がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

F2003GA 製作記 その12

2005年02月20日 | 模型
今日辺りまで仕事やなんかで色々忙しかったもんで、模型製作は一向に捗っておりません。手を付けかけたJPSの二台も78の方は全く手付かずですし、79も漸くボディーのモールド彫りを始めたところ。で、気が付けば2月も終わりに近付いてきたってことで、F2003のボディーの磨き出し予定が迫ってきておりまして、そろそろと他のパーツの塗装&仕上げ作業に入る事にしました。

 今回は、サスペンション周りとアンダートレイの塗装です。実は、この辺りのパーツ群には一旦カーボンマットブラックを塗っておいたのですが、思うところあって全てのパーツのケース固定状態での可視域にカーボンの目を入れようと思ったのでありました。
 カーボン目の再現としては、色々な方法があるんですけど、今回は塗装によるカーボンっぽさの表現を追加します。先ず用意するのは、嫁から奪取したパンチーストッキング(笑)。嘘です。そんなことしたら多分殺されますので、恥ずかしさを忍んでダイソーで100円パンストを入手。それを、適当な大きさにカットしまして、切り出したケント紙製の枠に両面で貼り付けてゲージを製作します。

こうしてゲージ固定しないと、パンストって薄くて柔軟性もありすぎるので、塗装に用い難いです。又、一言でパンストといっても、部位によって目の細かさが異なっていますし、塗装対象物の大きさもまちまちなので、目や形状別に色々なパターンのゲージを作っておくと便利です。


 先ずはカーボン目を入れるパーツ全てに、下地色を塗装します。焼鉄色等のメタリック系が定番ですが、メタリック系は塗装後の扱いが面倒なので、今回は試しに非メタリックのグレーを自家調色して使用しました。ベースはクレオスのRLMダークグレー。これに白だの黒だの緑だのをテケトーに混ぜ合わせて程良い色合いになったら、フィニッシャーズのピュアシンナーで稀釈してやや濃いめに吹きました。暫し乾燥させてから、今度は先のパンストゲージでパーツを覆い、やや薄目に溶いたフィニッシャーズのカーボンマットブラックを吹きます。吹いたら速攻でゲージをパーツから外し暫く乾燥。すると、下の画像の様な感じになります。

さらにグレイとブラックのコントラスト違いを落ち着かせる事と、塗料が届かなかったところとの境目を誤魔化す事を兼ねて、濃いめのカーボンマットブラックを遠目から薄くミストを乗せる様な感じで吹きかければ出来上がり。ゲージがパンストって事で柔軟性もありますので、多少の立体物にも目を入れる事が出来ます。加えて、金属メッシュだと見るからに「網目」が入っちゃうのですが、パンストだと「織り目」が入るのでいい感じです。


ちなみに、3つ目の画像でアンダートレイ後端のトンネル部に接着跡がありますが、実は塗装中に落っことしたら割れちゃったので、慌てて再接着した影響だったりしますorz
さて、目を入れ終わったら、今度は可視域外の部分にカーボンマットブラックをゲージ無しで普通に塗ってしまいます。凝る方なら全面目を入れるんでしょうけど、私は「見えないところは手を入れない」っていう事を平気でやらかす方なので、今回も見えるところだけの処理にしておきました。このキットの場合、各サスアームの裏面とか、アンダートレイの路面側なんかが可視域外ですな。アンダートレイなんてカーボン目どころかスキッドプレートも無視しております。

ベースに固定したら全くといって良い程見えなくなる場所なので、私の場合はこれでOKっす。とか言いながら、今回の塗装作業の様に、突然思い立って市販の木目テープとか貼っちゃうかも知れませんが(笑)

 んな訳で、サスペンションとアンダートレイはこれにて作業完了。面倒なので、カーボン調塗装の上に、更にクリアーやスモークを塗ることまではしませんでした。
 次回は、コクピット周りと排気管周りだな。シートベルトは、試しに使ってみたら意外に
キットのエッチング製ベルトパーツの出来が良かったので、今回はこれを使う事に決定。出来が良いとはいえ、材質はツルツルのステンエッチングなので、表面に布地を感じさせるよな処理だけは施しておこうと思います。
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ROMU

