がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/24 法拉利 超亜米利加 その七

2007年03月30日 | 模型
平素と趣を変えて、読んでる途中で飽きて読む気が失せるようなエントリー。


 模型王国静岡県に在する老舗模型メーカー”富士見模型”が、550マラネロのバリエーションとして575Mに続いて市場に送り出した1/24プラスチックインジェクションキット、それが目下製作中のフェラーリ・スーパーアメリカ、当ブログでは法拉利超亜米利加と称されるそれである。
 製作作業としては、前回までに外殻たるボディーに関しては、研ぎ出しと呼ばれる日本の模型市場独特の”漆仕上げ”的技法まで済ませている。又、無機質なる機械と食物連鎖の頂点に君臨する霊長類最強の種族”人間”との唯一無二の接点を掌る”コックピット”に関しても、メーカー側による勝手な解釈による「ユーザー側が施さねばならないディテールアップ」の名の下にその負担を強いられる改修作業には、右往左往を伴いながらも外殻同様に佳境を迎えている事である。
 約二か月、一日24時間という時間的に有量なる我等にとっては、実に1704時間という貴重なる時間、その製作からは放置されていた本キットであるが、漸くここに来て”機は熟した”とでも言おうか、兎も角も製作再開の運びと相成った。外殻・内装と来れば、今回は当然基盤、即ち軸上重量千数百kg、車両価格約2000万の車体を、僅か葉書四枚の接地面積で支えながら、500psの出力さえも支えきってしまおうというシャーシを再現するパーツ群の構築に突入した。残念ながらキットは完成させても動力源が存在しないので動きはしないのだが・・・・

 キットのインストでは、シャーシの構成に関しては、全て図解で指示されている。即ち、シャーシパネルに先ず、付属の鈍色に輝くビス二本を使用し、フロントアッパーアームの役を担うアッパープレートをシャーシに固定。その際左右アップライトパーツを上下で挟み、左右アップライトのトー角に関しては、ステアリングロッドパーツを左右間に介在させる事にて固定する、と、いう構造にて再現されるのである。
 
設計の方向性は、実車の懸架装置のスケールダウンには無く、如何に簡単に且つ確実に固定でき、更に加えて尚かつステアリング構造を持たせるかに有るのであり、その意味では合理的すぎて、スケールモデルらしさは大幅にスポイルされていると難じざるを得ない。
 ただ、こうした再現性の低さは、インナーフェンダーというパーツにより、恰も亀や鼈といった生物が、自身の甲殻の中に弱い部分を隠匿し自己防衛手段とするかの如く、完成後は灯下にて凝視しない限りは、恐らく如実に露呈することは無いと考えられ、その意味では、メーカー側が安直にパーツ数の削減に走っているとは言い切れないのかもしれないという、筆者自身の印象としての好意的解釈を少なからず有し見ることも可能であることを、念のために付記しておく。
 さて、その小人(一部の大人も含む)男性の生殖器隠蔽機能付余乗包皮の如きインナーフェンダーパーツの固定であるが、実に正確に固定用の凹凸が設置されており、そこに填め込むことで、メーカーが意図した位置に正確に固定することが可能になっている。
 ただ、今回作業したところ、将来的に完成した後に固定されるべき展示台(ケース)への固定用ボルトを受けうる六角ナットを、シャーシの前後二箇所に設置したのであるが、この装着位置が丁度インナーフェンダーの固定位置と交錯したので、やむを得ずインナーフェンダーパーツの後部隔壁(丁度コックピットダッシュボードにモールドされたオーディオの裏辺り)の一部を、電動切削工具ことリューターのカッタービットを用いて、約5000rpmの回転にてパーツの一部を切削し、先述のナット部との干渉を回避させてある。
 尚、凹凸をハメ合わせることが、インナーフェンダーとシャーシとの組み立てに於ける重要な作業ではあるのだが、これを更に確実に固定すべく、今回はシャーシとインナーフェンダーの接合面の隙間に、流し込み系接着剤と呼ばれる有機溶剤100%にて主剤はアセトンという接着剤を流し込んで固定してある。外殻にこの接着剤を用いると、時として経変でへこみ・歪み・肥大等のトラブルを招く可能性があるが、今回は完成後は殆ど(或いは全く)見えない部部での使用故、接着するパーツの接着面に接着剤が流れ込み、二つのパーツを溶かしながら融合される事から来る接着強度の頑強さを優先して使用している。

 さて、フロントセクションの作業を終え、今度は後部サスペンションの製作であるが、簡略されすぎたフロントサスペンションの更に上を行く簡素化が図られており、左右独立懸架構造の再現性などは微塵も為されておらず、単に左右後輪を接続する銅棒(シャフト)を正確に且つ簡単に装着する事に主眼が置かれており、インナーフェンダーの装着以外に作業というものは存在しない。

簡素化は、キット製作に挑む際のスキル差から来る難易度を、良くも悪くも低くすることが可能となり、それによって初心者や入門者にとっては、確実に完成する可能性が大幅に上がること故に、そういった向きには歓迎されうる要素かも知れないが、一方で簡素化することで失われるものも沢山存することに留意せねばならない。即ち、精密感やリアリティ、或いはユーザー自身の「組み立ててる感」という要素がスポイルされてしまうのだ。東西冷戦下の核ミサイル発射の仕組みしかり、合コンで一番注目され得た美女との一夜限りの倒錯的交いしかり、ロボコンがロビンちゃんを差し置いてガンツ先生から100点の評価を受けることしかり、簡単ではあってはならない、簡単であることで逆に不都合が生じる事象も世間には多数存するのであるから、メーカーには、キットという製品にユーザーが何を求め金銭を投じるのかを、今一度吟味していただくよう強く求めたいところである。

