がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

板哀歌

2013年05月27日 | 模型

 412T2の製作を止めてくれたもの。それは何のことはない、所謂整流板。

 これで何故に製作の手が止まるかであるが、先ず以て整形が面倒くさい。どのキットでもインストにゲージが掲載されているか、もしくはパーツの中に治具が用意されている筈なので、それを使って整形すればいいと考えがちだけど、経験上それだけで済んだ試しはない。結局は現物合わせでの微調整が必要になる。さらにこの板きれは車体にステーで固定されるのだが、ガレキの場合は所謂「糊シロ」なんてのが役に立たず、またエッチングの材質によっては最終的な装着までに何度か曲げ直しとかするハメになって、最悪金属疲労でポキッと逝っちゃうもんだから、そういうことの無いようにと無駄に神経を使わせられる。

 更に今回の場合、塗装時に偶々参照した資料がレース時の車両ではなくレストアされた車両であったため、整流板の塗装が異なっていた。レースではボード表裏と下辺のステー二本は車体色だったのだが、参照した画像の車両では裏面と下辺のステーがカーボン丸出しになっていたので、そのように塗装してしまっていたもんだから全面的にやり直しとなった。

これが昨秋の話(笑)。コイツが仕上がらないとフロントサスペンションが組めず、フロントサスが組めないとモノコックが組めず、モノコックが組めないとアンダートレイ&エンジンギアボックスを固定できずと無理から詰まされる。こういう構造なのは、この車両や310B等の限定された車種の場合に限っての話なのだが、ともかく一旦詰んだのでシンナー入れた缶にドブ浸けして放置してやる気失せて半年が過ぎていたと(笑)

漸く塗り直してクリアー乾かして磨いて使用可能な状態になりやした。なりやしたが、この手の板きれはホント大嫌い。何年か前のF1なんて全身大小の板きれだらけで、あれチマチマ組むの考えただけで萎えますわホント。そんな話を地元模型部で話してたら、お仲間から「んなこと言ってたら、もはや葉巻型F1作らなしゃぁないですやん」みたいなこと言われたが、本当にそうしようと思ってタミヤの312B(こいつも実は羽があるんだけどね)を秘密基地から引っ張り出して準備してたんだが、今度は車が旧すぎて細部の情報で判らないトコだらけで萎えるという(笑)

そんな我が儘な私にドンピシャなレーシングカーを発見!

日産デルタウィング!!

これはいい!バットモービルをレーシングカーにしてみました的ヤッツケ感漂う潔さがイイ!!で、キットはないのか?

あるZ!

スタ○オ3×9のがな!!

 

メーカー名で却下!!w

と言うわけで、412T2のボード製作に戻ることが出来たというわけでした。ヤレヤレですわ。
再塗装時にマスキング適当こいたら赤が彼方此方はみ出したので修正しなきゃならんかったり、磨いてるときに一部下地がコンバンヨウしたとこもあるが、最早気にせずタッチアップな方向で。

コメント (5)
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そろそろ戻りますか、、、

2013年05月21日 | 模型

 明けましておめでとうございます。@河童です。ちょっと前まで赤い服来た髭爺さんとか紅白にももクロちゃんが出るZとかいってたのに、何となく気を失ってる間に半年が過ぎ去ろうとしております。恐らくは、ネットの片隅のチンケなオッサンモデラーの事なんぞ誰も覚えちゃおらんかと思いますが、ブログデザインをリブートさせつつ模型趣味に戻ろうかという気に、ここに来て漸くなったと。元々、2004年年末に模型趣味を復活してコレまで続けてこられたのは、ただ作るだけではなくブログやHPを立ち上げて、そのネタを確保するには何かしら製作せねばならず、また何かしら工作を進めればそれをネタにブログも更新できるという相互作用によって続けられた部分が多い。なので、取り敢えずチマチマと作業はしているが、こうしてブログも復帰しておけば、また製作の手もなんぼか進み易くなるんじゃないかと思いまして暫定復活です。

