がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

明後日は続く

2011年06月28日 | 模型

どもー!ちょいと仕事で鹿児島県へ行ってきました。

嬉し恥ずかし初の九州新幹線「さくら」に乗ったであります。自分の住む町から鹿児島中央駅まで福岡→佐賀→熊本→鹿児島とぐるっと廻るのにも関わらず僅か2時間程。
公言憚られるあらゆるリスクを背負って高速ぶっ飛ばして鹿児島に行ってた苦労は何だったんでしょうか。最早西回り出張で車を使う意味は半減したと言っても過言ではない。
毎度見捨てられる東回り(大分宮崎経路)はどうにもなんないけどね(泣。

 今回は研修会なので宿泊顎脚付き旅行でして、白水館という総面積5万坪というデカいにも程がある指宿の旅館に宿泊。
指宿といえば砂蒸し風呂っつーことで、この旅館にも施設があるんですが、その旅館の説明書が何となく恣意的で

アッー!!
残念ながら美人のネエちゃんがビキニ来て砂に埋まってる殿方の顔の前でM字開脚とかのサービスはありません。残念(殴

 折角なので帰り間際に知覧に寄ってみた。新幹線のお陰で時間に余裕が出来て、こんな素敵な寄り道が出来たよ。

どうしても行きたかった知覧特攻平和会館。この国の悲しい歴史の1ページ。そして此所に記録される先人先哲の血と涙の上に今の日本があるのは間違いない。
後出しジャンケンなら何でも言える。国を守るという大義があった。そして何より若き彼らが守りたかったのは、家族であった。友であった、故郷だった。
物質的に疲弊し手に持つ物さえ失われていき、それでも大切な人を守るにはどうするか。武器を捨てよと言うは簡単。当時の政治が間違ってたと非難するも後出しジャンケン。
展示されている数々の遺品や遺書は、後の時代の我々に何を伝えてくれているのか?自問自答しながら気が付くと新幹線の時間が迫っておりました。又来よう。


 話変わって、先日バンダイの東京スカイツリーのプラモが届きました。春に関東に家族で行った際、巨大なスカイツリーをバスの中から見て以来、娘がスカイツリーに興味津々だったので購入。

正直お値段少々高めなのではありますが、子供とプラモ作る楽しみはPriceless。パーツはアホみたいに少ないのに対象年齢が15歳以上。なんでだろう?と不思議に思ったんですが網マニアもビックリな

噂の6方向スライド金型により射出成型された驚異のトラス構造一発ぶっこ抜き。画像の状態で1パーツ。トラスの編み目も非常に繊細なのですが、これがウッカリ破損しちゃならねぇとばかりに
強化樹脂で出来ておりまして、ゲートからパーツ切り出すのに少々コツが要る。ベアッガイやMGルーフィーのパーツは綺麗に切り出せるようになった娘も、このスカイツリーのパーツの切り出しには
かなり手こずりまして四苦八苦してました。なので結局父ちゃんが大人気ない道具を使って綺麗に切り出しのお手伝い。パーツ数そのものは少なく組み立ても簡単ですが、切り出しと填め込みに
少々コツが要るキットです。

完成するとこの通り綺麗な卓上飾りが出来上がります。スカイツリースカイツリーとテレビで見掛ける度にスカイツリー教の熱心な信者の如くスカイツリーマントラを口称三昧だった娘も大喜び。

 さて、またしてもグッチョリ話は変わって前回のザクの後、更に明後日方面で作りたい物が出てきて早速手を付けております。

WAVEのMa.kキット、1/20のスネークアイです。以前買って直ぐにパカパカっと仮組みしてみたら、ホントにパカパカっと組めちゃって以来放置気味でありましたが、
ここんとこ我が家での積み量がかなり多くなってるジャンルなので、折角の勢いに乗じて作っちゃおうという事に。マシーネン・クリーガーって何ぞや?っつーお方はwikiを見てくだされ。

以前にも書いたこと有りますが、前身のSF3Dには高校生の頃に感化されまくった訳ですが、このスネークアイってのは当時はまだデザインとして登場していなかった機体です。
原作者の横山宏氏がHJ誌でのシリーズ終了以降SF3Dのシリーズ名が大人の事情で使えなくなり、MG誌上で「マシーネン・クリーガーzbv3000(以下Ma.k)」として復活した後にデザインしたものです。
つってもS.A.F.S系の派生デザインですから、私にとっては新しさよりも懐かしさを感じるデザインの機体ですな。旧日東のファイアーボールは財布に大穴空くほど小遣い突っ込んで買いまくって
作りまくった大好きなプラモデルで、そういう意味ではこの新生S.A.F.S系キットを発売直後に速攻で複数積んだのは必然といえば必然。ミーハーなので傭兵軍側の兵器が好みです。