 次に今度は、シャーシ裏面、即ち完成後に車体を天地逆に顛倒させると露出し得る各種モールドが施されている面の処理である。一昔前の富士見模型が、最も開発に勤しんだ企画に”エンスージアストシリーズ”というものが存在したが(今も製品としては存在しているが、新規開発品はランチャストラトスが最後であったと記憶している)、かのシリーズに於いてはボディー製作の数倍の労力を要するセクションであったシャーシ製作も、ここまで簡素化されてしまうのかと、製造発売共に同じメーカーでありながらの激しいギャップに驚愕さえ感じる構造を為している。あたかも、同じ人物でありながら、結婚前はガードルだ紐パンだ赤だ黒だと凝りに凝ったアンダーウェアで、夜のベッドという名の闘いのジャングルに誘って来た猛獣が、月日が経ってみれば今時小学生でも履かないようなデカパンにらくだ色のババシャツ着込んで、本来闘いの四角いジャングルたるクイーンサイズのWベッドでさえも、ゴビ砂漠のプロトケラトプスの卵の化石位しか話題が無いが如き荒涼とした空間へと変貌させてしまった私の伴侶の如きである。
 而して、その作業であるが、その簡素さに併せて、下塗りも無しに塗装を施したのみである。後部デフケースカバーのみ別パーツとなっているが、それ以外はマフラーでさえ一体パーツで構成されているだけなので、本来はその煽りで塗装、即ちマスキングを施しての塗り分け作業が必須となり得るのであるが、メーカーに敬意を表してフリーハンドで塗り分けたのみである。フリーハンド故に「手作業故の味わい深さが漂う」と感じていただければ幸いである。順序としては、先ず排気管レイアウトに沿って、0.5mm径のブラシにて3倍希釈のGSIクレオス・スーパーメタリックのスーパーステンレスをo.1kPa程度で吹き付け、遮熱板部分にはアルクラッド2のアルミニウムを原液のママやはり0.1kPa程度でノズルをやや絞り気味に吹き付け、更にテールエンド近くのマフラーの消音材(タイコ)部分には、先述のステンレスの上にタミヤエナメルのチタンシルバーを使い古したナイロン毛の平筆にてドライブラシし、加えて仕上げに前作ムルシエラゴに於いて初使用し好印象だったウェザリングマスターを使用し、若干の焼け表現も加えている。

簡素すぎる構造へのささやかなるアンチテーゼというと大袈裟であるが、単純だからこそ一寸した工夫によってでさえ独自性を醸し出すことも可能になるものである。尚、完成後は排気管関係は、その90%以上が可視領域から隠匿されてしまう故、今回のような工夫は自己満足を通り越して、単なる取り越し苦労と言えるかも知れない。
 シルバー系の塗装を済ませたら、今度は0.2mm径のブラシにて、先のシルバー系のはみ出しを消していくようにエア圧を0.04kPaに落として4倍希釈のGSIクレオスのスーパーフラットブラックを吹き付けていき、最後に大きな面積は0.5mm径のブラシにてエア圧を0.08kPa程度に上げてスーパーフラットブラックを塗布して完了と相成った。尚画像のように若干のカブリや色斑の発生は、メーカーの意向に併せて、ユーザー側としての見愚思斉的に粗雑な作業の結果である。

 さて、最後に残るはタイヤとホイールである。本来の超亜米利加のホイールは、575Mに装着されたものとは異なり、2ピース構造の18インチホイールが採用されているのだが、キットでは残念ながら575Mと同じ1ピース構造のホイールが用意されるのみ。こういった抜け目の在り方が、富士見模型の富士見模型たらしめるところなのであるが、自動車模型に於いて「タイヤ&ホイール」「マーキングデカール」の二点は、非常に改修難度が高い部位である。本キットにはマーキングが殆ど存在しない為、後者の難点は存在しないに等しいが、前者のタイヤ&ホイールに関しては、複製技術や旋盤等の工具を用いての同形状同サイズのものを複数用意する必要がある点で、難度が高いと言える。筆者も、そうした高度な技術や専門的なツールは有しておらず、やむを得ずキットのパーツをそのまま利用することと相成った。ただ、そのまま利用したのでは、それはそれで未消化感が不可避となることは明白であり、そうした事情から一旦パーツに施されたメッキを剥がし、塗装することによってキットノーマルとの差別化、575Mとのパーツの差別化を図ることとした。と言ってもスポークやディッシュの形状を変更するわけではないので、結局はパーツの共有化の呪縛から逃れられるわけではないのだが・・・。こうした事情から、ホイールはノーマルのシルバーに対して、今回はゴールドに塗装されているのである。

ゴールドは、塗料にての再現性が非常に難しい色の一つであるが、昨今は各社から様々なゴールドがリリースされており、またシルバー系の上にクリアーオレンジ+クリアーイエローを吹き付けることでのゴールド表現も含めれば、選択肢は意外と多い。各種検討した結果、今回はフィニッシャーズの青金と呼ばれるゴールドにて塗装を施してある。黒にゴールドと言えば、かのJPSロータスのキャラクターカラーでもあり、そうしたイメージを彷彿とさせてしまう可能性が有ることは否めないが、配色のバランスとしては、個人的に無難な組み合わせであると考える。

 また、タイヤホイールと共に脚下と呼ばれる部位のしての一員を担っているとも言うべき「ブレーキローター&キャリパー」のパーツの存在を忘れてはならない。キットではホイールのスポークから露呈する事を見越し、パーツの表側のみキャリパーパーツがモールドされている。一旦全体をクレオススーパーメタリックのスーパーステンレスを吹き、乾燥後にキャリパー部分に表側だけ、タミヤエナメルのチタンゴールドにて塗装してみることにした。

 余談であるが、よくアクリル=水性系・ラッカー=油性orラッカー系・エナメル=エナメル系と模型分野では大雑把に区別されることが多いのだが、タミヤのエナメル塗料は、実際にはアルギド変性アクリルと呼ばれる樹脂を主成分とする塗料であり、数十種類にも及ぶ塗料の一つに過ぎず、又、カテゴリーとしてもエナメル系ではなくあくまで合成樹脂塗料の一つである。ついでに言うと、タミヤの缶スプレーは一般にラッカーと呼ばれ、水性塗料はアクリルと称されるが、実はどちらもアクリル樹脂を主体とする合成樹脂塗料であるのだが、ラッカーと称される缶スプレータイプの方には、塗料の世界でラッカーにカテゴライズされ得るニトロセルロースが含有されているところから、ユーザーレベルでの混同を避ける意味も含めて、水性をアクリル、缶スプレーをラッカーと称することが一般的となっている。尚、他の模型用途に特化している塗料に関しては、タミヤ以外のメーカーは概ねその主成分を「合成樹脂塗料」と表示するのみで、ユーザーレベルでは中に何が入っているか知る由もない。これは情報開示が企業の必然的姿勢として求められる現代社会に於いては由々しき問題の一つであるといえなくもない。是非とも全盛期の愛染恭子の如く、公衆の前にては何事も隠匿することなく開示していただきたいものであるが、開示されたことによってユーザー側の環境に何かしらの異変が起きるかと言えば、やはり愛染女史のそれが環境を変えうるには至らなかったこと同様、大した影響はないと推察されるので、そういう意味に於いてはどうでも良いことと言えるかも知れない。

