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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

週刊現代で、新視聴率男「有吉弘行」について解説

2014年03月11日 | メディアでのコメント・論評

発売中の「週刊現代」最新号に、有吉弘行さんに関する特集記事が掲載されました。

この中で解説しています。


新視聴率男
有吉弘行って、いったい何者なの

記事の小見出しとポイントは・・・

孫正義を超えた男
○現在テレビのレギュラー本数16本。そのうち冠番組が9本もあるなど、その人気ぶりを伝えている。

○それから、有吉の過去というか、「これまで」も。

異常なほど冷めている
○得意の毒舌や、共演のタレントいじり。

○その芸の細かさについて。

「芸人なんて一生できない」
○素顔では、礼儀正しいこと、また質素な生活を紹介。

○意外とギャラが安くて、制作サイドにとって有難いことなど。


そして、以下が私のコメント部分です・・・・

人気が出たタレントは、どうしても天狗になってしまうもの。しかし、有吉には一度売れて、使い捨てられた過去があるだけにそれはないのかもしれない。

上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏はこう語る。

「不遇時代の経験から、有吉さんは信じられるのは自分だけだと悟ったんでしょう。だから、いくら持ち上げられても浮かれないし、視聴者に媚びることもしない。視聴者も地獄をみた彼の言葉だからこそ『有吉なら仕方ない』と許せるのでしょうね」


一般社会で視聴者たちは、言いたいことも言えずに世知辛い世の中を生きている。そんな中、リスクを顧みず、己を捨てて毒を吐き続ける有吉に共感する人々が多いということだ。

この有吉という男、まだまだ、しぶとく生き残っていきそうだ。

(週刊現代 2014.03.22号)