がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

プロジェクター故障と買い換え

2020年07月13日 | ホームシアター&エンタメ

前回投稿から一ヶ月。超高確率で連日雨となっております。

私が模型製作に使用してる部屋は、倉庫だったところを無理矢理開宗して部屋にした簡素な作りなので、

外候にとても左右されやすく、この長雨の影響で湿度が全然下がらず、模型どころか部屋に立ち入るのさえ憚られてます。

っつーことで、模型は作りかけで机上がごった返しの放置状態。もう1~2作、展示会に並べたいと思ってるので

梅雨明けが待ち遠しい。

 

 では、趣味時間に何するかですが、模型同様溜め込んでる映画のBD/DVDを鑑賞しようと思い、プロジェクターの電源を入れたところ

↑判りますかねぇ。画面の左端、男の子の側の端っこに水色のムラが生じています。

プロジェクターをONしたのは一ヶ月ぶりくらいで、その前は何ともなかったんだけど、

突然トラブりました。購入後8年近く経過した古株と言えば古株ですが、2000時間使って一人前というプロジェクター業界的には

僅か900時間未満で致命的トラブルが出るとは予想外。良い絵が出るので気に入ってたプロジェクターでしたが、

壊れた物は仕方ないと修理を検討してましたが、修理代の内、部品代だけで26万という見解に修理を断念。

液晶系はコレが怖い。最近は100万近いかモノによっては200万以上の価格の4Kプロジェクターとかあるんだけど

そん位の価格なら高額な部品代も出すかもしれないが、今回の私の場合は購入価格に追いつきそうな部品代掲示だったので諦めた。

ただ、このプロジェクターには各種の調整機構か満載になってて、そこらをアレコレ弄ってやれば

↑の状態にまでトラブルを隠蔽して投射できる事が判ったので、何本かこの状態で見てたんだけど

精神衛生上よくないということで、買い換えを決意しました。

 で、昨今は4Kのプロジェクターが全盛となっているわけで、当然4Kを選択したいところなんですが、

我が家の映画コンテンツのメインメディアはBDとDVD。4KのUHD BDは20枚程しか所有しておらず、

この状況で4Kプロジェクターを選択して、またアップコンバートとの不毛な映像調整バトルするのも嫌。

 プロジェクターでは未検証なんだけど、少なくともテレビモニターだとBD等のフルHDを4Kにアプコンすると

静止画状態だと精細にコンバートしてくれるんだけど、動画だと結構な違和感を感じるんですな。

この違和感、フルHDが全盛になった頃にDVDをアプコンしてフルHDで鑑賞してたときは顕著すぎて、

525iを720でプログレ変換した映像をアプコンして1080に伸ばしちゃうもんだから見てらんなかった位だったのに比べれば

HDを4Kにアプコンするのはかなりマシ。でも、フルHDはフルHD解像度で見るのが一番スッキリ見られるんですね。

っつーことで、プロジェクターも我が家的には、今後も当面はフルHDでの投影が主軸になるのは明白なので

4KではなくフルHDのホームシアタープロジェクターを探すことにしたんだけど、これがもう驚くくらい絶滅危惧種。

っつーことで、自分の要求に辛うじて合う機種は、SONYのHW60ESという機種しかありませんでした。

正直、SONY製品は好きじゃ無いんだけど、この際仕方ないですな~。故障したプロジェクターと比べると

・本体シフト不可

・レンズシフト、ズーム、フォーカス 全て手動

・キーストン補正などのデジタル補正機構無し

・アナログ入力無し

といった残念要素山盛りな機種ですが、反面

・映像処理エンジンの高性能化

・冷却ファンの静音化

・ランプの長寿命化

・低価格

という良い要素も多いです。特に最後の低価格の部分ですが、故障したプロジェクターの修理概算より安上がり。

映像投影機器は、絶対付けないとイカンのが長期保証ってことで手厚いタイプの5年保証付けて、

まぁ最後に買うフルHDプロジェクターって事で自分を納得させまて購入しました。っつーかファームアプデのみでコレを5年間現行機種として

発売し続けたSONYエラいってとこかも。ぶっちゃけ、メーカーは好きじゃないんだけどね(←しつこいw)

 プロジェクターは、これで人生で5台目の購入となりましたが、慣れとは困ったもので、1度大画面に慣れると

いくらテレビモニターが巨大化しようとも、70インチや80インチクラスが最大という現状では

ソッチに移行は出来ないっすな~。いつか120インチサイズのモニターが、プロジェクターくらいの価格で買える日が来ますかね。

そんな日が来たら、流石に私もモニターを選ぶと思います。

で、早速プロジェクターを入れ替えたモノの、アナログ入力が無いということで、

8年前まで愛用していた720/60PのDLPプロジェクターをアナログ(DVDやLD)映像用に現場復帰させることに。

ランプ使用時間がまだ1000時間は行けることと、これでDVD等のSD映像を見ると、

少なくともフルHDや4K機種でアプコンするより遙かにスッキリした映像で鑑賞できるので

戻ってきていただきました。液晶と違ってDLPなので、長年放置してたにも関わらず

普通にマトモな絵が出てくれてます。デジカメやデジタルビデオカメラなんかで

「光学ズーム」と「デジタルズーム」ってのがありますやん。アップコンバートさせるって事は

あの「デジタルズーム」と同じで、アプコンせずにレンズのズームでHDと同じサイズのスクリーンで見るのは

「光学ズーム」と同じなんですね。昔に比べるとアップコンバート技術は凄く高くなったけど

それでもまだ「大は小を兼ねる」ところまでは、行っていないというのが個人的な感想です。

 

 ホームシアター関連と言えば、実は今年、スピーカーを丸っと買い換えようと画策してたんですよ。

福岡や大阪で実物で視聴させてもらってて、其の結果買うスピーカーの選定も終わって、

後は買う時期(キャンペーンとかね)考えるだけだったのにコロナ騒動での収入不安定化で断念。

そこに降って湧いたプロジェクターの故障でしたが、スピーカーの1/3程の出費だったとはいえ、

痛い出費であったのは間違い無く、益々スピーカー買い換えが遠のいちゃったな~

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メッセージとかブレードランナー 2049とか特捜部Qとか

2018年08月31日 | ホームシアター&エンタメ

8月も終わりかけですが、後半になって時間の余裕が出来たので、すっかり積み上がってた未鑑賞作品を何本か消化しました。

っつーか、映画関係のネタも1年以上放置しとったんですね。模型と違って映画は2時間程度で解決するので、

ブログ放置中もソコソコ見ておりました。が、感想書くほど記憶に残ったのがあまり無い。

アヴェンジャーズ系なんて、ちょっと時系列が訳分かんなくなってて、3Dの都合上積んではいるんだけど

追い切れていない状況(笑。模型も映画も、自分の中でも2015~2018年辺りの記憶時間軸が特にオカシくなってる感じです。

こうややってモノホンの爺になっていくんですかねぇ、、、

映画 『メッセージ』 予告編

 ツベ動画見ててやたらとCMが挟まってたこともあって、公開時から気になってた作品。第三種接近遭遇型SF=ドッカンバッカン系ってのが多いのは事実なんだけど

この作品は「未知との遭遇」とか「2001年」とか、まぁそっち系のSF。こう書くと、コアなフリークが「2001年」と一緒にすんなやとか言いそう(笑

 あ~、また中国資本さまさまですか~と思ったりもするけど、作品としては凄く良く出来てて、良い意味で騙されて鑑賞するのが吉。

結構謎解きの布石が全編にちりばめられていて、BD特典映像の解説見るまでオッサンは気が付かなかったってな要素も盛り沢山。

中でも感心しちゃったのは、映画の冒頭に出てくる主人公バンクスの娘の”名前”だな~。この名前の意味が解れば物語の大半が理解できるようになってる。

 人間って、初見の相手とコミュニケーションを取る際に、考え方に二種類あると思うんだよね。1つは、「コイツは自分にとって敵か味方か」を探るタイプ(前者)、

もうひとつは「コイツは何者か」と興味好奇心で尋ねるタイプ(後者)。本作でも、この二種類の人間が存在してて意見が対立すんだよね。

外野から眺める立場だと後者の方が正義と捉えられがちだけど、実際に自分が渦中に置かれたときに、前者の方の立場に立ちやすいのが人間だと思うのよ。

じゃぁ、何故主人公バンクスは、前者の立場に立ち続けることが出来たのか。そのキーとなるのが冒頭で病死する娘の存在なんですね。

コレもやはりBDの特典を見てやっと気付いた(笑。これだからパッケージソフトは、特典付き購入をヤメらんない。特典無くして安くしろ的な意見が

アマゾンのレビューで散見されるんだけど、特典にまでバカなオッサン向けに字幕打ってくれちゃってるし、

特典が無かったらむしろパッケージ買わずにWOWOW放送やストリーミングでイイと思っちゃう位なので、私にゃ特典付きは重要なのである。

 

映画『ブレードランナー 2049』予告

 

 今更説明不要のSF映画金字塔作品の続編。3月に発売されたBDには、本作と前作の間の空白の30年を描いた短編も入ってて、

後付け設定続編とはいえ、緻密に設定は練られている。リドリー・スコットは製作総指揮に回り監督はドゥニ・ヴィルニューヴ。

ゼッケン#27が思い浮かんじゃう名前の監督ですが、私も知らない間に「プリズナーズ」「複製された男」「ボーダーライン」「メッセージ」と彼の作品を見ていたらしい。って事で、偶々ですが「メッセージ」と同時に御紹介。こういう場合、この監督の作品が自分の肌に合うんだろうなって気が付きます。過去にも、エンキ・ビラルとかアレックス・ブロヤスとかアンドリュー・ニコルとか、監督名先に有りきで鑑賞したわけではないのに、気が付くときに行った作品群が同じ監督であったって事は何度もある。

 

 で、実際作品はどうだったんかって話だけど、続編駄作率8割超えのハリウッドに於いては、予想に反して面白かった。

前作公開後にマルチエンディングとも言える複数のバージョンが登場したが、今作はそのうちデッカードが実はレプリカントで

レイチェルと逃避行の末に二人だけの楽園に辿り着いたというエンディングからの30年後を描いて居るんだけど、

年取ったハリソンをどうすんのよとか思ってたら、ちゃんとライアン・ゴズリング演じるブレード・ランナーKが主人公の物語として描ききってたね。ハリソンも、よく出てくれたな~。レイチェルも(笑

 前作からの30年の間に、大停電からの文明破壊とタイレル社及びレプリカントの絶滅と新型レプリカントの登場といった出来事が起きてるんだけどね、

大停電での文明破壊ってのは、前作のイメージに引きずられるのを避けるにはモッテコイの乱暴な設定なんだけど、

この設定のお陰で、逆に前作の世界観を壊さずに済んでるのは巧いことやったなーって印象。

一回見ただけではワカンナイ部分も残ってるので、これは何度も見返すハメになりそうな作品だった。

 

 

特捜部Q 檻の中の女

特捜部Q –キジ殺し–

特捜部Q Pからのメッセージ

 前作や前々作の感想を書いた記憶がない気もするが、面白いのに後悔やパッケージ化に恵まれない北欧ミステリー第三弾。

一時期持てはやされた佳作「ドラゴン・タトゥーの女」シリーズの映画化の際に脚本を担当し絶賛されたニコライ・アーセルが

本シリーズも脚本を担っているんだけど、これが思いの外面白くて第三弾も楽しみにしていた。

 結果、今回も充分面白い作品になっていたんだけど、ちょっと残念なのは、ミステリーとしての犯人捜しが映画前半で強制終了されちゃった点かな。

謎解きよりも主人公達の活躍に焦点を当てた作りになってて、正直前の2作品ほどの面白さには少々足りない印象。

 このシリーズだけど、日本ではDVD版しか出てなくて、4KどころかHDで見るのもままならない扱い。WOWOWでの放送が

辛うじてHD放送なので、パッケージは買わず放送録画を鑑賞したんだけど、実は第一作の「檻の中の女」だけが、どういう訳か再放送が為されない。

以前放映されたときに撮り損ねてて、この作品に出会ったのも出張先のVODで偶々見てって切っ掛けだったので、手持ちライブラリーに収録したいのだけど何時になるやら。

 

 

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当たりもあればハズレもある

2017年09月03日 | ホームシアター&エンタメ

 

気が付けば8月終了。毎年の事ながら、なんだかんだで気が付くと8月って通り過ぎてるんですよね。

 

 さて、忙しいとか何とか言うてる間に、模型は付くこたぁ無かったんですが、映画のBDが結構積み上がってまして、

先日、束の間の夏休みが取れた際に、纏めて何作か連続鑑賞しました。開封しないで積んでる間に、購入特典入手期間が過ぎてたり

WOWOWで放送されちまったり、最低なのは廉価版仕様で再発されたりってこともあるんですが、

それでもついついポチってしまう悪癖は治らず。流石に、昔のように何でもかんでもポチポチ行きゃぁしないんだけど、

いわゆるメジャーどころはポチリます。レンタルやWOWOW放送でエエやんってのもありそうですが、

レンタル仕様は市販仕様から色々省かれてることが多いですし、WOWOWだと音声の仕様に大きな差があるので、

サウンドエフェクトなんかが派手な作品は、やはり買うんですね。で、中には「買わなくても良かった」ってのにも出くわす訳です。

 

 

で、初っぱなから「買わなくても良かったんじゃネェか」作品。決して「見なきゃ良かった」じゃないです。

ラッセル・クロウとライアン・ゴズリング共演のバディー作品「ナイス・ガイズ!」。バディーと言っても刑事物ではなく、

ラッセル演じる示談屋ヒーリーが、見栄っ張りでアル中気味の私立探偵ホランドを暴力で強引にコンビニ引き入れる設定。

冒頭いきなりポルノ女優がポルノ女優らしく全裸で事故死という、もうこれだけで70年代テイストを感じるわけですが、

そもそも本作の舞台が70年代のアメリカ。音楽もファッションもフィルムテイストも何もかも70年代に振ってるバカ映画。

シナリオや演出まで70年代テイストなので、オッサン世代にはタマランよね。しかも製作がジョエル・シルバーww

 っつー訳で、オッサンめちゃめちゃオモロかったんですが、サウンドが凝ってるわけでもなければ、高精細画像である必要も無く、

別に初版を買わなくてもWOWOW待ちでも良かったかもとは思いました。「ラ・ラ・ランド」で一躍時の人になったライアン・ゴズリングですが、

ラッセル・クロウと共演しちゃうと、そのキャリアの差は歴然でしたねぇ。

The Nice Guys - Main Trailer [HD]

 

 

「買うほどじゃなかったな~」その次は「女諜報員アレックス」。「慰めの報酬」のボンドガール オルガ・キュリレンコ主演のアクション作品。

ぶっちゃけ、オルガ・キュリレンコ目当てで買ったわけですが、ケツ目当てで買ったわけですが、思ったほどケツが出なかったので残念。

以前「オブリビオン」を見たときは、ボンドガールの頃のエロさが無くなったと思ってたりもしたんですが、アレよりはイイ感じでした(謎。

 毎度の事ながら、本作の大失敗は「邦題」。どうして日本の配給会社は、この手の作品をスパイアクションとか凄腕殺し屋アクションとして

ユーザーをダマしてやろうとするんですかね。ユーザーサイドは配給会社から相当馬鹿にされてると思った方がイイ。

本作の原題は「MOMENTUM」。そもそもアレックスと呼ばれる主人公が諜報員だった過去を持つってだけで、それも物語の後半になって

チラッとバラされるだけでして、スパイアクションでも何でもなく、サスペンス要素を伴う復讐劇なんですね。

復讐劇のキモは、主人公の復讐心に観客がコッチが感情移入出来るか否かなんですが、そこが本作はチョット厳しかったですな。

あと、物語を盛り上げるためだったんだろうけど、ちょっと主人公がピンチに陥る件は冗長でしたな。

MOMENTUM Official Trailer (2016)

 

 

 

