がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/20 FERRARI F2003-GA製作記 その2

2004年11月17日 | 模型
 STUDIO27のF2003-GAに手を出し始めてから一週間位経過してるんですが、本職の方が非常に忙しく、模型製作なんていう暇なことに費やせる時間は無く、取れても一日辺り30分~1時間位なのでなかなか作業が進みません。このブログにしても、この時間(深夜0:30)にしてまだ職場のPCからコソコソ書いてますし。

 相変わらず仮組み作業を遂行中なのですが、どうにも部品精度がイマイチで、形状修正や面出しにやたらと時間と手間を取られますね、これ。噂では、F2003-GAやF2004はソコソコ作りやすいって聞いてたんですけど、その作り易さをBBR辺りの1/24メタルキットとかと比べると、全然そうは思えないんですけど。まぁ、私自身、自称かなりの不器用ですから、、残念!

 今日までに進んだ経過ですけど、相変わらずウィング類の仮組みに手こずっております。ウィングだけではなく、サスペンションやサイドウィング含めて、このキットは素のままだと接着強度の確保が非常に難しい状態にあります。組み上げていくと重量も増しますし、磨いたりする時にも或る程度の強度が欲しいので、今回はその辺りを考えた加工を施してみました。

 先ず、フロント及びリアのロワアームのボディへの固定ですが、タミヤの1/12F1キットなんかで使われる精密ネジを使用してネジ止め固定をすることで、仮組みのしやすさと取り付け強度の確保を両立してみました。図の様に、リアロワアームはレジン製のミッションブロックにネジ止め。フロントロワアームは二箇所ある固定ピン位置の内。前側をネジ止めにし後ろ側をピン刺し接着固定にしました。このフロントロワアームは当初は前後ともネジ止めしようとか思ってたんですけど、アライメント取る時に或る程度自由度が欲しいので片側のみネジ固定にしたのでした。

 この精密ネジに関しては、この手のガレージキットのようなものを組む時には、前々から利用していたんですけど、わざわざタミヤの部品サービスから購入しなくても、全く同じ物がホームセンターに売ってます。種類も長さ別に何種類かありまして、お値段は概ね一個7~8円です。使い方ですが、ネジ部の直径は1.4mmなんですけど0.2~0.3mmはネジピッチの幅なので、1.1~1.2mm径のピンバイスで穴を開けてやればねじ込めます。ただし、頭の部分は2mm~2.5mmありますので、これをめり込ませて目立たない様に処理する為に、1.1~1.2mm径の穴を開けた上から2.1~2.6mmのピンバイスで少し穿ってネジの頭が埋まる様に処理しておきます。

 リアウィングは、各ウィングの取り付け様のピンが片側に一本ずつだけしか付いていないので、取り付け角度が非常に決め辛い状態になってます。そこで、先ずリアウィング翼端板の垂直と整流板の水平を同時に確保しやすくする為に、基準となる一番下の整流板(テールランプ基部がある板)を、先述の精密ネジでボディに固定できるようにしておきます。

更に左右の翼端板の幅を安定させる為に真ん中の整流板を一番下の整流板と共に翼端板で挟み込み(これはまだ固定しない)、一番下の整流板と翼端板を極微量のゼリー状瞬間接着剤で点付けしておきます。この際、画像の様な治具を用いて、ウィングの垂直・水平をキッチリ確保してやります。治具といっても単なる真鍮のブロックなんですけどね。

5mm程度のアクリル板の上にボディ&シャシーを乗せて平面を出し、その上で使用しないと効果はありませんので念のため。これ、1/43のメタルキットのウィング固定様に持ってるアイテムなんですけど、画像の様に使用すれば1/20でも充分使えます。ウィング類の固定にはノギスを利用する方法が一般的な様ですが、パーツ重量があるので今回はこういった方法で組んでみました。で、基準となる土台の整流板と翼端板を点付け仮固定したら、パーツの裏から両者をハンダ付けで固定。ホワイトメタル同士のハンダ付けには、うっかりパーツを溶かしてしまうリスクを伴いますので、融点の低い低温ハンダを使用します。フラックスを併用すると溶けたハンダがパーツ接合部の隙間に流れ込んでくれるので尚よろし。
 フロントウィングに関しては、先ずメインウィングのカーブを整形してから、そのカーブに合わせてフラップのカーブを形成。キットの素のままでもメインウィングのみカーブが付けられていますが、実際の鈴鹿仕様ではかなり大きなカーブになっているので曲げ直します。その後、ノギスで翼端板を挟んでから拡げ、間にメインウィングとフラップを挟み、先ずフラップを固定。ノーズ部分との合い確認を済ませてから改めてメインウィングを固定します。この状態で先ずフラップ部のみ翼端板にハンダ付け。このフロントウィング部ですが翼端板が問題でしてね、鈴鹿仕様にて採用されたアーチ型の整流板が翼端板下部に付いています。これがかなりデカ過ぎる上に付き方が変なので、そのまま付けちゃうとウィングを上から見た時に翼端板がハの字になっちゃいます。アーチ部を薄く削り込むついでに上から見た時のラインが真っ直ぐになる様にアーチそのものも削ります。形が整って表面をワイヤーブラシとサンドペーパーを使って磨いたなら、フロントノーズと組み合わせてみます。

問題なければメインウィングも翼端板に裏からハンダ付け固定します。最後に翼端板に付くカナードをハンダ付けしてしまいます。後は、ノーズから延びてるウィングステーを固定する為の処置を施せばフロントウィングの組み立ては完了するのですが、これに関してはタイヤ込みの車高調整時でないと決められないので、フロントウィングに関してはひとまず此処で処理を止めます。

 前後ウィングですが、このようにハンダ付けしておくと、ホワイトメタル一発抜きパーツと同じ状態になりますので、組んだ状態でガシガシ表面処理したりキャッチボールしたりしても分解することがありませんのでお奨めの接着法です。

 あと、インダクションポッド部分が、このてのキットでは御約束でもある「埋まった状態」なので、リューターでガリガリ彫り込んで奥行きを持たせてみました。或る意味定番の加工ですな。

 また、ボディーサイドに固定されるサイドウィングですが、素のままだと強度の不安が付きまといそうだったので、固定様のピンを金属線で作り直し、またピンの数も後端に左右各一本追加しておきました。この部分ですが、F2004のキットだと一体整形になってるんですよねぇ。


 以上がこの一週間に進めた作業です。こんな感じのペースなので、未だに車体の全体像が見えてきていません。お楽しみのボディ塗装に辿り着けるのは何時の日なんでしょうかねぇ??

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする