口渇=こうかつ
咽喉が乾いて湯水を欲するもので、冷水を欲するものは陽証に多く、温湯を欲するものは陰証に多い。陰液の充分あるものは、水精を敷布し、口渇しにくい。炎天下を歩いたり、過激な労働をして、汗をかきすぎて渇するものは、湯水や果物でうるおせばなおり、生理的なものである。病理的には、内に熱病があったり、陰虚して津液が少ない場合や、湿が滞って水分の代謝が悪い場合などに口渇はおこる。漢方用語大辞典
使用生薬は
甘寒の沢瀉
辛寒の石膏
甘微寒の人参
クラシエ薬品 療方調流 りょうほうちょうりゅう (goo.ne.jp)
第2類医薬品
こんな症状でお困りの方に!
- むくみ●頭痛●水様性下痢…などの症状の方に。
処方解説
- 「療方調流」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』『金匱要略[キンキヨウリャク]』の太陽病中編に収載されている薬方です。
- のどが渇き、尿量が少ない方のむくみ、頭痛などに効果があります。
成分
成人1日の服用量3包(1包1.2g)中
療方調流エキス粉末M・・・1,500mg
〔タクシャ3.75g、チョレイ・ブクリョウ・ビャクジュツ各2.25g、ケイヒ1.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔い
(注)「しぶり腹」とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すものを指します。
しぶり腹に療方調流を処方するときがあります、桂枝加芍薬湯や柴胡桂枝湯等と合方するときに用います。
用法・用量
1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・ 1回2/3包
7才未満4才以上・・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・・1回1/3包
2才未満・・・・・・・ 1回1/4包
※ この医薬品の使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい。
90包 10,450円 税込価格
陽=よう。陰と相対する一類の事物あるいは性質をいう。中国の古代哲学家は、すべての事物を陰と陽という二つの対立する面でとらえている。陽は一般に、軽清的・機能的・亢進的・運動的・上昇的・熱性的な一面を代表し、陰は重濁的・形態的・衰退的・静止的・下降的・寒性的な一面を代表している。いいかえると以下のようである。
①気質が流動的で温熱なもの。
<素問陰陽応象大論>「陽は気なり。」
<素問陰陽応象大論>「気厚きものは陽なり。」
<素問陰陽応象大論>「陽気上竅に出づ。」
<素問陰陽応象大論>「気味辛甘、発散を陽となす。」
<素問陰陽応象大論>「陽勝れば熱し、陽勝れば陰病む。」
②人体の外側および四肢をいう。
<素問金匱真言論>「背は陽なり。」
<素問陽明脈解篇>「四肢は陽なり。陽盛んなれば四肢熱す。」
③人体の陽脈および六腑をいう。
<素問金匱真言論>「胆、胃、大腸、小腸、三焦、膀胱六府は皆陽なり。」
陰=いん。
①気質が寒涼沈滞のもの。<素問陰陽応象大論>「陰は味と為す。」<素問陰陽応象大論>「味厚きは陰と為す。」<素問陰陽応象大論>「陰味は下竅に出づ。」<素問陰陽応象大論>「陰はその精下に併する、下に併すれば則ち下盛にして上虚す。」<素問陰陽応象大論>「気味、酸苦、湧泄は陰と為す。」<素問陰陽応象大論>「陰勝れば則ち寒し、陰勝れば則ち陽病む。」
②人体の内側及び五臓のこと。<霊枢邪気蔵府病形篇>「それ臂と胻、その陰、皮薄く、その肉、淖沢、故に倶に風を受けて独りその陰傷る。」<素問金匱真言論>「腹を陰と為す。」<素問金匱真言論>「肝心脾肺腎五蔵皆陰と為す。」
③人体の生殖器のこと。<霊枢五味篇>「陰は積筋の終るところなり。」<霊枢五癃津液別論>「陰陽和せざれば液をして溢せしめて下りて陰に流る。」
口乾=こうかん。
口中の津液が欠乏して乾燥すること。一説に口が乾くが、飲みたくはなく、ただ口をすすぐことをいう。漢方用語大辞典