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p226二千年前の『傷寒論』は現代医療のあり方を皮肉っているようだ!

2013-06-16 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』

 

現代医療の誤りを正す

 

第4章 漢方による心身の健康法

 

公害や難病のない漢方薬

 

p226二千年前の『傷寒論』は現代医療のあり方を皮肉っているようだ!

 

 吉川英治の「新・平家物語」は、週刊朝日に連載されて、当時、人気をさらったものです。

この小説の登場人物に、麻鳥という庶民の薬師夫妻がいますが、これは吉川さんが小説をおもしろくするために入れた架空(かくう)の人物です。

この麻鳥ははじめから、源氏と平家の戦いを冷静な目でとらえています。

が、あれほど慎重な名文家の吉川先生にも失策があったのです。

 そのなかで、金売り吉次が熱病にかかって、都で医者を探したが、平家が都落ちしたあとで、都には医者がいない。

そこで乞食医者の麻鳥がいたので連れて来ると、麻鳥は見るなり、おまえの病気は三日で治してやる、治ったらさっさと奥州に帰ってくれ、おまえみたいな腹黒いやつが都にいるから、戦後、都が攪乱(かくらん)してこんなになってしまったという。

 すると吉次が、薬師というのは脈をみたり腹をみたり、いろいろ聞いたうえで診断するのに、なんでわしの腹が黒いか白いかわかるんだと聞いたところ、麻鳥は、漢方に熟達すれば貌証といって、ひと目見たらわかるんだ、と答える場面があります。

 漢方でいう望証を容貌(ようぼう)の「貌」と書いてしまったのです。

著者も朝日新聞社も、アルバイト学生を使って、鎌倉時代の医学、宋(そう)時代の医学の文献資料を集めたりしたそうですが、吉川先生は、ボウ証ということは体全体を見るわけだから、容貌の「貌」に間違いないと確信をもっておられたのです。

 宋時代に、はじめて印刷された漢方の古い医書『宋版傷寒論』のなかに、名医・越(えつ)の扁鵲(へんじゃく)の故事が載っています――皇太子が死んだというのを、ひと目見てこれは生きているといい、薬を与えて生き返らせた。

しばらくして斉(せい)の国の桓公(かんこう)が車に乗っている姿を見て、皇帝は二、三日の命しかないといったが、相手にされなかった。

ところが皇帝は、その予言どおりに二日したら急死してしまった――というものです。

 このなかの一節に「皇帝桓公の顔色を一目望見しただけで」と明記されています。

これは、『史記』の「扁鵲篇」が原典ですが、宋の医学を学んだ麻鳥の言動ですから、貌証ではなく、望証であることを吉川さんにお知らせしたら、吉川先生は「これはうっかりした。

それが正しいにちがいない」と、朝日新聞社から単行本になったときに、「貌」を「望」に改められました。

 あとで話を聞くと、その一字のために、吉川先生がたいへんな時間と労力を費やして資料を集め、読んでおられたそうです。

『傷寒論』もそのなかにあったといいますから、先生の作家としての根性に頭が下がりました。

 『傷寒論』は、後漢の時代に張仲景(ちょうちゅうけい)という長沙(ちょうさ)の太守(たいしゅ)が著わした、漢方の原典といわれる本です。

そのなかで張仲景は本を出した理由について、一族の三分の二が急性熱病で死んでしまったので、急性病と慢性病の治療のために上下二巻を出したといっています。

 その序のなかで二千年前の状況を烈々と訴えています。

「栄誉や勢力を競い求め、権力者や金持ちに追従し、孜々汲々としてただ名利にのみ心をくだき、その末を装飾し、その元を克己し、外面ばかり飾ってその内をやぶさかにする。

皮これ存せずんば、毛またいずくにつかんか」と。

 この意味は、その当時の中国の人々が、本末転倒して枝葉末節のことばかりに気を奪われ、利益のあることや、立身出世することばかり謀っている。

急に病になると、無能な医師にかかったり、占い師に頼って、せっかく百年の尊い天寿を与えられながら、ただただ死ぬのを待っているだけだ、ということです。

 そして当時の医者については、「医経の趣旨を思い求めることをせず、すなわち古典を究めずして、口先で知っているかぎりのことを演説し、それぞれの家伝の方法を受け継いで、生涯同じ治療を繰り返し、工夫、発明ということがない。

こんなふうであるから、診療もいい加減で、病人と相対すること瞬時にして、じきに薬をこしらえる。

脈を診るのもぞんざいで、寸口の脈は診ても、尺脈は診ないし、手の脈は診ても、足の脈は診ない・・・・・・」

 と、医者は勉強をしないで、ただそうかそうかと病人にすぐ迎合して、むなしく送っているだけ、患者を診るのも三分間診療でこっちを診たらあっちは診ない、いい加減なことをしている、と戒めています。

 この二千年前に書かれた『傷寒論』の文章は、現代社会の医療のあり方をそのままそっくり皮肉っているようにさえ思われます。

 

傷寒卒病論集 序 全文

傷寒雑病論集 読み

 漢方が救う人体危機西洋医学一辺倒からの脱出

 

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