 
組み立て自体は前回前々回に遊んだガンプラと同レベル。っつーか、パーツ数が少ない上に精度も高めなのでもっと簡単に組み上がってしまいます。アンダーゲートを積極採用してくれているので
分割されたパーツの接合部の処理も楽々です。関節可動も昔の日東のキットに比べると可動範囲が非常に広くなっていてポーズ付けが楽なことこの上なし。ポリ製の関節パーツは
シーリングのモールドも刻まれて居るんですが、関節可動の影響で外装パーツと組み合わせると大きめの隙間が生じてしまうため、御約束のシーリング処理を施すと可動が死んじゃうんですが、
このキットの可動コンセプトはクニクニ動かして遊ぶためと言うより、好きなポーズを決めやすくするための物だと割り切って、ポーズ固定で製作することにします。ポーズは上の画像のポーズで既に確定。

シーリングは軟質ポリ製関節パーツにタミヤエポパテをモリモリ盛ってスパチュラ使ってモールドを入れていきました。面倒くさそうに見えて実は超簡単。ポリにエポパテは食いにくいのですが
パーツをパテで包んじゃえば食おうが食うまいが関節はガッツリ固定できますし、硬化後剥がれる心配も基本的に不要ですし、パテの消費量も少なくて済みます。
肩の部分だけはパテで増強しなくても充分なサイズで、最終的なポーズ決めの際に多少肩関節が動いてくれた方が楽なので肩のみキットのポリパーツのまま。

後は各部の合わせ目消しと共に表面処理をして塗装準備完了です。

 で、次は塗装となるわけですが、いつの間にかMa.K=筆塗りってな話になってますよね。でも別にどう塗ってもいいんじゃね?って思うんですよ。そもそも高校生の頃にSF3Dに惹かれたのは
その自由度の高さに惹かれたのでありまして、実機と比べてどうとか設定と比べてアッ--!!とかが無くて、好きなように楽しめるトコが良さだと思うんですよね。私の場合だと
エアブラシの使いこなしが上手になりたいとか、エアブラシという道具に対しての愛着とか、エアブラシかわいいよエアブラシとか、やはりエアブラシ使って遊びたいと思うわけ。


っつー事で基本塗装終了。はい、結局筆塗りチャレンジしました

長いものにはクルクル巻かれろ!

っつー事ですな(殴。宇宙用で単色を選択してんだからブラシでも問題ないと思うんだけど、巷の雰囲気に呑まれまくって25年振りくらいの筆塗り塗装。出来は我ながら微妙だな~。
なんせ決め所とか落としどころと言った目標みたいなのが全然見えてこない中での塗装作業なので、文字通り暗中模索状態。こればかりは数こなすしか無いんでしょうな。
全くの完全筆塗りって訳じゃありませんがね。っつー事で全面にクレオス1000サフ吹いて表面状態の確認をしたところから塗装スタート。

下地に自家調色というか色んなソリッドカラーの余りを捨てるのは勿体ないからと混ぜ込んでいつの間にか大量にストックしてる謎のグレー塗料がありまして、ソイツをエアブラシで全面に塗り、
その上にクレオスグレー338をベースにフィニッシャーズのルナティックフラッシュを配合率を微妙に変えつつ筆で塗り重ね。完全に乾いてから重ねるか半乾き状態で重ねるかをその時の塗面の状態を
見ながら臨機応変に調節していくんですが、、使用する筆や塗料の濃度、筆圧や筆運びなどで色々な表情を見せてくれる塗面の変化は予想以上に面白いですな。次は陸戦型複数色塗装でやってみたい。
 或る程度妥協点が出てきたところであまりに目立ちすぎる筆目部分のみウルトラファインのスポンジペーパーで均し、デカール貼付位置のみクリアー吹いてデカールを貼る。貼付に際しては
丁度インストに単色塗装見本図が出ていたので、デカール位置も一部を除いてインストに準じて貼ってます。デカール貼って乾いたらデカール表面と周辺部にピンポイントでクリアーをコート。
これはデカールの段差処理のためのコートでして、特に段差を出したくない頭と両肩の「G」マーク部分は入念に。筆塗りの白機体に印刷のデカール貼付って事で、ちょっとデカールが
クッキリし過ぎてましたんで、段差消しを終えた上から極薄く適当に調色した機体近似値色をエアブラシで上掛けして色調を馴染ませ、最後に自家調色の半艶クリアーで全体をコートして基本塗装終了です。

