がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

アオシマ DD51ディーゼル機関車 製作①

2015年09月21日 | 模型

さて、412T2が漸く目処が立ったというか、あとは仕上げ作業と展示会出品だけとなったことで、漸く、本当に漸く製作机の全てのセクターが使用可能になったので、

次の製作に取りかかることにした。

 

実は当初は、レベルのベイダーズTIEを作ろうと思ってたんですね。これ、やたらとデカいんすよ。で、当然ファインモールドやバンダイのように「仕事をする」メーカーじゃないって事もあり、

パパパッと組んでみた結果、ディテール関連の省略が思ったよりも多いことが判明。今やSWメカはMPC独占状態だった昔と異なり、バンダイとファインモールドという言わば立体資料が手元に有るわけで、

それらとこのレベル製を比べると、足りてるところと足りないところがよく判る。っつーことで、まだ一個しか買ってなかったバンダイのタイファイターを、ベイダーズTIEとチームが組めるように

アマゾンでもう一個ポチッと逝きまして、レベル製は取り敢えず一旦積ん毒こーなーへ退却。

 

 で、次に出してきたのは先月リリースのアオシマDD51。オッサンは鉄道方面にはとんと疎いので、買ったはいいけど資料が無いなぁと思ったんだが、

ふとネットを彷徨ってみると、意外なほど詳細な画像が沢山手に入る事を知ったのであった。また、どうやらJRの各車両には個別ナンバーがキッチリ振られているらしく、

本キットではプレート関係を選択することで4種の個体のどれかを再現出来るようになってるのだが、パッケージ画像のDD51 1148よりもDD51 1137の方が画像を多く入手出来たので、

それじゃぁ基本1137番車で、よく判んないディテールは同じ重連用DD51の他の番車の資料から孫引き推量でやっつけりゃいいんじゃないかということで、このキットを始める事にした。

 

 始めた理由はもう一つありまして、パーツを検証したところ、このキットは物凄いパーツの量が多いのよ。その上、ステップやフック関係の極細パーツなんかも多く、

長期に積ん毒しちゃうとプラの劣化でポッキポキななっちゃうことが予見されるため、折角1諭吉以上払って買ったんだから、今のうちに作ってしまおうと考えたのであった。

 

 尚、ランナーの数が多いので、いつぞやのバンダイのMGサザビー製作時と同じく、ランナーをアルファベット順に並べてパーツの取り出しをし易くしつつ作業開始。

インストでは電飾用の電池ボックスやスイッチ部分を兼ねた展示台からの製作開始となっているのだが、土台やレールからの製作ってどう考えてもテンション上がらないので、

インスト順は無視して車両本体の製作から始める事にした。

 尚、LEDでの電飾は、「別売りLEDを使って電飾が可能です」っていう但し書きが発売前から知らされていたので、てっきりアオシマから別売りパーツがリリースされるんだと思ってたのだが、

実際はそうじゃ無くて、電飾用LEDは別途各自で調達してねって話だったことが判明。インストに抵抗の計算式や回路図が書いてて、後はお好きにの放置プレイ(笑。

ただし、電池ボックスやスイッチ、それに配線用のガイドやLED仕込みパーツはちゃんとキットに用意されているから、別途必要なのは3mm砲弾型LEDと抵抗もしくはCRD。

偶々先月大阪に行った時に、3mmLEDが要るという事だけの記憶頼りに幾つかLEDとかCRDを買っていたのだが、アオシマが推奨する「電球色(ウォームホワイト)」のLEDは買っていなかった。

要するに記憶に刻まれてなかったって訳ですね。台風の影響で偶々日本橋をウロウロしてる時に突然思い付いた買い物でしたからねぇ。っつーことで、改めて秋月電子に通販依頼して取り寄せちゃん。

田舎者の「ついでに病」で、各種LEDと15mAの定電流ダイオード、それから電池式だと色々面倒くさいのでDC12V/1Aのアダプタから取ることにして、AC/DCアダプタ用のジャックも購入。

LEDって全然ワケワカメだったんだが、いつかのモデグラの電飾特集と、ランサーやアルトでの電飾作業なんかで得た知識で何となく判ってきたので調子こいて今後も電飾する機会あるかな?的な買い物(笑

他にも5mm砲弾型や超高輝度とか何となく思い付くまま諸々購入。脳内にあるのは、宇宙戦争のトライポッドを電飾させようという儚い夢(笑

 

 っつーことで製作開始。インストではエンジンからの製作となっております。この機関車は前進でも後進でも同じ様に扱える前後対称形状になっているため、殆どの部位を2個ずつ作らねばならない。

 

でですね、予算の関係とかも有ったのかも知れないが、パーツ表面の彫刻はソコソコ良い感じなのに、貼り合わせたり填め込んだりという場合の勘合の具合が非常に悪いのだ。

パーツの細分化が細かい上に合いが悪いってのは中々に難儀な話でして、車モデラー向けに例えて言うならフジミのエンスージアストシリーズのパーツ整形状態を思っていただければ近いかと。

エンジン関係のパーツの合いは、私基準で評価する場合、タミヤを100点でヒロを80点、フジミのエンスーを50点でスタジオ27を20点とすれば60点ってところ。

作っててフジミのエンスーの「志は高いがパーツの組み立て精度はウンコ」よりは多少マシって感じ。ただ、表面の彫刻は結構イイ感じになっててパーツの置換を要求されるレベルってわけじゃ無い。

 それにしてもパーツが凄く細かく多い。ランナー25枚超えの部品点数は約1000とのこと。エンジンはスケールなりに省略も結構あるにも関わらず、それでも総パーツ約80(二基組むので一基辺り約40)とかなので、

良くも悪くも価格(定価1.5諭吉)なりの内容になってると言うより、パーツの射出具合の曖昧さは、この内容で価格を1.5諭吉に抑えるためにケチるところはやむを得ずケチったってとこなんじゃなかろうか。