2005年02月14日 | 模型
仕事関連で京都・大阪に日帰りして参りました。用事は京都だったのですが、帰りの新幹線の予約を最終列車で取りまして、先ず京都のMODULOに寄ってタメオのマクラーレンMP4/4とスミスの1/43用シートベルト、スタジオ27のロータス99T用トランスキット等を購入。それから電車に乗って大阪まで行き、新幹線の時間まで大阪のROMUにて散財。物凄~く久しぶりに行ったのですが、なんとなく以前の活気を感じなくなったのは、やっぱり組み立て派の減少と完成品収集派の増加の影響なんでしょうか?ROMUでは特価扱いの商品の中に、スタジオ27のウィリアムズFW16パシフィックGP仕様を発見し、その安さに釣られて購入。FW16はクラブMの前期型と後期型、それからスタジオ27のブラジル仕様を既に所有しているのですが、クラブMの前期型のパーツ構成が悪い意味で凄いので、後々作る際にスタジオのキットと二個一で作った方が楽出来そう(特に前後ウィング)なので、或る意味予備ストック買いですな。一応店頭で中身を確認させて貰ったんだけど、そん時は何も問題を感じなかったのでそのまま購入。他に、箱を開けてみて出来はイマイチな気がしたけど、懐の暖かさのせいでついつい買ってしまった(多分後で後悔しそう(苦笑))スタジオのMP4/5日本仕様とか同じくスタジオのF2004後期型辺りも購入。他には、私の住んでるド田舎では入手が非常に困難な洋白板とかプロホビーのデカールセメントとか、スタジオやミューコレの各種デカールを買いあさって帰路に就いたのでありました。

 で、夜中過ぎて漸く自宅に帰還し、今朝改めて今回の買い物を点検してみたところ、何とFW16のデカールが丸ごと欠品してる事に気が付いたです。店員には「特価って事は何か問題でも?」って確認した時「いえ。単なる在庫整理です」って答えだったんだが・・・・。一部欠けてるとか二つ在る物が一個しかないとかなら気付きやすいのですが、全く入っていなかった為、「無い事が自然」って感じだったので店頭チェックでは気付きませんでした(笑)。早速ROMUにTELったら「交換しますので持ってきてください」って言われたんですが、なんせ我が家からROMUまでは片道650km程の距離ですからねぇ、行けねぇっつーーの。ってことで、改めてデカールを送ってくれる事になりました。それにしても、またデカールかよって感じ(笑)。でも、今回のはメーカーのミスって言うより、店側の何らかの手落ちってのを感じない訳ではないですな。
 一方、タメオのフルディテール版マクラーレンMP4/4日本GP仕様ですが、予想通りの面白そうなキット内容です。概ね前作のFW11Bと似た様なパーツ構成ですが、リアディフューザーのスプリッター用のエッチングパーツを少~し曲げる為だけに、なんとメタル製の治具が入ってます。タメオのキットって、90年代後半の整流板が色々装着され始めた頃から、既にエッチング曲げ用の治具をセットしてくれる親切構成な事が多かったんですが、どこまで親切になる気でしょうか?(笑)。インストも、単なる組み立て説明図ではなく、フルカラーの資料写真テンコ盛り仕様。特に、MP4/4のエンジンカウル内の鮮明な写真に関しては、そこらの資料用雑誌類でもここまで鮮明な写真は見た事が無いって位の画像です。このキットを作る場合だけではなく、タミヤの1/20を作る際にも大いに役立つでしょうなぁ、これ。

 そんなこんなでしたが、結局仕事で行った筈なのに、模型や巡りがメインになっっちまいました。
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風邪には気を付けよう!

2005年02月11日 | 模型
 自分で言うのも何ですが、少々変わった仕事を生業としてる私でして、そんな私に更に一風変わった仕事が舞い込んできて悩み中。九分九厘夏位までは、趣味に割ける時間が大幅に減りそうな予感です。

