昌栄薬品の宮原 規美雄です
先日首筋から右肩にかけて凝るというお客様
以前お渡してあった、クラシエ薬品葛根湯(かっこんとう)の薬袋をお持ちになり来店されました。
それと冷えの予防として松浦当帰四逆加呉茱萸生美湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)をとのことでした。
各3日分をお渡しし、両処方を同時に温め服用するようにお勧めしました。
昨日来店され、服用後すぐ楽になり、今は凝りの症状は無いとのことでした。
予備用に各一週間分お買い上げいただきました。
当帰四逆加呉茱萸生美湯の服用方法はお酒とともにお湯に溶かし服用するようにお伝えしてあります。
処方解説
●「葛根湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。
かぜや肩こり、頭痛などに効果があります。
●かぜのひきはじめで、発熱して体がゾクゾクし、寒気がとれないような症状に効果があります。
成分
成人1日の服用量3包(1包2.0g)中
葛根湯エキス・・・5,200mg
〔カッコン8.0g、マオウ・タイソウ各4.0g、ケイヒ・シャクヤク各3.0g、カンゾウ2.0g、ショウキョウ1.0gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。
効能
体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
用法・用量
1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・ 1回2/3包
7才未満4才以上・・・・1回1/2包
4才未満・・・服用しないこと
※ この医薬品の使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい。
使用期限 2019・03(平成26年12月16日現在)
価格
30日分 90包 7,125円
15日分 45包 3,565円
14日分 42包 3,325円
10日分 30包 2,375円
7日分 21包 1,780円
1包 95円
旧カネボウ漢方 資料より
適応病名
扁桃腺炎、肩こり(主に右)、せむし、化膿性炎症(初期)じんま疹、乾燥皮膚炎、急性神経痛、感冒、小児はしか、筋炎、神経痛(肩甲部)目耳鼻の炎症、結膜炎、角膜炎、中耳炎、蓄膿症、鼻炎、歯痛(主に右上)、フルンケル、結腸炎、赤痢(初期)、急性大腸炎、下痢
解説
本方は、桂枝湯(桂皮、芍薬、大棗、生姜、甘草)に葛根、麻黄を加えた処方で、無汗(汗が出ていない状態)であることが絶対条件です。
ということは、クラシエ薬品葛根湯を服用し汗が出たら服用を止めるということも含みます。
また、クラシエ薬品葛根湯の特徴は、桂枝湯にくらべ配合された芍薬の量が少ないことにあります。
即ち腸管内の停水は微かであるからなのです。
そのため、クラシエ薬品小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、クラシエ薬品苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、クラシエ薬品療方調流(りょうほうちょうりゅう)証と比べ鼻汁は濃く少ない傾向にあります。
生薬の葛根は攣縮(れんしゅく)(項脊)を緩解し、麻黄と桂枝で表を発します。
ここで、発汗するか利尿によりおしっこが近くなることがあります。
感冒その他熱性病にかかり、悪寒(風にあたらなくてもぞくぞくした寒気があること)、発熱、頭痛、項背部の緊張感がある初期に用いることが多いのです。
クラシエ薬品葛根湯の証である下痢は、所謂太陽陽明(皮膚表面と口からお尻の穴までの)合病の自下痢(近代医学的に言えば感冒性下痢、熱性下痢などの急性)のことをいいます。
麻黄(と桂枝)で発汗し、芍薬で利水(水分を排出)します。
麻黄と桂枝が組み合わされると発汗します。
麻黄と石膏が組み合わされると止汗します。
麻黄と桂枝と石膏が組み合わされると大発汗します。
漢方は面白い。
12月16日10時38分雪が降り出しました。
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簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
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税込価格
250g 8,640円
500g 16,200円
分包品1包1g入り60包3,500 円
1包60円