なので、パーティングライン消し・ゲート後処理・バリ&歪み退治の”三大プラモ不毛な作業”は悲しいほどに全てのパーツの整形に於いてキッチリ要求されます。

で、凄く役立つのがこの工具。何処ぞのメーカーかは失念しちゃったんだが、円筒形部品のパーティングラインを落とす特殊キサゲで、パーツの形状を崩さずパーティングラインだけ落とせる。

円筒形状の部品が非常に多いこのキットでは特に重宝すること間違いなしです。

っつーことで、いきなりエンジン完成。このキット、前後同形状の機関車って事で、エンジンのみならず変速機だの台車だの、同じ部品を二つ以上組むのが殆どなのですな。

スケールは1/45ってことで、概ね1/43のモデルカーと同じ位のスケールなんですが、流石に機関車だけあってエンジンがデカい。61リッターディーゼルエンジン。

なんとV12です。いや~、機関車のエンジンと言えど、やはりV型バンクの12気筒は絵になるな~。

 基本キット素組みです。パーツ数が一基40位有る上に接着一が曖昧だったりインストの指示が曖昧すぎてパズルチックになってる部分もありますが、

実写画像と比べると再現度は高い。省略されてるのは燃料デリバリー配管くらいのものじゃなかろうか。塗装に関しては、ガイアから出て来た専用内装色ってのもあるんだけど、

こちらは自家調色にて。クレオスの明灰緑色をベースに300番台のグリーンとブルー、それにクールホワイトを使って作ってみた。インストには塗装指示があって、

ニュートラルグレーかもしくは明灰緑色+FS34227(グリーン)で塗りつぶせの指示だったが、実機の画像だと指示通りの塗りつぶし状態のもあれば、

タービンやヘッドカバー部分は無塗装になってるモノもあったりして一様では無いらしい。全部塗りつぶしは味気ないので、多少地色が出てる部分を残して塗り分けてみた。

そもそも鉄道には全く詳しくない(ほぼ無知(笑)ので、こういうところは主観重視です。

 尚タービンアウトレットと排気側タービンにはそれぞれ断熱材が巻かれているらしいので(インストにも指南あり!)、最近はスッカリ世間で嫌われているタバコの銀紙を細切りして巻いてみました。

あと、インテークマニホールドとエアクリーナーボックスの接合部には盛大な継ぎ目が出来てしまいますが、ここは他の部分を全て塗装して組み上げてから黒瞬着をすりこんで隙間を消し、

その後塗装にてスポット修復する形で処理し取ります。調色でクールホワイト使うと隠蔽力が上がるから、こういう時便利だな~と自画自賛。
※この部分、組み立て説明書のミスがあり、13ページの工程17でM22とM61という部番指示が逆になってます。その指示通りの部番で付けると、
私のように一回引きはがしてやり直してパーツがボロっちくなて誤魔化し作業が追加されてしまいます。

 

 次回は変速機と台車の製作になりますが、未だに決めきれないのが本体の塗装。赤白のノスタルジックな国鉄カラーにするか、それとも先月引退した青金の北斗星カラーにするか。

このキット、一応不要パーツって指示になってる部品も入ってますが、詳しい人が手を掛ければ結構簡単に赤白個体の再現も出来るんじゃないですかね。

いずれにせよ、このキットを買った最大の理由はディーゼル機関車のすす汚れと錆の表現を模型的手法で再現したいっていう、

ちょっと何言ってんのか意味判んないかもしれない動機なんで、赤白の方が汚しがいありそうなんですけどね。どうしましょうかね。

 

 

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1/20 Ferrari 412T2 その17.5と「ゴーン・ガール」感想

2015年09月15日 | 模型

さて、何だかんだで展示会が来月に迫ってきたので、流石に今年も展示会に完成品を出せないとなると拙いので、412T2の最終工程に入っております。

まだタッチアップやクリーニングは未施工ですが、エンジン周りの配線等はキリが無いのでここいら打ち止め。インダクションボックスとマフラー遮熱板は、

最終的に省略することに決定。遮熱板のエッチングを1枚無くしたとか、インダクションボックスのカーボンケブラーデカール貼りが面倒くさすぎるとかもあるんですが、

この車はフェラーリのF1車の中でも、エンジン周りのゴチャゴチャ感が楽しめる最後の頃の車両なので、そのゴチャゴチャ感を邪魔する物は排除しようかと。

この後はF2000系以降の空力至上主義時代に突入して、エンジンルームの作り込みで楽しめない構造へと模型的には残念な方向に進化していきますのよ。

私の場合は、こういうエンジンまで作り込むようなキットの場合、綺麗なエクステリアとゴチャゴチャしてて小汚いその裏側というのが、

「綺麗なねーちゃんも腹の中はクソまみれ」的なコントラストと同じで魅力的に思うのですよ、あ、変態じゃないですよ。ここは大きく別れるところかな?

すっかり忘れるところだったのがリアウィング上段フラップのセンターに付く接続固定版。これ、極薄で極小のパーツなのにゲートレスエッチングだったもんだから

無駄に塗装の持ち手に困った。結果、左右片面ずつ塗装する事にした。そうしないと塗装時のエア圧で飛ばれた日には捜索難航必至ですんでね。

リアウィングのドライカーボン表現はこの頃のF1製作の悩みどころですな。今ならセミグロスブラックに何かの粉系混ぜて塗装した方を選択するなぁ。

 

ヘッドレストも漸く装着。キットでは皮革シールを貼る様な示唆もあるんだけど、シートのモケモケでさえも個人的にはキットの指示に従って失敗だった(大袈裟になった)と思ったので、

クレオスの黒サフを遠吹きして質感を出してみた。今思えば、シートベルトの肩パットももう少しどうにかしておきゃ良かったと思う。コックピット内モノコック内壁はハセガワのカーボンフィルムを貼ってみた。