 そんな事を思っていたからかは知りませんが、昨年末から今年上半期にかけての各プラモデルメーカーからの新製品、どうもパッとしませんですね。個人的に触手が伸びそうなアイテムは、タミヤのアルピーヌA110とハセガワのZ、それとドイツレベルの612スカリエッティくらいでしょうか?1/43方面だと、マクラーレンMP4/4とかBAR006日本GPといったF1関係ですけど美味しそうなアイテムが出るんですがね。
 既発の新製品で一瞬買いそうになったけどヤメたアイテムに、ザナヴィZとインプレッサ04ラリージャパンってのがありました。ヤメた理由は両方ともデカール、加えてZはプラモって言うよりミニカーのリペイントをヤラされるかの様なパーツ構成にガッカリってトコでしょうか。3月発売のアルピーヌはカルトグラフのデカールらしいので間違いなく買っちゃう宣言しちゃうのですが、カルトでない国産キットの同梱デカールは色々と問題が多いんですよね、特にタミヤ。何故にカルト並みのデカールを国産最大手のメーカーが作れないのか?ですけど、これは印刷物であるデカールのインクに、国内では使用が認められていない鉛系の材料があって、作りたくても作れないのが理由だとか大昔に聞いた事があるのですが、真相は如何に??あと、特にタミヤの場合、自社外の製品を自社の製品に外注採用するのを極端に嫌がるってな話も聞いた事があるけど、これは都市伝説かな??ともかくも今回の両製品も、店頭でデカールの感触を確認したんですが、クリアーとか軟化剤とか使うと、絶対にヨレるか割れるかするだろうね。ってか、もう割った人もいるらしい。
 このブログでも何度か書いてますが、レーシングカーのキットで最も重要なパーツはデカールとタイヤだと思うんですよ。他の部分は、気に入らないとか明らかに間違ってる場合でも、修正を施してやれば済む話なのですが、デカールとタイヤはどうにもなんない。別なキットのパーツを流用するという方法で何とか出来ない事もないけど、それが不可能な場合は、特殊な工具(金工旋盤とかドライプリンター等)が無いと完全にお手上げですし、たとえそうした特殊工具持っていても、透けないシルクスクリーンデカールやゴムタイヤが作れる訳ではないですし。
 件のキットの場合、ボディフォルムは非常に出来が良いのにもかかわらず、デカールの質がダメってのが致命傷。スタジオ辺りからカルトのデカールがリリースされれば、改めて購入を考えないでもないですが、キット同梱のデカールでは到底作る気にはなれませんです。来月のアルピーヌに限らずプジョー206とかJGTCカルソニックGT-Rとか再販のウルフとか、稀にタミヤもカルトグラフを採用してくれる事あるんですが、稀ではなくレーシングカーキットには常時採用して貰いたいですよね。余談ですが、タミヤのキット等のクリアーに弱いデカールをどうしても使用せざるを得ない場合、プロホビーってトコからデカール用セメント(スライドマークセメントセット)っていうモノが出ておりまして、タミヤ等ののデカールは一旦デカールの糊を水で落としてしまって、このセメントで貼り付けてやると、クリアー吹きの際のトラブルから逃れられる確率が大幅に上がりますよ。高いけど。

 で、今月に入ってから全く模型は進んでおりません。理由は忙しかった事もありますが、何より風邪を引いてしまい、喉をスッカリ痛めておりました。昨日あたりから漸く咳も止まりましたので、またボチボチ再開しようと思います。思ったんですけど、模型製作に用いる溶剤って、どれもこれも喉や鼻に激悪そうですよねぇ(笑)。

 さてさて、明後日は所用で京都・大阪に行って来ます。ついでに模型店で色々買ってこようかと企んでおります。京都の店から「タメオのMP4/4入りました!」って連絡も入ってるから、それも引き取ってくるつもりです。大阪のROMUには今度こそ寄っておきたいですな。
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クリアー吹き 1/20 F2003GA

2005年02月02日 | 模型
 月も変わって漸くF2003GAのクリアー塗装が終了。今回使用したクリアーは、フィニッシャーズブランドのオートクリヤーって製品です。

 このクリアーですが、過去に一度だけ使った事があるんですが、当時愛用していたソフト99のクリアーと似た様な、或いはそれ以上の丈夫な塗膜を持つクリアーでして、ソフト99が缶ペが基本だったのに対して、これはエアブラシが基本なので、顔料&樹脂以外の余計な成分が殆ど入っていないのがウリ。御陰でとにかく乾燥が早いです。今回はデカールの上に吹くので、流石に一週間でキンキンって訳には行かないとは思いますが、乾燥ブースを使用して強制乾燥する方だと、デカールの上に吹いても一週間以内に研げる様になるんじゃないでしょうかね?
 私の場合は、仕上げ吹きの手前までは自然乾燥と強制乾燥を併用しますが、強制乾燥をさせると塗膜の層が塗り重ね回数分だけ文字通り「層」になっちゃいますので、どうしても厚くなりがち。で、仕上げ吹きの後は30~40日自然乾燥させます。ちなみにモデラーズのスパークリアーを愛用していた頃は、70日~80日乾燥させていました。余談ですけどラッカークリアーは、乾燥時間が長ければよいってものでもなく、短すぎず長すぎずの美味しい時期に磨いてやるのが肝要。短すぎると、溶剤分が磨いた後も大量に揮発して肉痩せ艶退けが起きますし、長すぎると肉厚が無くなり硬くて磨きにくく、またウッカリ下地も出しやすくなります。溶剤分の完全揮発により磨き出しの摩擦でクラックが入りやすくもなりますし。経験値が、ソフト99のクリアー、クレオスのスーパークリアー、モデラーズのスーパークリアーの三種類の経験が殆どであった私の場合、このオートクリアーは感触が最も近いソフト99クリアーに準じた乾燥時間を取る事にしてます。

