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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「TBSレビュー」の収録

2013年02月22日 | テレビ・ラジオ・メディア

赤坂へ。

「TBSレビュー」の収録でした。

テーマは「深夜番組」。

なぜか、ラジオは深夜放送、テレビは深夜番組、と呼ばれていますね。

深夜番組のブームというか、盛り上がりは、これまでも何度かあったのですが、最近もまた面白い番組が増えてきたように思います。

木村郁美アナウンサーと、そんな話をさせていただきました。


TBSレビュー

2月24日(日) 朝5時30分~6時  

テーマ: 「深夜番組」

司会:木村郁美アナウンサー

出演:碓井広義



オンエアは早朝ですので、
どうぞ
録画予約をお忘れなく。



テレビ東京から北海道テレビへ

2013年02月22日 | テレビ・ラジオ・メディア

虎の門のテレビ東京で、BSジャパンの新番組の打ち合わせ。

その後、日比谷線で築地へ。



先日も北陸朝日放送との打ち合わせで来たばかりの築地だ。

今回は朝日新聞の建物に入っている、北海道テレビ東京支社を
訪問した。



こちらは3月のシンポジウムの打ち合わせです。


終わって、銀座まで徒歩で移動。

ちょっと寒かったけど、いい運動だ。

途中、長年観客としてお世話になったシネパトスも記録しました。







「周年」あれこれ

2013年02月21日 | 「東京新聞」に連載したコラム

東京新聞に連載している「言いたい放談」。

今回は、記念の年としての「周年」について書きました。


今年って何周年?

今年はなぜか身近な「周年」が多い。まず、上智大学が創立百周年を迎えた。元々は四六十年前、来日したフランスシスコ・ザビエルが「日本の首都に大学を」とローマに希望したことがきっかけだ。日本初のカトリック系大学として開設されたのは一九一三(大正二)年。パリ大学に学び教授の資格を得ていたザビエルさんに感謝だ。

また今年はテレビ六十周年。私はテレビを浴びるように見て育った。大好きだった。小学生の頃、ブラウン管の前から動かない私に怒った父がテレビを持ち上げ、縁側から投げ捨てようとしたこともある。息子が将来、番組制作や放送研究の仕事に就くなど想定外だったろう。

テレビ放送開始から十年目に放送批評懇談会が誕生する。放送文化の振興と放送の発展に寄与すべく、評論家や研究者などが設立した団体だ。五十周年の今年はギャラクシー賞などの通常活動以外に、記念イベントや論文集の出版が行われる。

もう一つ。実は来週、わが家は結婚三十周年となる。どんな事業や取り組みも、立ち上げること以上に継続することが大変だといわれる。ならば称賛されるべきは私の超人的忍耐力だ。高校の同級生なので今も「碓井くん」と呼ばれ、合議・対等・役割分担が家訓である。ただ、私がどんなにテレビを見ていても決して怒ったりしないことだけはありがたい。

(東京新聞 2013.02.20)

キャンパス「夕景」 2013.02.20

2013年02月20日 | 大学

TBS「よるべん」は、笑える大人塾

2013年02月20日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今回は、TBSの深夜番組「よるべん」を取り上げました。


「よるべん」
好奇心と遊び心とユルさがマッチした
笑える大人塾

ゴールデンタイムには見るべきものが少ないTBSだが、深夜番組は頑張っている。以前取り上げた「マツコの知らない世界」と、今回の「よるべん」(木曜深夜0時55分)はその代表格だ。

「よるべん」のコンセプトは、ビジネスマンが知ったかぶりにならないための秘密スクール。劇団ひとりがいわば級長さんで、若手ビジネスマンたちと一緒に専門家のレクチャーを受ける。

先週は「不動産投資vs.金(きん)投資」がテーマだったが、登場した2人の専門家の話が具体的で実に分かりやすい。片方がボロい家を手に入れてリフォームし、ルームシェア形式で貸し出すことを提唱。

もう一方は金を短期で売買するのではなく、長期の積み立て投資を勧めた。途中、劇団ひとりが投げかける、「初心者にもできるんですか?」といった素朴な疑問にもしっかり応じてくれて、納得感も十分だ。