 少々余談を交えてしまったが、上記の如き工程を経て、漸くシャーシの製作が終了した。
 改めて今回の作業を回顧してみて思うのであるが、果たしてメーカーサイドは「ユーザー」側が何を求めているのかを考究しているのであろうか。まさかとは思うが、車種先行でユーザーに興味を持たせ、出荷した以上後は問屋任せ、利益が上がればそれで良いという考え方に堕してはいるまい。そのそも、今回購入し製作を開始した超亜米利加に限らず、製品はメーカーとユーザーの関係を、相互にその存在を認識させうる重要な接点である。ユーザーがモデラーとしての自分を認識すると同時に、その製作するキットに施された数々の情報から、それを設計したメーカー側の開発者、更にはシャフトを鋳造した金属加工業社や、パッケージやインストを製造した印刷会社やそれらを二次元情報化させたデザイナーやキーパンチャー等々の諸人の存在を認識することが出来るのである。それは言うなれば出遭いの一つであり、否、出遭いそのものであると言え、袖触れ合うも多生の縁という仏教語から来る格言もあるように、マルティンハイデッガーが「mitsein(共同存在)」と表現した様態というものかもしれない。しかしながら、そこには、やはりハイデッガーが指摘するように、ユーザーが大手掲示板のような巷に流布される様々な流言飛語や、或いはメーカーが自分の立場のみを優先させるかの如き態度で居るならば、決して双方の共同なる様態に於いて、真の意味での妥当な線へ着地することは難しいのでは無かろうか。
 斯様なことをふと考えるとき、筆者としては、今後も存続し続けて欲しい模型製作という趣味のカテゴリーが、今後益々衰退していくのでは無かろうかという不安に駆られるのだが、製品としてのインジェクションキットのパーツの簡素化合理化も、そうした一部マニアと呼ばれる愛好家の方ばかりに目を向けず、初めて作る人でも完成させる喜びを知って貰いたいという、或る意味ファミレスのウェイトレスへの、そのコスチュームから誘われる潜在的コスプレ婦女子趣好の琴線を弾くことから始まって、キャバクラ→乳揉みパブ→ピンサロ→ヘルス→イメクラ→マットヘルス→特殊浴場と最終的な目的地へと誘わんとするかの如きメーカー側の努力の表れが、売れ線車種だからこそ簡素化合理化という姿勢であると、取り敢えずは好意的に解釈して、今回の結びとさせていただくことである。
 次回は、再び行程を外装に戻して、完成に向かって地道に歩を進めたいことである。

 以上。


え~、実際にはですね~、今回の作業は、
インストの指示通りパーツをくっつけて塗っただけです。
あまりに簡単すぎて、自分が組み立ててるのがプラモなのか分解したミニカーなのか判らなくなりそうなくらい簡単です。今回の作業の中で、最も時間が掛かったのは
エアブラシの洗浄
だったりするってのは嘘のようなホントの話。ネタにもならんので無理矢理原稿用紙10枚でレポートしてみましたが如何でしょう?日光の猿でも出来そうな作業を、あたかも物凄いハイレベルな作業のように錯覚していただいたでしょうか?wそんなもん書く暇有るなら製作進めろよって感じですが、仕事場にプラモ持ち込めるんならねぇ(笑。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1/24 Murcielago Roadster (10) 【完成】

2007年03月26日 | 模型完成品

またも一週間ぶりのご無沙汰です。キャンディーズではスーちゃん派でピンクレディーではミィちゃん派だったのに
どちらかというとマイナー指向であると言って憚らない@河童です。



 漸くムルシエラゴロードスター、完成いたしました。結局三ヶ月位掛かってしまいましたが、
作業的には毎日1~2時間で2週間程度の作業しかしてません(笑。
仕事や子供の相手の間に時間が出来たら作業するってスタンスなので、進みが悪すぎまして
連日500前後のアクセスを頂いているのに申し訳ないやらなんやら。

 完成したので机上に俄スタジオ構築して早速撮影してみました。







 前回からの続きの作業の模様は、もう殆ど画像が撮れてません。ホントに隙を見てパパって感じの作業ばっかりでしたし。
 ボディーとシャーシの合体時には、基本的にネジ留めとなるんですが、内装パーツの前端のダボが
シャーシ側の凹部に微妙に合わないため、ここを切り飛ばした以外は、キットの指定通りにネジ留めしてます。
仮組段階でちゃんとネジ穴にタップを切っておかないと、時としてネジ留め時にボディー表面にクラックが出たりしかねないので要注意。
また、シャーシとの合体時には、内装のセンターコンソール付近をグッと一押ししてシャーシに填め込まないと
前輪が浮いてしまいますのでここも要注意。合体順は
ボディー+フロントバンパー+サイドスカート→エンジンフード→+内装=① 
シャーシ+リアインナーフェンダー=② 
①+②→リアコンビランプ+リアバンパー→マフラー

の順となります。
 余談ですが、フロントのトレッド、これでも左右計4mm以上拡幅してんですよ。
それでもまだ少し内に引っ込んでる風情があるんですから、元の状態が如何に
酷い物だかお解りいただけるかと。5mmでもいいかも知れません。
 それと、研ぎ出しでリアエンジンフードを攻めきれませんでした。思った以上に凹凸が激しいデザインで
 ここを綺麗に磨くには、塗装段階でかなり平滑にしておく必要性が有り、中研ぎ無しの一発磨きでは柚肌が取りきれません。
塗装色がパール+クレオス新型蛍光って事で、クリアーコート前は思い切り艶消し状態になるんですが、
こういう場合は、デカール無しのボディーでも中研ぎ入れた方が良いですね。

 続いて完成後の画像を使用して、紹介していなかった他の作業の報告。

 ヘッドライト周りですが、やらかしてしまいました(←またかよ。ライトカバーに変なウェルドが有ったので、
そいつを何とかしようと表裏を研磨して研ぎ出して、ついでにボディーとの摺り合わせも敢行してたんですが、
あと少しってトコでクラックを入れてしまい、右側のカバーだけパァです。スペアがあったので、パーツ自体はいいんですが、
面倒くさい作業をもう一回やるのかと思うと泣けてくるので、今度はそのまんま枠を塗って貼り付けたんですが、
脳内では破損前の状態の記憶のまんまで、スペアを填め込もうとしたので、
「摺り合わせ」をしないまま接着剤を塗ってしまい、気が付いたときには既に遅し。
仕方ないのでそのまま逝ったんですが、左側は巧いこと填りましたが右側がキツキツで浮いてしまいますた。
結局妥協点を探り出し、「右が少し浮いてて左がピッタリ」というアンバランスさを避けるべく
折角キチンと填ってる左側を、わざわざ少し浮かすというデチューンを施してます。もう何が何だか・・・・