ステアリングも漸く装着。セミオートマのパドルはキットのエッチングをそのまま使用。三脚使わないとここらはちゃんと撮るのが難しいっすな。完成したらちゃんと撮ってみよう。

ステアリングは、やる気がある頃なら真鍮線と真鍮版使って作り直すところだが、そんなモチベーションは宇宙の彼方に逝ったのでキットのパーツを小加工して使用。グリップ細いよ。

ステアリングやコンソールのスイッチは、キットのモールドを全て削って、各種素材にて置換し、シタデルの塗料で彩色。これ、もう買って何年も経つけど、全然溶剤が飛ばないからイイね。

正直もう全部死んでると思った。他にも、やはりホームセンターなんかで売ってる薬剤用のビンに入れて保管しておいた塗料は全て元気でした。今更ですが、塗料の保管には薬瓶はオススメ。

フロントはテレメタリーor無線用のアンテナ台座を装着して作業完了。エンジン&トランスミッション周辺の補器類や前後サスペンションのダンパー等々、

このキットのパーツは総じて組み立て精度は高いのに、悉く原型切削時の切削痕が強く残っていて、結果殆どの小物パーツを自作するハメになった。

ミラーもステーを金属線に打ち替えて塗装し、反射鏡部分はキットのエッチング。このミラー筐体と鏡部分のサイズもプラモ以上にピッタリで驚く。

ステーは正直一回りゴツい感じになってしまったのだが、これでもキットのパーツよりは一回り細いんすよね。もう一回り細い方が良かったなぁと思いつつコノママスルー。

 

後は、カウルの最終磨きと仕上げ、右サイドの給油口パネルの仕上げとフロントの無線アンテナ付ければ完成なのだが、クリーニング&タッチアップ大会ってのがありましてね、

そういう作業する時に折れたの曲がったの外れたのとか起きそうだから、ここらの装着は本当に最後の最後にすることにした。

で、目下フロントサスペンションカバーとリアのエンジンカウルの展示方法を思案中。

 

「ゴーン・ガール」

 デヴィット・フィンチャー監督作のミステリー。発表した長編三作がどれも各種の出版社賞を獲得したといいうギリアン・フリンによる小説の映画化。単行本としての出版前に

映画プロデューサーでもあるリース・ウィザースプーンらの注目を集め、製作サイドの思惑も叶って、原作者が脚本を担う形で映画化されるに至った。

↑の画像は映画公開前に発表された作品イメージの一つなのだが、この画像は凄く意味深。ベン・アフレック演じる夫が、

霊安室の死体安置台に横たわるロザムンドパイクが演じる妻の死体と思しき体を抱き寄せて横たわっている。こんなシーンは実は劇中には無いのだが

鑑賞後にはこの画像の意味が凄くよく判った気がした。

ジャーナリストのニック・ダン(ベン・アフレック)は、とある出版社のパーティーでエイミー(ロザムンド・パイク)という美しい女性と出会う。

非常に知的なエイミーにスッカリ惹き込まれたニックだったが、エイミーもニックに惹かれあっと言う間に2人は恋に落ちる。そして結婚。

それから暫くは何事も無く幸せだった2人に、或る日転機が訪れる。ニックの母親が末期の癌を患い余命幾ばくもないと知ったニックは、

エイミーとのニューヨークでの生活に見切りを付け、故郷であるミズーリにエイミーを連れ立って帰省をする事にした。それから1年半の時が過ぎ、、、

 

ある朝、何時ものように自宅を出て、双子の妹が経営するバーで昼間から飲み始めた時、店に一本の電話が掛かってくる。「お宅の猫が家から出て外をウロウロしてますよ」。

ご近所の通報を聞いて直ぐさま帰宅したニックを待っていたもの。それは、開けっ放しのドア、荒らされた居間、そして煙の如く消えてしまった妻エイミー。

異変を感じ取ったニックは直ぐさま警察に通報。現れたのはボニーという刑事(キム・ディケンズ)だった。彼女は、自宅内の様子からただ事では無い事を察知し、

直ぐさま事件として捜査を開始する。そして、捜査を進めていく過程で、次から次へと、ニックがエイミーを殺して死体を隠したと思わせるに足り得る状況証拠が次々と出てくるのだが、、、

あらゆる状況証拠がニックによる妻殺しを指し示し、マスコミの悪意ある報道の影響もあって日毎に四面楚歌となってゆくニック。

父は認知症を患い事件を気に掛けることも無く、エイミーを溺愛する義父母にも見放され、今や味方は双子の妹であるマーゴだけとなってしまった。

ハーバート出の才女にして気心優しく夫を愛して止まない素晴らしい妻エイミー。彼女は何処へ行ってしまったのか。

 ・・・・ってな感じで紹介するのが精一杯(笑。いやもうね、ミステリー映画の感想って何書いてもネタバレに繋がってしまうから書けないんだけど、

本作はメチャクチャ面白かったとだけは言っておこう。脚本が原作者担当ってのもあるんだろうけど、やはりフィンチャーの手腕は今更ながらに素晴らしい。

単にキャラクターをフィルムに収めるんじゃなく、キャラクター含めた空間描写が「秀逸」の一言なんだよなぁ。2時間25分という長編だけど、そんあに長いとは思わなかった。

 また、エイミー役のロザムンド・パイクが素晴らしい!この人、ダイ・アナザー・デイでハル・ベリーにヌッコロされちゃう二重スパイとか、

「タイタンの逆襲」で女傑アンドロメダ女王だったりした時には全然思わなかったのだが、本作ののエイミー役はとても35歳には見えない可愛さ。

勿論美しいんですがそれ以上に何とも可愛いわけですよ。それでいてスタイルも良いしエロくなると可愛い→妖艶にガラッと豹変するし、

↑の画像は映画の冒頭に出てくる顔のドアップですが、この何とも言えない愛おしさを冒頭に見せることで、まんまと監督の術中にハメられること間違いなし。

映画『ゴーン・ガール』予告編

 

 

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機械モノは動かさないと腐るの巻

2015年09月09日 | ホームシアター&エンタメ

「マッハ!無限大」ってのを観てしまいました。

トニー・ジャーの出世作と言えば「マッハ!!!!!!!!」(!は8つよ♪)なわけですが、

マッハ!!!!!!!! 予告編

この時の日本の配給会社が謳った宣伝文句が「CGを使いません」「ワイヤーを使いません」「スタントを使いません」「早回し編集をしません」「最強の格闘技ムエタイを使います」

ってものだったんだけど、今度のはムエタイを使うとこだけ同じで後は全部やらかしてるという曰く付き(笑。で、そもそも「マッハ!!!!!!!!」ってのは時空を超えた三部作シリーズで

実は既に完結してるんですよね。

マッハ弐!!!!!!!!

