がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

7月ももう終わりか。

2011年07月29日 | 模型



 早いもので7月も末を迎えます。目下夏休み時期真っ盛りって感じですな。我が子達も連日プールに行って、スイミングクラブの泳ぎの特訓練習をしてる様です。

 で、父ちゃんといえば毎年恒例なんですが、月半ばから一週間ちょっとの間、京都を拠点に関西エリアに滞在しておりました。その際、何となく感じたこととして、
例年この時期は外人さんが結構多い京都なんですが、今年はかなり少ないですね。やはり東電事故の影響?また、日本人の旅行者らしき人の姿が逆に増えてる気がします。
祇園祭が終わると京都特有の暑さも手伝って観光客数も落ち着くのが例年なんですが、今年はその後も多い印象でした。これも東電事故の影響かな?
よく震災後の状況に関して「震災の影響」っていう言い方ありますが、客観的に見て震災の影響よりも東電事故の影響の方が遙かに多いですよね。
先日中国で新幹線の事故がありましたが、あの事故に関する中国政府側の姿勢を見てて、何となく我が国の現行政府の姿勢に似たものを感じてしまう。
我が国の場合は、辛うじて中国よりも情報規制や言論規制が緩いことで行政側の好き勝手が障えられてるだけで、行政の考え方そのものってのは同じに思えて仕方ない。
 んなぁこたぁともかく、前回のエントリー以降3週程の期間、諸事情により関西方面への出張含めて「趣味禁期間」を課されていたのですが、
お仕事無事完遂ということで漸く禁が解けましたのでお楽しみ方面も再開したいとこです。

 さて、夏休み時期ということで、近場で開催されます模型展示会の御案内。先ずは大分県内の模型好きが作品持ち寄って隔年開催(信地旋会さん主幹事)の
おおいたんモデラーズ合同展示会
が、7月の30・31日の両日、大分市iichiko文化センター地下一階 県民文化ギャラリーにて開催されますって明日からじゃネェか!県内の主要模型クラブさんが
挙って参加される展示会です。凄腕多数。ちなみに私は当初作品持ち込もうと企んでたんですが、両日とも仕事で都合が付かず参加出来なくなっちゃったです。
もしかすっと短時間だけど覗くことは出来るかも知れない。

 それから私も所属しちゃってる地元の模型クラブも展示会開催。前回のエントリーでも御案内しておりましたが
中津模型展示会
を8月20・21日の両日、大分県中津市立図書館(小幡記念図書館)にて開催します。仕事の関係もあってフルタイム参加は難しそうですが、
作品自体は地元だけに持ち込むことにしております。予定としては、車が4つにイロモノが3つ、もしかすっとイロモノか飛行機を一つプラス出来るかもって感じ。
直近一ヶ月でイロモノ三つ片付けたことで、取り敢えず出品数は数だけは稼げております(笑。お近くの方は是非遊びに来てね。


 話変わって関西圏での話。京都のボークスと大阪のスーパーキッズランドとが主な訪問先でした。スケジュールが大変だったこともあり、犬小屋とかは行けませんでした。

で、今回の積み品が↑この面々。結局キットは

エアフィックスの1/32 ジャガーXKR GT3だけ。店頭で1300円位で売ってたので買ってみた。スケール1/32ってのに抵抗ある人も居るのかも知れないが、中身は中々面白いらしい。
らしいってのは、同じシリーズのアストンをきよみさんが丁度製作中なのを見ての予想ですが。アストンは1/43やら1/24でストックが有るので買いませんでした。

箱を開けると予想外(失礼)に丁寧な梱包が為されています。海外製だけど梱包とかインストとかは何処か日本的な印象もある。以前のエアフィックスからは想像も出来ない感じ(笑。
1/72ヴァリアントとかも置いてたけど持って帰るのに苦労しそうだったので止めました。思えば英国3Vの中でまともなキットが無いのがヴァリアントだったから待ってた人も多いのでは?
っつーか、マッチボックスのヴィクターとかMPCのヴァルカンがマトモであるかどうかは議論の余地があるわけですが(笑
 脱線を戻してジャガー。一昔前なら何処かがキット化してくれたに違いないであろうアイテムも、現状のようなパテント錬金術が横行する時代ではキット化が中々難しいらしいですが、
エアフィックスなら英国メーカーって事で、自国ブランドの車のキット化って事になったんかな?今のジャガーはインドが大分雑じっちゃってるけどね。
デカールは透けがチョット心配な感じだけど、ロゴ等はシッカリしてる。

