がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

州平センセの絵本

2010年11月24日 | 模型

 州平センセと同じ名前の絵本作家発見と思ったらナントまさにセンセが絵本を書いてたらしい。これは驚いた。
丁度我が家には絵本世代が居るので早速取り寄せてみた。まさかこんな形でセンセに親子二世代で楽しみを賜るとは・・・(笑
大判の絵本でちょいとお高いんだけど、値段なりの価値は充分に感じます。子供達に早速披露したところ思った以上に大喜び。

 そもそも松本州平氏は、私が模型を趣味として愛好する上で多大な影響を受けた人物なのだ。HJ誌(80年代当時の)で
「カイゾーしちゃいかん」の名言を残し、財力が乏しい中学生モデラーに対してB29に竹槍で突っ込む潔さを毅然と示した氏のお陰で
この趣味を長く楽しむことが出来る基礎体力みたいなものが具わったように思う。流石に私もカイゾーしちゃいかんとは微塵も思ってないのだが
改造する前に基本的な素組工作とか塗装表現がシッカリ出来るようになれば、高度な改造技術や高価なツールを用いなくても
充分個性的な完成品を作り上げることが出来るのだということを、実践を通して顕示してくれていた氏の影響を受け
未だに市場に氾濫するエッチングや挽き物等の高価なサブパーツの使用を避ける傾向があったり、
製作よりも塗装表現にウェイトを置きがちだったりするのも氏の影響が未だに残ってるからかも知れません。

 松本州平氏と言えば、模型ジャンルに於いてドライブラシという塗装技法を大いに広めたモデラーと言っても過言ではないでせう。
そもそも松本氏が当時好んで使っていた塗装技法は、ALL筆塗りでの多彩な表現であり、その多くは水彩画の技法のフィードバックでした。
殊にウォッシュ(ウォッシング)とドライブラッシュ(以下ドライブラシ)というのは単調になりがちな水彩画に於いて
かのヘルガシリーズで有名なアンドリュー・ワイエスが特段多用していた技法であることは有名な話。
州平氏の代名詞的技法でもあるドライブラシだと、キャンバスや画用紙の細かな凹凸を利用して色の境目をぼかしたり
或いは単調な色に柔らかなグラデーションを与えたりするのに長けた技法なのだが、その効用は立体造形物たる模型でも大いに通用する手法だ。
私なんかが模型を始めるずっと前から、ドライブラシやウォッシングなどの技法は模型分野でも用いられてはいたんだけど、
そうした情報を伝えるべき媒体が模型誌のみというのが当時の状況。その中に於いて田舎のプラモ好きな子供でも判るように
雑誌(HJ誌)を通じて技法を紹介してくれたのが州平氏であった。そういう意味でパイオニア的存在として認知されてる人も多いかと思います。
尤も塗装によるエージング表現のカリスマ的存在としては、かのバーリンデン氏が居られますが、
改造しちゃイカン視線の州平氏の方が、当時貧乏全開中学生だったオレちゃんにとっては、見習うべき基本たり得ました。

 絵本の最後にプロフィールが書かれてるんですが、その一番最後の趣味って欄に古い車を弄ることと「模型製作」って書いてありました。
その一言を見つけた瞬間、なんだかとても嬉しくなりました。まぁ子供達は、何故父ちゃんがいきなり絵本を買ってくれたのか不思議そうでしたが。

 さて、目下デジカメをカミ様に拉致られております。七五三とか誕生日とか親子行事とかなんか知らないけど子供絡みの行事が多く
丁度カミさんが持ってるデジカメが調子悪くて、私の愛用のカメラが徴用されてしまってるというわけ。
まぁカメラがあったところでネタがあるかといえばそういうわけでもないんすけどね。
 で、製作中だったアバルトとカリフォルニアは、多分次回ネタに上がるときは完成後のネタになりそう。
製作途中は全く撮れておりません。加えて、隣町の展示会に出品すべく製作していたんですが、
折からのモチベーション急降下で件の二台は間に合わず。展示会自体は27~28日なんですが、
当日は出張仕事が入ってて行けなくなってしまったので、出品の品は21日の模型クラブ例会に持参せねばならず
結果21日に間に合わなかったという、或る意味毎度お馴染みの結果になりました。
その展示会ですが・・・