マッハ参!!!!!!!! 日本語版予告編

ちなみに、弐と参は最初のがエラい売れたから勢いで作っちゃった武侠物で、原題もシリーズ通名を用いながらストーリーの関連性は弐と参が繋がってるだけというテキトーシリーズ。

で、トニー・ジャーの主演作としては、これとは別に「トム・ヤム・クン」と、日本人が主演の「スキヤキ」レベルのテキトータイトルのアクション映画があるんですね。

映画『トム・ヤム・クン!』予告

これがまたすげーテキトーな物語で時系列とか話の辻褄はどうでも良くて、とにかく肉弾アクションが凄まじいのが売りな訳です。

一応、大事にしてた弟とも言うべき象がさらわれたので、単身オーストラリアまで出掛けまして己が拳で象を取り戻すという動物愛護物語なんですが、

「象ってそんな簡単に運べるか?」とか「そもそも悪人が必要なのは象の牙とかで、生きたままわざわざ運ばんでもイイんじゃね?」とかはどうでもよく、

とにかく象を取り戻すために鬼神の如きムエタイ術で悪漢どもに鉄槌を食らわす映画になっとりましたんですな。ちなみに「マッハ」は仏像が拉致されます。ニンベンが付いてる方の「像」ね。

 で、今度の「マッハ!無限大」ですが、実はタイトルは「マッハ」でも、その実は「トム・ヤム・クン」の続編なんですな。テキトーdeathなぁ。

「トム・ヤム・クン2」公式予告編 日本語字幕付

元は「トム・ヤム・クン2」として公開されるはずが、何故か蓋を開けてみると「マッハ」が冠せられていてヤヤコシイにも程がある。っつー事で、今回さらわれるのはニンベンの無い方の「象」です。

主演は勿論トニー・ジャー。更に本作では

阿部寛まで出て来たトンデモ格闘少女アクション「チョコレートファイター」のジャージャー嬢も共演ってことで、アジアンバカ映画好きのオッサンはもうパブロフが観察した犬の300倍の涎をダダ漏れさせてました。

映画『チョコレート・ファイター』予告編

 共演は他にも自性北斗の拳マニアのラッパーRZAとか元MMA総合格闘技選手のマレセ・クランプまで出て来てキャスティング的には凄いモノが観れそうだったんですが、

が、

が!!!!!!!

なんかトニー・ジャー主演作としては大幅にスケールダウンな印象。今回は、どうも本国では3Dで公開されたらしく、それを意識した演出が随所にあるんだけど、これがもうウザすぎてダダ滑り。

おまけにCGは90年代初頭のPCエンジンのゲームのOPムービーレベルのショボいCGだし、その上物語の展開なんて繋がり無視して話がすっ飛びまくってるもんだから、

バカ映画からB級アジアン映画に格下げになってた感じでしたな。殊更、ジャージャーの使い方が勿体なさ過ぎて残念。まぁ、彼女も本作撮影時には既に三十路目前でしかも結婚直前、

スタジオ側とも色々トラブってたらしく、そうしたところも影響したのかもしれんですね。

そうそう、タイの有名な女優さんも出演してるんですが、彼女の衣装↑な感じの衣装になってて笑っちゃいました(笑。エロいと言うよりアホにしか見えん(笑

 

 

 さて、412T2にくっつける小物(ミラー・ヘッドレスト・ステアリング・テールライト等々)の下処理が済んだのでプライマー吹こうと思ったんですが、

1年半位前にガンプラのサザビーを塗って以来のエアブラシを使おうとしたら、掃除したはずだけど不完全だったのかニードルが固着しとりました。

長らく使ってなかったのでトリガーも渋くなってたり、そもそも本体が埃まみれで汚れておりましたので改めて大掃除。ついでに、製作机周りも大掃除。

↑、これでも一応片付いたんですが(^^;)。9月号のモデグラ風に解説すると、

①は塗装エリアですね。エアブラシハンガーとエアテックスのツインファン塗装用ダクト+簡易設置型換気扇。このツインファンって生産終了しちゃったらしいですね。

②はイレクターを机の上に転倒防止措置を施した上で乗っけてます。イレクターの横にはオプションのハンガーを横面に設置してツール&マテリアルを置いてます。ニッパーの類を引っ掛けるのに便利。

③はメタルラック用のハンガーを窓の上辺に引っ掛けて吊し、そこに各種棚ハンガーを引っ掛けて色々置いております。使う物を次々机の上に出すとあっと言う間にカオスとなるので、この棚に色々置くようにしとるわけ。

④は乾燥ブースとマテリアルボックス。マスキングテープだの各種ゲージ類だの、あとはコードやチューブや布地等の特殊な素材もここの棚の中に色々入れております。

⑤は塗料保管用ストッカー。此処のストッカーは、市販の薬瓶を使用して、調色した色やロット買いしたクレオスの塗料を一本にまとめたりしたのをストックしています。

⑥はイレクター型メタルラック。ここには、積ん独ストッカーからあぶれてしまった宿無しキットを取り敢えず住まわせているほかに、クレオスやフィにシャーズの1本単位で購入した塗料とか、缶ペなんかもストックしております。