この番組が発見した真実は、「本物の先生は巷(ちまた)にいる」。自分たちが知らないこと、知っているつもりでよく分からないことを教えてくれるのは学校の先生ばかりじゃない。むしろ街場の実戦で鍛えられ、成功も失敗も経験してきた“その道のプロ”から直接学ぶことは多く、そして楽しいということだ。

劇団ひとりの好奇心と遊び心が深夜枠のユルさとマッチして実現した、笑える大人塾である。

(日刊ゲンダイ 2013.02.19)

J―CASTニュース「新聞とネットの影響」についてコメント

2013年02月19日 | メディアでのコメント・論評

J―CASTニュースの「新聞とネットの影響」に関する記事の中で
コメントしています。


新聞よりネットの方が人生の価値観に影響 
若者は「新聞にありがたみ感じない」

「人生の価値観に影響を与えるメディアは何か」をテーマにした調査で、興味深い結果が出た。ネットメディアが新聞を上回ったのだ。

この調査では、新聞は年齢が若くなればなるほど「影響力」が低下し、20代になると半数以上が「影響を受けない」と答えている。専門家は、かつてと違って若者が新聞を「特別な存在」に位置付けなくなったとみる。

新聞サイトではなくポータル経由でニュース読む

調査を実施したのは、輸入住宅販売のセルコホーム(仙台市)。「住まい方に関する意識調査」で、2000人を対象にした生活空間、環境にまつわる各種質問と回答を2013年1月31日に同社ウェブサイト上で公開した。質問項目のひとつに「メディアが住まい方、価値観にどう影響しているか」がある。

「人生の価値観に影響を与える」と答えた人が最も多かったのがテレビで77.8%だが、2位につけたのが「ソーシャルメディアを除くネットメディア」の64.8%、新聞は60.9%で3位だった。年齢別に見ると新聞は、50代では73.6%が「影響を与える」と答えているが、20代では45.6%にとどまる。裏を返すと5割超の回答者が新聞から「生き方」への影響を受けていないわけだ。ネットメディアについては、年齢別の分析がなかった。

上智大学文学部新聞学科の碓井広義教授(メディア論)に取材すると、「調査結果はいまどきの状況を反映していると思います」と言う。実際に指導する学生で、ひとり暮らしで新聞を購読したり、実家住まいで新聞を読んだりしている例は少ないそうだ。一方で、スマートフォンを駆使してネット上で多様な情報を入手しているという。その中には新聞社がネット上で流すニュースもある。

セルコホームに問い合わせたところ、調査項目にある「ネットメディア」に新聞の公式サイトを含むかどうかは明確に定めていないと答えた。回答者は新聞サイトもネットメディアの一種と理解している可能性はある。

では若い世代は、紙媒体としての新聞から離れてネット媒体の新聞に移っただけなのか。だが碓井教授は「いえ、新聞そのものと距離を置いている印象を受けます」。かつては「生活の一部」として敬意が払われていた新聞も、今の若者にとっては数多くある情報源のひとつに過ぎないというのだ。

新聞通信調査会の「2012年メディアに関する全国世論調査」によると、ネットニュースを見るサイトで圧倒的に多かったのはポータルサイトで84.6%に達し、新聞・通信社の公式サイトの26.2%の3倍超だ。わざわざ「この新聞の記事を読みたい」と特定の新聞サイトを訪れるわけではない。ポータル経由で読むニュースに、「どの新聞社の配信記事か」を気にする読者がどれほど存在するかは疑問。それだけに「若い世代は新聞を特別視せず、ありがたみも感じていません」。

多様なニュースを取捨選択する情報リテラシーがある

若者にとって新聞の存在感は、2011年3月11日の東日本大震災以降さらに軽くなったと碓井教授。東京電力福島第1原発の事故による電力危機で、「印刷所がストップすれば新聞は配られない」という考えが生まれた半面、ツイッターをはじめとする交流サイト(SNS)が頼りになったという声が高まったのがひとつの理由だ。