大分県日田市中央公民館(日田市文化センター)にて開催されます。毎回見応えタップリな作品が
県内外から多数集まる素敵なマルチジャンル展示会です。実は隣町なのに私は今回が初出品。
我が家に生き残ってる最近の完成品を箱に詰めて、例会の折にクラブの会員さんに託しておきました。
長距離輸送を考慮した製作は行っていないので、輸送中の破損が無ければいいんですけどね。
県内のモデラーさんには知名度の高い展示会ですが、近県の方も九州自動車道大分線日田インターから近いところが会場になっておりますので
是非とも覗いてみていただきたいです。詳しくは我流会さんが用意された案内(上の画像をクリック)にてご確認ください。


嗚呼、気が付けば十一月も残り僅か。そろそろ街中もアチコチでイルミネーションが幅を効かせる候になってきましたなぁ。

動画は夏の夜だけどね。この方達はオールシーズンでイルミネーションでしょうか。
コメント (5)
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久々の荷物到着

2010年11月09日 | 模型


インプのクルクル兄ちゃんがいつの間にかフィエスタに乗り換えてた件。


 さて、ここんとこ出張ばかりで大忙しではあるんですが、泊まりがけの出張は少ないので、
夜中に帰ってきては二台の宿題をチマチマと研ぎ出しております。気温もグッと下がってきて研ぎ出しの時も
クリアーが少し硬く感じます。何か影響あんのかな?現状は漸くモデラーズコンパゲ迄の行程終えて3M82876での磨きに進めたところ。

アバルトはともかくカリフォルニアは見た目以上にパネルラインが複雑で磨きにくく少々手こずってるかも。

  さて、今回は、思えば私にしては久々のプラモ荷物が届いた話。っつってもエルさんみたいに素敵な御縁がある訳じゃなく愛のないネット通販ですがね。

 今回届いたのはアオシマのSL65AMGbsとアオシマのLP5000QV、それにフジミ(旧モデラーズ)のシャパラル2DにハセガワのF2コンボ。
3割引のショップで買ったのですが、それでも結構なお値段になりました。気が付くと、こないだまで2000円台~3000円台の製品内容の物が
今や4000円台~5000円台になってますな。デフレだの円高だの言われておりますが、その状況でこの価格アップ攻勢は
益々業界の業績が悪いんでしょうか。来年予定のタミヤのLFAも平気で5000円オーバーのアナウンスになってます。
ネット通販は実にビジネスライクで、文字通り金と物品の機械的やり取りのみ。本音を言えば愛のある店から買いたいのは山々ですが、
こうもプラモ価格が高騰してしまっては正論ばっかり言ってられないのもユーザーとしての本音です。
定価が上がれば上がるほど、割引店と定価店では価格差が大きくなっちゃいますからねぇ・・・・
気が付けばドイツレベルのハセガワ価格に追いつくどころか追い越してしまう事もこれから多くなってくるんでしょうか。
メーカーサイドの収益悪化はあってもユーザー側の収入アップが背景に有れば、多少の価格上昇は辛抱できますが、
むしろ小遣いの確保が日毎に厳しく感じる私の場合だと、益々アイテム選択の幅が狭くなります。
ホントはインプレッサとかCR-Zとかスペースシャトル&ハップル望遠鏡とかマルティニロータス79とかも積みたいけど無理っぽい。
タミヤのマルティニ79って勿体ない商品ですよね。カルトグラフのデカールを採用してるのにグッドイヤーが無い。
タイヤはともかくボディー側に無いのは致命的です。タミヤサイドの「グッドイヤーを入れない」事についての意識ってどの程度なんですかね?
RCを世界的に商品展開してる事が影響してるのかとか憶測は色々飛んでるけど、未だに事の真相が明かされないのも不思議。


 アオシマのカウンタックは前作のLP400に続いてのキット化。丁度MG誌も特集がカウンタックだったんですが、
丁度世代的にはギリギリのスーパーカーブームの世代なので、やっぱ触手が動いちゃうな~。
今回のLP5000QVでは、インレットマークやらほんの少しだけどエッチングまで同梱されてる一話完結型キット。
一応別売りエッチングパーツセットも用意されてるんだけど(LP400と共用)、買わせることを前提としてない潔さが良いです。
パーツに関しても内外装含めてかなりの部分がLP5000QV専用パーツ。LP400キットのヴァリエーションではあるけど
共用パーツは思った以上に少ないです。