⑦は良い子の1/43専用ボックス。扉付の棚ですが、この中は主に1/43のキットを収納しております。それから、所有してる全てのキットのデカールもジップ袋に入れた上でクリアファイルに綴じ、
基本的にはこの棚の中にストックしています。そうそう、各種ゴムタイヤもこの中だな。

⑧は研磨ペーパーや金属線・金属板、プラバン・プラ棒等々の加工用素材をストックしているキャスター付き7段ストッカー。天板の上に色々置けるので、作業用の補助台としても重宝してたりします。

製作環境としてはイッチョマエにアレコレ揃ってるのに、もう1年半も完成品が無い上に製作も殆ど停滞とか、我ながら勿体ないな~と最近思えるようになってきました。一時は此処に座することさえ億劫になってましたよ。

 

で、今回メンテしたエアブラシ。今回、完全に死んでたWAVEの0.3/0.5のハイブリット式を処分しやした。ニードルとノズルを交換するだけで両方の径で使いこなせる製品で、

結果センター精度が全くダメな事を除いては、かなり乱暴な使い方も出来るので、サフだろうがポリカ用塗料だろうが散々使いまくってたんですが、パッキンの類が総じてゴム製だったので、

とうとう塗料をダラしなくダダ漏れさせるようになったばかりか、エアまで漏れてガッタガタになったので、OHを諦めてポイしやした。その代わりに導入したのが⑤のトリガー。

①がメイン機種でタミヤのダブルアクション0.3mm。タミヤのって何処のOEMかは知らんがタッチも良くって吹き味も柔らかくガツガツしてないから使いやすい。

②はクリアー専用で使用してるクレオスの0.5mmLWA。クリアーは他色と混ざると困るので専用にしている。0.5mm径でチョイと厚高めで吹くなら濃いのもいける。

③は車模型では殆ど使う機会が無いクレオスのFWAプラチナの0.2mm。ノズルキャップが☆型なので、細武器でも吹き返し飛沫を最小限に抑えつつ極細吹きが出来るとこがミソ。

④はメタリック・パール系、及び先述のWAVEのブラシの引退の影響でサフ吹きまでやらされる事になるクレオス0.5mmLWA。カップ直付けなので掃除も楽。

⑤が新投入のクレオス0.5mmLDWのトリガー。新投入つっても、ブログの履歴調べたら昨年の正月明けに買ってた模様。で、まだ使ったこと無い(笑。

まだ使ったこと無かったんで気付いていなかったのだが、このブラシのノズルって、センターだけじゃ無く爪状の両サイド部分にもエア穴が開いてるんですね。ここからエアが出ることで、
実車のペイント用エアガンみたいに塗料を縦や横に吹き出しながらムラ無く面何時に大面積を塗れるという優れものである事を今頃知りました。模型倶楽部の例会で、「あのクレオスのブラシ、
爪部分からもエアが出る構造だったら、まんまプロ用のエアガンと同じ事出来ますよね」と本職自動車整備士のお仲間に言われましてね、「へ~、プロ用ってそうなってんだ」とか言いながら、
アマゾンの商品画像を拡大してみて穴が開いてるっぽいことを発見!で、家で確認してみたらホントに開いてた(笑。まだ使ったこと無いというか、タミヤの312Bで使おうと意気揚々だったのに、
その後またもや失踪したので未だ検証出来ておりませんでした。つか、検証する日が来るんだろうか。

と、まぁこんな感じで、全部ちゃんと動くようになり、コンプレッサーの水抜き&オイル充填も済ませて動作確認。これにて、やっとこプライマーを吹くことが出来ましたなり。

この手の機械系ツールは、ちゃんと使ってやんないとダメですな。

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「アメリカン・スナイパー」

2015年09月07日 | ホームシアター&エンタメ

 さて、先日の記事に続いての投稿。先月の24~25日に掛けて仕事で姫路に行ったのだが、そのタイミングが悪かった。そう、台風15号の来襲である。

 

 熊本上陸前の中心気圧が940hpと平成3年に北部九州にも甚大な被害をもたらした台風19号と同じ。なので、流石に色々と警戒はしていたのだが、

こんかいのたいふうは列島横断では無く九州縦断のコースだったことで、関西圏の仕事先は延期とか休止とかのアタマは全く無かったらしい(>_<)

 

 そんなわけで、台風が近付いている24日に渋々と姫路に移動。つってものぞみは姫路に止まってくれないので、岡山まで「のぞみ」で行ってそこから「ひかり」や「こだま」に乗り換えて姫路まで行く。

 で、とっとと仕事を済ませてその夜は一杯飲んでから姫路駅前のホテルで宿泊となったのだが、どうやら明け方前に九州上陸間違いなしになってた台風15号。

「俺ちゃんは帰れるのか?」

と、心配しつつ眠りに就いたのだが、起きてみると案の定未明に熊本に上陸して新幹線は全て広島で営業運転の様子。26日には地元で仕事が待っていたので、どうしても25日の内に帰りたかったのだが、

・今日の新幹線が全て広島止まりとなれば、広島で急遽宿泊探そうとしても難民かする可能性が高い。

・関西圏は或る意味地元感があるので、コッチの方がいざという時の泊まる場所を確保しやすい

・小倉に真夜中過ぎとかに着かれても、ランサーを駐めてる駐車場が深夜0時に施錠されるので逆に困る。

っつーことで、取り敢えず正午頃に来たカミさんからのLINEでの「峠は越した」の情報を頼りに、JRの運行状況をスマホで確認しながら、大阪まで一度出て、

市内を当てもなく散策しながら運行再開を待ってみることに。新快速で大阪に出て、三地下でインディアンカレーを食ってから地下鉄で難波に移動、

難波から日本橋まで散歩して、日本橋ではヴォークスだのジョーシンだの電子パーツショップだのを彷徨いて予定外の散財を果たしておいた。

 