もうひとつは報道内容そのものに対する読者の見方。「原発報道で『新聞はきちんと事実を伝えたのか』との疑念が拭えないままでした」。実際はともかく、こういった印象が後々新聞にとってマイナスに作用する恐れが拭えない。

だからと言って若い世代が、新聞サイト以外のネットニュースやSNSから流れる情報をうのみにしているわけではない、と碓井教授は指摘する。だが既存の大手マスコミが伝えない情報を、ネット媒体が報じるケースはあると意識し、ある程度の信用を置いているようだ。多様なニュースが流れる中で取捨選択する情報リテラシーを備えている若者は多いと話す。


(J―CASTニュース 2013.02.17)

朝日新聞「ニュースの本棚」テレビ60年のこと

2013年02月18日 | メディアでのコメント・論評

朝日新聞「ニュースの本棚」で、テレビ60年をテーマに書かせていただいたら、各地にいる友人や知人から「読んだよ」の連絡がありました。

たとえば・・・

「テレビが大きく変わったのが80年代以降」とのご指摘に、私自身の場合は「変わった」以降のテレビを見て過ごしてきた時間の方が長いのかと気づきました。フジテレビが「軽チャーっぽい」などというスローガンを流していたのを思い出します。

それから、1969年に出た「お前はただの現在にすぎない」について、触れているメールが多かったです。

この本は、70年代にテレビを目指した若者たちにとって、読んでいない者はいないくらいの、いわばバイブルのような存在でしたが、長く絶版になっていました。

近年、朝日文庫で復刊されたわけですが、その功労者は、かつてテレビマンユニオンで先輩だった石井信平さん(ユニオンに参加する前は筑摩書房の編集者)です。

石井さんは残念ながら2009年に亡くなってしまいましたが、その前年に、「お前はただの現在にすぎない」の40年ぶりの復刊を実現しました。

さまざまな縁につながる一冊であり、今回、文中で紹介できたことは、私にとっても感慨があります。

以下、全文です。


テレビ60年 
価値と意味、考える好機に 

上智大学教授(メディア論) 
碓井広義


日本の放送史におけるテレビ元年は1953年。2月1日にNHKが、8月28日に日本テレビが放送を開始した。もちろん当時はテレビのプロなど存在しない。人材は映画や演劇などからの流入組とラジオからの転籍組、そこに新卒が加わった。

TBSでドラマ「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎(りんご)たち」を手がけた大山勝美も新卒組の一人だ。その大山が、朝日放送出身の澤田隆治などと行った鼎談(ていだん)が『テレビは何を伝えてきたか』である。ロケを可能にした小型カメラ、国内外からの衛星中継といった技術の進化。バラエティー番組の井原高忠やドラマの和田勉など大胆な制作者の出現。たとえば萩本欽一のような国民的タレントの存在。それらに支えられてきたテレビの軌跡を追体験することができる。

●視聴率の肥大化

社会が学園紛争やベトナム戦争反対運動に揺れた68年に起きたのがTBS闘争だ。ドキュメンタリー「日の丸」の萩元晴彦と、「ハノイ・田英夫の証言」の村木良彦を制作現場から外す配置転換に、成田闘争報道で反対派農民をロケバスに乗せたことへの処分も絡んで、表現の自由や報道の手法をめぐる闘いとなった。萩元と村木、そして村木の同期・今野勉が69年に上梓(じょうし)した『お前はただの現在にすぎない』(朝日文庫・1155円)はこの闘争の記録であると同時に、テレビに何が可能かを考え抜いた報告であり宣言だ。翌年、萩元たちはTBSを退社し、日本初の番組制作会社テレビマンユニオンを創立する。

その後、テレビが大きく変わったのは80年代だ。右肩上がりの経済を背景に、「楽しくなければテレビじゃない」を標榜(ひょうぼう)したフジテレビが躍進した。他局も追随したことでテレビは明るく楽しく軽くなり、ドキュメンタリーは削減、報道番組さえエンターテインメント化していく。90年代以降、各局の視聴率至上主義は当たり前のものとなった。テレビの両輪であるはずの創造とビジネス。その一方を肥大化させたまま20年が経過したのだ。