 

「エンド・オブ・キングダム」。「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編です。監督曰く、前作公開後、思った以上に反響があって

続編期待の声も掛かったことから速攻で製作に突入したとのこと。勢いで作ったような作品なので、内容は推して知るべし。

簡単に言っちゃうと、主役がジェラルド・バトラーになった「ダイ・ハード」みたいなもんですかね。

 前作でホワイトハウスが陥落した設定を使っちゃったので、今回はイギリスの首都ロンドンが陥落する設定。

なので原題は「LONDON HAS FALLEN」です。英国首相が急死して、世界28カ国から首脳達がロンドンに集結し、

有り得ないほどザルな警備(日本の総理に至っては酷い扱いw)を容易に潜られてイタリア・日本・ドイツ・フランス・カナダと、

本作の監督のナショナリズムが反映された面々がヌッ殺される大規模テロが勃発。アメリカ大統領も狙われますが、

主人公補正が凄まじくて敵の弾が当たらないSPバニングのお陰で九死に一生を得ます。が、どうやら情報ダダ漏れで、

執拗に命を狙われる大統領を、このバニング特別捜査官が護衛しながら戒厳令下のロンドンを必死のパッチで逃げ回るお話。

 シナリオ的には御都合主義が多すぎてアレなので「買わなくても良かった」作品に名を連ねるところでしたが、

音響がド派手で映像もスケールのでかいスペクタクル映像になってて、その点では買って良かった1枚でした。

London Has Fallen Official Trailer #1 (2016) - Gerard Butler, Morgan Freeman Action Movie HD

 

 

「インディペンデンス・デイ リサージェンス」。要するに今更同窓会作品でクラス一の人気者は已に他界って感じの作品。

バカ映画を途上国の国家予算並みの金を使って作っちゃう馬鹿監督エメリッヒが今回も監督してます。

この人の特異なところは、とにかくロクな作品を撮らないんだけど、金と特撮と火薬の力技で強引に興行成績を上げるところ。

なので、この人の作品に続編なんか期待しちゃぁイカンのですが、本作はジェフ・ゴールドプラム/ビル・プルマン/ジャド・ハーシュ

ブレント・スパイナー/ヴィヴィカ・フォックス等の前作の出演陣がスッカリ年取っちゃって出てくる「昔を懐かしむ作品」としての続編かと。

肝心のウィル・スミスは、ギャラとスケジュール(スーサイドスクワッドと日程が被ったらしいwwwどっちもどっちだ)が折り合い付かず

前作と今作の間に訓練中の事故で死んじゃってる設定になっとりました。

 まぁ斯様な作品なので、「エンドオブキングダム」同様シナリオ的には買う必要ないんだけど、流石に今回もエメリッヒの力技は健在で

超巨大宇宙船の半重力波で陸地ごと持ち上げて折り畳む的な攻撃は前代未聞(笑。音も映像も迫力は凄まじいので、

そのウリを堪能出来る環境で見るか否かで本作のBDの購入価値の有無は天地ほども変わります。スマホで見るなら金返せレベルのクソ映画ですよ。

今回は3D盤で視聴しましたが、この3D映像の出来が頗る良かった。こういうエッセンスを上手に利用するところ”だけ”は、エメリッヒは上手だと思う。

Independence Day: Resurgence | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX

 

 

「GHOST IN THE SHELL」。スカ子を主役に実写映画化された攻殻機動隊ですな。これは買おうかどうしようか相当迷ったんですが、

3D盤が出るって事で、興行成績が6000万ドルもの赤字を計上したってのに買ってしまいました。4000円の赤字となっても

70億円に比べりゃチンカスみたいなもんですしね。ちなみに日本の某通販での評価が意外と良いのは、何時も「声優ガーー」で騒いでる層が、

今作の吹き替えに関しては押井版のアニメと同じキャスティングだったから評価が悪く無いんじゃないかと邪推してます。

 じゃぁ個人的にどうだったのかと言えば、これが意外に面白かった。見る前の予想がカナリ悪いものだったので意外だったんですが、

押井守が過去に描いてきた攻殻の世界がオリジナルの世界観だというのが本作製作サイドの認識であるとすれば、

オリジナルの世界観を上手に踏襲してると思います。一方で、士郎正宗氏の原作やTVシリーズの攻殻を踏まえてしまうと

巷で言うところの「原作レイプ」状態になってるとも思う(笑。自分としては、押井版の2作は大好物なので、

巧いこと映像化したなぁと感心しました。

 その映像ですが、全編フルCGと言っても過言では無いけど、あの押井氏独特のカオスな近未来東洋的世界観の再現度は素晴らしかった。

この映像だけでも買う価値があったし、立体広告や電脳世界の再現などを考えると3D版でこそ堪能出来る映像なんじゃなかろうか。

音は、D-ATMOSで収録されてんだけど、我が家にはATMOS環境は無いので正確な再現はしてないんですが、

音の分解解像感って言うんでしょうか、方向性や質感などの解像感は非常に良かったです。ただし、スマホで見るとクソ映画かも知れません(笑

 色々褒めた気もしますが、荒巻課長のキャスティングが北野武ってのは、流石にイメージに合わなかった。これじゃ無い感はスカ子より遙かに上。

かと言って、他にピッタリな人が居るかと言われると答えに窮する。スカ子は、オッサンはスカ子のケツの大ファンなので無問題。

Ghost In The Shell (2017) - Official Trailer - Paramount Pictures

 

 

「EX MACHINA」。2015年の英国映画なんですが、巷評を聞いて思い切って購入したんだけど大当たり。個人的には大好物な路線。

果たしてAI人工知能は、何処まで人間に近づけるのかってのを題材にしたSF作品は多々有りますが、本作のように密閉された空間で

登場人物も主人公含めてタッタの4人。そのシンプルさが逆に本作の描くテーマの奥深さを巧みに演出していて、

見終わって考え込んじゃった作品は久々かも。結末解ってるのに何度か見直したくなる作品ってナカナカ無いんだけど、

本作は何度か見直したくなりますな。

 主人公がネット検索大手の社員で、会社の抽選に当選して社長ご自慢の別荘に1週間滞在出来る権利を得るところからスタート。

しかし、この特典には会社には知られていない更なる特典が有り、それは人工知能を搭載したロボットのテストを担当できるというもの。

好奇心旺盛な主人公は、喜び勇んでこのテストを請け負うんですが、果たして目の前にあらわれたAI"エヴァ"と交流を深める内に

次第に彼女が機会では無く感情を持った女性に思えてきてしまいます。果たしてその感情は、縫いぐるみを擬人化して可愛がってた子どもが、

縫いぐるみがとうとう壊れてしまったときに涙を流したり、長らく愛用していた自慢の愛車が寿命を迎えドナドナされるときに胸によぎる哀愁とか、

このAIに対する感情もソレらと同じ程度の「愛着」なのか、それとも「人」と「機械」の区別が付かなくなってしまったのか、

そもそもAIロボットが感情を持ったとき、果たして人間とロボットの違いがこんなにも曖昧になるのかとか、

描かれてるテーマは幾つかあるんだけど、終盤の展開は予想の斜め上でしたね。また、映像も凄く綺麗でした。

超ハイテクな別荘の無機質感と、それと相対するかのような雄大な大自然の風景のコントラストが、物語の終盤で大きな意味を持つんですよね。

「買って良かった見て良かった」の1本でした。

Ex Machina Official Teaser Trailer #1 (2015) - Oscar Isaac, Domhnall Gleeson Movie HD

 

 

「ザ・コンサルタント」。これ、邦題がやらかしてるように見えて、英語圏でACCOUNTANTって日本で言うコンサルタントと近いので

実は原題通りのタイトル。本作は見る人によって評価真っ二つなんだろうなぁとは思うけど、私にはムチャクチャ面白かったっす。

何を書いてもネタバレになるので書きませんが、本作は日本の配給会社が番宣してるような「表は会計士で裏では凄腕の殺し屋」という

必殺仕事人みたいな脳筋アクションじゃありません。高機能自閉症を抱えた少年が、歪な教育法だったとは言え、如何にして成長し自立し

現在に至ったかという物語ですね。描き方は凄まじいんですが、全編に亘って醸し出される主人公キャラへのキャラ愛も凄まじい気がする。

「表は会計士、裏では殺し屋」と言うよりも「表は冷酷無慈悲、裏は愛に飢え家族を愛し友を愛する熱血漢」って感じかな~。

偽善者が酷評しそうな感じもするけど、私個人としては、ここ最近見た先述来の作品群の中で一番面白かったのが本作でした。

The Accountant Official Trailer #1 (2016) - Ben Affleck Movie HD

 

 巷では4K通り越して8Kとか言い出してますが、ウチの環境だと未だHDだしサウンドもATMOS未対応。プロジェクターは5年前、

AVアンプは7年前の製品ですが、こうコロコロと規格が変わってくると追っ掛けてらんないんですよね。ただ、80インチクラスのディスプレイが

100万円位で買える時代にもなってるので、そのうちプロジェクターでのスクリーン鑑賞の画面サイズの優位性は無くなる時代も来そうです。

それまで今の環境を維持するか、それとも4Kクラスのプロジェクターの購入を一回挟むのか、そろそろ考えてみても良いかもしれない。

でも、本音はHDで充分って思ってんですよね。SD→HDの時よりもHD→4Kに移行する方が遙かに動きにくいです。

 

 

 

 

 

 

 

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「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

2017年06月06日 | ホームシアター&エンタメ

ワサワサ~~♪

 

ワサワサワサ~~!?

 

 

どどどどどどどどどどどどっっっ!!!(゜Д゜)

 

 

っつー感じで、とうとう我が町も梅雨入りしたようです。毎年この時期は、地元の渓谷ではゲンジボタルが乱舞するんだけど、今年は6月に凸乳しても梅雨入りしないので

このままでは蛍が居ないホタル祭りになるところでしたが、ようやく梅雨入りしたのでこれから数が増えると思います。映像としての映えはゲンジよりヒメボタルなんだけどね、

アイツは同県でもかなり南部に下がらないと居ないのよね。

 

 「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

 恒常的にバカなセンスしか無い日本の配給会社が、前作タイトルを「JackReacher」から「アウトロー」なんていう、イーストウッド大先生の昔の作品と同じタイトル付けたもんだから、

続編感が非常に薄い事になっちまいましたが、退役した元陸軍MP少佐ジャック・リーチャーの活躍を描いた第二弾です。海より深く反省したのか、今回は原作と同題。

主演は前作に引き続きトム・クルーズです。前作は、エンタメ寄りの派手好きなクリストファー・マッカリーが監督しましたが、今作では一転して「ラスト・サムライ」のエドワード・ズウィックが監督。

リー・チャイルドの原作小説の映画化なのですが、今回は2013年発表の「Never go back」を原作としていて、言わば原作発表から間もない映画化となってます。

小説版でのジャックは、俳優だとドウェイン・ジョンソン辺りを想像させる巨漢なんですが、本作ではトム・クルーズ制作ってことでトム自身がジャックを演じてます。

 この作品、前作と同じく面白いのがキチンと推理モノとして成り立ってるところ。ジャック・リーチャーは、屈強でクレバーな一匹狼の元MPって設定ですが要するに私立探偵みたいなもの。

軍が絡む故に普通の警察では管轄の問題で捜査が行き詰まってしまう事件に突如顔を出し、そのクレバーさから来る類い希な推理力で難事件を解決するのが主旨なんですね。

「おてんとさんでも気が付くめぇ」と思い込んで胡座かいて好き勝手してる悪党の前に現れて、探偵モノの約束「犯人はテメェだ!」ってやんのが面白いのでアクションは二の次なんですね。

前作は、その点が巧いこと構成されていて面白かったんですが、ズウィックが監督した今作は予想にやや反して前作程のミステリー感は感じられなかったのが少々残念ではありました。

でも、一番残念だったのは、前作でエロフェロモン振りまいてたロザムンド・パイクが出てこなかったところ。まぁ寅さんで言うとマドンナみたいなもんで毎回変わるんだろうね。

で、今作のヒロインは「アヴェンジャーズ」シリーズでマリア・ヒルを演じているコピー・スマルダーズなんで期待してたんですが、マリア・ヒル演ってる時の雰囲気は何処へやら、ちっともさっともエロくなかったな~。

 派手な前作に比べ本作は地味目でしたが、元々は軍部に蔓延る悪事を暴く元軍人という構図を以て描かれた本シリーズに内包されているテーマが「反戦」ってことで、

原作のテイストを重視してるのは本作の方だったと言えるかも知れません。

 それにしても、トム・クルーズはまだまだ動ける俳優ですなぁ。若い!!もう54歳だってのに、見た目は40位にしか見えない。流石にドアップだと些か年の功を感じますが、そのプロ意識は全く衰え知らずです。

 

 ところで、この作品のBDは、ドルビーATMOSで収録されてます。対応デコーダ搭載のAVアンプを通すと、通常のマルチチャンネル(5.1~7.2ch)に加えて、上に2~4chのスピーカーを加えると

より臨場感あるサラウンド音声を体験出来るんですが、我が家は未だ未対応なので通常のサラウンドで再生しました。この業界も色々な意味で必死なようで、音声のみならず映像の方も4kUHDを

売りたくて仕方ない様ですが、映画館でATMOS音声を聞いたりAVショップで4K観たりした印象では、あまり訴求力を感じないんですよね。臨場感がアップするのは解るんですけど、映画に没頭してるとどうでも良くなる感じ。

ドルビープロロジック→ドルビーデジタルの時や、映像だと480/720→1080の時は「おお!」と思う位のインパクトを感じましたが、ドルビーデジタルHD→ATMOSとかHD→4Kってソレが無い。

人間の目や耳の情報受信能力って限度があって、しかも加齢を減るに連れて衰えるわけですから、技術が青天でもこっちの側がリミットに達しちゃう感じですかね。

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久々に積み映画消化

2017年05月07日 | ホームシアター&エンタメ

 プラモもプラモなら映画のBDも積んでるわけでして、中には未見なのに時間が経ちすぎて廉価版が出ちゃったとか、WOWOWで放送されちゃったとか、

もはや無駄遣い以外の何ものでも無かったりすることもあるわけでして、ちゃんと見なければ勿体ないとばかりに、二日間ほど寝る時間を削って見ました(笑

取り敢えず本編は見たけど特典映像までは追いつきませんねぇ。私がWOWOW契約もあるのにBDやDVDを買う理由は、この特典映像ってのにありましてね、

コレを見るためには放送やレンタルでは×なんですね。なので、好きな作品や好きなプリケツ女優が出てるのは、どうしても買ってしまいます。

AMAZONのレビューなんかで「特典要らないから価格を安く」なんて意見も見掛けるんですが、それこそWOWOWで見るなりレンタルで済ませば良いのにって

他人事ながら思っちゃいます。あ、あとね、音声データと字幕&言語も重要な要素ですね。ここの選択肢が多いのもパッケージ版の利点です。

 先ずは、暫く使ってなかったホームシアター機材の暖機を兼ねて、買ったけど後悔しちゃってる未見作wからオーウェン・ウィルソン主演の「クーデター」。

オーウェン・ウィルソンと言えば、私生活で色々ゴタゴタありましたが、ケイトとの泥沼劇も今は落ち着いて、別なチャンネェと宜しくやってる模様。

 作品自体は、東南アジア某国に赴任したジャック(オーウェン・ウィルソン)達一家4人が、クーデター勃発を期とする内乱に乗じた

外国人無差別殺戮から命からがら逃げ出すっていうサバイバルアクションです。ん~、決してツマンナイ訳じゃないけど、どうも現実離れ感が強いな~。

欧米人が抱くアジアへの偏見もいつも通りになっちゃってるし、「頼みの綱だった米国大使館がエラいことになってた」ってなぁ無理がある。

ピアース・ブロスナンが脇役で出てるんですが、流石に貫禄が違いますな。共演ではなく脇役にしとかんと主役を食うところでした。

 