パーツに関してもスジボリもシャープだしパーツ分割も理路整然としていて良くも悪くもエアフィックスぽさが無いですね。バンパーやリアセクションの開口部は全て塞がってるんだけど
バンパーそのものはちゃんと開口してるので、メッシュ貼り等のディテールアップは至極簡単に行えます。車高もデフォルトで問題無し。
このキット、タイヤがプラパーツでホイールと一体成型。

最近フジミも白バイキットでやらかしてくれましたが、個人的には嫌ではないです。むしろ問題が多い海外キットのゴムタイヤよりはこうしてプラでパーツ化してくれた方が有り難いくらい。
AFVや飛行機ではタイヤパーツって塗装が当たり前なので取っ付きの悪さみたいなものも感じないです。強いて言えばマスキングが面倒くさいくらいか。溶けたとか千切れたとかよりマシです。

ロールケージもスケール相応の太さで「え?これがエアフィックス??(殴」って思っちゃうくらいの出来映えです。
シートパーツもちゃんとベルト穴まで開口してるしインパネ周りも手抜き感は否めませんが最低限欲しい情報はちゃんと盛り込まれておりますので精密感は結構有ります。

惜しむらくはリアのゲートから丸見えの補器類が物凄くテキトーな事。メチャクチャ濃いスモーク塗るとかミラー貼っちゃうとかで逃げる手もあるけど、さぁどうすんべか。
1300円にしては内容は凄く良いんじゃないでしょうか。開口してるところ、細いところ、薄いところをキッチリ表現してやればヘタな1/24キットよりも見栄えする物が出来そうな感じです。

 ジャガーさん以外の買い物は全てツール&マテリアル関係ばかり。先の画像に写ってる物以外にも、接着剤だとかシンナーとかオートクリアーとか、我が家での常備ストックアイテムを買ってます。
田舎なので、こうしたアイテムが製作中に不足した場合、非常に困ることになるので多少の勿体なさよりも確実なストックを優先するのですな。

噂のメッキシルバーNEXTも試しに購入。我が家ではスパッツスティックスのミラークロームで充分なんですが、それでもやはりこういうのは気になって積んでしまいます。
おまみさんのブログ情報から概ねどの程度の質感かってのは予想済。

グッスマのデカール用マテリアルも漸く入手。強力軟化剤とデカール用セメントです。これも先のメッキシルバーと同様、手持ちの他の製品で賄えるとは言え、やっぱり試しに使ってみたい訳ですよ。
デカールの質によって相性の善し悪しが結構出ますから、その際の選択肢を増やそうって事での積みです。

ガイアのプライマーと色付きサフ。マルチプライマーは中身がミッチャクロンらしいんですが、我が家にストックされてるミッチャクロンは缶ぺ版のみだったので、
この小分けされた瓶タイプが有るとガス抜きとかの手間が省けるのにと思ってたくらいなので好都合な商品。なんせ缶ペタイプ以外は量が多すぎたんすよね。
性能としては、ミッチャクロンは他の模型用プライマーとは一線を画します。微妙に食い付きが良いんじゃなくて段違いに食い付きがイイんです。
銀サフは所謂染み上がり防止になるかもと買ってみて、黒サフは単にサフってだけじゃなく艶消し黒としての役目もありまして、クレオスの#185が市場から消えた今、
意外と使用頻度が高くなってきたため念のための積みです。塗料といえば、クレオスが顔料変更とかで塗料のラインナップを改編しまくっていて、今までストックした
同社塗料のオレ流データが役に立たなくなりそうな感じ。青とかクリアーカラーや蛍光色の質変更やスーパーブラックとかスーパーフラットブラック等の廃版は痛い。
流石に塗料は実際に使用してみないと判らない部分が多いので、またデータ収集かよって感じです。ウィノーブラックは万能じゃねぇよ。

ハセガワのフィニッシュシリーズ新製品の中からクリアーオレンジを調達。外国製のプラモデルなんかで特に多いんですが、、ウィンカーがクリアパーツで用意されていない場合に
このフィニッシュ材が役に立つんじゃないかと試しに購入。単にクリアーオレンジってだけじゃなく、表面にイイ感じの光沢感が出てたので、モールドを塗るよりも仕上がりが良くなってくんないかな?