 さて、こっからウェザリングを施していくわけですが、今回は条件縛りがあります。少しネタバラしするとヴィネットを作ってるんですが、その設定が月面な訳。上の画像の後方にチラッと写ってるのがベース。
で、月面&宇宙空間で運用される機体ってことで・赤さび・煤・土・雨といった汚しってのは施しにくい。チッピングと色掠れと整備環境下で生じるオイル染みと月面の砂埃位しか思い付かん。
それこそ高校生の頃は何も考えずデロデロドロンドロンにして遊べたものですが、オッサンになってツマんない事機にしてしまうようになった。ちょっと困ったのでネットでパク、否、参考に出来る表現を探してみます。

コメント (12)
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廃人寸前

2011年06月14日 | 模型完成品

ども、気が付くと又2週間経過しちゃいました。最近明後日の方向にばかり向いてて車模型趣味人としては廃人寸前の@河童です。

廃人寸前の要因の一つが「Minecraft」っつーゲーム。ニコで幾つか上がってる動画で興味を持ちまして面白そうだったので体験版をやってみようとしたら
ハードウェアスペックが足りてないらしく起動すら出来ない哀れな俺ちゃん。どうやらグラフィック関係のスペックが×な様です。遊んでみたいな~と思いつつ
ニコ動に山ほどUPされてる他人様の実況動画を見てるんですが、これがどれもこれも見てて超面白い。特に「ゆっくり」系が好みでありまして、
ここんとこ連日ブラウザ開いてはニコ動にまみれてしまっております。自分でプレイしないのに廃人寸前まで動画に嵌るとか、実際にプレイできたら
間違いなく私生活に支障を来すな。


 んでもう一つの要因がザク(笑。ツイッターで呟いていた如く、胸のちっこいパーツを紛失したのが漸く手に入ったので片を付けることが出来ました。

・・・ったく、なんで ともちん がランクダウンなんだよ。ん!?あれれ!?!? いつから”居たの?”なんつって


まぁまぁ、折角だから一杯どうよ。俺もちょっとリア充のボンボン消しただけで干されてんのよね。
そんなに大事なら首輪付けて檻にでも入れとけっつーんだよな。



挙げ句の果てに最近じゃぁロリコン仮面とかピンク隊長とか言われ放題でやんなっちゃう。
たまたまニャンニャンしたかった相手がチョット若かっただけじゃん。ララァかわいいよララァ。


オミッターズさんの企画をパク・・・、もとゐ、参考にしてみました(殴。


 「まだやっとったんか」と言われそうですがまだやってました。雨ばっかり降ってて車モデラーには中々酷な日々が続いてますが、そういう時にはもってこいなジャンルだと知ってしまった。
前回のガンダムも中々凄い内容でしたが、今回作ったザクもこれまた非常に良く出来てる。バンダイには1/100にマスターグレードというシリーズがあり、このシリーズも非常に良く出来てるそうですが
ガンプラ好きなお仲間さんに言わせると、そのマスターグレードの内容に近い構造を、一回り小さい1/144に凝縮させたのがこのリアルグレードというシリーズだそうです。

 ガンダム同様組むだけなら何の苦もなく完成してしまいます。何枚もあるランナーから気持ちよくパーツが消えて行く。頭部・胴部・脚部にある蛇腹のような動力パイプのパーツの
ゲート&パーティングライン処理が少々面倒くさかっただけで、後は何の滞りも無く組み上がってしまいます。
 
動力パイプパーツは、塗装のことも考えて一旦細い方を1.5mm径、太い方を2mm径のプラ棒にパーツナンバー毎に差し込んでゲート跡&パーティングラインを処理。
その後一個一個の隙間をマスキングテープで間隔を置き固定して塗装に持っていきました。慣れてる人の場合、もっと効率の良いやり方があるんでしょうかね?