 今更ですけど塗装の際には防具を着用。着古しの長袖長ズボンのスウェットに作業用エプロン、そして手には薬局で売ってる塩化ビニール製の手袋を着用。この塩ビ手袋

ですが、100枚入って1000円でお釣りが来ます。殆ど同じ様な物を、模型用って言って4枚程度入って数百円で売ってるブランドもありますが、ありゃどう考えても暴利な価格ですな。ついでに言うと、模型屋でよく見かける4~500円で4~5枚入りの某ブランドの防塵マスクなんてのがあるんですが、私が使ってるマスクだと件の某ブランド品と殆ど同じ材質&構造で

これで50枚入って1000円程度でホームセンターや薬局に売ってます。ちゃんと鼻の部分にフィッティングする様にワイヤーが入っていて、活性炭入りの防塵仕様。こういうものは模型店よりもディスカウント系薬局やホームセンターで買うのがお奨めです。
 他には、塗装時に排出される有機ガスやミストから身を守る為に

防毒マスクとゴーグルを着用してます。特にマスクは、たとえブースを持っていようが、屋外塗装だろうが、必ず着用する事を推したい!ウレタン塗料の様な吸着性のミストや皮膚6気管に対して感作性の強い薬品が含まれている訳ではなくても、ラッカー塗料も立派な有機溶剤です。気管や肺を痛めたり、鼻炎や口腔炎を防ぐ事が重要です。趣味で体壊したら勿体ないです。

 先ずは、三倍稀釈のオートクリアーを、デカールの上にだけ軽~~く馴染み吹きします。およそ20分おき位に数回馴染み吹きを敢行。使用する塗料はクリアーのみなので、エアブラシは吹く度に一々掃除はせず、一回吹き終わるたびに軽くうがいして全開吹きを少々噛ますだけでOK。デカールとクリアーが馴染んだら、今度はデカールを中心にクリアー塗料をデカールに被せる感じで軽く吹き、小一時間自然乾燥させてから、乾燥ブースで更に一昼夜乾燥させます。翌日は、通常の塗装と同様に、先ずは塗料の入りにくい部分を重点的に吹き、ムラにならない様、また厚塗りにならない様に気を付けながら、対象物全体に満遍なく三倍稀釈のクリアーを吹きます。で、小一時間乾燥させ、またまた同じように全体に吹きます。都合三回全体吹きをして、ブースにて一昼夜乾燥。翌日もう一度、今度はデカール部を避ける様な感じで吹いてから、今度は一週間程度自然乾燥させます。
 で、一週間経過したら、1500番のペーパーで、先ずはデカール部に生じた段差を均し、更に塗料の届きが悪くて凸凹した部分を均します。更に、平面部を中心に2000番のペーパーを当てて、塗装表面を落ち着かせます。注意するのは唯一点、下地を出さない事(笑)。全体が艶消しになる程念入りにペーパーを当てる必要は、この時点ではまだ無いので程々でoK。但し、デカールの段差とデカール上のクリアーの波打は、なるべくこの時点でフラットにしてしまいます。概ね磨けたら、三倍稀釈のクリアーを軽~く一吹き。小一時間乾燥させたら、7~8倍に薄めたクリアーを0.5mmのブラシで、やや圧を控えめにしつつニードル全開で対象物全体に吹き付けます。クリアーをかなり薄く溶いてますので、垂れやすい状態にあるので注意。で、全体にテロっとした艶が出れば、クリアー吹きは完了です。今回使った量は、オートクリアー原液でクレオスの小瓶換算1.5本分程です。


 先述の通り途中で一回研いだ御陰もあって、塗りっぱなし状態でもかなり良い艶が出てます(圧縮画像では伝わりにくいかな?)。この状態で30~40日放置するんですが、下地をキチンと均し、更にクリアー塗装作業中に一回研いでやる事で、最後の磨きが凄く楽になるはずです。磨きが楽って事は、それだけ磨きすぎて下地を出したりする様なトラブルを回避する事が出来ますので、面倒くさくてもやっといた方が良いですよね。
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