Fモデのカミムラ師の記事で知ったマス目ツールなるアイテム。これは中々眼の附所が素敵なアイテムかと。こういうのも田舎じゃ全然見掛けないんすよね。

モデルカステンのミリタリーピグメントの新製品三色からスートのみ購入。他にサビ用の二色が出てましたが、サビは手持ちで既に賄える素材があるし、このピグメントはコストパフォーマンスが悪いので
ケチって一色だけ購入。使い途は全然考えてないですが(笑。まぁその内何かに使ってると思います。

地元大分の和巧って会社が立ち上げた紙造りってブランドのジオラマ用アイテムも購入。大分県の人間なのに大阪で初めてこの商品を手に入れるという・・・・。
これまた「何に使うのか?」というのは考えて無くて、その内ジャングルとか作りたくなるんじゃね?という実に適当な動機で購入。
ずっと気になってたんですよね、コレ。お値段は少々お高いですが、値段分の価値があると聞いてますんで興味津々。

 鉄道模型用のリアルサンドシリーズも購入。手持ちのは出所不明の人工石英の粉なんですが、今回購入した物も基本は同じみたい。ただ、粒子サイズが色々用意されていて、
色も色々揃っていて使い易そうです、お値段も量に比して高くない。これまたその内なんかで使うんじゃねーかと妄想しながら適当にチョイスしてみました。

 必要だから買うってより、必要になりそうな気がするから買うという何ともテキトーな買い物ですが、このテキトーな買い物のお陰で最近ザクだのマシーネンだので滞りなく遊べたのも事実。
備えあれば憂い無し、欲しいときに欲しい物が直ぐに手に入らないジレンマと常に隣り合わせな田舎者モデラーにとっては、必要悪的行為ではありますな。

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【SF3D/Ma.K】SNAKE EYE with Tycho Magnetic Anomaly One

2011年07月03日 | 模型完成品

 ども!とうとう今年も7月です。自分が所属する業界的にこの7月ってのが一年の〆みたいな感じでありまして、毎年所謂年度末な雰囲気でテンパってる訳ですね。

 さて、通販が命綱なプラモライフって事で、今月の通販の買い物を色々纏めていたのでありますが、最後まで買おうかどうしようか迷ったアイテムが

これの再販。映画「サイコ」の舞台となった家と敷地(笑。やるなポーラーライツっつーか、以前から気になってた製品ですが、今回はLEDでライトアップも可能っつーことでそらもう悩む悩む(笑。
ちゃんとノーマンベイツの母ちゃんのフィギュアも付いてるらしいし、丘の上の不気味な一軒家っつーことで、丘を自作できる人向けにちゃんと階段も付いてたりするのだ。
予算の都合で見送らざるを得なかったが、タイミング次第では手に入れちゃおうかと思っております。他にはF1で2003GAと車でSLS、更に車系ですが大人の事情で謎なのが二台、
それからMa.kのグリフォンが今月のお買い物です。大人の事情が高価なのでEAGLE F1迄予算廻らず。
アイテム的にそう簡単には売り切れまいと、ノーマンベイツの家同様チャンスがあれば入手したいと思ってます。
どうでも良いけど、特にレーシングカー方面は最近”大人の事情”を孕むアイテムが増えてきた気がするね。


 さて、蛇の目ことMa.kのスネークアイ、完成しました。正確には7月1日に完成してました。

 久々に完成させたSF3D/Ma.kアイテムですが、非常に作り易いキットでした。それでいて前回前々回作ったRGガンプラのように全くの手間要らずって訳じゃなく、
プラモデルとしての最低限の手間が掛かるようになってるので、私的には面白さはコッチの方が上だったです。作らされてる感ばかりで作ってる感が乏しいのはヤッパリ寂しいしね。