ヴォークスに展示されていたベアッガイのキットをふんだんに使用したシルバニアファミリー風のアットホームなジオラマがあまりに気に入ったので撮ってみたら、

ガラスに「撮影禁止」の貼り紙を見つけガッカリして他のは撮影を断念。思うんだけど、あの「撮影禁止」ってなんでなんですかね?博物館じゃあるまいし。たかがプラモ屋ですよ。

して、今回の散財はDD51の為にガイアの青20号といつの間にか出てたらしいプレミアムメッキシルバー。それから極小チェーンを購入。

更に急に思い付いて裏通りの電子パーツショップでLEDを複数種と定電流ダイオード(CRD)を入手してきました。メッキシルバー以外はDD51用ですね(笑

 結局はその後新幹線は博多まで営業運転を再開し無事私も帰宅することが出来たわけですが、思いがけず久々に日本橋界隈をうろつけて結果楽しゅうございました。

 そうそう、あと、カミさんにバンダイのSWプラモからR2-D2コンボのキットをお土産として買って帰りましたわ。ウチのカミさんは、R2フリークなんですねぇ。

SWと言えば、新作公開に先駆けて、バンダイから新エピソード版のX-WINGとファルコン号がアナウンスされ始めましたね。今月終わりにはホビーショーがありますから

ソレと前後して今後も新展開がありそうです。ファルコンは1/144でのアナウンスですが、映画公開が年末で市場も年末商戦って事を考えると、ここらで大物が出てくると予想。

 

「アメリカン・スナイパー」

 実在の元シールズ隊員で凄腕スナイパーだったクリス・カイルの自伝を、私が最も尊敬する監督クリント・イーストウッド大先生が映画化した実話作品。

公開後、アメリカ世論を二分するほどに話題となった作品であるが、本作は決して「米軍万歳」でもなければ「戦争賛辞」な作品でも無く、かと言って露骨な反戦映画でもない。

まぁ、だからこそ世論が二分されたわけですが、そこらは大先生の真骨頂ってところ。

 実在のクリス・カイルとは、アメリカ軍が民間人を迂闊に巻き込めないという事情を逆手に取って、民間人に紛れて武装勢力がゲリラ攻撃を頻繁に仕掛けることで、

結果数多くのアメリカ兵が犠牲になったイラク戦争に於いて、1度行ったらもう勘弁な派兵を自らすすんで4度も行った男であり、その4度の派兵で200人以上のターゲットを仕留めたと言われる

現代アメリカ軍の伝説的スナイパー。相手が敵であると判断すれば、それがたとえ女性や子どもであっても仕留めてきたことで、アメリカ国内でも左翼系からは「人殺し」とさえ呼ばれた。

しかしながら、このストイックな仕事ぶりのお陰で、何人ものアメリカ兵が敵弾の犠牲になるところを救われたのも事実であり、9.11テロ直後の世論の過激化も相まって彼を概ね英雄と讃える声が多い。

 しかし、その実体は、、、、

 主演はブラットリー・クーパー。上の夫婦2人の写真は実際のクリス・カイル夫妻の写真なのだが、ブラットリーはクリスになりきる為に

体重を25kg増量するだけでは無く短期間で肉体をクリス化させるために過酷なウェイトトレーニングを敢行、結果

見事にクリス化に成功した。まぁ、実話なのでネタバレもクソも無いのだが、クリス・カイルは退役後にPTSDに悩まされ家庭生活さえ崩壊の危機に陥る。

しかし、気丈な妻の支えや周囲の励ましのお陰で立ち直り、傷痍軍人のための支援活動に熱心に取り組むようになるのだが、

この活動の最中に、精神を病んだ元兵士の異常行動による突発的発砲を受けて死去してしまう。そして、彼の死を弔うために大々的な葬送が行われるのだが、

本編のラストではこの時の映像がそのまま使われているのだけど、その時大写しになるクリスの遺影を観て驚いたね。もうね、劇中ブラットリーが演じていたままの顔が

遺影の中に瓜二つで写ってんだもの。最初は遺影の部分だけフェイクなのかと思ったが、徹底した役作りでクリスと瓜二つの領域に達していたわけだ。

カミさん役は英国人モデルのシエナ・ミラー。彼女もブラットリーに負けず劣らずの演技力で、実際にクリスの妻であるタヤ・カイルと一定期間共に過ごすことで役作りのヒントを得、

クリスと出会ったばかりの若かりし姿から、二児の母となり戦地から帰還した夫を迎える気丈な女房になっていくまでの姿の変遷は、その決して多くない女優キャリアが嘘のような説得力。

 さて、物語はカイルの自伝「AmericanSniper」のストーリーテリングに沿って展開されるのだが、イーストウッドと脚本担当のジェイソン・ホールは、

クリス本人やタヤの了解の元、映画向きなストーリーになるようにフィクションを加えている。実は本作の映画化が始まった当初はクリスは存命しており、

製作サイドはクリス本人と何度も映画化に際しての打ち合わせを繰り返していた。その中で、自伝では書かれなかった事実も幾つか本人から明かされており、

たとえば映画の冒頭で、初の派兵の際の最初のスナイピングターゲットが対戦車手榴弾を投げ入れようとしていた女性であったと原作では著されていたが

実際は親子と思しき二人連れで、先ず子どもが女から手榴弾を受けとり米兵達の行軍に投げ入れようとしたのを撃ったのが最初。撃たれた子どもから手榴弾を手に取り

今度は女が投げ入れようとしたので更に女も撃つことになったのが最初だったようだ。自伝では、そうしないと仲間が死ぬからと冷静に語っては居るのだが、

実際には冷静に標的を撃った後の、何とも言えない胸くそ悪さに苛立つクリスの姿まで、映画化に際してはこうした心理面までキチンと描かれている。

 更には、クリスの死後も妻であったタヤや、派兵時にクリスト行動を共にしたドーバーことケヴィン・ラーチらの証言を元にしつつも、本作では映画向けの脚色も加えられている。