還暦を迎えたテレビだが、祝ってばかりもいられない。ネットの台頭。視聴者のテレビ離れ。広告収入の減少。それ以上に問題なのがテレビへの不信感だ。特に一昨年の原発事故以来、テレビは視聴者(国民)が本当に知りたい、また知るべき情報を伝えていないのではないかという思いが視聴者側に広まった。今年1月に出た『テレビはなぜおかしくなったのか』では、報道現場を体験してきた3人と政治学者が従軍慰安婦問題から原発報道までを鋭く分析。自戒を込めてテレビジャーナリズム再生への道を探っている。

●多様化する見方

現在最も刺激的な論客の一人内田樹がテレビに言及しているのが『街場のメディア論』である。これまで挙げた本の著者はテレビの送り手側中心だが、内田はより客観的な立場だ。「知っていながら報道しない。その『報道されない出来事』にメディア自身が加担している、そこから利益を得ているということになったら、ジャーナリズムはもう保(も)たない」と手厳しい。

録画視聴をはじめテレビの見方が多様化した現在、リアルタイム視聴を前提としたビジネスモデルは見直す必要がある。「若者層」を視聴者の中心に置く発想も然(しか)りだ。放送開始60周年は、テレビならではの価値と伝えることの意味を原点に立ち返って考えるチャンスである。

◇うすい・ひろよし 55年生まれ。テレビマンユニオン、慶応大などを経て現職。著書に『テレビの教科書』など。

本日の朝日新聞「ニュースの本棚」に、テレビ60年を寄稿

2013年02月17日 | メディアでのコメント・論評
(朝日新聞 2013年2月17日)

今週の「読んで、書評を書いた本」 2013.02.17

2013年02月17日 | 書評した本たち

女性作家の新作2冊を、同時進行で読書中。

井上荒野「それを愛とまちがえるから」(中央公論新社)

湊かなえ「望郷」(文藝春秋)

どちらも達者だなあ、と思う。

井上さんの作品に出てくる男女4人の、奇妙なようでいて、「あるかもなあ」の感じ。

湊さんでは、島という故郷を背景に、「そうくるか」「そうきたか」の展開。

やはり上手いよなあ。

「望郷」には、日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作「海の星」も入っています。



今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。

道尾秀介 『笑うハーレキン』 中央公論社

川本三郎 『そして、人生はつづく』 平凡社

高瀬 毅 『本の声を聴け』文藝春秋

金平茂紀・永田浩三・水島宏明・五十嵐仁
『テレビはなぜおかしくなったのか』 高文研 

岡野守也 『ストイックという思想』 青土社

古田博司 『「紙の本」はかく語りき』 ちくま文庫

福岡伸一 『福岡ハカセの本棚』 メディアファクトリー新書

* 上記の本の書評は、
  発売中の『週刊新潮』(2月21日号)
  Bookworm欄に掲載されています。





東海テレビ・阿武野(あぶの)プロデューサーと

2013年02月16日 | テレビ・ラジオ・メディア

永田町のホテルで、東海テレビの阿武野勝彦プロデューサーと打ち合わせ。

阿武野さんは、東海テレビ「司法シリーズ」と呼ばれる一連のドキュメンタリーを手がけてきた人物だ。

また、「平成ジレンマ」にはじまる、テレビドキュメンタリーの劇場展開の取り組みを続けている。

現在は、本日2月16日(土)から、ユーロスペースで公開される映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」のプロモーションで大忙しだ。

脚本・監督は、ずっと阿武野Pと二人三脚で制作をしてき斉藤潤一さん。

1961年、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した事件により、戦後初の無罪からの逆転死刑判決を下された奥西勝の苦悩と戦いを、実録ドラマを交えて描いたドキュメンタリー。無罪を主張し、唯一となる物証や関係人物の証言も確たるものではないにもかかわらず、51年間も獄中にいる奥西の真実に迫っていく。ドラマ部分では青年時代と現在の奥西をそれぞれ山本太郎と仲代達矢が演じ、母を樹木希林が熱演。事件当時の捜査や幾度かの判決の経過に、司法のあり方や正義とは何かについて考えさせられる。