 面倒くさかったのはホントこのパイプ部分だけで、一旦組み上げてパーツの勘合に”全く”問題がないことを確認した上で、再度全てのパーツをバラして塗装に。

 塗装は前回のガンダム同様に暗色から立ち上げてムラムラぼかし吹きを施しております。塗装色は全て自家調色。ピンク系は少しのことで色相が動いてしまうので現物合わせで
微調整しながら作りました。黒い部分は黒一色に見えて実は3色作ってまして、CCパールのブラックも混ぜ込んでちょっとした重厚感を狙ってみました。なんせ墨入れとかウォッシングを
可能な限り回避しつつエージングを施したいという事で、現用機の塗装方をベースに試行錯誤してます。また、別売りの専用デカールを使用しましたが、貼付マーキングがかなり多く
機体塗装色と白いマーキングとではメリハリが付きすぎてしまうため、一部のマーキングはデカールの上から機体色を極薄く重ねて白っぽさを落としてみました。


 さて、ザクは出来上がったものの、前回のガンダム同様に飾り台が欲しい。でも実はこの赤いザクに似合うシチュエーションが全く思い浮かばなくて困ってたんですが、
mixiでGLV27さんから「ガルマ散る」というTV版のエピソードで退廃した北米のとある市街地を彷徨く場面を教えていただきまして、じゃぁその方向で行こうと決定。

 ついでに、ネットでふと知って以来、何時の日か試してみたいと思っていた地面の素材とかを或る意味無理矢理使用してベースを構築することにしました。
前回のガンダム同様に、あくまでジオラマではなくRGザク用の展示ベースというコンセプトなので、そういう意味では或る程度なら何でもありのお遊びかと。
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 先ずベースの構図を決めてコルク版とスチレンボードを100均なのに200円で売ってたA5サイズの額縁に敷き詰めます。1/72や1/35的技法であれば記憶の引き出しに色々あるんですが
前回のエヴァ同様に1/144というスケールなので、変に大きなスケールの技法を持ち込んでスケール感を損ねない様に注意しつつ進めます。これくらいのサイズだと再現する物と省く物の
取捨選択が慣れてないことも手伝って中々難しくなりそうです。

 近代的なビルはは以前エヴァで作りましたが、今回は完全に壊れてる街ビルなので、前回用いた手法等は殆ど使い物になりません。更に、ザクよりも新規投資コストが掛かっては意味がないので今回は全てスクラッチにて。
ちょっと出張の折りに福岡の文教堂の鉄道模型コーナーに立ち寄ってみたんですが、出来の良い近代型ビルのストラクチャーって色々出てはいるんですが、他ジャンルの模型にみ見られる世相でしょうか
どれもこれも完成着色済みの製品ばかりでお値段がバカ高い。ちょっとしたビルでもザクより高価です。それを買って更に壊して云々って物凄くコストパフォーマンスが悪そうだったんですよね。

 っつーことで、ビルはスチレンボードにて。実は作り直して二棟目です。最初に作ったのは適当にスチレンボードに線書いて切り出してとかやったら小学生の工作レベルの建物みたいになっちゃって廃棄。
二棟目は方眼紙を使って正常な状態のビルを描き、その上で壁面や窓枠等の崩壊具合をトレースし、スプレー糊でその方眼紙をスチレンボードに貼り付けて、各部品を丁寧に切り出しました。
ちなみに今回参考にしたのは軍艦島の建物と消防庁レスキュー隊のビル崩落遭難事故救出訓練用の崩落したビルの画像。戦闘という直接攻撃によって破壊されたビルではないとこがミソ。

 使用したスプレー糊は貼って剥がせるタイプの物ですが、この特性を利用しましてビル正面の壁面の方眼紙は、ペロンと全部剥がすんじゃなくビリビリと剥がし損ねたシールの様に
破きながら紙をパーツに残しつつ一部を剥がすだけにしてます。こうすることで、外装としての壁表面層が一部崩れて鉄筋コンクリートの地肌が露出した様な表現が出来ます。
1/144という小さなスケールならではの手法かと。

 ビルの基本部分は全てスチレンボードにてパーツを切り出し。正面の壁面は2mm厚、左右の大きな側壁面は隣の増床部分(ほぼ崩落)のも繋いでる構造なので5mm厚のボード、
柱は5mm厚のボードからチョッパーで切り出し、内部の薄壁は3mm、床&天井面は2mmのボードにてパーツを切り出してます。それらを組み合わせると

