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模型趣味とその他諸々

1/20 FERRARI 412T2 その17

2014年11月18日 | 模型

 気が付くと今年も残り一月半。ガレキ業界はヒロ以外追ってもいないんですが、プラモ界は今年のF1車両のキット化のアナウンスは無さそうですな。っつーか、あっても欲しくなるデザインの車が一台も無いから買いませんが。流石にフェラーリは出ればお布施用に一個だけ買っちゃいそうな気がしますが、とうとう最後まで醜悪だった今年のデザインは、タダでさえ冷え込んでる車模型市場にも悪影響多かったんじゃなかろうか。F1って、レギュ変更の翌年の車両ってのは、見慣れていないこともあって取っつきが悪いんですが、それでも1年も経てば見慣れてきて模型で欲しくなっちゃうなんって事は茶飯事なのですが、今回ばかりは俺ちゃん的には全く受け付けないまま1年が終わりそうです。っつーか、所謂 電動F1のフォーミュラーeの車両の方が断然模型映えすると思うのだが。

 車に限らず、AFVも飛行機も車も「プラモ屋行ってもネタがない」状態は相変わらず。秋のホビーショーで発表された各社の新製品も、取り敢えず信者としての義務的散財としてバンダイのX-WINGとTIEファイター、それからWAVEのMA.Kオスカル辺りは発注掛けましたが、後は再販品や追補版が多く、各社艦船に全力投球中という事も有って、年末年始も荷物が届かない静かなホビーライフとなりそうです。

 さて、前回がなんと1年以上前という

そう、まさに「お前誰だよ?」状態な製作経過。自分のブログ遡って驚愕したんですが、これ、作り始めたのが何と2008年の9月。そう、つまり6年も前のこと。6年も時間掛けりゃ、そら相当凄い物が出来上がりそうなものですが、実際はその6年の内5年以上は製作中断期間が積み重なってる感じですんで、時間の割にキットデフォルト+αな感じでしかないのであります。
 それでもですね、漸く前後羽根も前後タイヤも装着して、完成する目処が立ってきました。むしろ、こっからお蔵入りにする方がどうかしてる状態。

 流石に6年も前じゃないけれど、それでもかなり前にボディー塗装は済ませたんですが、枯れ果ててから研ぎ出したことが良かったのか、艶ヒケもなく表面状態は非常に良好。前回の製作記以降で進めた作業は
・ブレーキローター&キャリパー製作と塗装
・ホイール&タイヤ塗装&組み付け
・ドライブシャフト装着
・前後ウィング装翼端板リベット打ち&ウィング本体装着
・フロントウィングフラップ組み付け
・スタビライザー&リンケージ装着
・ディフューザー組み付け
・給油口取り付け
・オイルクーラー組み付け
・車高調節
といったところ。瞬間接着剤もエポキシ接着剤も長期ブランクの間に死んでましたんで(笑)、ストックから新たに卸してきましたよ。他にもツール類は特にですが、長期ブランクの間に部屋の大幅な配置変更を行ったことが災いして、何をどこに片づけたか思い出すのに時間が掛かりました。コンプレッサーの配管を全部ばらしてシーリングを再処理したり、干からびてる塗料に溶媒液を入れて復活を促したり、先述の接着剤の様に干からびて死んでるマテリアル類の交換や処分を行ったり、実際の製作以外の余計な作業が随分多かった気がしますが、まぁなんとかここまで来ました。これも、展示会で他人様の完成品を見たヤル気アップ効果の賜物ですな。


 フルディテールはディスプレイをどうするかが難しい。色々考えた結果、以下の部分は製作上省略しました。
・フロントノーズコーン内部のブレーキマスターシリンダー等のディテール
         (ノーズコーンを外さないと全く見えない)
・エキマニ上の大型遮熱板
         (エキマニが殆どカバーされて見えなくなってしまう)
・脱着カウルの装着用凹凸
        (当然実車には存在しないモールドなので)
・ファンネルカバー(インダクションボックス)
        (ファンネル&インジェクターが見えなくなってしまう)