 さて、暖機とキャリブレーションが終わったところで、ここから見たかった本命作を続けて鑑賞。先ずは「スーサイド・スクワッド」

 コミックではスピンアウト企画だった本作も、映画版では「スーパーマンVSバットマン」の続編になってます。前作でドゥームズデイと相討ち死にしたスーパーマン。

彼亡き後、混沌とした世界の秩序をバットマンだけでは到底守り切る術が無かった。事態を危惧した政府高官のウォーラーは、超人でありながら悪事を働き

厳重な監視網が施された脱獄不能の刑務所に収監された超人達を集めて、特務隊の結成を図る。絶対に狙いを外さないスナイパーのデッド・ショット(Wスミス)や

バットマンの宿敵ジョーカーの恋人ハーレイ・クイーン(マーゴット・ロビー)等々極悪人が寄せ集められ、スーサイドスクワッドが結成された。なんせメンバー全員が極悪人故に

万が一にも命令違反や脱走を試みれば、直ぐさま体内に埋め込まれた装置が作動して首チョンパの刑に処せられるってんで、皆渋々命令に従うことに。

 そんな中、囚人ではなかったものの、研究調査中に誤って魔女エンチャントレスに憑依されてしまった考古学者のジューンも、魔女の心臓をウォーレンに握られてしまい、

半ば脅迫のような形で部隊に参加させられてしまいます。更に、そのジューンに心底ゾッコンなリック大佐まで掌握し、ウォーレンは野望の通りスーサイドスクワッド(決死隊)の

結成に漕ぎ着けたのでしたが、結成した途端にエンチャントレスが完全にジューンを乗っ取り、弟のインキュバスのフォローもあって、

とうとう全世界の滅亡の為に動き出してエラいことになるってな展開になってます。

 いやぁ、いいケツしとんな~。ハーレイ・クイーン役のマーゴット・ロビーでんがな。昨年は彼女の当たり年で、「ターザン・リボーン」「Whiskey Tango Foxrot」「スーサイドスクワッド」と

立て続けにメジャータイトルにヒロインや重要な役どころで出演しました。オッサン、「スーサイド」の予告編で既にケツにゾッコンだったので「Whiskey・・・」も楽しみにしてんですが

今のところまだ公開の予定も無いようです。もうね、この作品は彼女のPVです。偶にバットマンが出て来て、DCワールドだったことを思い出しますが、彼女のケツが無かったら

かなり幼稚な展開の駄作に終わってるところですが、製作サイドも解ってるらしく、ケツプリ全力の大盤振る舞いでした。

 プリケツ堪能後は、無双スパイのジェイソン・ボーン。昨年、「君の名は。」を見るか悩んだ挙げ句選ばなかったのが「ジェイソン・ボーン」。

マット・デイモンが「ポール・グリーングラスが監督するなら出てもいいよ」と言ってた通り、グリーングラスが引き受けたらアッサリと9年ぶりの復活となりました。

巷では不評の方が多かったらしいんで、私もあまり期待せずに見たんですが、言われるほど悪く無かったですね。年は多少取りましたが、マット・デイモンのジェイソン・ボーンは健在。

 CIAとは縁を切り、世界を放蕩しながら隠遁生活を送るボーンの元に、CIA側に居ながらボーンに協力を惜しまなかったニッキー・パーソンから突然のアポが入ります。

どうやらボーンの父親は、事故死したのではなくCIAの陰謀によって殺されたらしいという情報を、日揮の命と引き替えに得たボーンは、又も単身でCIAに戦いを挑むのでありました。

過去の三部作で語り尽くされてる物語を、リブートではなく続編として製作するのは難しいかと思いましたが、もはやこのシリーズの展開は寅さんや007の様な様式美ですな。

密かにお気に入りキャラだったニッキー・パーソンが序盤でフェードアウトするところに一抹の寂しさを感じたり、或いは前作で大活躍だったパメラ・ランディが出てこなかったり、

悪の親玉が年老い果てたトミー・リー・ジョーンズだったりと、正直微妙な感想を持つ部分もありましたが、ボーンに復讐の炎を燃やすイカれたエージェントにヴァンサン・カッセルが出て来たり

ヒロインが「コードネームU.N.C.L.E」でエロかわいいガブリエラを演じたアリシア・ヴィキャンデルだったりと、個人的にツボな部分も多くて楽しめました。

ド派手に程があるカーアクションも健在でしたねぇ。

「10・クローバーフィールド・レーン」。いわゆるモキュメント方式で高評価を得た「クローバー・フィールド」のタイトルを冠するので続編かと思いきや

続編か否かで物議を醸し、作品評価もどちらかというと否定的な意見で物議を醸した作品。ただし、批評家ウケは意外な程良かったという玄人受けのする作品とも言えるかも。

 JJエイブラムスが公式に見解を述べていたように、本作は「クローバーフィールド/HAKAISYA」の続編ではない。たとえば、「ウルトラQ」と「ウルトラマン」が

同じ言葉を炊いとるないに有していても、内容は異なってるかのようなもの。して、本作は、いわゆるシェルターという限定された空間で起きる出来事を描いていて、

登場人物は5人しか居ない。うち1人は声のみの出演で、もう一人は出て来てイキナリ居なくなるので実質3人しかいないともいえる。

 恋人とのケンカから一方的に同棲中の家を出て行ってしまったミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンテッド)が主人公。当てもなく車を走らせていたミシェルは

突然車ごと道路外まで弾き飛ばされて意識を失ってしまう。気が付くと、窓のないコンクリートに囲まれた小部屋に手錠で軟禁されていた。

そこへハワード(ジョン・グッドマン)と名乗る初老の男がやってきて、「外の世界は大規模攻撃を受け、大気は汚染されていて、外に出ると死んでしまう。

あんたは運が良かった。俺様に助けられたんだからな。だから俺様に感謝し俺様を尊敬しなければならない」と物凄く威圧的に言ってのけるのであった。

そう、その部屋は、ハワードが全財産を投じて創り上げていた地下シェルターだったのだ。しかし、ハワードの威圧的態度に不審を抱き、

彼の言動を信じられないミシェルは、この閉ざされた空間からの脱出を試みるのだが、、、

 本作の面白いところは、登場人物が少ない事を利用して、余計な状況説明を一切省略している点にある。観客側も、ミシェル同様に何でそうなったかが解らないのだ。

ハワードの言ってることが本当なのかどうか、また彼の言ってることは本当だと裏付け証言をするもう一人の”住人”エメット(ジョン・ギャラガーJR)は何故このシェルターに居るのか、

そもそも外は本当に死の世界なのか、そもそもハワードは何者なのか。更には、タイトルに「クローバー・フィールド」が冠されていることから、例の怪物が暴れてるとか?

怪物と軍との戦いの余波がここまで来ちゃったって話??とか、色々な謎が観客の側に渦巻きます。逆に言うと、一回見ちゃうと二度目はない(笑。

ミステリーものでも、何度見ても面白い作品ってのもあるんですが、一回見ちゃうともういいやってなぁナカナカ無いかも。

「トリプル9裏切りのコード」

以前鑑賞した作品にヴィゴ・モテンセン主演の「ザ・ロード」ってのがありまして、これの監督が本作の監督でもあるジョン・ヒルコート。

主演はベン・アフレックの弟で、実は演技力は兄より上なんじゃないかと思われるケイシー・アフレック(今年、主演男優賞でオスカー獲ったね)で、

更には懐かしのケイト・ウィンスレットが、ロシアンマフィアの女ボスを演るってんでキャスティングの興味から思い切って入手。

話題になった作品ではないけど、非常に面白い作品でした。

 元海兵隊員(NavySeals)と現職の汚職警官とで組まれた犯罪グループ。彼らのマネジメント役でもある元海兵隊員のマイケル(キウェテル・イジョフォー)は、

ロシアンマフィアのボスの妻イリーナ(ケイト・ウィンスレット)の妹エレナ(ガル・ガドット)とウッカリ良い仲となり、彼女との間に子どもまで居た。

収監された元ボスに変わり女ボスとして君臨していたイリーナは、夫を刑務所から出すために、マイケルに対して大仕事を依頼する。

先ずは銀行を襲撃して貸金庫から”あるもの”を奪取する様に以来。何とかその仕事を完遂すると、報酬はもう一つ仕事をしないと払わないと言われた上に、

妻子との今後は仕事の出来次第と脅されてしまう。しかし、いい加減ロシアンマフィアと手を切りたかったマイケルは即答を渋るのだったが、

イリーナはマイケルの仲間の一人を殺して圧力を掛けてきた。

 タイタニックでのグラマラスで可愛らしかった面影は何処へやら、ケイト・ウィンスレットが怖いロシアンマフィアのBBAボスを演じとりました。

この人、ワシよりもずっと年下なんですが、本作での貫禄はワシより年上の貫禄(笑。老け込むにも程があるって気がするっつーか、

最初は誰がケイト・ウィンスレットかマジで解らなかった。女性のメイクは恐ろしいですねぇ化けますねぇ。

 あとですね、善玉側の主役であるケイシー・アフレック演じるクリスの妻役を演じたテリーサ・パーマー。油断してたが、オッサンのプリケツセンサーは逃さなかった。

あなた、そのケツは「ウォーム・ボディ」でゾンビ青年と恋仲になっちゃったアノ娘じゃないですか。いやぁ、久しぶりDeathねぇ。

 それはともかくも、「ザ・ロード」もそうでしたが、ジョン・ヒルコートって監督さんの趣向なんでしょうけど、本作も非常に暗い雰囲気のなか

救いのない物語が展開していきます。悪党同士で勝手に共倒れしてくれや的というか、「GONIN」とか「アウトレイジ」みたいな作品のテイストなんですが、

そんな中でクリスとジェフリー(ウディ・ハレルソン)という叔父甥コンビが勧善懲悪ど真ん中で、全く救いのない世界の中で、

この二人だけが唯一と言っても良い 救い になってましたね。見る人を選ぶというか、暗い雰囲気が好きではない人にはダメなんでしょうけど

私はこういうテイストの作品は結構好きですね。少なくとも「悪の法則」よりはずっとマシなダーク作品です。

 

 ん~、久しぶりに色々見たな~ってのが正直なところ。まだまだ未見作が山積みになってんですが、一方でそろそろスピーカーシステムを一新したいなぁと思案中。

気が付けばもう15年位変わってないですからねぇ。

 

 

 

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オッサン、いい年ぶっこいてアニメに捕まる

2017年04月10日 | ホームシアター&エンタメ

さて、アマゾンのプライムってのが有るじゃないですか。私の住んでる町のように、買い物不便の地のド田舎だと、欲しいモノが出来ても店には置いてない取り寄せねばならんという事で、

ご多分に漏れず週に何度かアマゾンの段ボールが届いてしまうんですがね、そういう環境だとアマゾンのプライムの会費なんて容易くモトが取れるので、当然入ってるわけです。

で、そのサービスの中に、プライムビデオサービスってのがあって、正直映画は音響がショボいので見てらんないんですが、海外や国内のドラマが全エピソード見れたりするんですね。

で、その全話パックにはアニメもある訳で、そのラインナップに「化物語」が入ってきました。

 これ、タイトルだけは知ってたんですが、キャラクターの絵面やタイトルの禍々しさもあって、正直興味も無くスルーしてきてたんですが、

試しに第一話を見始めて、「なんだこりゃ、面白いじゃないですか!!」と目からウロコ。そこからプライムの放送分は全話見て、

更に続きが気になるからとツタヤにレンタルしに行って、まんまとドハマリしちゃってねぇ、、、

「パナいの~」っつー感じで、クレーンゲームでフィギュア獲って喜ぶオッサンです。何が気に入ったって、その設定と演出ですね。

通常、この手のアニメーション作品は、キャラが立ちすぎて付いていけなくなるんですが、本シリーズの場合、ナレーションが重役を担っていて

視聴者はあくまで傍観者として箱庭を眺めるように物語を追えるんです。そして、そこに描かれるヴィジュアルセンスが非常にセンセーショナル。

第一シーズンが2009年に初放送だったらしいので、オッサンは8年近くもスルーしてきたんよね。もっと早く知ってれば、ON AIR録画コレクト出来たのに。

 で、今からBlu-Rayで収集開始しようかと思ったものの、この国のアニメーション作品はパッケージ化されても価格が凄く高いんです。

海外版の2倍3倍当たり前、コレクターズボックスなんかだと場合によっては10倍近くの価格差になります。しかも、最近では海外版の個人輸入を警戒してか

ソフトではなくハードウェアのMENU言語選択を利用して、日本語環境で設定された機器では再生させないようなトラップを仕込んだり

日本語音声をデチューンしてたり、まぁ色々有りまして昔ほどのメリットが無い作品が増えてんですよね。っつーことで、日本版だとどれくらいのコストになるのか

オッサン計算してみたら、マトモに買うと軽く20万オーバーでんがなまんがな。っつーことで、一気オトナ買いは諦めて、少しずつ、毎月のローンを払うように

気が付いたら全部揃ってた状態になれば御の字程度で買い始めたわけですな。

 最初にカナリ安くなってきてた1stシーズンのBOXを購入、次にショートストーリーを連ねて構成された暦物語、それから昨年から今年初春に公開された三部作の傷物語の

第一弾と第二弾と買い進めておりましたら、4月になって終物語の最終章が今夏に放送されることと、それを見越してすでに放送済みの終物語の3エピソードが再放送され始めましてね、

更に6月に今まで高価な単品発売しかされてなかった2ndシーズンがコンプリートボックスで出ると発表され、更に7月に傷物語りの第三弾がリリース決定。

そこいらを毎週録画予約と商品予約入れてみたら、自前で揃えるべきは偽物語と憑物語だけになるんじゃね?って感じで、コンプリートへのハードルが大きく下がりました。

これはもう今年でナントカしようと思います。オッサンでも面白いモノは面白いんだから仕方ない。

 それから、今年になってからBS11の深夜枠で放送されていた「幼女戦記」にもドハマリしました。最初はね、ガルパンとか艦コレとか、

いわゆる「その筋のモノ」が好む萌え系ミリタリーアニメかと思ってスルーしかけたら、BS11での放送直前にニコニコ動画で第一話の放送が無料でありまして、

それを偶々見掛けたら、これがもうバカな内容で面白すぎた。こんなの作って自称意識高い系の偽善者が騒いだりしねぇのかな?と余計な心配しつつも、

BS11での放送に毎週録画を仕掛けたのは言うまでもない。オッサンでも、面白いモノは面白いのだよ。

 堅物合理主義無神論者のリーマンが、リストラした社員の逆恨みでヌッ殺されるんですがね、死の間際に自称”神”が「オマエは信仰心が足りないから人生をリブートさせる事にした。

今度こそキチンと信仰を持ってマトモな人生を歩みなさい」とか宣告しながら、異世界に転生させられるというストーリー。その転生させられた異世界ってのが、

我々の時間空間軸で言えば第一次大戦と第二次大戦の中間期と重なる時代で、世界情勢もドイツ第三帝国とソヴィエト連邦と連合国の三つ巴覇権争いの最中にクリソツな状態w

流石に国名や組織名や人名は全部違うけど何となく似てるから危ない危ないw で、その帝国にて孤児となった一人の幼女が、先の転生させられたオッサンな訳。

魔力という我々の世界には存在しない力が、この異世界には存在していて、転生しただけではなく類い希なる魔力を有することが発覚した幼女は、僅か九歳にして従軍。

その膨大な魔力と、転生前の世界で得た第一次大戦と第二次大戦での世界情勢の歴史学的知識を活用して、僅か10歳にてエリート軍人になっちゃってっていうお話。

見た目はパツキンの幼女だけど、やってることは自身の保身と立身出世しか考えていない合理主義者のオッサンというギャップがムチャクチャ面白かったです。

 今月頭に最終回になったけど、こっから更に面白い展開になるらしいのだが、、、、いわゆる萌え要素も女性がハマりそうな要素も少ない(っつー意味ではオッサン向けw)ので

続編が製作されるかは定かではないらしい。アニメの業界ってのも、ナカナカ採算ラインって厳しいんだそうですね。

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「コードネーム U.N.C.L.E」と「プリデスティネーション」