 リアセクションです。最初の頃のエントリーで書いた通り、ここは塗装前に先に組んでしまうと、
リアコンビランプが装着できなくなる罠がありますんで漸く組める時が来たって感じです。
ナンバープレートはプラ板にデカールを貼って乾燥時間も殆ど置かず速攻半艶クリアー塗ったら、
テキトーにブワっと塗ったのでデカールがシワシワに。半艶だとシワシワが目立つので急遽艶消しに変更。
 マフラーは単純に見えて結構面倒くさい。プラ板を治具にして遮熱板とマフラーエンドとのクリアランスを保ち
マスキングテープでエンド部を先に仮止めしてから根本をシャーシに接着します。
でないと、左右の間が広がりすぎたり、右左で露出角度が異なったり、チグハグになるのです。
 エンジンフードは前回紹介した通りメッシュを貼り込んでます。
で、リア正面のメッシュ部にはハイマウントストップランプが在るんですが、キットではデカールを貼るだけ。
何時も思うんですけど、ハイマウントストップランプって、タミヤなんかでもゾンザイに扱われてますよね。
他の燈火類がクリアーパーツで、ここだけデカール処理ってのはバランス考えると良いとは思えないんですけどねぇ。
今回はバフ掛けした洋白板にエポキシを盛りつけて、それをクリアーレッドに塗装して装着しました。


 コクピット周辺です。前回までの作業以降で追加になってるのはルームミラーとドアミラー。
 ルームミラーはキットのパーツにバフ掛けした洋白板を貼ってます。ドアミラーは、キットの反射鏡パーツに
キッチン補修テープを貼って装着。このテープ、表面にコーティングが入ってるので、ミラーを再現するのに便利です。
確かセメダインのだったと思うけど、パッケージ無くしてるので不明。4m有るので、ミラー用としては一回買うと一生物w

 ウィンドウパーツは、Aピラーとルーフ前端が一発形成されてます。ウィンドウと枠がツライチになるので、
オープンカー用パーツとしては、優れものに思います。先ずマスキングして表側のグロスブラックを吹きます。
 この際、サイドウィンドウカブにも細い塗装部分が有るので塗り忘れないように(下図点線部)
で、更にクリアーコートしますが、クリアーパーツにサフレスで、尚かつ塗布面積も狭いので
研ぎ出ししなくても塗り方さえ良ければテカテカになります。当然面倒なので研いでません。
 表が乾燥したら、今度は裏を艶消し黒で塗装。マスキングはキット同梱のマスキングテープ。
フジミのことだから形が合ってないんじゃないかと思ったら、意外とピッタリでビックリ。

 注意点としては、裏側の塗装は内装の内貼りを兼ねるので、それを見越して艶消し黒に微妙にグレーを混ぜて色合わせしてます。
 ドアミラーも、ボディーにウィンドウを装着する前に、ウィンドウパーツに接着。糊シロが少ない上に、
ピンを刺そうにもウィンドウ自体が内装内貼りも兼ねてるので厄介なので、混合後8分30秒ほど経過させたエクセルエポを
ウィンドウのミラーマウント位置に点付けし、そこにミラーをくっつけてみました。
 ドアのキーホールには0.5mm洋白線を先端ポリッシュして埋め込みましたが、その際右のキーホール周辺の塗装を
ひっかいて剥がしてしまいオシッコがちょっと出ました。タッチアップして目立たなくしましたが、個人的にはカナリ悔しい。

 墨入れは悩んだのですが結局施しました。これは毎度施すか否か悩むところなんすよね。。
色はタミヤエナメルのクリアーブルーとクリアーイエローにスモークを加えスモークグリーンを作って流してます。
 仕上げには、ハセガワのコーティングポリマーでコートして、乾燥機で一昼夜乾燥させ、
その後タミヤのワックスで磨いてます。何処だか忘れたけどどっかのサイトでやってた方法を、実験的に真似てみました。
真似たくせにネタ元失念ってのが失礼な話です。全く。

で、最後に今回の製作レシピ。
フジミ製 1/24 Lamborghini Murcielago Roadstar
------------------------------------------------------------------
ボディーカラー:
     ▼下地目止め=タミヤサフェーサー→クレオス#1200[グレイ]
     ▼下塗り色=フィニシャーズ ファンデーションホワイト+同イエローグリーン
     ▼ボディー色=クレオス蛍光グリーン+フィニッシャーズ イエローグリーン+ピュアホワイト
       +ガイアノーツ 「グリーン+イエロー」+クレオス クリアー
       +ウェーブ パール粉「ホワイト/イエロー」
     ▼クリアー =フィニッシャーズ[オートクリアー]
インテリアカラー:
     ▼ベースカラー 黒部=モデラーズ インテリアブラック
             緑部=フィニッシャーズ イエローグリーン
                +同 ファンデーションホワイト
                +ガイアノーツ グリーン
                +ガイアノーツ フラットクリアー
     ▼フロアー =ベースカラー(黒)orクレオス スーパーフラットブラック  
その他:
     ▼ホイール =メッキ剥がし→スパッツスティックス ミラークローム
     ▼マフラー =クレオス スーパーチタン(スーパーメタリック)
     ▼ヘッドライト =フィニッシャーズ カーボンブラックマット
     ▼ウィンドウピラー&ルーフ&ドアミラー部= 
              フィニッシャーズ ピュアブラック→オートクリアー
修正箇所
   :外装
     ▼フロントサスペンション 車高(1mmダウン)トレッド(2mm×2=4mm+α拡幅)
                  軸位置(前方へ1mm移動)
     ▼リアサスペンション 車高(1.5mmダウン)トレッド(1mm×2=2mm縮小)
                軸位置(後方へ1mm+α移動)
     ▼エンジンフード&可動式エアダクト固定&パネルライン彫り直し
     ▼エンジンフード&サイドスカート部メッシュ部にハニカムメッシュを貼り込み
     ▼フロント ポジション球・リアハイマウントストップランプ自作
     ▼フロントサイドマーカー埋め込み加工
     ▼リアバンパー 下面アウトライン変更+パネルライン変更 遮熱板追加
    内装
     ▼ 後部ファイアウォール形状変更&ディテール大幅追加
     ▼ シートベルト&ベルト用補機類追加
     ▼ フロアーカーペット処理(サンドペーパーにて)
     ▼ ペダルをe-Gear用に加工
 
     ▼・・・その他細かい修正箇所有り
--------------------------------------------------------------------




 屋外でも撮影してみました。ギャラリーは、また時間が出来た時にゆっくり作るとします。
※ギャラリー、07/3/28にUPしました!