 今回は月面活動用として作ってみたつもり。エアブラシで塗るか筆で塗るか最後まで悩みましたが、当初から作りたいシチュエーションがありましたので、それに合わせて単色塗装を選択。
巷の定番説に乗じて今回は結局筆塗りを選択してます。

 月面ってのは製作開始時点から決まってたんですが、実は恥ずかしながら今まで月に行ったことがないので月面がどんなトコか全く知らない俺ちゃん。
今更ながらですが、ちょいと月面をWIKIやらYoutube等で調べてみました。そこで得られた情報を元に考えてみたんですが、
所謂ウェザリングとして定番な手法の多くが矛盾を生んでしまうことになり、かと言って真っ白単色塗装筆塗りなのでエアブラシでの陰影付けみたいな情報追加をしてないので
こいつぁどうしたもんかとネット上をウロウロしながら思案した結果、走ってしまったのは塗料の全力剥げ表現方向(笑。
いやぁ、これはチッピング入れすぎだろう?と自分で自分にツッコミながら、これでも大袈裟な部分のチッピングをかなり消してるんですが、それでもちょっと多すぎか。

膝頭や足首前半部分は、基本塗装の段階でシンナー含ませた綿棒使って塗料を擦れさせ下塗りが透けて見える様にしてます。


あと、デジカメで撮ってみて気付いたのは、塗装の禿げ剥げに対してデカール部分がが生き残りすぎですね。これはこの画像撮影後に修正を入れておきました。

 そして今回のメインイベント。



 このシチュエーションを作りたくて製作開始した様なものです。モチーフは見ての通り「2001」のティコモノリスことTycho Magnetic Anomaly One(TMA-1)。
偶々このタイミングで「2001年宇宙の旅」を鑑賞していて思い付いたというか思い出したというか。
 思い出した様な・・・ってのは、似た様なシチュエーションをMa.K兵器を使って作ったヴィネットを雑誌かネットか忘れたけど何処かで見掛けた気がするんですよね。
ググってみたけど引っ掛からないからタミヤの人改コンとかかな?何れにせよ、宇宙服と宇宙用戦闘スーツを引っ掛けて、
2001年宇宙の旅で月のティコクレーターを掘削中に出てきたTMA-1をおどろおどろしいコーラスの声が響き渡る中、好奇心に負けて触れてしまう情景を作ってみました。


 モノリスは
「全くの無傷で光を反射しない黒」
「直方体であり、各辺は1とそれ以外の素数の最初の3っつの各々の2乗。つまり各辺の比は1:4:9」
「近付いたり触れたりなんかすると後々なんか起きる(笑)」
等々設定がありまして
単に板っ切れを用意すればいいってもんでも無いと知る。月のTMA-1の場合、全高が地中埋設部分を含めると3mチョイということだったので、キットが1/20スケールである事から寸法を決め素材探し。
最終的に辿り着いたのはアクリル材でした。希望としては先の3mチョイという高さを考えて、長辺で15~17cm程度の材料探したんですが、全くの一枚板だと1:4:9に上手く収まるサイズが無い。
以前

こういう商品が出た際に「ただの板きれにアホですか?」とかブログのネタにしましたが、成る程単純でいて結構難しいとその商品の存在意義を今回図らずも知ることとなりました。
一応金属板やアクリル板を切り出せば可能ですが、コストが嵩むので割に合わない。木材やプラ材など加工が楽な素材だと各エッジのシャープさが無く表面を完全なフラットにするのが不可能に近い。
簡単そうで居て設定に拘ってみると全然簡単ではないことを製作開始してから知ってしまう結果に。先のアクションフィギュア購入も考えましたが、国内では中々入手が難しくなってる上に
価格が”輸入価格マジック”で高い上にサイズも全高200mm近いのでTMA-1換算だと大きさも合わないので結局却下。あれこれ素材探しをしてて随分時間を使っちゃったんですがピタッと来る物は無く
結局最終的に複数のアクリル板材と棒材を組み合わせて自作しました。コストも総額700円弱で、15mm以上の板厚のアクリル材を加工以来するのに比べたら遙かに安く上がってます。
サイズも短辺が18mm、底辺が72mmで高さが162mmになりました。映画のプロップは演出最優先で、1:4:9になってないモノリスが多用されてんですが、今回は拘ってみました。
コスト的には安く上がったけど、相手がアクリル材なので切断切削加工がメチャクチャ大変でした。スネークアイ本体作るよりコッチの方が大変だったり。
また、塗装はガイアの黒サフェーサーが実にイイ感じだったので採用してます。