 メルセデスSL65AMGも同じくアオシマ。エンジンまで再現されたとは言えカウンタックほどの愛情は感じません(笑。
ただ、今回キット化したのがSL65AMGを更に突き詰めたブラックシリーズって所がミソ。顔つきからしてメルセデスであることを忘れてる顔つき。
アホみたいなオバフェンにアホみたいなウィング、そしてこれまたアホみたいに開けられてるダクト類というヘンタイさに惚れてしまいました。
そのヘンタイ加減をアオシマにしては(←失礼)頑張りすぎるほどの鬼のボディー一発抜きは驚いた。
でもエンジンフードを開閉式にした事によるヒンジ用のデカ穴がウィンドウパーツにザックリ開けられてるのが惜しい。
パーツとインストを対照させた印象としては中々の好印象が持てるんじゃないかと思います。
SL63AMGが先行して発売されてますが、アッチは買ってないので共通部品の有無は私には判りません


 フジミのシャパラル2Dはご存知の通り旧モデラーズのキットの復刻版。箱に威風堂々と

上級者向けと書かれてます。このキットが上級者向けなら、他のフジミの車キットは総じて超上級者向けとかヘンタイ向けって記載すべきでは?。
15年位前にこのキットが出てきたとき、モデラーズも意地が悪くてね、アメリカの自動車プラモと同じ様なパッケージング(箱サイズ含)で出したんですよ。
でね、それなりに難物であるモノグラムのシャパラルをOEM販売したんだとマジで思いこんでて最初は見向きもしなかったんですが
プラモ屋の店主から
「このキットを作らずに一生を終えたら、お前多分後悔し過ぎて浮遊霊か自縛霊になるぞ」
とか脅されてね、まんまと買わされてしまった訳ですが、実際買って組んでみれば、それはそれは面白いキットであった事を思い出す。
大体モデラーズのキットって、どのキットにも”プラモ愛(原辰徳風のアクセントで)”が溢れていた。
"プラモ愛"が有るからと言って決して組み易い訳じゃないですが、他からサブパーツを用意したりする必要もなく
これまた一話完結型で箱の中にある物だけで立派すぎるシャパラル様が出来上がること請け合い。
フジミが余計なことしてなけりゃという但し書きは付きますがね。
 ところで、このキット、今回は4700円位の定価になってんだけど、確か旧モデラーズ版も当時それくらいの価格だった気がするんですが?
記憶違いかもしれませんが、確か4~5000円する高価なキットだったように思うんですが、当時物の在庫は
已に我が家にはありませんので確認できてません。もしそうなら今回の再販は当時と殆ど変わらない価格での再販って事になるんですがね。


 あと、飛行機物で2010戦技競技会仕様のF-2コンボがやっとこ手に入りました。今回のマーキングは髑髏とか獣の眼の侍とか
腹黒い私には魅力的に映って仕方ない記念マーキングになっとります。
 来週地元の築城基地で航空ショーがあります。行きたくてたまらないのですが、今年も仕事がババ被りで行けそうにないなー(泣
まぁ行ったら行ったで又飛行機熱が出て脱線しちゃう可能性がスーパー高いので、そういう意味では自重した方がいいかも?

 それからこれまた久々に工具を購入。ピンセットなんですが

今回は全長7cmと鼻毛抜き並に短いタイプのRUBIS製ピンセット。リニアに摘む感覚で使える物が欲しいなぁとか朧気に思ってた折りに
丁度タイミング良く精密ピンセットを買ってみたいという御仁がクラブ内に居られましたので、折角だから共同購入しましょうって事になり、
勢い買ってみたんですが、当初私が非磁性ステンレス製を買おうとしたら、合計金額が僅かに送料無料のボーダーラインを超えることが出来ず、
ならってんで材質をチタン製に変更しての購入。ホントはステンとチタンでは1000円以上価格が違うんですが、
送料負担と送料無料の価格差を考慮するとどっちも変わらない価格になってしまうので、ならチタンの方買っとけっつー感じ。

今我が家の摘み系先発メンバーは↑な面々。形状仕様毎に得意分野があって、たかがピンセットと言っても奥が深いツールです。
とか偉そうなこと言いつつも、私の場合は道具の増え方とスキルの上がり方が比例しないのが大問題なんですがね_・)ノ

コメント (14)
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