 そうそう、展示用のベースですが、実はまだ乗せられないんですよ。超亜米利加と二台一組で収める大きなケースを使用するため
ムルシ単独では成立しないケースです(笑。早く超亜米利加もやっつけたいのですが、なんせ時間が無いもんで・・・・。
下手すると、皆がF1をUPした頃も超亜米利加と格闘してるかも。これが片付かないと、
机上周辺を次作モードに環境移行できないので、中座してF1に行くことが出来ません。祭関係の方には誠に申し訳ないですが、
どうぞ御容赦下さいませませ。

コメント (22)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1/24 Murcielago Roadster (9)

2007年03月19日 | 模型
 確定申告が終わったのも束の間、怒濤の出張ラッシュで模型どころじゃない日が続く@河童です。
今宵は子供が風邪気味で風呂を回避したお陰で少し時間が出来てしまいましたので、無理矢理模型タイムを設定したんですが、
気がつくとこの時間です(今、丁度朝の四時ですw)
 出張ラッシュは来月も再来月もえんえんつづ来ますんで、こら当分は集中して作れない気がします。
誰かじゃないけど模型のブログやHPを始めた2年前くらい前の頃とはエラい違いでございます。


 作る暇無いとか言ってるクセに、買う方は相変わらずだったりします。どうもね、
店に行っちゃうとダメですね。もう完成させた姿しか思い浮かばないw。作る際の手間とか
全然計算に入れないでウッカリ買ってしまいます。車関連ばかりかと思いきや、
先日別府のマツヤっていうjuncomさんにお馴染みらしい店に行くと、



↑ヨンパチの髑髏最終飛行仕様のキットが置いてあって思わず逝ってしまう始末。これ、買い逃してたんですが
突如最近になって髑髏と黒騎士の二種が限定再販されたらしいです。デカールがカルトってのがイカスんですが、
パッケージにF14Bと書いておいて、中身は全くのF14Aってのがイカス(笑)。まぁB型っつっても
エンジンとか極一部が違うだけで外見は同じ様なもんだから構わんのですけどね。ハセガワの1/48トムさんは
超人気キットでありながら、なかなか小難しいキットでしてね、作ったこと有るお方ならご存じかと思いますが、
飛行機のクセにやたら再三の仮組み→修正を要求されるので、一機作るのに通常の三倍手間がかかる
シャァ専用キットって風情なんですよ。
でも出来上がるとカッチョエエんです。で、主翼を開いちゃうと飾るトコがない位デカいとこもイカス。


 話変わって本題。ムルシ屋根無し。そういや世良政則って最近どうしてんだろってそれは「宿無し」(寒)。
 早速ですがやらかしました。
またパーツ無くした(怒)
またですよ。今度はフロントバンパーのインテーク部分のメッシュパーツ。クリアーパーツに
薄くフラットブラック吹いたパーツ。部屋の何処かにあるのは間違いないのですが、どこに置いたかサッパリ思い出せない。
やっぱ私のようなズボラ人間は、同時製作とか向いてないんでしょうねぇ。ショボンですよ。先述のウッカリ買いだけじゃなく、
ここ最近ツールやマテリアル、更に収納ボックス等々細々と買いまくってしまったにも拘わらず
複数台同時進行の煽りで、模型製作エリアが阿鼻叫喚空前絶後絶体絶命支離滅裂焼肉定食な散らかり方になっとりまして、
偉い人が「綺麗な完成品は綺麗な作業スペースから」との格言を残した事を、改めて思い知らされた気がします。
特に最近は、製作過程間に週単位のインターバルが開いてしまうので、どうにも失念事項が多すぎます。

 仕方ないので、無くした部分のやり直しは次回と言うことで、今回は、その他の外装パーツを整えていきます。
 
 先ずはエンジンフード上のメッシュパーツ。毎度お馴染みのメッシュ切り出し成型を行ったのが↓

 昨年末くらい前に仮組みしたときはキチンと填ったのですが、よーーく考えると、その時作ったメッシュは
初代、即ち殉職した同キットで仮組みしてんですよ。で、今は二台目のキットのパーツで組んでるので、
そういう意味では仮組み検証不足は否めないようです。なんか上手く事が運ばないとイライラしますね。

 ドア下後方のインテイクは、ここだけデカールで処理する様指示されてるんですが、
それだと他の部分とのバランスが著しく悪いと思い、開口してメッシュに貼り替え。
開口時に事を急き過ぎたのか、二分割になってるドア下部分を貼り合わせてから開口することになってしまい、
結果開口部の処理がメチャクチャ汚くなっちゃって藪蛇です。インテイクのカバー部(台形状に出っ張ってる部分)は、
キット素組だと分割線が出来るわ下端がボディーラインからハミ出すわになっちゃうんですが、
実際は分割線もなければボディー下端ラインともスムーズに繋がってるので、そこらを調整しようとしてたら藪から蛇が出てきました。
シャーシと合体すると真っ暗になるので粗はカナリ目立たなくなるとはいえ、
もう少し綺麗にしとけば良かったと、画像で撮って拡大して初めて思い知る罠。
表ビデオでむだ毛処理サボってたら裏流出して「タワシのようで興ざめ」とか言われる或る方面の女優の股間のようです。
 メッシュ部はプライマー塗ってフラットブラックで色入れてます。yoshiさんがブログで紹介してた
モデルガン用の黒染め液で染めるってのもいいかも知れない。