↑こんな感じになります。壊れた部分は、各種塗料用溶剤を使って溶かすことで表現。メインはエアブラシ洗浄用の使用済み廃液。

 鉄筋鉄鋼や配管は、実物を参考に入れ込むと物凄い数が必要になって大変になっちゃうので、アクセントを付けるのに丁度良いくらいの数だけ入れ込んでます。

破断鉄筋はもう少し数を入れ込んでも良かったかな?0.3mmのハンダ線と洋白線を垂れ下がり具合に応じて使い分けてます。鉄鋼材はプラストラクトのH断面のプラ棒。なんでもかんでも積んでると
こういうときに出番が出てくることがあるのね。プラストラクトのは近場に取りそろえてるトコが無いので、通販であれこれついで買いするしかなく、お陰で色々積んじゃってます。


 地面にはボードに耐水ペーパー貼って作っちゃうと、周りの建物は総崩れなのに路面だけ妙に整ってる状態になりそうだったので、今回は思い切りぶっ壊れていただきました。

 もうひび割れまくりです。通常ひび割れをどう回避するかを考えるのが地面作りのセオリーですが、今回はまったくその逆を行ってみました。使用したのはネットで見掛けた手法で
砥の粉を水性ニス&木工ボンドで練った物を路面部分に塗ったくるというもの。塗った直後は何ともないんですが、時間と共に調合を失敗したドフィックスとかシーナリーブラスター等では
足元に及ばないほどの豪快なひび割れが出来ます。元々Makを作る際に試そうと思っていた手法でして、そのテストに丁度良かった感じ。宇宙戦艦ヤマトの埋もれたヤマトの周囲の土表現なんかにも良さそうです。
兎に角乾くのが激遅で、尚かつ乾いていくと共にひび割れが増えていくのですが、どんだけ割れるかは乾燥してみないと全く判らないし、完全乾燥までどれくらい時間が掛かるかも全くワカランです(笑。
展示会までにはもっと割れが増えるかも知れません。また、この素材だと当然乾燥と共にヒケていくんですが、壊れ方が単調になる気がしたので、路面の一部はハンマーで割った石膏板を使って
路面が隆起しつつ割れてる表現も混ぜています。石膏や砥の粉のだけでは嵩が深すぎたので一番下に石膏を流して嵩上げしてます。尚、砥の粉はニスで茶色く着色されておりまして、その表面には 


タミヤの新種のテクスチャー素材「テクスチャーペイント ダークグレイ」を初使用してみました。これもちゃんと積んでたんだけどやっと使う機会が訪れたっつー事で。備えあれば憂い無し(殴。
質感はマットメディウムにセラミックサンドを混ぜて着色した様な感じです。。かなり粘性が高く、吊しで使うと広い面積に塗るのは中々苦労します。若干であればタミヤのアクリル溶剤で粘性を下げられますが、
・溶剤を混ぜすぎると硬化不良を起こす。
・色合いを変えようと他の色を混ぜると、混ぜ方によっては硬化不良を起こす
・乾燥硬化前に他色を上塗りすると硬化不良を起こす。

という注意点があります。素材にスチレンボードを使用したビルも、粗サフや溶きパテが使えないのでその変わりにコレを満遍なく塗って下地にしました。
 この塗料、車モデラー的視点で言えば、塗る際には結構筆ムラが出やすいんですが、乾燥硬化してしまえば筆ムラは殆ど消えてしまうし、混ぜるのは問題があっても完全硬化後であれば
タミヤアクリルカラーでの上塗りは可能なので車模型の内装の表現に使えそうな感じです。
 歩道とガードレール(柵タイプ)は、石畳型のパターンシートを歩道部分に貼り込み、エヴァの情景の時に余らせた鉄道模型用のガードレールパーツを使用しました。殆ど瓦礫に埋もれてしまいます。

 っつー事で先に「壊れたビル」を塗り上げ。塗装は全てタミヤアクリル。グレー系の色を何色か使って色々表情を付けてます。いつもエアブラシに頼りっきりなので私の筆塗りでは非常に心許ない為、
このビルの塗装もタッチアップと細かい建材の破片以外は全てエアブラシで。コンクリート埃は何故か積んでたカステンのミリタリーピグメントのコンクリートライクを中心に、グレー系パステル粉を
何種類か織り交ぜて表現。アクリル溶剤で溶かして流したり、その上からまぶしたり擦りつけたり折角なので色々試しつつ遊んでみました。

 瓦礫に関しては、本来は道一面を瓦礫で埋め尽くすのが自然なんですが、それだとザクを固定しないと立たせられなくなるためジオラマになってしまいます。
あくまで可動可能状態で飾っておくベースというコンセプトなので、瓦礫と瓦礫の間に通り道を少々確保する事にしました。