2016年08月07日 | ホームシアター&エンタメ

毎日暑いですな~。

一昨日なんてお隣の福岡県ではバケツ引っ繰り返したようなスコールが降ったらしく、土砂災害関連の警報まで出てたらしいですが、私の地元ではその出涸らしの雲しか来なかったようで

若干黒雲に覆われたものの一滴も降らずに天候回復。して、昨日も今日も、っつーか2週間位前からずっと猛暑です。今月に入ってからもずっと仕事が忙しく、自営だけに昼休みに一回、帰宅して一回、

そして寝る前に一回と一日に3回も4回も着替えるハメになっとりまして、洗濯物の出方がハンパ無いんですが、なんせドピーカン続きなので洗濯する端から速攻で乾くのでその点だけは楽。

 

 さて、連日の暑さのお陰で仕事終わった後は、毎晩 ホームシアター部屋に缶ビールと共に籠もって映画観て過ごしてます。

「コードネーム U.N.C.L.E」

1960年代後半に製作されアメリカのみならず日本でも大人気を博したスパイアクション「0011 ナポレオン・ソロ」のリメイク作。

60年代前半に映画化され大人気を得、いまだにシリーズ継続中の「007」シリーズの影響あっての作品化と思うのだが、どうやらこの手の比較は御法度らしい(笑

TVシリーズのナポレオンソロは、衛星放送で何度か観てるんだけど、どうにも007の二番煎じ感が個人的に否めないことと、

アメリカンテイストが一々鼻につく作風が好きになれず、本作のリメイクの決定も大して興味を惹かれなかったのだが、

監督がガイ・リッチーであると聞いては流石に観ないわけにはいかなくなった。ガイ・リッチー作で自分的にハズレたのは「スェプト・アウェイ」のみで

他は全部アタリだったので或る種の保証付き感覚なのです。

 1960年代の米ソ冷戦下。東西ドイツ分断の中、かくも悪しき「ベルリンの壁」が建てられた頃の話。

 第二次大戦末期にドイツの科学者が亡命と引き替えに核関連の技術をアメリカに持ち出したなんて話は有名なわけですが、終戦後も国外逃亡中のナチス残党が復権を賭けて

核兵器獲得に躍起になってる中、ドイツ出身の科学者を拉致って原爆作ってナチス残党に売って大儲けしようと画策した犯罪組織の存在を察知したCIAは、

エージェント ナポレオン・ソロをドイツに派遣、不本意ながらも東ドイツに暮らすハメになってる先述の拉致られた科学者の娘に

「協力するなら西側に連れてってやるよん♪」

と誘いを掛け、脳筋猛烈クソ馬鹿力KGBエージェントイリヤ(アーミーハマー)の追撃をかわし、見事に娘ギャビー/ガブリエラ(アリシア・ヴィキャンデル)を西ベルリンに連れ出します。

CIAの上司にドヤ顔で「俺ってスゲェでしょ」と報告するも、直後になんとCIAとKGBが合同で博士救出作戦をする事になり、

しかも、ソロの相方としてKGBから派遣されたのが、昨夜ターミネーターみたいに執拗に追いかけてきたイリヤだったという展開に。

このKGBのゴリライモと一緒にギャビーを使って敵組織の情報を探ろうとする事になるのだが、

ギャビーの酒癖の悪さと意外に格闘センスがあるところに惚れちゃったイリヤ。

まぁ、東ドイツの自動車整備工が西側のシャレオツなワンピースを着ちゃったらGMG(ギャビーちゃんまじギャビーちゃん)ですわな。

っつーか、このギャビー役のアリシア・ヴィキャンデルってのがモロにオッサン好みでした。早く脱がないかな~と思ってたけど脱がずじまい(殴

エロキュートっつんでしょうか、劇中では所謂"小悪魔"ポジションなんですが、Lv.99の小悪魔でしたな。本作で本格的な大作デビューとなりましたが

「エクスマキナ」「ジェイソン・ボーン」「チューリップフィーバー」等々主演作目白押し。オッサンも目が離せない存在です。

 で、イリヤのGMGっぷりはツンデレで進むのだがソロにはバレバレな訳ですけど、ソロはもっとクソエロいほうがお好みらしく、

敵ボスのエリザベス・ヴィンチグエラ(エリザベス・デビッキ)をまんまと色仕掛けで堕としてズッコンバッコンな仲になるわけですね。

この辺りは人妻とか彼氏持ちから寝とるのが大好きなボンドに通じてしまいますね~。

 さて、鑑賞してみた感想ですが、これが思いの外面白かったです。流石はガイ・リッチー。何をやっても007ボンドの二番煎じで

クールなはずの決め台詞や出で立ち、ちょっとウィットに富んだ演出なんかも二番煎じ効果でオサムイだけだったTVシリーズ(私見です)の印象とは異なり

2時間があっと言う間のスタイリッシュアクションエンターテイメントとして楽しめました。批評家の間でもウケは頗る良かったようです。

続編が作られそうな雰囲気で終わりましたんで、今後が楽しみですね。そうそう、ヒュー・グラントが意外と重要な役どころで出演してました。

グラサンや眼鏡掛けてる姿ばかりでクレジットを見るまで確信持てなかったよ(笑。ラブコメ出まくってた彼も今や55歳っすからねぇ。

The Man from U.N.C.L.E. - Official Trailer 1 [HD]

 

「プリデスティネーション」

 一風変わったヴァンパイア映画「デイブレイカー」で話題になったオーストラリア在住のドイツ人兄弟 スピエリッグ兄弟によるSFミステリー。

主演は「デイブレイカー」でも主演を担ったイーサン・ホーク。

 さて、先ず感想。面白すぎた。ちょいと前に、決して全国公開される程の話題作では無いけど玄人好みな面白さで口コミで人気が徐々に出る系の映画が

「単館系佳作群」と呼ばれていたが、本作も全国公開はされたものの当時はそれほど話題にならなかった

っつーか、日本の映画業界はクソみたいなTVスピンアウト邦画売るのに必死なので、こういう良作の宣伝がド下手だから仕方ないのだが、

ともかくも私自身も実はそれほど期待していた作品ではなく、原作がかのロバート・ハインラインってのと「デイブレイカー」の印象から博打買いした作品。

 物語は、唐突に始まる。時は1970年代、爆弾が仕掛けられた現場で爆弾を発見し解除を試みた一人の男。しかし、解除目前で犯人の急襲を受け失敗し

顔に判別不能になるほどの大火傷を負わされてしまう。どうやら男は未来の世界から来たらしく、瀕死の重傷を負いながらも何とか元の時代に戻り

顔面移植の大手術を受け九死に一生を得た。傷が癒えた男は、上司の誡めも聞かずに危険な時間移動を再度敢行し再び60年代のニューヨークへ。

そして、一件のバーでバーテンダーとして憎き爆弾魔を捉えるため潜伏する。或る日、バーに一人の青年が客としてやって来る。

彼は大きな悩みを抱えているらしく、バーテンダーに無理な注文をするのだが、その内に自分の半生を語り始めるのだった。

「私が昔少女だった頃、、、、」

ハンサムな青年が語り出した過去は、唐突にこの台詞から始まった。興味を惹かれたバーテンダーは、青年の話に耳を傾けるのだが、

聞かされたその半生は、あまりにも奇妙で尚且つ想像を遙かに超える話だったのだが、、、

 と、たったこれだけでも熟考して書くほどネタバレ回避してみなきゃならん作品です。期待してなかった分凄く面白かったっすな~。

最初、「え?これってアンドリュー・ニコル作品??」と錯覚しちゃうほどの演出センス。イーサン・ホークの演技も素晴らしかったけど、

青年/少女期と稀なる一人二役を演じたサラ・スヌークの演技が本作の全てでしたね。

性転換手術を受けて少女から青年に変貌したって点は、ネタバレとは言ってもパッケージや予告編で語られる程度の些細な話。

まぁ兎に角、こんなにも引き込まれるとは思わなかったですな~。SF時間転位物と言えば、BTTFを筆頭に数多の作品があるんですが、

登場人物が驚く程少なく、また派手なドッカボッカンズババーーン系の演出も皆無。タイムスリップという未だ実現されてないトンデモ技術を扱いながら

それを1960~1980年代のテイストに溶かし込んでまして、して溶け込んじゃってるんですね。もうオッサン諸手を挙げてベタ褒めです。

Predestination International TRAILER 1 (2014) - Ethan Hawke Sci-Fi Thriller HD

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「シン・ゴジラ」「オデッセイ」鑑賞

2016年08月03日 | ホームシアター&エンタメ

前回のエントリーが梅雨まっただ中だったんですが、気が付くと梅雨も明けて夏まっただ中。笑っちゃう位雨が降らない日が続きます。

先月後半は、毎年の如く長期出張で一週間ほど京都に滞在。出張中のホテルがAPAからとうとう東横inに変更となりました。

あの出張族には受け入れられないAPAの価格設定は流石にアウト。土曜日なんて価格差3倍以上っすよ。もう使ってやんない。

 昨年もそうだったんですが、出発日を一日早めて途中倉敷の水島に寄りまして、水島コンビナートの夜景を撮ってきました。

今回はナカナカ良い撮影スポットに辿り着けたお陰で、念願の全景を取ることが出来て大満足。今回出張に際して折り畳み自転車を購入したんですが、

やはり自転車の機動力は侮れないですね。車だとどうしても駐車場所の確保が大問題になりますが、自転車だとどこでも気軽に移動出来てしまうので

カメラぶら下げてウロウロするには好都合。もっと早く買っとけば良かった。

 京都は今まで散々出張してたんですが、なんせ生まれ育った町でもありまして、わざわざ写真撮るような気になれなかったのが今までだったんですが、

明るい単焦点と抜けの良い標準レンズを手に入れてから急に撮りたくなって、これまた自転車で彼方此方ウロウロ撮ってきました。

 京都は観光地だけに季節ごとに様々な表情を見せてくれるので、今後出張の度に色々取りに行ってみようかと思うようになりました。

 

 さて、出張から帰還したら、模型仲間さんから「シン・ゴジラ」観に行きませんか~と誘われたので、珍しく公開初日に映画館に観に行ってきましたよ~

いや~、面白かった。ただ、この作品は殊更ネタバレ無し事前知識無しで見た方がイイですね。

↑この人を特段支持してるわけじゃ無いんだけど(っつーか、知らないオッサン)、この動画の5つの理由ってとこに

私が感じた面白さが全部入ってました。言葉で表現するのが難しいと思いきや、この人はちゃんと言葉にしてネタバレ無しで見事に推している。

一番最初のゴジラと1984年のゴジラ、それからvsヴィオランテの3本は好きですが、他のは総じて興味さえ無い私にとって、

今回の「シン・ゴジラ」は、先述の3作にハリウッド版含めても最高に面白いゴジラ作品でした。邦画としても近年屈指のお気に入りです。

 事前の読み通りというか、ヱヴァンゲリヲンをイヤでも意識しちゃう庵野作品ですが、本作ではむしろ潔い位真正面からヱヴァコラボしとりました。

これが鼻につくって人も居るのかも知れないけど、私個人としては非常に面白いコラボレーションの仕方に思えましたな。

気持ちいい位に庵野手法を使いまくってて、使徒をゴジラに置き換えてネルフを国家直属の巨災対本部に置き換え、ゼーレを国連に置き換えて

ヱヴァは居ないという絶望感って感じでしょうか。テロップの使い方も途中からは笑いの要素になってますが、これも庵野氏の狙いなんでしょうね(笑

『シン・ゴジラ』予告

ともかくも、日本産ゴジラ映画でありながら、微塵も子どもに媚びていないどころか、社会に出てない子どもには理解不能な要素テンコ盛りな大人向けゴジラ。

もっと言えばヲタク向けゴジラか。いずれにせよ久々に何度もリピートして観たい邦画って久しぶりな気がしました。

 

「オデッセイ」

原題はThe Martian。”火星人”って成るのがイヤなら原題通りに表記すりゃ良いのにオデッセイって付けてアホみたいにドヤ顔してる担当者の顔が浮かぶ。

元は原題同名の小説が原作。監督は当初は「クローバー・フィールド」のドリュー・ゴダートが担当する予定だったが、マット・デイモンをキャスティングするに当たって

最終的にリドリー・スコットが担うこととなった。っつーことで、主演はマット・デイモン。マット・デイモン=宇宙飛行士ってことだと「インターステラー」の

唯一の悪役(?)だったマン博士役が印象深いけど、その直後の公開作が本作だったので何となくザマァミロ感があったりした(笑

人類が火星開拓を始めるようになった近未来、ジェシカ艦長をはじめとする有人火星探査隊アレス3は、探査ミッション中に思いがけない大嵐に出くわし

探査を中止して火星を離れることを決断するが、ベースキャンプから離着陸船に移動する際に、植物学者として同行していたマーク・ワトニー(Mデイモン)が

嵐に吹き飛ばされた通信アンテナと激突して行方不明となる。ギリギリまでマークの救出を試みた艦長だったが、このままでは全滅という事態も考えられたことから

マークの捜索を諦め残りのクルーのみで火星を離れるという苦渋の決断を余儀なくされる。通信データからマークの宇宙服が破損し、

1分と持たないと思われ見捨てられてしまったマークであったが、アンテナの破片が腹部に刺さり、その際の出血の凝固と破片が刺さったままだった事が幸いして

実は生き延びていたのだったが、已に火星を離れたクルーは知る由もなかった。

 生き延びたとは言え、なんせ火星である。酸素・水、そして何より食料の確保が絶望的な状況の中であったが、

マークは植物学者。偶々発見したパーティー用の取って置きのジャガイモの真空パックを発見したマークは、

そのジャガイモを種芋として、人糞を肥料に栽培することを思い付く。計画通りに行けば、次に有人探査船が火星に到着する

4年後まで生き残れるかも知れないという一縷の望みに賭けるのであった。

ドリュー・ゴダートが監督していたら、ひょっとすると一人称視点のモキュメンタリー的な手法で取られていたかも知れない本作ですが、

リドリー・スコットが監督を引き受けたことで、原作同様のSFサバイバルエンターテイメントとして映像化されています。

ハンガリーで主要シーンが撮られたそうですが、火星の風景を最もらしく描き出し、まるで実際の火星の風景であるかのような

壮大で美しい情景描写は特筆もの。今回は3Dでの鑑賞でしたが、元々3D作品として製作されているらしく、立体感も抜群の出来でした。

NASAの長官役でジェフ・ダニエルズが出てました。「LOOPER」でも思ったけど、あん時より一層老けちゃったな~。

気が付きゃ「スピード」のハリーさんも今や還暦超え。自分も自分が思ってる以上に老けてきてんだろうなぁと鏡を見るのが益々怖くなる(笑

また、火星探査の統括責任者役のカプーア役には「それでも夜は明ける」で一躍名を馳せたキウェテル・イジョホー。

あと、ちょっと面白いところでは、悪役でのキャスティングが多いショーン・ビーンが、本作では超イイ人を演じてますな。

感想としては、充分面白かったんですが、「ゼロ・グラヴィティ」や「インターステラー」程では無かったな~って感じ。

火星に一人取り残された男の悲劇が中心なんだから、もっと孤独感を前面に出しても良かったように思うんだけど、

マークが生きてることが判ってからのNASAでのドタバタのウェイトが大きすぎて、マークの置かれた現状の悲壮感が薄らいでいたと思います。

The Martian | Teaser Trailer [HD] | 20th Century FOX

又、作品中で食料の維持が厳しくなる中で摂取カロリーを大幅に制限した日々が7ヶ月続いた後のマークの肉体は、

序盤に比べて明らかに痩せ細り肉体的精神的限界を身を以て体現していましたねぇ。役者根性スゲェって思いきや、

何とあの痩せ細った姿はCGだったんだそうな(笑。これは、過去に彼が作品のため(戦火の勇気)に大幅なダイエットをした際に

健康障害を併発してエラいことになった過去があり、本人はやる気だったらしいがスタッフサイドとエージェントが止めたってのが真相のようです。

映画「オデッセイ」本編未収録映像: ARES3 Farewell(アレス3 フェアーウェル)

映画「オデッセイ」本編未収録映像: Right Staff Piece(ライトスタッフピース)

↑、これらの映像は本編に無いので、これから本編観る人は観ておくといいかも。

 

さて、もう8月になってしまいました。気が付けば模型展示会まであと2ヶ月。そろそろ出品作の仕上げに取りかからないとイカン時期ですな。

出品作は何れも概ね完成に近い状態ですが、最後の仕上げが残ってるものバッカリ。結局今回は車ネタは一個もナシって事になります。

車の場合、使用するマテリアルの関係で、私の製作法だと展示会までに間に合うように製作するのはスケジュール的に無理なもんで。

気が付けば40代も半ばを過ぎまして、この年頃に模型バカスカ作れるほど暇ぶっこいてないのは、或る意味有り難いことだと思うのです。

と、展示会前にあれこれ言い訳を撒き散らしておくのでありました(汗

 

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最近見たモノ色々

2016年05月17日 | ホームシアター&エンタメ

第55回静岡ホビショ御参加の皆さん、お疲れちゃんでした。

私は一回も参加したことが無いんですが、あれのモデラー合同作品展ってのは、毎回国内最高レベルというか、もはや変態レベルの作品がゴソッと集うってことで、

目の保養に是非とも行ってみたいんですが、人生40数年も経って未だに御縁がありませぬ。死ぬまでに一回行けると良いな~(笑

各メーカーからの新製品も多数出展(っつーかコッチがメインのイベント)なんですが、現状の模型市場が如実に解る展示内容だったようで、

ガンプラ・艦これ・ガルパンで支えられてる実情通りの展開だったようですね。オッサン的に興味があったのはタミヤのFXX-Kとアオシマのウラカン位かな?