 そもそも模型製作から距離を置いたのは、何と言うんでしょう、近年の模型市場の有する(特に車模型)閉塞感とかでしょうか、メーカーというのは当然利潤を追求するのが第一義な訳ですが、その割に数多出てくる粗製濫造再販連発なる展開に飽きたというところでしょうか。積ん毒派とか自称してましたが、積んでるのにもそろそろ飽きたということ。じゃぁ、どれくらい積まずに辛抱できるかって感じで、余程欲しいアイテムでない限りは買わないと決意したのが昨年の地元展示会後。ところがまぁ、カレー大好きで三食カレーでも全然オッケーな黄レンジャーが突然に断カレーを決意してもそう簡単に行くはずもないのと同じく、中々収まりがつかなかったのですが、何と今年になって、自分でも驚くのですが、正月に地元の仲間と博多に行ってホビーボスの1/72フランカーとアオシマのランエボを購入した以外には、本当に何一つプラモもガレキも買わないまんま今日に至っております。買わないというより、冷静に市場を見たときに、本当に作ってみたいキットというのは極々限られていて、今までは何となくアイテムの名称に躍らされていたな~と判ったわけですね。大体、昔は良かったばっかり言ってるとジジイ化が進行するばかりなのではありますが、それでもやはり昔と違って、殊更車の模型はいつの間にか制約だらけで、ストレス抱えた商品(タバコロゴ、酒ロゴ、タイヤロゴ等々)が平気で蔓延ってるし、折角キット買ってもサードパーティからアレコレ買わなきゃなんないとか、失敗してもデカールは取り寄せできないとか、実にクダラン事情を抱えた商品ばかりでいい加減面倒くさくなったってのもあるなぁ。

 そもそも新製品が枯渇してるから偶々買わなかっただけじゃないかと自分でも思っていたのですが、先日開催された静岡ホビーショーの新製品発表や年度初めのフジミ辺りの新製品発表を知っても、以前なら「ぬはっ、これは買わねば」とか速攻で でじたみん のバスケットに放り込んでポチっていたのが、全くそういう気にならんかったんですね。先述のような理由含めて、ちょっと模型と接するスタンスを変えていこうと思います。取り敢えず、現状発表されてる夏に向けての新製品は、ファインモールドのダースベイダーズTIEファイターが欲しいだけであると判り、それだけ買おうかなと思っております。

 次々出てくる素性のワカラン新製品を無理に追いかけなくても、元々長い間に積み上げたストックが沢山あるわけだし、作りもせん物を闇雲に積むのはもう止めようじゃないかと、積まなくても作るアイテム選択肢は沢山あるんだし、これから何を積むのかというよりも積んだ物をキチンと昇天させてあげようと、或る意味健全な思考に立ち返りたいとか思っちゃったわけですね。

 「おいおい、でも積んでおかなければ、いざ欲しいときに絶版になってて手に入らなかったらどうすんだ?」ってのも無い訳じゃないのですが、そもそも積ん毒派ってそこに躍らされてるんですよね。「買えなかったのでは無い、買わなかったのだ」という考え方が出来ない。作る時間がドンドン無くなっていく中で、買う量だけは従前をキープしちゃってると、私もそうだったのですが意味不明な焦燥感に駆られてきます。コレがそもそもオカシイ訳だ。実際、積みスペースも無尽蔵なわけではなく、そろそろ本格的にヤヴァくなってきたってのもある。積み派のカリスマ ろーす氏の突然の完全引退ってのも少なからず影響あったりして。

 それから、今度の静岡でも物議を醸したタミヤと東京マルイの秋のホビショ離脱騒動。2年位前にもあったフジミの離脱騒動は現在も継続中だし、これ、一体何が起きてるんでしょうかね?まさかたぁ思うけど、業界内でモメてるんじゃぁないでしょうね。もしそうならアホとしか言いようがない訳ですが、、、

 先日大阪に出張した際に駅前の大手家電量販店の模型コーナーに立ち寄ったのですが、その際に一際目立つ陳列を為されていたのが、今やあのアーマーモデリングさえも表紙に持ってきてしまう

ガ☆ル☆パ☆ン
でしたよ。もう華やかこの上なし。アイマスの時も俄に軍用機キットコーナーが異種異様な雰囲気に包まれましたが、ぶっちゃけアレの比ではない様相。聞くところでは、古参のAFVモデラーが昨今のガルパンブームに対して「あんなのと我々を一緒にするな」的な事言うとると聞きますが、どう考えても世間一般では全く一緒くたの扱いですから(笑)。テナリブのキットを超絶技法使って超精密に仕上げたプロフィニッシャーのモデルカーも、世間一般から見ればトミカと同じ扱いです。一緒くたにされようがどうされようが、結局の所判る人が判れば良いんだし、アイマスだろうがガルパンだろうが痛車プラモだろうが、この見事なまでの右肩下がりの模型市場に於いて、メーカーに新製品を開発しうる力を与え、又ユーザーの裾野を広げてくれるなら、それはそれで結構なこと。ただ、これはアイマス機でもそうだったのだが、スケールモデルを全く手にしたことの無い層が手を出してくれるかも知れないとの予見はタラちゃんイクラちゃんレベルの脳みそでも簡単に予測できるわけで、そこいらのフォローをメーカーは商品化に際して真剣に考えるべきなんじゃなかろうかと思うんよね。
 例えば、パッケージにデカデカとガルパンキャラが描かれたキットが実は製作難易度が初心者層には高いのが多いのに反して、ガルパンタイアップではないけど戦車そのものは作り易いとタミヤのMMシリーズに白羽の矢が立ち、それまで考えられなかった特需を産み出したそうだが、業界が各社のエゴばかりではなくシナジー効果を狙ったビジネスを考えてくれたなら、作りやすいキットに貼りやすくて発色の良いデカール、そして専用のフィギュアなんか付けたコラボキットとかも出せそうに思うのだが、現状その発想はないようだ。無いどころか、先述の通り、何気にそれぞれの行動がバラバラで、ブームが起きると版権の独占に躍起になって、確保した側はなりふり構わず権利を最大限行使して目先の利益確保にばかり奔走する。曾てのWLシリーズで結果足並みを揃えきれなかったってな事がありましたが、事ここに至ってもまだ同じ事やっとんのかと。正直ユーザーレベルでは意味不明なことが多すぎて、業界がどう行った方向に向かいたいのかがサッパリ判らないのが現状。ハセガワもJMCを一時休止するとか宣言しちゃうし、市場拡大や活性化を模索すると言うよりは、縮小破滅の道を邁進中な気がするのは気のせいでしょうかね。


 さて、そんな周辺のことより自分の状況。目下、もう何年前からかダラダラと机の上に鎮座し続けているヒロの412T2。流石にもう今年の展示会に出さないと色々な意味で次に進めないだろうということで、目下時間の経過と共に失念しまくりの製作コンセプトを朧気ながら思い出しつつ作業中。やはり時間を空けるとツマンナイ手違いが出てくるわけで、ちょっと組んでは「あ、忘れてた」と後戻りの繰り返し。三歩進んで二歩下がるモデリングではありますが、久々とは言え始めて見るとやはり作ってて面白い。一度研いだけど艶が落ちてきた所もあるので、そういったところは随時研ぎ直ししたりしながら戯れております。

 既に塗装を入れてるとは言え、これだけ時間が経過してるにも拘わらず、相変わらず各パーツがピタッと合うのは凄いですね。旧来のレジン&メタルきっとじゃ先ずこうはならない。
 シートはキットに入っていた布シートを貼り込んだけどアッサリしすぎていたので少し色を入れて使用感を出してみました。ベルトはキット付属の物を使用。インスト通りに組んだけど、出来上がってみればインストの指示は、簡易的だったことが判明。肩パットの処理もちょっとイマイチな感じ。バックルのみ使用して鉛シートで作った方が良かったかな?

 このキットもカーボンデカールにエラく時間取られるわけですが、逃げ口上じゃなく冷静に資料本を見てると、近代的なF1車両に比べると、カーボンの目なんて相当アップにしないと見えないんですよね。これくらいの年代のF1は、ドライカーボン部分であれば1/24とか1/20なら表面荒らして塗装で表現した方が楽だし五月蝿くならないかも知れんですな。

 たかが半年かそこいらなのに、「え~と、アレは何処にしまったっけ?」とか「え?これ、何の塗料使ったんだっけ?」みたいなことが次々起こってまして、そんなときテメェのブログを回顧するとちゃんと記録が残っていて助かったってのが結構あります。費やした日々と更新は無駄ではなかった(笑)

 っつーわけで、こんな感じでボチボチと・・・

コメント (10)
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