その中心となるのが、イラク戦争を機にテロリストとしての頭角を現し、いわゆる現在のISILの元となるテロ組織を率いたザルカウィを追うクリス達と、

ザルカウィの右腕で一般市民の間では「殺戮者(ブッチャー)」と呼ばれ怖れられた男と、

ザルカウィの守護者の如く巧みな狙撃技術でクリス達を翻弄するムスタファとの攻防である。

実は、クリスが何故過酷なイラク派兵を、妻と幼い子供達を残してまで4度も敢行したのかという疑問が解せず、その自伝を読んでも尚燻っていた製作サイドが、

自伝に出て来た相手側に居た凄腕スナイパーの話と、それとは別に綴られていた800m以上の距離のターゲットを一発で仕留めた話からヒントを得て、

本作ではこの「ムスタファ」と呼ばれる(劇中ではヨルダン出身の元射撃競技オリンピックメダリストの男という設定)男を仕留めないと、この先仲間が何人も犠牲になると考え、

クリス自身が「自分でないと彼を仕留めることが出来る者は居ない」という自負と、何度も作戦中に煮え湯を飲まされたムスタファに対する報復の念が、

彼を4度にわたる派兵へと駆り立てたというストーリー仕立てになっている。殺戮者やムスタファとの攻防は、非常に緊迫した描写の連続で手に汗握るものであり、

巧みな映像演出やサラウンドをフルに活用した音響演出も相まって本作の魅力の中心ではあるのだが、イーストウッド大先生が観客に訴えたかったのは、

実はクリスの英雄としての勇姿ではなかった。4度の派兵の中で次第に精神に異常を来していくクリス、そしてこの戦争に疑問を持つ仲間や、

この戦争で四肢を失い派兵前の暮らしに戻れなくなった数多くの傷痍退役兵の姿、更には時にはアメリカ兵に、時には味方であるはずの同郷の士に命を理不尽に絶たれていくイラク人々、

そうした幾つもの悲劇的現実を通して、戦争が人々から奪い去ってしまうものの本質を描き出している。

 American Sniper - Official Trailer 2 [HD]

 映像特典もじっくり見てみたのだが、本作は製作開始当初はハッピーエンドで終わる事になっていた。ところが、先述の如くクリス・カイルの死去によって本作の結末も大きく変わることとなる。

そして、その不慮の死の結果であるのだが、より先述の「戦争によって失われるモノ」というテーマが奇しくも明確になったと思う。そして、このエンドクレジットである。

いやぁ、こういうエンディング&エンドクレジットになってるとは思わんかった。オッサン、図らずも考えさせられちゃっただよ。イーストウッド大先生も「老いて衰える」って事を知らんな。

 

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「M:i RN」

2015年09月05日 | ホームシアター&エンタメ

アップロード忘れてたので飛ばそうかとも思ったけど、折角なのでヤッパリUPしてしまうネタ。

 

昨年と違って今年の夏は結構乗り回す機会が多かったこともあり、予定よりも1~2ヶ月早いけどオイル交換やら何やら諸々やっつけ。

ターボ車だからどうかは知らないが、コイツ以外の車両よりも何だかオイルの汚れ方が激しい気がするのだが気のせいだろうか?

多分ね、乗ってる感覚からすれば1年1万kmくらい行けそうなオイルなんだけど、何となく精神衛生上の点から半年5000kmの交換ってサイクルにしてるのよ。

今使ってるオイルに変えてから、5000km位乗っても油温も油圧も安定してるんで、油温を上げすぎる機会さえ無いなら、ホントに1万km位でいいんかもしんない。

そらそうと、駅売りの車系眉唾雑誌にも書いてたんだけど、最近国産車の価格が上がってますやね。我が家にはホンダのストリームって7年落ちの車があるんだけど、

いつだったかセールスが来て「新型が出ました!(JADE)」っつーんで説明聞いたら、モデルチェンジで価格帯が100万上に上がったっつーのよ。つまり、300万で釣りが来ない(笑

その価格に釣り合う内容なら解るんだが、価格上乗せの常套手段「ハイブリット・エコカー」ってヤツで、年間1万km走行だと100万の差を埋めるのに

どんだけ年数掛かるんだよ的な話になっちゃうのだが、まぁこれを口実に値上げっすわ。スズキのスイスポが総額200万で釣りが来るとか、

VWのGOLF tsiでも300で釣りが来るとか、そうした価格相応な仕事してるのと比べて、どう考えても価格と車の内容が釣り合わないので見積もりも置かせずにとっとと帰っていただきましたよ。

 円安の影響もあるんだろうけど、この機に乗じて日本人の車に対する価格イメージを相対的に上方向にシフトさせたいというメーカー側の思惑が如実に感じられるこの頃です。

 

「Misson Impossible ローグネイション」

 トム・クルーズ主演の看板シリーズ第5弾。M:i3辺りから「今度で最後!」と謳われながら実際には作られ続けている、或る意味商店街の店の「閉店!店じまい在庫一掃セール!!」みたいなもんですな。

監督は、前作でもノンクレジットで脚本チームに入っていたクリストファー・マッカr-が担っている。21世紀の名(迷?)プロデューサーであるJJ・エイブラムスの指揮の下、イーサンハントが帰ってきた。

