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黄帝内経素問 陽明脈解篇 第三十 第三節

2013-10-05 09:28:34 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑤ 黄帝内経素問 陽明脈解篇 第三十

第三節

(原文)

帝曰。善。病甚則棄衣而走、登高而歌。或至不食數日、踰垣上屋。所上之處、皆非其素所能也。病反能者何也。

 岐伯曰。四支者諸陽之本也。陽盛則四支實。實則能登高也。

 帝曰。其棄衣而走者何也。

 岐伯曰。熱盛於身。故棄衣欲走也。

 帝曰。其妄言罵詈、不避親疏(疎を訂正)、而歌者何也。

 岐伯曰。陽盛則使人妄言罵詈、不避親疎(疏ではないか、正誤表は訂正していない)而不欲食。不欲食故妄走也。

(訓読)

帝曰く「善し。病甚だしきときは、則ち衣を棄てて走り、高きに登りて歌う。或は食わざること數日にして垣を踰えて屋に上るに至る。上る所の處は皆其の素(もと)より能くする所にあらざるなり。病みて反って能くするものは何ぞや」と。

 岐伯曰く「四支は諸陽の本なり。陽盛んなるときは則ち四支實す。實するときは則ち能く高きに登るなり」と。

 帝曰く「其の衣を棄てて走るとは何ぞ」や。

 岐伯曰く「熱身に盛んなり。故に衣を棄てて走らんと欲するなり」と。

 帝曰く「其の妄言罵詈、親疏を避けずして歌うは何ぞや」と。

 岐伯曰く「陽盛んなるときは、人をして妄言罵詈し、親疎を避けずして食を欲せざらしむ。食を欲せざるが故に妄走するな」り。

 

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