阿武野さんには、3月に開催するシンポジウムで、「テレビドキュメンタリーの劇場展開」の最前線、その裏表を、まとめてお話していただく予定だ。





バレンタインデーの「最高の離婚」

2013年02月15日 | テレビ・ラジオ・メディア

いやあ、やはり面白いよなあ。

フジテレビ「最高の離婚」。

瑛太のセリフと表情と動きと、絶妙の「間(ま)」を楽しむだけでも、
十分見る価値がある。

真木よう子サン、ますます色っぽいし(笑)。


それから、光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)と淳之介(窪田正孝)の
3人が一緒の夕食シーン。

亜以子(八千草薫)が光生と結夏の寝室で寝ている淳之介を発見しちゃうシーン。

瑛太と芹那のラブホ前でのシーン等々。

いずれも、じわじわと可笑しい。

バレンタインデーの放送がこの展開、ってのも嬉しいじゃないですか(笑)。

30個目のチョコレート

2013年02月15日 | 日々雑感

2月14日に頂戴した、30個目のチョコレートです。

ただし、30年で30個(笑)。

今月結婚30周年を迎えるわけですが、とりあえず、今までで一番
でっかい。

中身も本物の明治の板チョコだ。

この大きさだけで笑えます。


築地の北陸朝日放送へ

2013年02月14日 | テレビ・ラジオ・メディア

築地って言っても、仕入れじゃありません(笑)。

築地には、北陸朝日放送の東京支社があり、仕事の打ち合わせです。

銀座界隈には、全国各地の放送局の東京支社がわんさとあります。

そう、実にいい場所をキープしておられる。

これなら、東京勤務でも、本社から出張に来ても、楽しそうだ(笑)。


少し早めに着いたので、久しぶりの築地散歩。

いつもながら、築地本願寺の不思議な佇まい、インド・アジャンタ
様式のオーラは強い。

大谷光瑞猊下(げいか、です)の指示のもと、巨匠・伊東忠太の設計です。






聖路加病院も見える。




巨大魚もいるぞ(笑)。


テレビ60年とNHK「メイドインジャパン」

2013年02月13日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイの連載「TV見るべきものは!!」。

今週は、テレビ60年とNHKの記念ドラマ「メイドインジャパン」について書きました。


「メイドインジャパン」全3話
テレビ60年
作り手たちの「まだまだこれから」が伝わった

1953(昭和28)年2月1日に、NHKがテレビ放送を開始してから今月でちょうど60年。人間ならめでたい還暦だが、現在のテレビは祝杯どころではない。

広告収入の低下や視聴者のテレビ離れへの対応策はもちろん、新たなビジネスモデルも構築できていないからだ。一番問題なのは視聴者側の「テレビの見方」の実態とのズレだろう。

先日、朝日新聞の記事にもなったが、ドラマの中には「録画再生率」が視聴率を上回るものもある。にもかかわらず、「リアルタイム視聴」のみを重視する現在の放送ビジネスには無理があるのだ。放送開始60年を機に、こうしたテレビの存続にかかわる議論もして欲しい。

そんな中、恐らく「録画率」も「録画再生率」も高かったと思われるのが、NHK「メイドインジャパン」全3話である。舞台は倒産の危機に直面した巨大電機メーカー。唐沢寿明をリーダーとする再建チームの取り組みを描いて見応えがあった。パナソニック、シャープ、ソニーなどの現状を見れば、これは民放では出来ないドラマだ。

モノ作りと技術、個人と組織といった問題だけでなく、会社や仕事、生きがいとは何なのかにまで迫った井上由美子の脚本に拍手。「日本人こそがメイドインジャパンそのものだ」というセリフが鮮烈だ。テレビ60年、作り手たちの「まだまだこれから」の思いも伝わってきた。

(日刊ゲンダイ 2013.02.12)



大学院入試の実施

2013年02月13日 | 大学

なんだか、ぐっと寒くなった一日。

大学院の入学試験を行った。

キャンパスは、高校生たちが集まる学部入試とはまた違う、静かな緊張感に満ちていました。