 今回の任務は、謎の組織「エージェント」の組織の全貌解明と殲滅。IMFの凄腕諜報員であるイーサン・ハント(Tクルーズ)は、英国内の中古レコード店に入る。

実は其処はIMFの連絡係が居る隠れ蓑だったのだ。連絡係の女性からノンジャケットのLPレコードを受け取ったイーサンが試聴室で再生してみると、

聞こえてきたのはIMFからの指令では無く謎の男からの最後通牒。気が付くと試聴室のドアがロックされ、ガラス越しに見えたのは連絡係の女性が

無惨にも謎の男に殺されてしまう光景。怒りに震えるイーサンだったが、室内に充満してきたガスによって意識を奪われてしまう。

 同じ頃、アメリカの委員会に於いて、IMFの代表者であるブラント(ジェレミー・レナー)と

CIAの代表者であるアラン(アレック・ボールドウィン)が、IMFの存続を巡って委員会で激しく対立していた。

ブラントの奮闘も虚しく、IMFの解体が決定されてしまう。その決め手となってしまったのが、イーサン達の作戦が過去に悉く大騒動に発展し、

多大な犠牲を生むばかりか、運営の根底を揺るがしかねないほどの資本の浪費を伴ってきてしまっていたことであった。

 そして、IMF解体の主要因と目されたイーサンは、頑固頭のアランの掛け声の下、IMFの機能を吸収したCIAによって国際手配をされてしまう。

 一方、下界でそんな事になってるとは知らないイーサンは、謎の組織の手によって拉致監禁され、これから残酷な拷問に掛けられようとしていた。

そこに入ってきた敵側の女(レベッカ・ファーガソン)が、何を思ったかイーサンに脱出の機会を与え、拷問に荷担しようとしていた男達をあっと言う間にノしてしまう。

して、この女が味方かと思いきや、いざ逃亡という段になって「アンタはとっとと逃げなさい、私にはmだ此処でやることあんのよ」って言い出してお別れ。

して、無事脱出を果たしたイーサンは、ダン(サイモン・ペグ)やブラントと連絡を取り、IMFが解体されてしまったこと、イーサンがCIAからのお尋ね者となっていること、

そして自分を拷問しようとした人物の中に、まさかまさかの元IMFエージェントがいたことなどを知り、そのまま行方を眩ましてしまうのであった。

 そして半年後、イーサンは独自の調査の結果、「エージェント」なる組織は、各国の元スパイが寄せ集められて出来た組織であり、

世界の秩序を乱すべく世か各国で様々な悪事を働いていることを突き止める。そして、彼らの次なる大仕事が、オーストリアの首相暗殺ある事を察知ししたイーサンは、

ブラント、ダン、そしてイーサンの為に舞い戻ってきたスティッケル(ヴィング・レイムス)らと共に

オーストリア首相暗殺を阻止すべく、独自に行動を開始するのであった。

 

 丁度ランサーのボディーワークのメンテで大分市に行く用事が出来たので、そのついでに わさだタウンのシネコンで鑑賞してきた。

出来る事ならIMAX系で観たかったが、まぁタイミングやら何やらもろもろの事情で田舎者はそう簡単にいかないのが現実ですな。

 でもって、本作の感想ですが、これが意外にも面白かった。ちょっとCG演出使いすぎっていう気もしましたが、実はホントに暇つぶし鑑賞でして

シネコンで「バケモノの子」か「ターミネーター」が観たいな~って思ってたら、上映時間の関係で丁度良いのがこれしか無かったんすよね。

そういう意味で、全く以て期待せずに観てみたら、これが思いの外面白かったと。先述のCG演出にしても、アクションそのものは生身アクションなので迫力あるし

ストーリーも実に解りやすく出来ていて、ヘタするとシリーズ中一番芯がシッカリしていたかも知れませんな。

 一方で、過去4作に比べると派手さは形を潜めてる気がします。これは敵の親玉が寡黙でシュールな男で元諜報員というクレバーな男だったことも関係してるかも。

相変わらずの「高所恐怖症って何?」な場面が多くて、私のようなリアル高所恐怖症なオッサンにはタマタマがヒュンヒュン来るところもありましたな。

50を迎えてもスタント使わずにこんなとこブラ下がってアクションとか、スゲェなアンタ。

 派手さが無いと言えば、ヒロインっつーか女優。冒頭出て来たIMFの連絡係であるクソエロい顔したチャンネーがヒロインかと思いきや開始速攻でKOされて退場、

そしてその後出て来た気の強そうなスレンダーマッチョなレベッカ・ファーガソンが実はヒロインだったと。

 女優と言えばチャン・チンチュー。中国人女優でポスト ツィイーと言われることもある彼女が出演と言われてたんですが

実際に演技してるチャン・チンチューを見たことが無いオッサンは、何処に出てるのかチョット気になってましたが、

これはあれですね、松田聖子が「アルマゲドン」でタクシーに乗ってるアホな日本人セレブ役をやっとったのと似たようなチョイ役。

聖子の場合は日本公開版でしか出演シーンが採用されなかったという笑っちゃうオマケエピソードもあったけど、まぁそれよりはマシな程度。

 そもそも、上映開始後に目に飛び込んでくる大口スポンサーのロゴマークが悉く簡体字になっとりまして、本作の巨額な制作費の多くが

チャイナマネーによって賄われてるわけですね。チャン・チンチューの出演も、そうしたスポンサーサイドからの要請であったのかと思われます。

 日本もバブル時期には色々世界中でやらかして、今の中国マネーと似たような大盤振る舞いしとったのを思い出すリアルバブル世代なオッサンであった。

 

 そうそう、ついイジリ忘れるところだったのがアレック・ボールドウィン。この人も息が長い俳優だけど、流石に歳とったな~と。実はまだ57歳なんだけど

キャリアが長いから感覚的には還暦超え俳優な印象さえします。アレックは6人兄弟の長兄なんですが、6兄弟の内の4人が俳優をやってて、

しかも意外と4人ともそこそこ有名な作品に出てくる上に、ダニエルもウィリアムもスティーブンもアレックもどいつもこいつも顔が兄弟だけに似ておりまして、

以前は4人の誰かが出て来た時には「あ!これって何ボールドウィンだっけ?」とか思ったもんですよ。どうでもいいですかそうですか。

Mission: Impossible - Rogue Nation Official Payoff Trailer (2015) - Tom Cruise, Simon Pegg Movie HD
 

 

 

 

 

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