 月面は、土台に前回のザクの時に使用した紙粘土が余っていたので其れをデコパージュに敷き詰め、その上に粗目に練ったドフィックスを敷いて基礎とし、
その上に着色石英(リアルサンド)を水溶き木工ボンドで定着させてます。紙粘土層、ドフィックス層、砂地層と一層作る毎に蛇の目本体を乗せて足場をスタンプしておきました。

更に石膏の粉や欠片等を適当に撒き散らし、最後に表面の色をライトグレイ・ライトシーグレイ・バフ等のアクリル塗料で整えました。

 ネタとして、我が家のウェザリング表現アイテムってのは、基本が車模型ばっかりだったので非常に脆弱です。手持ちの物はタミヤのエナメル塗料を除くと以下の物しかストックしてません

下段左からアクリラガッシュ(アクリルガッシュじゃないよん)のランプブラック・セピア・バントアンバー・チタニウムホワイト・消墨色(和)・鉛色(和)の6色とカステンのブリック・ブラスター・コンクリートの三色。
上段のパステルがヌーベルのW003・W004・006・007・S010・055・144・147と、それにタミヤウェザリングマスターB・C・Dの3種があってこれで全財産(笑
巷の達人の間では、よく油彩が使われるようですが、私は油彩が苦手です。何と言ってもその乾燥の遅さが我慢なりませぬのでストックはゼロ。これはもう性格だから仕方ない。
その代わりと言っちゃぁなんですが、結構な色数をタミヤエナメルでストックしてて、これがペトロールやターペンタインで希釈から伸ばしまで可能なので一応カバーできます。
っつー訳で、今回はこれら手持ちのアイテムだけでウェザリングをどうするか考えました。

 基本の墨入れはタミヤのエナメルでダークグレイ・艶消し黒・ウッドブラウン・フラットブルーを混ぜ薄めた物を先ず全体に塗りたくってウォッシング。
モールドの強調がメインでウェザリングとしては通常のウォッシング程残らない様綿棒で拭き拭き。
ポーズ固定でペトロール浸食でパーツ割れたらどうしようってのが前回前々回のガンプラと違って心配が少ないので気が楽な作業です。
 次にチッピングは、今回のネタのお陰で巷の「そのスジの人」達のブログ等を見て回ったんですが、どうも私がチッピングとして使用してる技法が間違ってるかマイナーな感じ。
私の処方ですが、アクリラガッシュやエナメル塗料を 死にかけの筆・製図用面相筆・使い古しのエアブラシニードル・スポンジの欠片などを使って乗せていき、
乾燥後に爪楊枝などで剥がれ具合を調節したり余分を剥がすって方法なんですが、巷の手法は下塗りを活かして本塗装の一部を実際に剥がす方法がメジャーな様です。
下塗りにメンタムやパステル仕込んで剥がす方法ってのは知ってんですが、いつだったかデモドリさんが紹介していたシリコンバリア仕込み方とかものすげぇリアルな剥がれ表現が可能なようですな。
とはいえ、田舎じゃ「シリコンバリアって何?美味しいの??」っつー位そこらには売ってないアイテムなので、今回は先述のマイナー(?)手法にて施してます。
今回は月面用って事で勝手に地金→下層下塗り→放射線防護用鉛層→上塗りと塗装されていると設定して、チッピングの基本は鉛色にて入れています。
極一部、最下層まで逝っちゃった部分にセピアを使いましたが