バンダイのAウィングとタイインターセプターはエピソード6限定のザコメカというのが現状の扱いですんで、ピンとこないのが正直なところ。

年末のローグワンの頃までは驚く展開は無さそうです。商機ってのがあるしね。

 

さて、映画鑑賞記ですが、ここんとこ非常に忙しかった事もあって模型熱は氷点下。マクラーレンのヱヴァ号作りたいってのはあるんだけど、

スケジュール的に途中で何回も中座するのが確定してますんで、カーモデルのような長期作業確定なのはちょっと夏まで無理かな~。

っつーことで、ここのところの空いた時間は映画鑑賞ですな。ちょっとブログエントリーをサボってる間に鑑賞数が溜まってきたので一気に記録。

まずは「エリートスクワッド」

 「エリートスクワッド」「エリートスクワッド ブラジル特殊部隊B.O.P.E」という2本立てで鑑賞しました。

リメイク版の「ロボ・コップ」を監督したジョゼ・パリージャの出世作です。1作目は2007年のカンヌ国際映画祭で金熊賞(最優秀作品賞)を獲ってたりします。

日本の配給会社の節穴だらけの目線ってのは以前から個人的に馬鹿にしてんですが、この作品も彼らの視線からは見落とされていたようで、

2011年に漸くパッケージ化が為されたもののDVDのみ。アマゾンプライムなんかだと転送レートはストリーミング再生レベルですが一応HDで観れるので、

DVDで買うよりソッチで観た方がイイと思う。で、私もプライムで観たクチなんですが、これが凄く面白かった。何でコレをDVDスルーしちゃうかね。

 ブラジルの豪腕辣腕特殊部隊B.O.P.E(通称ボッピ)を巡る物語。今年オリンピックが開催されるブラジルの映画で舞台もリオデジャネイロって作品です。

よく、オリンピックに関連して「リオは治安がヤヴァイ」って話が聞かれるんですが、本作観るとやっぱりヤヴァいんですねって思わされます。

「シティ・オブ・ゴッド」で描かれたギャング世界もヤヴァいんですが、警察も行政も実は全部ヤヴァイって話になってますが、これどこまでホントなんでしょうか。

ヴァグネル・モウラ演じるナシメントが主人公で、1作目では彼の下に入隊を志願してきた青年の物語を主軸に麻薬で裏社会を牛耳ってきたギャングを

BOPE部隊が強力な攻撃力を用いて鎮圧し追い詰めていく姿が描かれます。いやぁ、ギャングも冷酷(裏切り者は警官だろうが学生だろうが老若男女問わず惨殺)ですが、

BOPEも無慈悲です。警官相手でも平気で銃で撃っちゃうギャングの親玉も、BOPEが来たっつーだけでケツまくって逃げ出してます。

いわゆる左翼的発想で内政干渉しまくるアムネスティーが目くじら立てて抗議しまくってるのも解る過激さですな。でも、この国でマトモに正義を貫くには

これほどの部隊を用いないと敵わないのが本当のところかも知れません。
エリートスクワッド - Trailer

 で、続編では、ギャングをゴソッと掃除したBOPEに対し、リベラルと自称する左派勢力が「基本的人権の侵害である、暴力では何も解決しない」と圧力を掛けてきます。

選挙を間近に控えた市長とその取り巻きは、左派勢力に付くかBOPEに付くか悩んじゃうんですが、ホントの所はどうすれば全てを牛耳ることが出来るかに必死になります。

そして、いつしか汚職警官達によるミリシア(民兵)をギャングに代わって台頭させ、言うこと聞かないBOPEの隊長ナシメントを事実上更迭することでBOPEも弱体化させ、

まんまと勢力図の頂点に座ろうと画策するんですが、結果としてミリシアもBOPEもコントロールすることが出来ず、しまいにはミリシアが暴走してナシメントの身内に

手を出したもんだからナシメントが激怒。結果、左派勢力・BOPE・ミリシア・市長一派という四つ巴の大混乱に陥ってしまうのでした。

 絵はメキシコ映画なんかに多い色温度の低い暖色系のトーンで、フィルム感バリバリの粗い画像、カメラワークも行儀良くないしカット割りもクソ忙しい。

それが逆に功を奏して、リオという町の混沌とした治安の現状を表現しておりました。
エリート・スクワッド?~ブラジル特殊部隊BOPE~(予告編)

 

「特捜部Q 檻の中の女」

 これはデンマークの映画。WOWOWから録画しておいたのをサルベージしたので鑑賞してみたら、これが予想外に面白かった。

「ファンタスティックフォー」(2015)とか「エアベンダー」みたいなのは買い付けて大々的にパッケージ化するくせに、こういう良作は単館上映でスルーしてDVDのみというところが日本の配給会社の眼力です。

ニコライ・リー・カースって俳優が主人公を演じるんですが、実はこの人、トムハンクス主演の「天使と悪魔」で暗殺者ミスター・グレイを演じた人なんですねぇ。

ユッシ・エーズラ・オールズンというデンマーク人作家の小説「特捜部Q」シリーズを原作としており、シリーズ1作目を映画化したのが本作。

 殺人課の刑事カール(ニコライ)は、ある事件で自らの判断ミスで部下一人を殉職に到らせ、もう一人の部下も半身不随の重症を負わせてしまい、自らも重症を負ってしまう。

この事が切っ掛けで、復職後も殺人課から外され、新たに創設された特捜部Qに配属されるのだが、特捜部とは名ばかりで20年前からの未解決事件の数々の捜査資料の書庫管理という業務であった。

管理者はカール自身であり、部下はアサドという前日まで受付でハンコ押す係をやってたド素人刑事のみ。渋々仕事を始めてみると、未解決事件の資料の中から

5年前のミレーで失踪事件というファイルに注目する。姉弟で船に乗っていた筈のミレーデが船から身を投げ自殺を図るも死体は未だ見つからずという事件だったのだが、

捜査資料に目を通す内に、当時の担当刑事が重要なことを見落とした事に気付いたカール。上司にその旨を報告するのだが、上司は証拠の洗い直しなんて面倒臭い事やっとれんと報告を揉み消そうとする。

そこでカールは、上司の意向を無視し、独自にミレーデ失踪事件の再捜査に着手した。

 映画の序盤から、実はミレーデは失踪したのでは無く船から拉致され隔離監禁の憂き目に遭っていることが描かれているのですが、警察含めた世間では既にミレーデは死んだとして扱われてるんですよね。

で、カールが独自捜査を開始したことで、絶望的状況にあったミレーデが助け出されるかも知れないという一筋の光が射すわけ。この手のサスペンスでは、もう死んでると思ったら実は生きてました系の話だと

物語の終盤でネタばらししそうなもんですが、本作ではこの点を初っぱなにネタばらしするんです。そこがミソで、カールという存在だけがミレーデにとっての唯一の希望の光である事を強く印象付けてるんですね。

「何故ミレーデは失踪したのか」「真犯人は誰か」という刑事側の視点を中心にせず、ミレーデは助けて貰えるのか否かという点から描かれているわけ。5年もあんな状況で監禁されたら精神保たんだろとか、

まぁ色々ツッコミどころも有るんですが、5年の間にソレナリに衰弱していくミレーデを演じた女優さんも中々大したもんでしたよ。

 現状では4作執筆されている小説「特捜部Q」シリーズですが、既に2作目も本国では公開されていて、今後もシリーズ展開されるらしいとのこと。この1作目は想像以上に面白かったので続編も大いに期待です。
特捜部Q -檻の中の女-

特捜部Q キジ殺し

っつーか、WOWOWでの放映待ちだな。なんでこんなストーリー的にもヴィジュアル的にも良作なものを、日本のメーカーはBDで出さんのかね。

 

 

「ラン・オールナイト」

  愛すべきバカ映画「ダークマン」の主人公を演じたリーアム・ニーソンも今や名優と数えられる1人。最近だと「96時間」シリーズなんかが印象深いですな。

ハードボイルド系のタッチの作品と相性が良いらしく、今回鑑賞した2作品「ラン・オールナイト」と「誘拐の掟」でもハードボイルドなオッサンを演じておりました。

芸歴からして脳筋アクション俳優では無い筈ですが、スター・ウォーズのクワイ=ガン・ジン役で新たな需要を見出されたのか、還暦過ぎても「ダークマン」みたいな

ハードなアクションを要求されつつも、キチンとそれに応えてるところは素晴らしい。更に最近では、SセガールやJステイサム等に見られる

「オタンコな悪党が「俺って最強?」と勘違いして、ウッカリ無敵なオッサンにケンカ売っちゃって最後はウンコ漏らすハメになる」

という黄金パターンの出演作が多い気はするんですが、演技力は経歴に裏打ちされてる確かなモノがあるだけに、単純に「ああ、またか」ってなんないところが良いわけです。

 

 本作も概ねその方向の物語なんですが、リーアム演じる主人公のジミーが、元は凄腕の殺し屋だったが今は落ちぶれて酒に溺れるダメ親父というキャラ設定なんですね。

もう見る前から、何かの拍子にジミーが大復活して悪党共がウンコ漏らすことになるって展開が読めちゃうんですが、脚本が非常に良く出来ているので解ってても面白いわけですよ。

親友だったのに結果として敵対するマフィアのボスがエド・ハリスっていう豪華なキャスティングのお陰もあって、渋いオッサンvs渋いオッサンの手に汗握るタマの取り合いになっとるんですね。

しかもその壮絶なまでのタマの取り合いが、僅か一夜の16時間の出来事として描かれてるもんだから、展開も間延びが無くスピーディーでラストまで一気に楽しめました。

 これは面白かったな~。アマゾンのレビューやみんシネのレビューなんかでも、この手のアクション映画やサスペンスなんかだと、

どうでもいいツッコミをアレコレ言い始めて素直に楽しめない残念な人も多いんですが、そういう向きにはツッコミどころも多いっちゃぁ多いんですが、

そういうことも映画そのものが面白ければ許せてしまう向きには、スピード感あり緊迫感あり、そして物語の結末に感動ありという王道エンターテイメントとして充分楽しめる作品ですな。

 余談ですが、上に「エリート・スクワッド」を紹介してますが、アノ作品の監督さんはリメイク版「ロボコップ」の監督さんでした。

で、今作でジミーの息子マイク役を演じたヨエル・キナマンは、その「ロボ・コップ」でロボコップを演じた役者さんなんですね。意図あって鑑賞したわけでは無いのに

ある時期に続け様に見た作品群の中で、何故か意図せずしてそういった繋がりを発見する事って、自分の場合は結構出くわすな~と今更ながらに思いますな。

映画『ラン・オールナイト』予告編

「誘拐の掟」

 日本では同時期公開だったこともあって、棚に並んで置いてあったリーアム・ニーソン主演作っつーことで、「ラン・オールナイト」に引き続いてコチラも鑑賞。

これまた

「オタンコな悪党が「俺って最強?」と勘違いして、ウッカリ無敵なオッサンにケンカ売っちゃって最後はウンコ漏らすハメになる」

を地で行く物語なんですが、面白さは「ラン・オールナイト」の更に数段上。っつーか、最近鑑賞した数多の作品の中でも突出した面白さだったのが本作です。

サスペンス好きもアクション好きもスリラー好きもリベンジモノ好きも全部まとめていらっしゃ~いな作品。所謂"評論家"連中にはそれほど受けなかったようですが、

個人的にヤタラと面白かったと思えたのは、リーアム・ニーソンの渋さが私の想定通りズバッと命中だったからかもしれんけどね。

 本作は、ローレンス・ブロック原作の「探偵マット・スカダー」シリーズを元にした作品。主人公のマッド・スカダーを演じるのがリーアム・ニーソンでして、

元は酒に溺れつつ悪人共を問答無用で撃ち殺しちゃう豪腕刑事だった男が、ある衝撃的事件を切っ掛けに警察を辞め酒も断ってしまいます。

そんな彼の下に、ピーターと名乗る男が、「弟がトラブルを抱えている。元警官で闇の探偵をしているアンタには、是非弟の相談に乗ってやってほしい」と頼んできます。

弟の元へ行くと、弟ケニーはドラッグ取引の仲買人というアウトサイダーで、妻が誘拐されたという話を聞かされます。弟の素性が気に入らないマットは

「誘拐ならFBIの管轄だ。FBIに依頼すれば良い」と一旦は依頼を断るのですが、翌日、ケニーの妻が身代金を払ったにも関わらず殺されていたこと、

それも身代金の受け渡し時には既に殺されていて、鬼畜な犯人は妻を殺す瞬間を録音し、細切れにした妻の死体と共に録音データをケニーに引き渡したことを知らされ、

その余りに凄惨な内容に憤ったマットは、一転してケニーの依頼を引き受けるのでした。そして、マットが捜査を始めてみると、実は被害者はケニーの妻だけではなく、

同様の事件(恋人や婚約者が殺され細切れにされる)が過去に2件起きており、これが連続猟奇殺人事件である事を知るのでした。

 原作のストーリープロットが優秀だったってのも勿論なんでしょうけど、本作は映画としても完成度高いと思います。先ず見せ方が秀逸でしたね。

オープニングでスッポンポンの女性が熱い吐息を漏らしている”風”に見えるセクシーな映像が出てくるんですが、時間が経つにつれどうも様子がおかしいのが解ってきます。

そして女性の瞼が開かれるとそこには明らかに”恐怖”を抱いてる表情である事が解り、更に口元がガムテで塞がれているのが判明します。そして女性の足下には

彼女を見つめる不気味なオッサン2人の顔。そして、物語が進むにつれ、オープニングの女性が3件の猟奇殺人の被害者の一人である事が解るんですね。

なんせ殺され方が悲惨凄惨の極みなので、オープニング映像と相まって、映画前半で観客は犯人の男達に間違い無く極大レベルの憎悪を抱くはず。

ただし、私も苦手なんで正直ホッとしたのは、その凄惨な殺害のリアルな直接描写は全くありません。が、想像させられただけでもキツいんすがね。

 して、ケニーの妻を殺した犯人捜しの筈が、いつの間にかマット・スカダー自身による復讐の捜査に変じていくところが面白い。単に正義感が強いからだと思ってたら、

実はその行動そのものが、実は復讐というよりも彼自身の嘗ての過ちへの贖罪の行動であったことを知ることになります。そして、犯人の追い詰め方が実に格好良い。

ハードボイルドかくあるべきみたいなのがスンナリ似合ってしまう所が羨ましい(笑。

 また、本作で重要なキャラクターがTJというホームレスの少年。ブライアン・ブラッドリーという17歳の少年ラッパー(現在は19歳)が演じてるんですが、

過去の類似事件を図書館のデータベースで洗い直していたマットと出逢い、その内マットの助手として類い希な手腕を発揮するという役どころなんですけど、

これが実に面白いキャラクターでして、彼の存在があるかないかで本作の面白さは随分違ったと思います。

 誘拐の掟 - 映画予告編 [ リーアム・ニーソンvs.殺人鬼 ]

