碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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戦う“おじさん”たちの映画『エクスペンダブルズ』

2010年11月08日 | 映画・ビデオ・映像

まあ、おじさんたちが、よくやるもんだ(笑)。

映画『エクスペンダブルズ』である。

シルヴェスター・スタローンが製作・脚本・監督・主演の、いわばワンマン・シネマだ。

あの年齢になっても、やはりアクションに徹するのはエライというか、愚直というか、いっそ感心してしまう。

ストーリー自体は、大味。

ちょっと惚れた女のために、みたいな感じで、大甘。

でも、それもスタローンの「こんなの作りたかった」という熱意に免じて、許しちゃおう。

しかし、「3大アクションスター 夢の競演」は、看板に偽りありだ。

だって、スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーとブルース・ウイルスの3人が同じ画面の中にいたのは教会のシーンだけなんだもん(笑)。

シュワちゃんがらみは、「あいつは大統領を狙ってるんだ」てなジョークで終わり。

ブルース・ウイルスも、そこ以外はほとんど出てこない。

この3人が、「南アメリカの小国であるヴィレーナの独裁者・ガルザ将軍を排除する」というミッションで、一つのチームとして戦うものと勝手に思っていた私がバカでした(笑)。

まあ、他にもジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ジェット・リー、そうそう猫パンチのミッキー・ロークもいるし、とにかく、おじさんたちが、それぞれの見せ場で頑張っているのだ。許すしかないよね。

ほんと、おつかれさまでした。