碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

アマゾンの『脚本力』レビューに感謝です。

2022年10月17日 | 本・新聞・雑誌・活字

 

 

アマゾンの『脚本力(きゃくほんりき)』のページに、

読んでくださった方々のレビューが

掲載されていました。

ありがとうございます!

紹介させていただきます。

 

<Orisさん> 

★★★★★ 生きるとは、創ること、狂おしく遊ぶこと

倉本聰、齢87にして創作力はどこから生まれてくるのだろう?そんな答えが詰まった快作と感じる。

本書は一貫してドラマづくりへの過程が書かれているが、なにか仕事に行き詰っている人たちへのヒントも多く、読んでいてドキドキしてくる。

聞き手の碓井氏は、元テレビ番組のプロデューサーで倉本研究の第一人者として、ここ数年共著の作品も多い。

また、本著の特徴は、倉本さんの新作ドラマの脚本が惜しげもなく披露されていることだ。

その過程にするどく切り込む碓井氏のインタビュー力にも驚かされる。

まるで、ドキュメンタリー番組をみたかのような読後感だ。

願わくば、どこかのテレビ局で、この倉本聰脚本「火曜日のオペラ」を創って放送していただけないものだろうか。

 

<森宮 湊さん> 

★★★★★ 脚本力【きゃくほんりき】

本書には、『火曜日のオペラ』の企画書、全七話のシノプシス、第一話のシナリオが載っています。一本のシナリオの製作過程が見られます。ハウツー本や教科書ではないですが、創造の勘どころが多種多様に述べられています。

ラジオドラマの経験からの音への意識、テーマとモチーフの違い、『快感』か『感動』か、感動を生むテーマとしての愛。

第四章は、特に、シナリオ造りの要諦が、登場人物の重要性に収斂されながら教示されています。シナリオのスケジュール、ドラマは化学反応であること、登場人物の作り方、人物の配置、「時間的履歴」・「空間的履歴」。

第五章は、構成でプロットの話となります。構成をもてなすこととして、観光ガイドを例に、かなり分かりやすく説明されます。

第六章は、ハコ書き、です。大ハコ、中ハコ、小ハコ、物語のヘソ。

第七章は、台詞と受信力の重要性。アウトプットの前に、しっかりインプットすること。人間同士の間の微妙な部分を感得すること。

第三章と第八章が、シノプシス全七話とシナリオ第一話〈第一稿〉になります。

【感想】

87歳という年齢を感じさせませんね。エッカーマンの『ゲーテとの対話』のゲーテも年齢を感じさせないところはありますが、巨匠はいつまでも創造をやめず若々しいですね。

構成に関して、観光案内を例にするのは、効果的な見せ方、演出としてのプロットを見事に分かりやすく説明されていて、秀逸です。もちろん、台詞や人物履歴の部分もかなり参考になります。

登場人物の重要性を説いているのは、『プロだけが知っている小説の書き方』と同じですね。人間がドラマを作り、人間こそが物語を作るというのは、シナリオも小説も同様なのでしょう。

 

<JINGBOOKSさん> 

★★★★★ 感動です~今を生きる力になります!

とにかく面白い内容で読めて良かったです! 掲載されてるドラマ脚本『火曜日のオペラ』素晴らしいです〜ドラマ作品実現も見たい! そういう思いへ揺れることもこの本の醍醐味です!

 

 

 

 

 


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