いやぁ、ここんとこ見る作品が全部アタリで嬉しいっすわ。

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007 スペクター

2016年05月03日 | ホームシアター&エンタメ

ちょっと色々ありまして~、って全国的に御存知でしょうな。

今月14から、熊本県を中心に九州にて震災クラスの大地震が続発しました。

14日の日には、丁度出張で大阪に出掛けておりまして、帰路の新幹線の車内にて例の緊急地震速報が車内の彼方此方から鳴り響いたのがはじまり。

新幹線は一時停止するも、最初は「震源地 熊本県」とか出てたので、ま~大したことは無いだろうとタカを括ってたんですが、

その後最大震度が7だったと解りビックリした。大分県と熊本県はお隣同士って事で、慌ててカミさんに電話するも通じず、LINEいれても既読出ず。

ちょいと心配しましたが、新幹線が動き出す頃にようやく連絡取れまして、結構揺れたが大丈夫だったってことでした。

が、

熊本は大丈夫ではなかったわけです。更に16日には本震が来て、コレは私の住む地域でもかなり揺れましたな。

この本震がデカい上に広範囲に影響があったことで、今以て避難生活を送る方々が多数居られるとう震災に見舞われたのでした。

これで人生3度目ですよ。ただ、いずれも震源地で被災しなかったのが不幸中のナントカですが、阪神淡路の時は京都に住んでて、

東日本の時は千葉県に旅行中で、そして今回のは新幹線で本州に居る時だったから食らわなかったな~と油断してたところで

真夜中に本震に見舞われてしまいました。

 

 大分県は、温泉地湯布院を中心に大きな被害があったんですが、一発目が熊本だったこともあってテレビの報道は熊本一色みたいな状態。

しかし、元々道路事情が貧相な大分県の場合、今回の地震で県央県南県西を接続する道路が彼方此方で寸断されてしまい、

特に湯布院・玖珠・九重といったエリアは、一時孤立状態に置かれてしまいました。なので、同県の知人の支援に行きたい思いも山々あったんですが、

自衛隊・消防・警察といったプロフェッショナルな面々は、この後に及んで視聴率や販売部数のことしか考えないクソマスコミと違って、

大分県にも続々と支援の手を差し伸べて下さっていたので、素人の私如きが行ったところで邪魔にしかならないっつーことで、

物資送付の支援を行うことにしました。で、これでがまた腹立つ話でね、いざ物資を送ろうと地元市の広報を調べたんですが、

なんと行政は募金しか案内しとらん。隣市の福岡県豊前が扱っていたので、ソッチに預けることにしたり、私が所属してる組織の支援隊に預けたりしました。

同県の災害なのに役に立たねぇ市だよなぁ。そのくせ市民税とかイッチョマエに取ってんだから、仕事が自営業でなけりゃこんな町とっとと出て行くんだけど。

 

 とか何とか言いながら、九州北部に関しては、揺れたと言えば揺れたけど、仕事を休業するほどの被害が無かった事もあって、

本震後も予定変わらず出張仕事に明け暮れておりました。出張先では、空いた時間にさしてすることも無かったので、いつも通りニコワン持ってプラプラしてました。

 

2016 4月 旅先にて

 

「007 スペクター」

「カジノロワイヤル」から始まったダニエル・クレイグがボンドを演じる一連のシリーズの完結編(予定)。

嘗てのボンドシリーズも、根底には大きなストーリーが存在してなかった訳では無いのだが、

クレイグ・ボンドの作品では、オマージュのみならずリブートの意味も持たせてあって、

今回のスペクターまでの4作が各々単発ストーリーでは無く、全てがキチンと繋がってる連作だったんですよね。

逆に言うと、過去3作(カジノロワイヤル・慰めの報酬・スカイフォール)の細かい部分を忘れてると話が解らなるってことになります。

 前作スカイフィフォールにて遂にM(ジュディ・デンチ)まで失ったMi6とボンド。新たにMとなったマロリー(レイフ・ファインズ)により

単独行動を制するよう勧告を受けるも、これを無視してメキシコシティでスキアラという男の暗殺を目論んでいた。

「死者の日」の大パレードという中でド派手な空中戦を制し、ボンドはスキアラから謎の紋章の入った指輪を奪い暗殺を完遂する。

 Mi6に帰還したボンドを待ち受けていたもの、それは勧告を無視したボンドに対して00ライセンスの剥奪と無期限謹慎という厳しい処分であった。

実はMi6本部ビル爆破事件(前作)を機に諜報組織再編の構想が政府主導で目論まれており、ボンドの行動がその構想の進展に拍車を掛ける事を鑑み、

00セクションを生き残らせるためにMはボンドを厳しく制したのであるが、ボンドの独走により00セクション組織存続の危機に陥ることとなる。

 そして、スキアラの葬儀の日にスキアラの未亡人ルチア(モニカ・ベルッチ)に近付き、スキアラ亡き後命を狙われる身となったルチアを保護する代わりに

スペクターという組織の秘密の会合の場所をルチアから聞き出すのであった。このスペクターこそ、カジノロワイヤル以降の一連の事件の裏で暗躍し

ヴェスパーやセヴリン、何よりMの命を奪った「クワンタム」と呼んできた組織の正体であった。そして、ボンドのこれらの行動が

自らの死さえも予期していたM(前作までの)の遺言の示唆によってのものであり、遂にボンドは事件の真の核心に迫るのであった。

 

 本作単体だと、前作までのプロットの相承が沢山有りすぎて「イチゲンさんお断り」なストーリーになっているのだが、見続けているファンからすれば

骨太な連作ストーリーが遂にエンディングを迎えるわけで感慨一入。本作のオープニングムービーがこれまた秀逸で、過去3作の名場面や

ボンドの前から去っていた人々(善玉悪玉問わず)がちりばめられている素晴らしいオープニングに仕上がっていた全24作通してみても屈指のオープニング映像です。

オクトパシーや死ぬのは奴らだを彷彿とさせるとも言えるか。

 

 

 出演キャストはクレイグ・ボンド3作通じてのキャスティングもあれば、おお!?ってキャスティングもありました。

 先ずはモニカ・ベルッチ。オッサン、全盛期のベルッチは大好物です。特に元夫のヴァンサン・カッセルとの初共演作だった「ドーベルマン」や

彼女の出世作とも言える「マレーナ」での妖艶な御姿は、「出演してるってだけで作品全体がエロく思えてしまう」という謎のエロオーラを垂れ流ししておりました。

そんな彼女も気が付けば五十路の大台。`13年にはヴァンサン・カッセルとの夫婦生活に遂にピリオドを打ってしまいましたが、

今回の未亡人ルチア役では、流石にボンド”ガール”として出るには厳しいお年頃でありましたが、未だ賞味期限内のエロオーラを漂わせていて存在感ありまくり。

 で、この天然エロオーラ発生マッシーンのベルッチを横目にボンドガールに抜擢されたのがマドレーヌ・スワン役のフランス人女優レア・セドゥ。

 これはこれでクソエロい(笑。成り行きで乗ったはずの列車で、何故にそんなドレスに着替えることがで来たのかとか野暮な突っ込みしそうになりますが、

このこれ見よがしなウォーキングの出で立ちは、狙いすぎててあざとい!!キャラ設定も絵に描いたようなツンデレで個人的には全4作の中で最高のボンドガールでした。

 それから、スペクター所属の殺し屋として出てくるのがミスターヒンクス。「ゴールドフィンガー」に出て来たオット・ジョブを彷彿とさせるポジションの悪役ですが、

コレを演じたのがプロレスラーのバティスタ。

 髭生やしてタダでさえデカい体がいつの間にか更にデカくなっちゃってて、最初誰だか判んなかったよ(笑。

そして、カジノロワイヤル、慰めの報酬と続けて出て来て、気が付くとどっかに行ってたMr.ホワイト

が、今作でまたまた登場。しかし、過去の面影は何処へやら、今や所属していたはずの組織から追われ命を狙われる身に落ちぶれてました。

 そして、007シリーズの悪役と言えば、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド。アヘ顔ダブルピースで「レーザー」つってたアホの方では無く、

過去6作で悪の組織のトップとして何度もボンドを苦しめてきた男が、本作で又もや登場。

どうやら今作ではハゲでは無いらしい。猫も抱いてないし目の傷も、、、でも、正しくこの男がカジノロワイヤル以降常にボンドを苦しめてきた張本人。

ただし、本作に出てくるプロフェルドは過去作と生い立ち等の設定が異なっており、フランツ・オーベルハウザーというのが本名であって

エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドというのは偽名って事になっている。そして驚きなのが、彼の生い立ち。ちょっとやり過ぎ感のある生い立ち設定で、

個人的にはこれは蛇足だったように思えました。

 それから、「人」じゃないけど、007シリーズお馴染みのボンドカー。今作では前作に引き続いてアストンマーチンDB5が出て来ますが、

メインとなるボンドカーはアストンが本作のためにあつらえたプロトタイプ意匠のDB10。

 これ、正直私は好みでは無かったですな~。DB7シリーズからV12ザガードにまで一貫して通じてきたアウトフォルムデザインを気持ち踏襲しつつも

どこかハリボテ感を否めないモックアップデザインみたいな意匠はイマイチ。ミスターヒンクスが登場してボンドを追いかけ回したジャガーCX-75の方がずっとスタイリッシュ。

まぁ、マクラーレンとランボルギーニを足しで2で割ったようなと揶揄すればそう見えますが、コッチの方がカッチョ良かったです。

Spectre James Bond 007 - New Long Spectre Trailer HD

一応物語としても、ダニエル・クレイグの出演契約的にも完結を迎えたクレイグ・ボンド版007。彼のボンド役は頗る評価が高いこともあって、

引き続きクレイグ主演で自作を作りたいという話もあるようですが、クレイグ自身は本作で区切りを付けたいような情勢。

最後の悪の親玉がプロフェルドだったことで、過去作に於いてゾンビの如く何度も蘇って(実はあの時死んだのは替え玉だったのだよ作戦)きた人物だけに、

今後の規格がどう転ぼうとも製作サイドは今後も007を続けていくのは間違い無い。初作「ドクター・ノオ」が公開されてから既に半世紀以上!

イアン・フレミングも、まさか自分の死後半世紀も映画が製作され続けられるとは夢にも思ってなかったでしょうなぁ。

 

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BABYMETAL「METAL RESISTANCE」フラゲ

2016年03月31日 | ホームシアター&エンタメ

春でござぃやすね。田舎町のこの時期の風物詩と言えば、進学や就職で地元を離れて都会に出て行く若者とそれを見送る家族や友人の姿という駅の光景。

そして、かれらの多くは故郷に戻ってこないわけですが(笑。ストロー効果ってんですか?要するに地方は人材を輩出するだけで、出来上がりを都市部に吸い取られて過疎化っすわ。

まぁ、高度成長期から半世紀過ぎても未だにオラ東京さIKZOな状況が続いてるんだからしゃぁないわな。

 さて、三月のオッサンの春も出張続きで気が付けば末日。今月は広島出張から始まって門司&北九州出張と大分市出張ってのが泊まりがけで出張ったもので、

これに日帰りの出張りなんかも加えると20日程出張っておりました。なので、一ヵ月があっと言う間でした。

博多に行った際に、前々から撮ってみたかったキャナルシティ内の長時間露光ってのをやってみました。ここでは年がら年中何かしらの光と水の演出が為されてるのが面白い。

人が多い時間でも長時間露光だと歩いてる人は全部消失してしまうので、意外なほどスッキリと風景が撮れてしまいますな。

 

 撮影と言えば、今月購入した360度全天球撮影カメラのRICOH Theta S。

 コイツの扱いにも随分慣れてきました。正直画質面ではまだまだ今後の進化を望んで止まないのが正直なところですが、

先日、月の出の前の暗い夜に、地元の山の山頂まで出掛けまして念願の星空を撮影。

ちょっと前に同じ山の中腹で撮ろうとしたら、月明かりの影響で昼間みたいな写真になるわ、高感度ノイズも盛大だわで敢えなく撃沈だったんですが、

今回は月の出前だったので、標高が低く無駄に見晴らしの良い山頂だったので街の灯りが邪魔っちゃぁ邪魔でしたが、それでも中々イイ感じの星空が撮れました。

全天球画像は、リコーのTheta用のクラウドに打ち上げてあり、直リン貼ればグリグリの画像も紹介出来ない事も無いんですが、私のちょっとした個人情報もバレますんで、

Facebook以外には貼れないんですよね。Facebookでは、直接の面識があり双方 本名での交流が可能な方としかコミュニケーションしない方針なので

公開範囲も限定してることもあって比較的安心してUP出来るんすがね。なので、ココではこのカメラのクソ面白さがなかなか上手く伝えられないかも。

で、そのTheta Sが、今月下旬にファームウェアのアップデートが敢行されて、360°ライブストリーミングとタイマー撮影の機能が追加されました。

特にタイマー撮影は非常に重要な機能なので早速アップデートを試みたのですが、エラーの連続で一時詰みましたのよ。

で、メーカーに打診したり、各種掲示板で情報集めたところ、私と同じ状態でアプデ出来ない難民が多数居る事が判明。

プログラムの問題か、はたまたケーブルか本体か、何が原因か判らぬまま無駄に1週間近く頭を抱えていたんですが、

友人に頭の先から足の先までリンゴ大好きな男が居りまして、そいつに「MACでアプデさせてちょーだい」って頼んだところ、

MAC経由だと一撃でアップデート出来てしまいました。アプリの制約と言い、今回の一件と言い、この製品は基本設計がアップル製品との組み合わせになっとんでしょうな。

 ってな訳で、タイマー撮影を無事装備出来たお陰で、近々行く予定の家族旅行でも、父ちゃんも文字通り輪になって家族写真に収まることが出来そうです。

 

BABYMETAL - THE ONE (OFFICIAL)

 ほいでもって今日の本題。BABYMETALの待望の新譜にして2ndアルバムの「METAL RESISTANCE」のDVD付初回限定版を迷った挙げ句フラゲしてきました。

フライング販売が昨日だったので出遅れてしまいましたが、流石は地方の田舎町。ツタヤは完売でしたが、別な店でアッサリ入手出来ました。

で、何故迷った末となったのかというと、ネットの公式サイトでTheOneメンバー限定のリミテッドエディションを既に発注してるんですね。

なんぼ好きでも仕様違いをマンマと複数枚買わされるのがイヤな性分なんですが、今回購入した店舗売りの初回版には、昨年5月のメトロックのライブのDVDが付いてるんですねぇ。

スカパー!で「ROR」と「IDZ」の2曲は放送されたんですが、今回のDVDでは当日演奏した全7曲全ての映像が収まってるんですな。で、このメトロックのライブが相当良かったらしいので

オッサンここんとこコノ店舗売り仕様も買っちゃおうかどうしようか悩んどったわけです。このDVDってのが曲者で、これがもしBDだったら予約段階で速攻でポチッてたと思います。