 ヘッドライト。ユニット丸ごと別パーツになってますが、クリアランスが
結構キッチリなので、私のようにバンパー固定をしている場合、多少の摺り合わせが
必要になるかもしれません。隙間が空いても不細工なので、気分的にはバQパーツの摺り合わせな感覚でキッチリ合わせます。
 レンズ関連は細かくパーツがバラされておりまして、塗装自体はマスキングも不要。
ユニットそのものはインストではフラットブラック指示になってますが、実車では
ダークグレーなんですが、ブラックだと濃すぎるしグレーだと浮きますんで、間を取って
フィニッシャーズのカーボンブラックマットを塗りました。
 片側二発のメインライトユニットは、レンズ部とライトベース(ベゼル?)部が分割されてます。
実はココ、特に内側のライトは、実車だとベース部分に細かいモールドが刻まれ、
形状に関してもレベライザーがライトのベース周囲に存在してるんですが、キットでは全く無視されてます。
なのでコッチも無視してやって、改修は面倒くさいのでキットのままですってことで。更についでに言うと
ライトベースだけじゃなくレンズも内側はレンズカットが入ってるのが本当なんですけどね。
ライトベース部はメッキを剥がして、クレオスのスーパーメタリック「クロムシルバー」で塗りました。
メッキシルバーとスーパーファインシルバーの中間的な金属色で、タミヤエナメルのクロムシルバーの
近似値色と考えても良いかと思います。実は初めて使いました。店で見るまで、この色だけクレオスの
SMシリーズの中で存在自体知りませんでした。SMシリーズと言っても縄とk(ry
 一番外側のポジション球のみヘッドライトユニットにモールドされてるだけなので、ココは刳り貫いて、
線香で先端を炙ったテグスにクリアーブルーを塗って装着してみました。レンズにはウィンカー含めて
全て裏にラピーテープを貼っております。

 フェンダーのサイドウィンカー、デカールとパーツの二者択一方式ですが、今回はキットの透明パーツの方を使用。
事前にパーツに合わせて彫り込んでいた凹部に、裏にラピーを貼った透明パーツを埋め込みます。

 リアバンパー。

 キットでは微妙に実車と細部が異なっていたので、面倒くさくならない程度で改修を加えてます。
矢印部分は、キットだと一枚板なのですが、実際にはバンパー本体と遮熱板が別パーツになってるので
画像のようにキットのモールドの天板部を削り取り、プラ板で作った遮熱板を装着してます。
 テールレンズ裏にはラピーテープを貼って反射鏡を構築。

 ここに来て更なるモチベーションダウン要素が湧いて出てきて萎え気味ですが、
何とか次回更新時には完成画像をUP出来る様にします。

 毎回思うんですけど、ホント身分相応に、一品一殺体制重視で、今回の様な別車種同時進行は辞めないと
ドツボですな。パーツ無くしたとか言って、現場検証する鑑識係みたいに地面を這うのはもう嫌ですww
 「バカだな此奴」とか他人事と思いながら、実は夜な夜なピンセットで弾き飛ばしたパーツを探したりなんかして



↑こんなポーズで床這ってませんか??私はしょっちゅうポーズキメてます。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1/24 Murcielago Roadster (8)

2007年03月14日 | 模型
 ども!漸くギリギリになって確定申告書類の提出を済ませた@河童です。意地張ってe-tax拒否したんですが、やってみて「来年はe-taxにしてしまおう」と思ったり。
 計算して改めて知るのが増税加減。特に配偶者特別控除が消えたのは大きいもんですな~。


 話変わって先日のこと。我が家にデカイ荷物到着。

参考までにビール缶を置いてみたんですが、その大きさがお解りいただけるかと。

で、このデカイ箱の宛名がオレちゃん個人名ってトコが大問題。そう、我が家には
泣く子も黙る税関があるんですよコンナでかいの簡単に通りませんよ気分的には
ラオウに睨まれたアミバみたいなかんじですよ。で、当然
「アンター!!!何かでっかい荷物がアンタ宛に届いてるよ~!!!!(疑)」
と呼び出されましてね、
「げ!!AMCから確かに物を買ったが、こんなデカイ箱で送ってきたのか!?」
と、なんだか89年のサンマリノで同僚セナに裏切られたプロストみたいな心境になりかけたんですがw、
よーーーく送り主を見ると全然別な会社。で、思い出したんですが、所謂”模型製作に於ける消耗品”
を注文しておりました。何故に、自分で別な店に注文しておいてAMCからと錯覚したのか?
だって

↑頼んだのはこれだけなんですよ。スポンジペーパーとスポイトと塗装ブース用のハニカムフィルター。
中のモノに比して、梱包がバカ丁寧というか

容積の90%がエアクッション(梱包材)です。古代ローマの貴重な出土品じゃねぇんだから
ここまで厳重にせんでもいいのにねぇっつー感じです。お陰で色々質問攻めにあって大変でしたが、
伝票を渋々見せたところ、デカイ割りに価格は安かったので「へ~、これって商品より梱包代の方が高いんじゃね?」
って感じで無罪放免でしたよ。ちなみに後日、AMCからこちらの指定通りコッソリ運ばれてきた荷物があるんですが、
此方の伝票は先のデカブツの約10倍の値段が記載されているので、こっちだったら危なかった。ガレキ1000円伝説(LEGEND OF 1000yen)が
マジ崩壊するとこですよ奥さんって奥さんに知られたらイケナイ。


 さて、余談ばかりで話になんないので製作記です。ムルシエラゴです。屋根無しです。
 漸くシャーシセクションがほぼ出来上がりました。屋根有りなら誤魔化し効くけど屋根無しなので問題点が
白日の下に晒されてしまうにも拘わらず、フジミ様のいい加減な仕事のケツ拭きを何処までやれるかって感じだったんですが、
手間を掛けずにパッと見のハッタリと可能な限りの手抜き加減のバランスを取りながら済ませました(謎)。

 先ずは足回り。前回行ったように、サスペンションはミッション&デフ含めて何カ所かでバラし、
パーツ自体を切削・増量して車高とトレッドを合わせてます。一部便宜上切断した箇所も
強度確保のためにエポキシでシャーシパネルにガッツリ固定。タイヤを填める前に塗装を済ませてしまいます。
植○教授じゃないので完成後は一々裏を覗き込むような酔狂なことは、しない・させない・したくないっつー感じなので
塗り分けは完全フリーハンド。マスキングなんか面倒くさいのでクソ喰らえです。
 
 他の部分はスーパーフラットブラックを吹いてあるんですが、リアのみ先にブレーキローターを固定してますんで
ここの表側のみグロスブラックを塗装。ブレーキローターは、アルクラッド2のジュラルミンを使ってみました。
キャリパーはタミヤのエナメルのチタンゴールドを筆塗りです。リアのダンパー&スプリングは、キットのまんま
バリも残り気味のヤッツケ仕事ですが、塗装はベースにアルクラッドのペイルバーントメタルでスプリング部分はクリアーブラウンを塗って
swiftっぽいカッパー色にしてみました。実車はどうだかなんて知ったこっちゃない。

