木香(もっこう)
出典は「神農本草経」。
別名は広木香。
キク科植物モッコウ Aucklandia costus Falconer の根である。
雲南・四川に主産する。
性味は辛・苦、温。肝・脾・胃・大腸経に入る。
効能は行気止痛、温中和胃。
臨床応用は中寒気滞、胸腹脹痛、嘔吐、反胃、下痢、赤痢渋り腹を治す。
行気止痛には生のままで用いる。止瀉にはあぶって用いる。
内服は1.5~4.5gを煎服する。
長く煎じてはよくない。
粉末として服用する場合は、毎回0.6~0.9g。
本品は精油を含み、その中に myrcene, p-cymene, linalool, β-elemene, caryophyllene, humulene, cedrene, β-ionone, cedrol, α-costol, aplotaxene 及び costuslactone, costunolide, dihydrodehydrocostuslactone などがある。
また betulin, stigmasterol, アルカロイドなどを含む。
アルカロイドはモルモットの気管支および小腸の平滑筋にたいして著しい鎮痙作用がある。
根の油のなかから抽出したラクトンと脱ラクトン油も平滑筋の痙攣をしずめ、気管支を拡張し、血圧を降下させる作用がある。
作用のもっとも強いのは脱ラクトン油と dihydrodehydrocostus, lactone であり、気管支喘息に適応する。
行気=利気法の1つで、気滞証を示す場合に気滞をめぐらせて散ずる方法、化気、通気、破気、利気ともいう
和胃=胃気の不和を治療する方法で、和中ともいう
中寒=病理で寒邪にあたること、または病証で突然寒邪の侵入を受けて発するもの
気滞=気の運行が阻害され身体の一部分に停滞する病変
反胃=食後腹が充満し嘔吐を伴う胃の病気、胃反、翻胃(はんい、ほんい)と同じ
効能
中年以降又は高血圧の傾向のあるものの次の諸症:
頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸
血流改善
血液の流れが滞ると
動悸、頭重、肩こり、頭痛、めまい
などが自覚症状として表れます。
高血圧、心疾患、肝臓疾患、糖尿病
血液の老化が原因で起こる生活習慣病について、当店にてご相談承ります。