チッピング表現はほぼ全てアクリラガッシュの鉛色。巷ではターナーのアクリルガッシュが有名ですが、我が家のは何故かホルベインのアクリラガッシュです。
失敗してもタミヤのアクリル溶剤で或る程度は落とせますし、乾燥も早く乾燥してしまえば爪楊枝でコリコリ剥がすことも出来ます(機体塗装がラッカーであることが大前提)。
風が吹くとか地球上以上に猛烈な勢いで砂岩が飛んでくるとかは無い環境下って事で、下半身は強めに、頭の方に上がるに随って剥がれが少なくなる様に一応考えてはいます。

 次にアポロ計画の中で、シーリング部にまとわりつき時には内部にまで侵入する事さえあったと言われる程砂に悩まされたらしいので、
グレー系のパステルを数種類使って足許及びシーリングカバーを中心に砂による汚れを入れました。


また、同じく砂トラブルを考えると各可動部やジョイント部分にはグリスが注されていたであろうと勝手に妄想して、
エナメルのスモークにクリアー系塗料を混ぜた物を塗り込んでペトロールで滲ませたりターペンタインで伸ばしたりしてます。
最初の方で問題にしたマーキングのダメージは、この時点で追加すると共に、極一部の部位に最後に加えたセピアでのチッピングが蛇足だったようなのでこの時点で殆ど消してしまいました。
あと、当初はキットのパーツのみで作ろうと思ってたんですが、膝から背中に通る蛇腹パイプと左腕のレーザーに通る蛇腹はパーティングラインを消すのが面倒なので
市販のスプリング(脚2.5mm・腕1mm外径)に交換してます。

この際に膝のジョイント部には3mmプラパイプをドリルレースで段付き処理した物を、腕の方は手持ちのストックパーツにあった真鍮製の両テーパーパイプをそれぞれ仕込んでジョイント基部にしてます。
また足首のパイプは省略されていたので0.6mmハンダ線で再現し、ここも基部はWAVEの六角ナットを加工して仕込んでます。線やパイプはどうしても基部がないと気になってしまう。
バーニア部分は、黒鉄色と焼鉄色のブレンド色をエアブラシで塗装してタミヤのウェザリングセットDを使って若干の汚し。

 ベースに乗せた所でベースとのマッチングを見ながら砂埃表現をパステル粉使って追加したり、余計だと思えた表現は消してみたりと微調整。

っつー訳で無事完成。展示会までにプレート作っておこう。

して、展示会ですが、8月の20(土)・21日(日)の両日、大分県中津市の市立図書館ホールにて開催されます。
中津模型展示会 開催案内
持ち込み出品も大歓迎ですので、お近くの方が居られましたら是非御参加下さいまし。勿論、見に来るだけ、冷やかしに行くだけの方も大歓迎。破壊活動だけは御勘弁下さい(笑

 最後にツールネタ。

5月に出張ついでに立ち寄った模型店で、クレオスのボトルオープナーが売ってたのを見掛けまして、
「これ、オモチャみたいなアイテムにしか見えない割に高いよな~」
って思ったんですが、ここんとこ固着した瓶を開ける度にウォーターポンププライヤー出してきて悪戦苦闘するのに辟易してたこともあり
騙されたと思って買ってみたんですが、これが笑っちゃうくらい便利でありまして、あっという間に必需品に昇格いたしました。
ガンプラやら蛇の目やらで普段使わない我が家での二軍落ち塗料共の蓋が悉く固着しておりましたが、この道具を使いますと
今まで「縛られたり叩かれたりするのは嫌!」っつってた愛人が自ら「縛ってー」だの「もっとぶって!」だの言うようになっちゃった位に簡単に蓋が開きます。
今までの苦労は何だったんだと思うこと請け合い。使い始めてから「これを使っても蓋が開かない」ってのには今のところ出会っておりません。優れ物です。
これと溶媒液のお陰で、折角買った塗料を捨てずに済むってのが随分減りますんでホント助かる。

 何はともあれ一ヶ月チョイで三つめの完成。展示会までにもう一個くらい何か作れそうな気もしますな。本業に差し障りのない範囲で、可能であれば何か作ってみようかと思います。


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