で、結論ですが、やはり買って大正解。BABYMETALのパフォーマンスも最高ならオーディエンスの反応も過去最高のハジけっぷり。映像はSDでアレですが、

音はLPCMでヒジョーーに重い音が入っておりました。もうね、コッチが本編でCDがオマケっつっても良い位(殴

 さて、CDの方ですが、今回のCDは海外版・国内版・TheOne限定版の3種で一部収録曲のアレンジが異なってます。こういうやり方って個人的には好きじゃ無いんですが仕方ない。

で、先述のDVD特典が無かったとしたら、The One限定版(昨春の国内TheOne限定ライブ2daysのBD付)を購入して、仕様違いに収録されてる曲は配信版を単曲購入ってのが

当初の予定だったわけでして、おそらくTheOneに入ってる人の場合は、この購入法が一番多いパターンじゃないでしょうかね。

 早速USBにWAVファイルを放り込んで何周か聞きましたが、1stアルバムを初めて聴いた時の印象と同じ感じでして、現状ではヴィジュアルが浮かばないので思ったほどキテません(笑

私の場合、1stを初めてレンタルで借りた時も同じ様な感じでして、後にライブ映像を見てドハマリして、どーでも良かった曲がどーでも良くなくなって行くというパターンでしたなぁ。

なので、この2ndアルバムも、ライブでのパフォーマンスを観る機会が増えてくれば、より楽しく聞けるようになるんじゃないかと思っております。

どうでもいいが、6曲目の「メタ太郎」ってのは謎すぎる。タイトル聞いただけでも謎だったが、曲を聴いて謎が解けるどころか謎が深まりすぎた(笑

生まれて初めて朝マックのマックグリドルを食べて感じた違和感を思い出した。ちなみに、今では朝マックではグリドル一択になってます。

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「ジョン・ウィック」

2016年03月25日 | ホームシアター&エンタメ

F1モデリングって雑誌がありまして、あれ、地元の本屋で定期購読してたんですね。発売が定期じゃないのに定期購読ってのも変ですが、

そうでもしないとああいう雑誌は田舎には入ってこない。で、気が付くと手持ちだけでも60冊くらい所有。しっかーし、とうとう終焉を迎えました。

雑誌が無くなったんじゃなくてオイラがギブアップ(笑。定期ヤメやした。今後は、欲しいネタが出た時のみ、密林で購入することにしやす。

 以前も書いたけど、エブロのMP4-30に全く買う意欲が湧かなかった位に今のF1には冷めてしまった。一方でLOTUS 88とか91とかは大人買いしそうなテンションはある(笑

ラリーなんかもそうなんだけど、安全重視と環境配慮、そしてローコスト化ってのは充分理解しますが、それを突き詰めていけば

燃費が頗る良くて絶対に墜落しない飛行機=端から飛ばない飛行機

を目指すようなもんだと思うんだけどな。業界自体が皆そういう方向向いてるっぽいし、個人的には日本のGTの方が余程面白いです。

「ジョン・ウィック」

 「マトリックス」以降パッとしなかったキアヌ・リーヴスが久々に脚光を浴びた主演作。マトリックスでキアヌのアクションアシスタントを務めたチャド・スタエルスキーが

よせばいいのにキアヌ主演で監督作を作った博打映画。個人的にはこの博打、スタエルスキーの勝ちだと思った(笑

 物語はこうだ。主人公ジョン・ウィックは心優しい愛妻家。しかし、愛する妻は重い病を抱えており、遂に彼の目の前で倒れそのまま息を引き取る。

妻は自らの死期を既に悟っており、妻の死後「私を失ったあなたへ孤独への希望」とのメッセージと共に、デイジーという名の一匹の子犬が届けられた。

 

 妻を埋葬した直後に届いたこの妻からの最後の贈り物にジョンは涙しながら、デイジーとの暮らしにかすかな希望を見出してゆく。

 ところがだ、或る日愛車の69年式マスタングBOSS429で出掛け、途中のGSで給油していたところ、ロシア人の若造ヨセフに「この車ナンボ?」と詰め寄られる出来事があり、

これを軽くあしらって立ち去ったジョンだったのだが

 あろうことかこのヨセフのアホガキ、コッソリとジョンの自宅まで探り当て、ジョンの就寝中にマスタングを盗むべくジョン宅に忍び込んだのだ。

ところが、車はあるものの鍵が見つからない。

 苛立ったヨセフは就寝中のジョンを不意打ちして暴行を加え、泣き叫ぶデイジーをジョンの目の前で殺し、マスタングもまんまと奪い去っていくのであった。

 気絶していたジョンが目覚めると、そばには既に冷たくなったデイジーが、、、

 盗んだマスタングのナンバーと車番を擬装すべくアンダーグラウンドな自動車工場へ運び込んだヨセフだったが、

工場のオーレリオにいきなりぶん殴られてしまう。実はヨセフはロシアンマフィアのボス ヴィゴの息子な訳なのだが、

バカ息子とはいえイキナリぶっ飛ばしちゃったら当然親父がクレームを付けてくるのだが

そこで親父は知るのです。バカ息子ヨセフが暴行してマスタングを奪い飼い犬を殺した相手というのが、元はヴィゴと同じく闇社会の人間であり、

尚且つヴィゴ達が雇った殺し屋がヘマをしたり裏切った場合にカタを付ける殺し屋用の殺し屋(笑)だったジョン・ウィックだったという驚愕の事実を。

ジョン・ウィックに狙われて助かった人間は嘗て一人も居ないことも、どんな難しい案件も必ずやり遂げちゃう死に神のような男ってことも知っていたヴィゴ。

妻との残り僅かな生活のために裏社会から足を洗ったはずの死に神を、よりにもよって車欲しさに自分のバカ息子が蘇らせてしまった事に頭を抱えるヴィゴ。

流石にバカ息子を呼び出して「おまえ、なんてことしてくれたんだ!」とゲロ吐くまでぶん殴るも既に後の祭り。

ヴィゴは一応ジョンに電話して「ノーカンにして♪」と言うも無言で切られて万事休す。 

復讐の鬼と化したジョンは、愛犬デイジーの敵を取るべく、再び銃拳ガンフーを武器にヴィゴ達に戦いを挑むのでありました。

 もうね、マフィアのオッサン100人の命より愛犬一匹の命の方が断然重いということを判らせるためのバイオレンス動物愛護アクション映画。

しかも雑魚キャラであるマフィアのオッサン共の死留め方がエグい。ほぼ100%ヘッドショットで胴体だとか四肢とかは的じゃないですよ外れですよってな勢いで

見ててかわいそうな位の必殺ぶり。以前から公言してるとおり私は復讐モノが大好物。法治国家っていうのは、私刑を認めない事で復讐の連鎖を抑止してる訳ですが、

そこに於いてどうしても被害者及び遺族の処罰感情は蔑ろにされるんよね。この状況が良くないって話ではなく、むしろ「心」を持つ人間同士の問題を

心を持たない規範によって冷静に捌くということは重要なわけで、それこそ私刑や復讐を認めていたら最終的には双方全滅でしか解決しないわけ。

復讐ものでありながら、その復讐の連鎖の虚しさを描いてるってとこも好印象。水面に落ちた一滴がいずれ大きな波紋となるのが復讐の連鎖なれば、

それこそたった一匹のワンちゃんの非業の死が、気が付くとロシアンマフィアのオッサン大量死に繋がっちゃってるところがシュールです。

 また、先ほどのジョン・レグイザモ、そしてジョンの親友にして凄腕スナイパー役のウィレム・デフォーなんかも出演。デフォーも気が付けば還暦だそうで。

「ストリート・オブ・ファイヤー」での色白すぎる悪役も32年前だったんすね。

それから、華が無いオッサン映画で有りながら、唯一の華(ただし毒花)が女殺し屋バーキンズ役のエイドリアンヌ・バリッキ。

これがもうね、モラルもクソも無いサイテーの女でね、コイツの末路が一番スッとした(笑。個人的には、この女の末路こそが

「法」の立ち位置を表すアイコンだったのかも知れない。

John Wick Official Trailer #1 (2014) - Keanu Reeves, Willem Dafoe Movie HD

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「TED 2」

2016年03月24日 | ホームシアター&エンタメ

意外と言っては失礼だが、今時は海外のキットの方が発売スケジュール通り出て来てる気がする。国産キットって簡単に延期しよるよね。

まぁ、早くだそうと頑張りすぎて穴だらけって事は良くあるわけですから、延期しても良いモノが出てくれば問題無いんだけどね。

 っつーことで、メビウスモデルの「スーパーマンvsバットマン」仕様のバットモービルが着弾。シュリンク状態なので中身は見ておりませんが、

ここの映画プロップのキットは毎度とても格好良く出来てる(組み立てが簡単なわけでは無い)事が多いんで好んで買うんですが、

国産キットのような「見えないとこまで取り合えあえずやっとく」みたいな姿勢は微塵も無いので、それなりに手を加える必要があるかと。

 今度のバットモービルは、タンブラーとは随分趣を変えて或る意味原点回帰した印象。映画公開前なのでヴィジュアルイメージが全然湧いてこないんですが、

こういうデスレース系デザインは個人的には大好物です。っつーか、ステイサム版デスレースの車ってキット化すりゃ良いのに。オッサン全部買う気あるよ(笑

NEW "Batman v Superman: Dawn of Justice" Trailer

バットマンとスーパーマンだけかと思いきやワンダーウーマンまで出て来てダイジョウブか!?(笑

 

 

 

「TED 2」

可愛い外見に全くそぐわないドスケベ変態ジャンキーマザーファッカーなテディベアの物語の第二弾。

一作目のブラック過ぎる内容が逆に受けて、予定も無かったのに調子ぶっこいて続編作っちゃったんですが、

概ねこういう続編作って1作目と比べられてダメ出し食らう事が多いんだけど、コレもヤッパリそんな感じだった。

前作で、同じスーパーのレジ店員仲間でセフレだったタミ=リンとあろうことか結婚までしちゃったテッド。

ところが、幸せな結婚生活の筈が1年も続かず、今や連日夫婦喧嘩の毎日で離婚の危機を迎えていた。

 一方で長年の親友ジョンは、結婚したはずのロニーとあえなく離婚し今や傷心の独り身状態。憶測ですが、前作でロニー役を務めたミラ・キュニス

と契約出来なかったんじゃなかろうか?なので、なんであんなハッピーエンドが急転直下の離婚劇に繋がったのかの説明が付け焼き刃。

それはともかく、テッドは結婚しちゃって出てくし、ロニーは離婚でこれまた出てっちゃって、ジョンはPCに山ほどのポルノ画像を集めるしか無い残念な状況だ。

 そんな中、タミ=リンとの仲を修復したいテッドは、子作りで環境改善を図ろうと思い付く。その経緯で要支援組を思い付き里親制度を利用しようとしたのだが、

はたしてテッドが「人」なのか「物」なのかという騒動が持ち上がってしまい、彼を「物」と判定した州を訴えるべく弁護士事務所に相談する。

 そして、本職の弁護士には金も無いって事で依頼を拒否られるも、その弁護士の姪が新米弁護士で、彼女の経験値になってくれるなら無料で承けさせるとのお達しが。

渡りに舟で彼女の本を尋ねると

アリゾナ州大卒の26歳ノンキャリな弁護士モドキで全く勝てそうな雰囲気は無い。が、実は彼女、ジョンとテッドに負けず劣らずのジャンキーで

弁護士事務所の自室で堂々と合成大麻を吸うというトンデモなお方。そのジャンキーぶりを気に入った2人は、サマンサというジャンキー弁護士に依頼することに決めた。

このサマンサ役のアマンダ・セイフライドですが、数年前に公開された「in TIME」というアンドリュー・ニコルによるSF作品でヒロインを演じた人物。

無料でのお試し仕事とは思えない真剣な仕事ぶりと、暇さえあればドラッグでトリップしてるというギャップがタマランキャラクターです。

まぁ、彼女が登場してテッドの弁護を引き受けるウチにジョンの人柄に惹かれていって、ジョンもロニーとの離婚の傷心から徐々に彼女に癒やされていき

いつしかふたりはイイ関係になっていくのは分かりやすすぎる成り行きですな。

 正直、一作目に比べると、かなり「毒」が減りましたね。前作がR18なら本作はPG12位になってしまった。一方で、前作がハリウッド関係者にウケが良かったのか、

本作では並み居る一流スター達が次々とカメオ出演してきます。また、過去の様々な名作映画のネタが鏤められていて、ハリウッド映画ファンへのサービスが多いっすね。

個人的には、形を潜めて大人しくなってしまった脚本は残念でしたが、映画ファン向けのサービスの方はとても楽しめました。リーアム・ニーソンのネタなんて笑い転げてしまった。

 映画『テッド2』R15+予告編

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「ターミネーター 新起動/ジェニシス」 & 「キングスマン」鑑賞

2016年01月05日 | ホームシアター&エンタメ

いきなり冒頭のエントリタイトルと異なっちゃうわけですが、漸く「STAR WARS フォースの覚醒」を観に行きました。他作品と異なり、このシリーズだけは、

我が家では夫婦同伴で最初の鑑賞をする約束がありまして、夫婦で出掛けられるタイミングが中々無かったので出遅れましたが、無事映画館で見ることが出来ました。

が、ががが、カミさんが三半規管が脆弱な人でありまして、3D版の鑑賞が×なんですよね。I-MAX3DwithDolbyAtomosでの鑑賞は未だお預けなのですな。

もう一回何とかI MAXシアターで公開してる間に単独で鑑賞しなくてはなりませぬ。

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編2

 で、レビューや感想は無しです。色々思うことはあるのだけど、ネタバレ回避って意味もあり、BDでの発売まで感想書くのは控えます。一言で言えば「予想以上に面白かった」です。

 で、自宅での新年第一弾鑑賞は「ターミネーター 新起動/ジェニシス」でした。昨夏公開されていたんですが、恐竜好きに付ジュラシック・ワールドの方を観に行ってコッチは未見でした。

さて、キャメロン曰くコレが真の三作目だそうで、T3とT4は無かった事にしてリブートというコンセプトの今作。主演は政界を引退して或る意味迷走中のシュワルツェネッガーです。

今作ではT2以来久しぶりにジェームズキャメロンが製作サイドにサポートスタッフとして名を連ねていて、結構自信満々に本作を持ち上げていたんですが、興行的にはイマイチだったらしい。

 最初のターミネーターから気が付けば30年。シュワルツェネッガーもすっかり爺様になっとるわけですが、30代半ばの肉体を維持出来るはずも無く、どうすんのかと思ったら、

CGや特メ技術を駆使して

T1時代

T2時代

本作初登場の第三の形態と、全部で3形態で出て来ます。これは、サイボーグという設定だからこその芸当で、外部の擬態用の組織は通常の人体同様老化するという設定にしておりまして

映画冒頭ではT1タイプとT2タイプが活躍するんですが、メインとなるのは現代のシュワルツェネッガーと同じ風体の第三の形態です。

 物語は2029年からスタート。ターミネーターシリーズを見てきた者なら誰でも知ってる歴史通り、ジョン・コナー率いるレジスタンス軍が、

スカイネット率いる機械化軍に対して最終決戦を挑むところからスタート。で、歴史通りにターミネーターがサラ・コナーを抹殺すべく1984年にスカイネットによって送られるのですが

これまた歴史通りにジョンの命令を受けてカイル・リースがターミネーターの後を追って1984年に飛ばされます。

して、ここからかの84年公開の最初のターミネーターと同じ様な描写が続くんですが、シュワルツェネッガーと異なり還暦間近のマイケル・ビーンやリンダ・ハミルトンにオファーが掛かるわけも無く

本作でのカイル・リース役はジェイ・コートニー。どっかで見たことあるな~と思ったら

「ジャック・リーチャー アウトロー」に出てた非常の殺し屋スナイパー役だった人だった。裸で84年の路地裏にタイムスリップしてきて

浮浪者のズボンを奪取してるところを警官に見つかり追っ掛けられるとこまでは84年版と同じ展開なのですが、その追っ掛けてきた警官が

なんとイ・ビョンホン演じるT1000。なんで彼にオファーが行ったのかはワカランが、ロバートパトリックが扮していたT1000のあの冷酷な目つきが無いので怖さ半減。

単にしつこいストーカーみたいなキャラになっとりました。それはともかく、コレで判るのは、歴史が既に変わっていて、本作のリースがタイムスリップした世界は

T1とT2の話が混ざってるわけですね。

一方、T1世代の若い風貌のターミネーターもオリジナル版同様に素っ裸で公園近くの路地に出現。公園の展望台で、これまた懐かしの三バカに絡まれます。

で、オリジナル版だとこの三バカがターミネーターの最初の犠牲者となる訳ですが、本作ではココでも歴史が変わってしまうのです。

 どう歴史が変わるかの詳細は見てない方のために書きませんが、序盤で既に戦闘モードバリバリのサラ・コナーが登場。

オリジナル版では結局最後までヘナチョコ逃亡者でカイル・リースの犠牲のお陰で何とか生き延びる人でしたが、

今作では登場時点で対戦車砲ぶっ放すわT1000とも真正面からやり合うわの肉食系ネーサンになっとります。

また、リンダ・ハミルトンより背が縮んで乳と尻はデカくなったエミリア・クラークがキャスティングされて立派な映画の花となってました。

Terminator Genisys Movie - Official Trailer 2

 で、本作の巷評ですが、海外市場の興行成績は概ね良好だったものの、本国アメリカでは不審に喘いだそうで、リブート三部作の一作目として公開されたものの

現状では続編が作られるか否か微妙、それも続編はナシになりそうな雲行きだそうです。私的には結構面白かったんだけどな~。少なくとも3や4よりはズッと面白かった。

TV版のサラ・コナークロニクルズもシリーズ途中で頓挫しちゃったけど、これまた私は面白かったので残念だった訳ですが、本作も残念な結果となるんでしょうか。

 英国産スパイアクション「キングスマン」。かの有名な漫画原作者で脚本家のマーク・ミラーとお笑いバイオレンス監督のマシュー・ボーンによる作品と言えば「キック・アス」。

あのバカなテイストを何処か感じさせるスパイアクションが本作です。いやー、バカ映画だわ(褒め言葉)。「キック・アス2」の最大の失敗は、やはりマシュー・ボーンを監督にしなかった事だな。

 何処の国にも属さない独立諜報機関「キングスマン」。19世紀に時の権力者や大富豪という超大手の顧客を丸抱えしていた高級テーラー「キングスマン」だったが、

20世紀に入って起きた第一次大戦中に、その多くの顧客が跡取りを失い、相続させるはずの莫大な額の財産が宙に浮いた。顧客達は、行き場を失った金を「キングスマン」に集結させ

国際的に正義を貫ける諜報機関を設立、以来キングスマンでは「表向きはテーラーの仕立て職人、しかしその実体は凄腕スパイ」という諜報員を育成し、世に蔓延る悪と密かに闘っていた

 本作の紹介記事なんかでは、やたらと主役扱いされてるハリー・ハート(コリン・ファース)もその一人。しかし、17年前に中東で或る作戦を遂行中、

自らのミス(と、本人は思い込んでいる)によって新米のエージェントを死なせてしまった。彼は残された件のエージェントの妻子の元を訪れ、

極秘任務中に彼が殉職したことと、もし何か困ったことがあれば援助したいと申し出、彼の幼い息子エグジーに秘密の電話番号が刻まれたメダルを手渡し、

秘密の合い言葉を伝え立ち去っていった。

17年後、エグジー(タロン・エガートン)は荒れ荒んだ生活の中に居た。母親は父の死後身も心もすさみチンピラのディーンに引っ掛かってアバズレと化し

生活は貧しくあらゆる事に意欲を持てない堕落した若者だったエグジーは、或る日ディーンの手下の車を盗みパトカーにぶつける事故を起こして逮捕されてしまう。

取り調べの最中、今度ばかりは刑務所に入れられることを察知したエグジーは、ふと幼い時に貰ったメダルを思い出し、そこに刻まれた番号に電話したのであった。

「援助が必要な時には、ここに電話するといい」という言葉を信じて、、、

すると、あっと言う間に彼は釈放され事由の身となったのだが、そこに幼い日にそのメダルをくれた紳士が現れる。

そして彼に「父の様にキングスマンのエージェントになれ」と誘うのであった

 凄腕エージェントのランスロットが、メディア王のリッチモンド・ヴァレンタインによって惨殺され、キングスマンの諜報員に空席が出来てしまったのだった。

その一枠を巡って、若き候補者達が一堂に会し、極限的状況下での選抜テストに挑むこととなるのだが、そこにエグジーも参加しエージェントを目指すこととなる。

 さて、この物語で冒頭から思い切り判りやすく悪役として登場するのが、サミュエル・L・ジャクソン扮するリッチモンド・ヴァレンタイン。

血を見ただけで吐いちゃうほどの暴力嫌いなのに、考えることは悪逆非道というワケワカンナイ設定で、そういう意味ではピッタシのキャスティング(笑

アフリカ系の俳優って日本人から見ると年齢が判りにくいんですが、かのメイス・ウィンドウも67歳っすよ。70前なのに若手俳優がやりそうなアホな役を

嬉嬉として受けちゃうってとこが彼らしい。メイス・ウィンドウやったりニックフューリーやったり実写版「KITE」のカート・アカイをやったりと幅が広い!

で、血を見るだけでダメだという悪の大ボスの為に、その手の仕事を一手に引き受ける凄腕の殺し屋ガゼル(ソフィア・プテラ)。

両足が義足の女殺し屋で、その義足部分が鋭利な刃物の寄せ集めになっていて、コイツのせいでキック・アス並に手が飛ぶ足が飛ぶ(笑

 The most amazing female dancer Sofia Boutella

NIKEのCMなんかでも超有名なダンサーで、本作ではその身のこなしを存分に発揮して華麗な足裁きでオッサン共を次々血祭りに上げます。

Kingsman: The Secret Service | Official Trailer 2 [HD] | 20th Century FOX

 007の様に真面目くさって鑑賞しても無意味なバカ映画。英国産スパイ映画って、007以外はどうにもウィットに富みすぎていて買ってはハズレの繰り返しだったが、

コレは流石に大当たり。「キック・アス」見て道徳だの倫理だのから始まりストーリーがどうだのリアリティがどうだの言う輩は端から相手にしてない作品です。

バカ映画好きにはタマラン要素満載の本作は私の好きなバカ映画の上位にランクインしました。

 尚、本作の紹介記事などで主演は名優コリン・ファースと言われているけど、どう考えても主役はエグジーを演じたタロン・エガートン。本作が初主演と言っても良い位のキャリアですが、

そのキャリアの浅さが逆に新米エージェント候補生という役どころとマッチしてましたね。

 

話変わりまして、今年になって遂にLDと決別することにしました。と言ってもLDプレーヤーが未だ現役稼働中ですし、何よりLD独特の大判ジャケットは部屋の飾りにもなるので捨てがたい。

っつーことで、ディスクユニオンからLPレコード専用の保管用段ボールを購入。これ、強度もLD入れても耐えられる位丈夫ですし積み重ねも出来るし、蓋も付いてて持ち運び楽々と良品なんですが、

たかが段ボールのくせに1つ800円以上するというコスパ激悪の製品でもあります。が、なんせLDやLPレコードを収納するという特殊な用途なので他に選択肢は無く、

まぁだからこその強気価格でしょうね。5箱1セットのパックを購入したら、なんとかその5箱で全部収まりました。ジャケット絵柄に価値が無い盤は随分前に大量処分済みだったんですが、

それでもまだ250枚近く残ってましたな。で、なんでLDを放逐したかというと、既にBDや録画済みBDが収納キャパを超えて棚から溢れておりまして、そいつらの鎮座場所確保のためです。

これで一時的にではありますが、収納スペースの問題は一段落。でも、現状の購入ペース(月に3~4作品)と録画ペース(月に5~10作品)だと、そう長くはもたないですな。2年以内に

棚を新調する必要ありです。

 

 それから、フォースの覚醒を見た影響もあって、急遽バンダイの1/48X-WNGの製作を始めました。

これ、お値段定価で1万位する高価なキットなんですが、X翼開閉ギミックと各部発光、更には動作音まで鳴っちゃうというオモシロキット。

そのくせ画像の通り、1時間もあれば形が見えてきてしまう簡単キットだったりします。今までDD51作ってた事もあって、拍子抜けどころでは無い簡単さ。

その分何処かディテールや形状が犠牲になってるかと言えば、むしろファインモールドの同キットよりも更に洗練されてる内容で文句の付けようが無い。

 ただ、それが模型として良いかどうかは別な問題かも知れない。と、言うのも作ってると言うよりも作らされてる感が強いんですよね。

SWは大好きですし、SWのメカ系は塗装で充分遊べるから良いんですが、取り敢えず仮組み代わりに一回組み上げてみようと組んでますけど

全然楽しくないです(笑。まぁ、バンダイがやればこうなることは判ってましたが、メーカーとしても難しいところでしょうね。今時の御時世考えれば

作るのが面倒くさいと一般層からは避けられちゃうし、簡単にしてディテールを損ねたらファン層からスカン食らっちゃうし、

そういう所を考えれば、ビジネスとしては大正解の製品だとは思いますけどね。

 

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気が付けば今年も残り一週間

2015年12月24日 | ホームシアター&エンタメ


BABYMETAL - NEW ALBUM and WORLD TOUR 2016 CONFIRMED!!

っつー訳で、年の瀬の横アリで色々発表があったらしいベビメタ。四月に2ndアルバム出して、また今年もワールドツアーをヤルとのこと。

1stアルバム以降はシングル出さず、ライブアルバムを3枚出すも1枚(武道館赤夜)以外は特殊な販売でのみ、ライブBDも2種出たけど

昨年の幕張と今年のSSAのは特殊な販売での供給のみ。メディア出演も海外遠征が多かった影響で殆ど無く、ホンマに売る気あるんか?と思いきや

ライブをやれば国内外問わずにシッカリと売り切る。要するに、見たけりゃ聞きたけりゃライブに来いっつー話だが、オッサン今年は応募全滅だったんすけど(笑

まぁ、仕事の都合があって応募可能なライブが少なすぎたってのもあるんだけどね。

 ともかくも、早速2016のTheOne申し込みグッズをまんまと買わされたので、来年も色々な意味で楽しませていただこう。

ベビメタをドンスカ鳴らすために車のオーディオをアンプ入れたりして増強したのはホントの話だ。

 

君たちは何か重大な勘違いをしていないか?

それから、11月に買っていたホルモンのBD&DVD「デカvsデカ」。「デブvsデブ」「デコvsデコ」に続く第三弾なのだが、今回も内容テンコ盛り!

、、、、なのはイイんだが、最近妙に細くなった亮君の悪癖天邪鬼っぷりが製品に生かされてしまい、前代未聞の仕様になっててビックリポン。

パッケージを開けると「START DISK」ってのが入ってて、このDISKから再生しないと他は観られない様になっとりまして、

んじゃぁってんでSTART DISKを再生すると、なんとコレがクソゲー(笑。要するにフラグ立て方式のアドベンチャーゲームになっとる訳よ。

このゲームで各種のパスワードを入手しないと、残り2枚のメインディスクが全く観られないというクソ仕様(褒め言葉。

ニワカや新規なら頭にきてSNSやアマゾンのレビュー辺りでクレーム吐きまくるに違いないwww

 っつー事で、仕事とプラモの合間にチョコチョコとパスワード回収して、漸く本編を見られるようになったのが購入から3週間後だったというクソ仕様(褒め言葉。

お陰で年末年始にユックリ本編を楽しめそうです。そう、まだ全部は見てないんよね~。DVDの特典映像はイロイロ見てるんだが、BDの本編は未だ未視聴です。

そういや、彼らも露出が少ない系だな。アルバム「予讐復讐」はレンタル不可だったし、ライブ活動は大箱は相変わらずやんないし、

メディア出演もスカパー!以外殆ど無し。なるほど、ハラペコとはよく言うたものだ。タダでさえ見かけないのに、ナヲが妊活に入るため当面ライブは休止とかwwww

 

 さて、今月も結局出張だらけで「働けど働けど、我が暮らしは楽にならず。じっと機関車を見る」な感じだった訳ですが、合間合間にJ5で冬の情景をイロイロ撮ってみた。

 

 

↑、ワシ情弱で知らなかったのだが、ボンベイサファイアの新ラベル「STAR OF BOMBAY」ってんが秋からリリースされたそうな。

オッサンは、どっちかって言うと洋酒党で、大好物はジンとウォッカと時々テキーラな人種で、殊更ジンはこのボンベイが80年代に発売されてから大好物。

中州に行ったら必ず立ち寄る馴染みのBARで、マスターがこのSTAR ofでジントニックとドライマティーニを作ってくれた。

サファイアよりもドライマティーニやドライジンのベースに、より一層マッチする印象ですな。ジントニックはオッサンにはサファイアの方が好みかも。

色々撮り歩いてる最中に見かけたクソ看板。コイツらはテメェが法例違反したりしても平気なくせに、他人がするとビョーキか?って位に吊し上げようとする面倒くさい連中なので

ぼかしを入れて党名や個人の顔は隠しておいてやるんだけど、公共の道路にこんな看板立ててもオッケーなんて話は聞いたことが無い。市が管轄する公道で、

しかも最近道路課や近所の人で伸びすぎた草木を刈り取ったりして整備したばっかりなんよね。ここは通学路でもあるし、車の通りも多いからブラインド要素を減らしたわけですが、

このクソポスターが見えやすいように整えた訳じゃ無い。で、この勝手に設置したポスターは厳密には違反なのだが、

コレを勝手に撤去して処分すると私有物を勝手に破壊もしくは破棄したりってことでコレまた罪に問われるというアホな話。違法駐車車両を勝手にクレーンやフォークリフトで撤去すると

逆に訴えられちゃうのと同じ理屈。結局ね、この手の事を平気でする政党なんてのが、他党に対して「法を守れ」とか言っても全く説得力が無いんだよ。

 

 さて、DD51。仕事がクソ忙しい煽りで、ここに来て大停滞。進めることが出来たのは各種ホース関係くらいなもの。

前掛けに5本のホースを接続してチェーンで車体に繋ぐのをやってみたけど、思いの外手間だった。特に先端部に付けるパーツのホース接続用のダボが太すぎたので

全てダボを0.4mm真鍮線に打ち替えたのだが、これだけで10回同じ作業をせねばならず面倒くさい。ぶっちゃけホントに面倒くさいです。

オマケにチェーンを固定するのに、LED配線用のケーブルをバラして取り出した細い銅線を使用したのだけど、これは10箇所×2の20回繰り返す作業。

これだけで貴重な作業時間が一晩潰れた。

台車周りにもインストの枠外に「やってみる?」的指南を受けてホースを追加。ただし、接続のためのダボは全てパーツに設定されているので簡単親切です。

が、台車の動きの影響もあって何カ所か折れたので、これまた真鍮線でダボを作り直し。中間台車のチェーンも付けてみたけど、コレは流石にチェーンが細すぎかも。

代替の太めなチェーンを手芸屋か100均に探しに行こうかと思うも、行くタイミングが無く現状はそのまま放置プレイ。

あと、長らくの製作と仕事で出張してる間に開いてしまうブランクのお陰で、天井に付ける手摺りパーツを計4つ紛失してしまったので、これを真鍮線で自作。

微妙に湾曲したルーフの形状のお陰で簡単なようでいて結構面倒くさかった。サイズが合わなかったり落っことしたりして作り直ししまくりの打率4割な感じ。

年内に一旦完成させて、正月以降はウェザリングで遊びたいのだが、流石にチョット飽きてきた(笑

 

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