コンクリート片の瓦礫は全て石膏を砕いた物。石膏は、油粘土に近場にあったコルクシートやサンドペーパーやハードカバー本の中表紙を押しつけてテクスチャーを付けてから枠組んで流し
板状に硬化させた物をハンマーで砕いて作ってみました。砕いた物の中から形の良い物を選抜し、それを紙コップに入れまして薄めた水性塗料を紙コップに流し込んでから割り箸でグリグリと混ぜて着色。
この際、多めのジャーマングレイを下色として先に染みこませ、後から本来の明るいグレイを少しずつ絡めていくようにして石膏片がノッペリ単色にならないようにしてます。
 これらの石膏片を大中サイズの瓦礫として用意し、他の細かい瓦礫に関しては、ベース上の瓦礫の山を構築する部分に木工ボンドを塗ってその上に紙粘土で山を作り、そこにドフィックスの外壁用補修材を塗る事で表現。
その際石膏片の極細かい物を同時にドフィックス上にバラ撒いておいて、更に半硬化時に綿棒でドフィックスの表面を荒らしてやり、更にその表面に複数のグレイ系塗料で瓦礫色を塗布し丸一日放置。
硬化後先の大中の石膏片を木工ボンドで位置や姿勢を検討しながら貼り付けていきました。路面だけじゃなくビル内にも瓦礫を乗せております。ちなみにビルの道挟んで反対側の瓦礫の山は完全崩落した別な建物の残骸という設定。

瓦礫の中には石膏片だけじゃなく鉄鋼や配管や壊れた車などをアクセントに散りばめておきました。壊れた車は、エヴァの時用意した鉄道模型用車両の余り物のミニカー、マツダデミオ(笑
車体から実車で樹脂部品(バンパー・グリル・モール・サイドミラー・ヘッドライト・タイヤ)になってるとこをリューターで取り除き、ボンネット部もリューターで刳り貫いてから真鍮板を叩いてひしゃげたボンネットを再構築。
車体後半をトーチで微妙に炙って柔らかくしてから万力で後部のみプレス。アクリルのジャーマングレイを全体に塗って塗料が乾く前に溶剤で溶いたさび色のパステルを乗せ、更に上からパステル粉を撒いて
瓦礫に潰される→ガソリンに引火→炎上→自然鎮火→錆びるの破壊コンボを再現してみた。さらに、この車の残骸の周辺だけ瓦礫が煤で黒くなってる筈なので艶消しブラックをエアブラシで撒いてます。
これが今回のベース製作でどうしてもやりたくて仕方なかった一点豪華主義的ポイントです。自称車モデラーだし。


っつーことでベース完成。

赤ザクさんを乗せてみるとこうなります。

ベースに乗せるだけっつーことで飾り方色々。飽きれば違う機体を置くのにも好都合(違うのをまた作るのか!?ってのは別問題)。

このキット、足首より下の部分の可動部が多く、お陰でこういう凸凹した面の上にも柔軟に対応してくれるので置くのが非常に楽です。反面、可動する手の指は保持力が非常に弱く、
武器を持たせるのは中々に難しいです。バズーカやマシンガンはそれなりに重量もあるので、専用の持ち手でも付けてくれれば良かったのにと思いましたが、ガンプラ好きな方はどう対処してんでしょう?
あと、思ったより腰高なので、重火器を構える際にもっとドッシリ構えることが出来ないかとポーズ関連では未だに思案中です。前のガンダムもそうだったけど、二足歩行ロボットはポーズ付けが
想像以上に難しいですな。とは言え一応絵にはなったので、ザクもベースも、ついでに前回のガンダムも、まだ細かい仕上げが少し残ってんだけど取り敢えず任務完了って事にしときます。

 やう゛ぇぇなぁ、面白ぇなぁ。クリアー乾燥タイムとか埃や傷絶対厳禁とか研ぎ出しシャカシャカとかやたら神経使う作業が丸ごと無いジャンルのでストレスフリーな製作。
流石にクラクラさんくらいの情景構成力と表現力が伴ってる超絶リアル情景作品となるとそう簡単にはいかなくなるんだろうけど、箱庭作る感覚ってまんま「Minecraft」の面白さと同じなんですよね。
RGってシリーズはエールストライクってのがまだ一個残ってんだけど、流石にちょっと食傷気味なので、今度は違う物で情景作ろうかな?つか、いい加減車を作ろうよ、俺(笑。

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