渡辺武著 わかりやすい漢方薬
第三章 漢方薬は何に効くか
5 慢性病の漢方治療法
外科ばかりが医術ではない
西洋医学では、科学的分析による局部治療が進んでいます。
とくに解剖学の進歩は、外科的治療の面で医学の発展に大いなる貢献をしてきたことは世間の知るところです。
それが裏返しされると大変な結果をつくり出します。
何でもかんでも手術すれば治るという非常識が常識に打って変ってくるのです。
婦人科に通っていた知人の奥さんは、帝王切開による分娩後、すっかり身体が悪くなり、おり物が連続して慢性的ないわゆる婦人病になってしまいました。
病院では帝王切開が原因で子宮が癒着を起しているという診断。
だんだん出血量も多くなり、炎症がつづけばガンになるかもしれないということで、ついに女性の武器ともいえる子宮卵巣を切り取ることになりました。
奥さんは「子宮を切り取ったらさっぱりするんじゃないか」と言ったものです。
もちろん手術は順調にすみ、三週間後、お腹が空洞になったような思いで退院しました。しかし子宮や卵巣を取ったときから、新しい病気に悩まされることになりました。
お腹が空いているのに食事をとると腹が痛むのです。
そこで再入院して調べてみると、自律神経失調症からくる急性膵臓炎と診断されました。
この奥さんの場合、病気の始まりは、出産を安易に帝王切開という手術でやったことにあります。
帝王切開をするからには、子宮後屈だとか理由はいろいろあるのでしょうが、出産の前に自分の身体を正常化していれば、帝王切開しなくても出産できたかもしれないのです。
女性の出産はよほどの事がない限り、切開しなくても済むようにできているのです。
その結果、子宮卵巣まで取ってしまうことになりました。
子宮や卵巣は女性の最も大事な器官。
この子宮や卵巣を中心に血液を配分していたものが、一日ですっかりとり払われてしまうのだから、自律神経が失調するのは当然です。
循環している血液や五臓六腑は、急に今までと違ったやり方に変らなければならないわけで、消化酵素で十二指腸と関係の深い膵臓は、迷走神経や内臓神経の命令で動いているのですから、そのシワ寄せをくって機能が狂ってきたわけです。
こんな例を出したのは、手術がまちがっていたということではなく、手術をすれば病気は治癒すると患者が信じていることです。
もちろん、手術しなければならない病は、一刻も早く手を下さなければなりませんが、最悪の状態でないのに手術すれば、そのしわ寄せは必ずどこかに出てくるということです。
五臓六腑や人間の皮膚、口、鼻など、身体の全機能は互いに深い関係で生きているのだから、一つの臓器をとれば他の機能に必ず影響を及ぼし、新たな病をひき起しても不思議ではありません。
盲腸といえば、大腸につながっている指状の突起ですが、炎症を起すと、すぐ手術という憂き目にあっている内臓、その機能は消化作用だといわれています。
二十年前、ある大学病院で、この盲腸の虫垂炎を手術しなくて治療できる方法はないかという研究を、漢方家の竜野一雄医学博士が漢方薬で実際に治療実験をしたことがあります。
漢方では、唐、宋時代から慢性盲腸炎、移動性盲腸炎から化膿した時期までの薬剤がちゃんとあります。
今でこそ抗生物質という薬がありますが、漢方薬にも急性の場合に効く、一、二回飲めば痛みがとれて治まる薬があるのです。
一年間、この漢方薬の処方に従って、直接、患者に治療を施した結果、八五%が手術しないで治癒したのです。
この結果は、外科学会で報告されました。
役立たずといわれる盲腸でも、人間の機能に役割をもっている臓器、切り取って逆に慢性病をひき起す原因にもなるのです。
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