 タイヤ&ホイールは全てエポキシでシャーシに固定します。真鍮ブロックでトーを調整しつつ固定。
使用するエポキシは30分硬化型。透明にならないとかパーツ仮固定が出来ないとかのデメリットもあるけど、
硬化するまでは2~30分は自在に微調整できる余裕が好む理由です。


マフラーエンドについて。屋根有りとは異なるパーツで構成された2ピース構造のマフラーエンド。

ここらは個体によってデリバリー時に既にカスタムされてるモノが多いのか、色んなバージョンがあって実際はどうなのか判りません。
なので勝手にチタンマフラー風にしてみました。ドアップで撮ると接着剤がはみ出し気味なのは私のテキトーさ炸裂な訳ですが、
チタンの焼け色表現に最近登場したタミヤのウェザリングセットってのを使ってみました。

要するに茶こしで濾した顔料みたいなもんでして、折角塗りつけても簡単に剥がれてしまうのが玉に瑕ですが、
焼け表現をエアブラシ等を用いずに手軽に行える優れもの。色合いも青焼けと赤焼けが特に絶妙。

師匠も納得の焼け色が出ます、イエー。
 チタンの色ですが、先ず本体色にクレオスのスーパーチタンをグロスブラックの上に吹き付けまして、
乾燥後ラッカー系のクリアーパープル(クリアーブルー+クリアーレッド)を出口付近に薄くボカシ吹き。
乾燥後、先述のウェザリングセットを使い、出口付近は青焼け、根本付近は赤焼けを使用して、パープルと巧いこと馴染ませていくと
チタン焼けっぽくなります、イエー。
 因みにこのマフラーエンド部分、リアバンパー下部中央に左右揃って配管されるんですが、
接着固定用の凹凸が、もう乳首真っ黒って感じで遊びまくってて位置決めが大変です。画像のように一体化させる際には、
事前に入念な仮組みをしておく必要があります。と、注意書きしたくなる程、本気と書いてマジでファジー。


 エンジン部分は、エンジンフードを固定してしまっている為、綺麗に塗り分けても無駄骨に終わるので
思い切り手を抜いて、単に色塗ってパーツ組んだだけです。もうパーティングラインやゲート跡さえ放置です。
全く見えない訳じゃなく、フードのメッシュ部分からヘッドカバーが少ーーしだけ見えるので
ヘッドカバーだけ黒とシルバーで塗り分けてます。


内装パーツですが、ここまでに色々な改修を施したリアバルクヘッド付近に作業を追加。
シートベルトの金具にアルテコを薄塗りして立体感を出し、一部を艶消し黒で塗装。
ベルトの高さを調整する二本の溝の間にはパイロットランプが一つあるので、クリアレッドの伸ばしランナーを加工して埋め込んでます。


※↑ボケ&ブレ画像しか撮れなかったので、画像に強力なフィルターを掛けてます。

 他に、以前のエントリーで紹介したように、ダッシュボードのパーツにペダルがくっついてるのが
非常に不細工だったので切り離し、e-Gear仕様なのでアクセルとブレーキのペダルを洋白板で作り直し、フロアの前方ファイアウォールに固定。
更にデカいフットレストが装着されてるようなので、プラ板箱組でそれっぽく作って接着してみました。
実車の画像は沢山持ってるんですが、e-Gear仕様のこの部分の詳細が判る画像が無くて
98%位想像で作ってますっつーか、適当にやっつけてます。モールド入れるとかは面倒なのでしてません。

 画像では上手く写せなかったんですが、メーターパネル。デカールで再現されてるんですが、
メーターリングがパーツにモールドされていて、狭い場所なのに凹凸が盛大になってるんですが、
そこに平面のデカールを貼り込む仕様なので、実に貼りにくいったらありゃしない。軟化剤を使って
強引に馴染ませるんですが、その際にメーターリングのモールド内にデカールのメーター部分が収まるように貼らないと
仕上がりが不細工になります。上手く収まったら乾燥を待ち、乾燥したところでメーター部分のみ
表面にエポキシを塗って立体感を強調。私の居住エリアでは所謂エポキシ樹脂やレンズパテが手に入らないので
エポキシ接着剤(エクセルエポ)を樹脂代わりに使用する事が多いんですが、この車のようにメーターデカールに
白色が用いられてない場合は、黄変も言うほど目立ちません。クリアーな部類のエクセルエポも、こういう厚塗り系の用法では
流石に経変で若干黄変しますんで、白の上には使えない(使いにくい)方法ですな。でも手軽だしよく使用します。

  
 こんな感じでシャーシが漸く上がりました。まだステアリングとe-Gearシフトパドルが残ってるんですが、
上がったもで同然です。次回は再び外装に戻りまして、出来れば次々回で完成と行きたいところです。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春、3月です 偏光の季節です(違

2007年03月05日 | 模型
 ども先月末辺りから仕事でテンパリ続けてる@河童です。模型、全然進んでません。流石は年度末。

 そうそう、車を買いました。1/1の車です。実車です。正確には買ったのではなく”買わされました”。
もう無理矢理ですよ。欲しい車を買うってのは物凄く楽しいんですが、好きでもない車を大枚叩いて買わされるってのは
団鬼六もビックリな拷問ですよ亀甲縛りですよ堪忍え~。思えば車ってのも変わっちゃったもんですよね。
今時のくるまって
・オートマ(下手すると無段階変速)
・長すぎるホイールベース
・妙に短いオーバーハング
・広すぎるキャビン
・高すぎる重心と車高
・無駄にデカいホイールに省エネと逆行する扁平タイヤ
・回らないエンジン
・FF全盛
・重すぎる車重
と、走行性能を下げてしまう要素をこれでもかとてんこ盛りです。今回買わされたのもその手の車でして
あれを”車”と呼ぶのが憚られる気がするが、世の”車”好きはこの状況を如何に思ってるんでしょう?


