシマのD1シルビアを解剖(笑)してみやした。キットの箱に「写真とキットの中身は異なる部分があります」の注意書きがあるのですが、異なる部分はかなり多いですな。
ただ、D1仕様のミニチュアレプリカと考えるとかなり厳しいキットではありますが、ボディフォルムやエアロの出来、それにユーロテールやバケットシートの出来は充分ですので、社外フルエアロにユーロテールを組んだ様な外装を持つS15のオーナーさんには、自分の車のレプリカを作る際にはメリットも多いキットではないでしょうかね?