 カウルの脱着機構を残すのが美徳って人も居るんでしょうが、6年もこのキットと接して判ったのは、やはり何度仮組みをして確認しても、多少の経変には購えず、レジン製のボディーにメタル製のカウルが合わなくなっていくんすよね。それを抜きにしても、カウルを開けて内部を作り込むか閉じてプロポーション優先にするかで考えると、やはり2諭吉以上するキットですから、開け仕様で製作したいのが人情ってもんです。以前と異なり、フジミ辺りが随分とキット氷河時代の車種を製品化してくれてますんで、ヒロのキットはカウル開けで作りプラモはプロポーション優先で作って大きめのベースで両方飾るってのが自分の理想の展示形態ですな。そんな飾り方で完成させるアイテムが出てくる日を、我がごとながら待ち望んでおります。

  
 今更ながら思ったことですが、この製作では各社の色々なカーボンデカールを使用してるんですが、ちょっと煩いかな?と。なんか、レーシングカーのカーボン部分にカーボンデカールってのが様式美として正解の如くなっちゃってる気がするんですが、果たして本当にそうなのかと。作業の煩雑さもさることながら、例えばこの412T2の様に派手な赤黒カラーリングのお陰でカーボン貼らなくても明快に色分けがなされている為、何かしらの表現を盛り込んだ黒系暗色を使い分けて塗ってやるだけでも充分なんじゃないかと思うのです。逆にJPSロータスの様に黒一色で素材の違いの表現が塗装だけでは難しい場合にこそカーボン表現ってのは有用なんじゃないかと。少なくとも90年代までのF1だとカーボンはドライカーボン焼きっぱなしが主流だったので、1/20スケール位の大きさであれば塗装の方が良いような気がします。1/43だと言わずもがな。流石に近年のクリアーコテコテコーティングなカーボンだと織り目が際立ってますから、1/20以下であってもカーボン表現を施すのが有用に思えますけどね。次にこのあたりの時代のF1作る機会があれば、カーボンデカール無しで挑んでみようと思います。


 かなり完成に近づいたとはいえ、ミラーだのステアリングだの細かい部品が結構残ってる。また、外装カウルの研ぎ出しや細かい色挿しや修正、それにケースへの固定などもうちょい仕事は残ってますが、順調にいけば年内にこのキットからは解放されそうです。 

 そらーそうと、ヒロが宣言通り1/20スケールのキット開発を凍結しちゃってますね。ここんとこ1/12という大スケールでの商品展開が好評なようです。実際、メーカーのアナウンスを見る限り、どのキットも相当に面白そうな内容になってますが、以前購入したロータス79の1/12スケールキットを、開梱してパーツ確認作業のため一回全部パーツを取り出した際に、メタルパーツ特有のザラザラを磨く手間考えると気が遠くなりそうになった為、その後出てきた98TやMP4/4などには手が出なくなってしまいました。なんか専用の磨きマシーンがあるそうですが(結構高価)、メタルパーツの組み立てで一番手間なのはこの磨き作業ですやね。これが手軽にできるか、もしくは綺麗な射出整形が可能になれば大幅に敷居が下がると思うんですがねぇ、、、。実際、今回の412T2も、サスペンション機構やエンジン補器類等の細かいメタルパーツの殆どを、自作パーツにて置換する羽目になりました。ただし、元のメタルパーツも寸法は非常にしっかりしていて、元パーツを治具にしてパーツを自作すれば良いだけなので、この点では通常のパーツ置き換えよりは遥かに楽ではありましたけど。

 ところで、6年の歳月の間に一番変化を感じたこと、それは老眼かもしれない。なんとなく物が見にくい気はしていたんだが、今回製作を再開してみて、やたらと焦点が合いにくくて難儀したりしたんですが、試しに百均で老眼鏡買って使ってみたところ、なんと昔のようにクッキリハッキリ見えましたわ。免許更新の視力検査で2.0とか言われて調子こいてたら、ちゃんと目は衰えてきてるようです。1/43のモデラーさんが老眼の進行を理由に引退したなんて話をどこかで聞きましたが、今はすごくよくわかる気がします。

コメント (6)
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