 さて、先日仕事中に模型屋に立ち寄って、特殊浴場総額並の金を散財してしまいました。
 何を買ったとか特筆するような物は少なくて、細々とした物や「そういうや買い逃してたなぁ」ってな物を
まぁ節操なくカートに放り込んでレジに持っていくと、塵も積もれば何とやら、
当初はエアテックスのエアコントロールジョイントを買う為だけに寄った筈なんですが、
気が付くと、フジミのガヤルドやらタミヤのウェザリングセットやらウレタンクリアーやら塗料やら、
なんやかんやウッカリ買ってしまったのでありました。

 で、本命のエアコントロールジョイントですが、コレが想像以上に便利な一品。

特に、エアブラシを複数本使い回してる人には、大変便利な製品といえるでせう。
エア圧を調節できるレギュみたいなものじゃないので、塗料の濃度をミスった時に
手元でフォローが出来る程の便利さは無いんですが、
矢印のネジでエア量を調節できるので、メタリック塗装で重要なエア量を少なめにしてノズルは開き気味に
ってのが簡単に決まります。大体ワシみたいな不器用者に、ブラシのボタンを微妙にコントロールなんてこと難しすぎですから、
ボタンの押し加減を気にせず決め撃ち出来るってのが良いですな。
 ワンタッチ脱着のクイックプラグが三個オマケで付いているので、三本分岐ジョイントで
ブラシは5本同時に使い分けることが可能になりました。ブラシの数だけホースが増えるってのも難儀ですしね。
 ついでに結構重要かも知れないネタ。エアテックスのエアブラシ&コンプレッサーが、来月からタミヤチックに二割ほど
定価が上がってしまいます。二割っつっても元の定価が高い製品が多いので、UP価格も結構デカイです。
一例を挙げますと
エボリューションLE 11865円→14280円
エボリューションA  13965円→16800円
ハンザ381  16275円→19530円
コラーニ 26250円→31500円
サイレントコンプレッサー APC007 61845円→74235円

って感じ。コンプレッサーは一機種のみですが、エアブラシは軒並み値上げになっとります。


 で、模型の時間が無いとか言いながら、折角出来た空き時間を、何故か塗装の実験に費やしてしまうアカンタレなオレちゃん。

 先ずは、先日一寸試したスパッツスティックスのミラークロームのネタから。

F1のマクラーレンMP4-21にも使えそうなこの塗料ですが、問題はクリアーが吹けるかどうか。
取りあえず今回はラッカー系とウレタン系を同時に試してみました。

画像↑の通り、ラッカーだとクリアーを吹いた瞬間に「キメの細かいだけの単なるシルバー」に
僅か0.05秒

蒸着変質してしまいます。(図ではフィニッシャーズって書いてますがクレオス製の誤記です。すんません)
一方ウレタンクリアーだと、若干白っぽくなりはしますが、ラッカーよりも遙かにマシな状態で仕上がります。
コートするならウレタンでしょうねぇ。あ、ウレタンクリアーは、私は基本的に車模型には使わないんですが、
車模型とは関係ない全くの別件で使用する都合があり、先述の衝動買いの際に、
近場の模型店(っつっても自宅から小一時間くらい離れてるんすけど)で入手した精密屋ブランド。
折角だしちょいと実験しちゃおうという事にしたのですが、本命ではないためケチって少ししか使わないようにしたらw、
少なすぎて表面状態は劣悪です。でもラッカーとの違いはなんとか判っていただけるかと。
二液混合型ウレタン塗料は、もし使用されるなら、換気や防護には充分気を遣ってくださいまし。


 塗料ネタをもう一つ。実験君ことハセガワカローラのジャンクボディーで偏光カラーをテストしてみました。
スパッツスティックスのマルチチェンジカラーを試してみたかったので、比較の意味もあって、アルクラッドⅡの
偏光カラーもテストしてみました。

アルクラッドが右側(緑主体)、スパッツスティックスが左側(紫主体)。
アルクラッドの方は、偏光は綺麗に出るんですが、なんせ粒子が粗すぎです。まさにラメって感じ。
少なくとも1/24辺りのスケールでは、ラメ感が強くて使いにくい。アオシマのヤン車に塗るとかでないと
ちょっと使い道は無さそうです。1800円もしたのにこのざまですよ奥さん。
 一方スパッツスティックスの方はマジョーラの様に綺麗に偏光が出ますし粒子も細かい。本家マジョーラより細かいかも。
一本1400円とかなり高い塗料ですが、クレオスのマジョーラが2000円なので、実は割安なのです。
しかもクレオスのマジョーラより発売されてる色の種類が多いんですよね。あんまり綺麗に効果が出るので
これは偏光系ヲタと化してる私としましては、全色揃える気満々になる結果となりました。今回使用したのは
日本版公式サイトのマルチチェンジシリーズリストの一番上に出てる色です。
http://www.spazstix.jp/index.php?main_page=index&cPath=12_16
 当然クリアーも吹いてテストしたんですが、どちらもクレオスのラッカー【スーパークリアー2)】で大丈夫でした。
スパクリ2は艶と肉痩せは高性能ですが乾燥が遅いのが玉に瑕ですけど、それでも問題無いって事は
大抵のクリアーは大丈夫なんじゃないでしょうか。余談としてスパクリ2と缶ペのスパクリは同じ製品で
瓶入りのスパクリは瓶入りでしか存在しないんだそうでややこしい話ですな。名前ぐらい統一しろよ。
 

 今回テストした塗料は、どれもクセのあるメタリック&パール系塗料でして、吹き方にコツが要ります。
エア圧は0.8~1気圧程度、エア量は少なめでニードルは全開かもしくはかなり開き気味にして、
尚かつ広範囲に広げる感じで一気に粒子を乗せてやります。ソフトでありながら豪快にって曖昧じゃねぇか!って感じですが、
文章で説明するとホントにそんな感じ。特にミラークロームは、ビビって少しずつ塗料を乗せようとすると、
先ず間違いなく斑が出来ます。多少粒子が立っても、乾燥後に一磨き入れてやれば直ぐ光りますんで、
塗りっぱなしでのクローム感よりも、先ずは斑無く塗ることに気を遣った方が良いようです。
※その後知人より指摘されたのですが、ニードルはむしろカナリ閉じ気味にして
逆にエア圧を上げた上で豪快に(1.2気圧程度)吹いた方が綺麗に仕上がるとのこと。
確かにメーカーも知人の言うとおりの方法を推奨しているようです。

 又、ブルマスパッツのチェンジカラーも、バインダーかソフナーか、ともかく何か入ってるみたいで乾燥が激遅です。
クリアーコートする場合は、完全乾燥してからコートする様時間を空けた方が良さそうです。

実験ばかりじゃなく、ムルシの方も漸くシャーシの塗装&組み付けが佳境ですので、
次回はそこらの報告が出来るかと思いますって、まだ完成しないのかよ!(怒

                   ※(2007/03/09 一部加筆修正)
コメント (27)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする