に含まれる
枸杞子(くこし)と菊花(きくか・きっか)
枸杞子
クコシ【枸杞子】局
Lycii Fructus
[基原]ナス科(Solanaceae)クコLycium chinense Miller又はL. barbarum Linneの成熟果実を乾燥したもの.
[出典]神農本草経 上品
[別名]枸杞(くこ)《神農本草経》、杞子(こし)、枸杞果(くこか)、地骨子(じこっし)、甘枸杞(かんくこ)、甘杞子(かんこし)
[成分]カロテノイド:Zeaxanthin, Zeaxanthin dipalmitate (Physalien), Cryptoxanthin, b-Carotene, (8R)-Mutatoxanthin, (9Z)-Zeaxanthinなど、アルカロイド:2-Formyl-5-(hydroxymethyl)-1H-pyrrole-1-butanoic acidなど、その他:セレブロシド、グリコプロテイン、Vitamin B1, B2, C, Nicotinic acid, 、β-Sitosterol, Linoleic acidなど。
[効能]補腎益精、養肝明目、コレステロール低下作用
[用法]肝疾患、虚労、腰膝の疼痛、無力感、目がかすむ、視力低下、頭がふらつくなど
[性味]甘、平
[処方]杞菊地黄丸など
[産地]中国、日本
新東洋医学辞書
菊花
キクカ,キッカ【菊花】局
Chrysanthemi flos
[基原]キク科(Compositae)キクChrysanthemum morifolium Ramatulle又はシマカンギクC. indicum Linneの頭花を乾したもの。栽培される中輪厚物咲きで、リョウリギクの白花または淡色のものが良く用いられる。
[出典]神農本草経 上品
[別名]節華(せつか)、甘菊花(かんきくか)、杭菊花(こうきくか)、白菊花(びゃくきくか)、甘菊(かんぎく)
[成分]モノテルペン(精油):Borneol, Bornylacetate, Camphor、セスキテルペン:Arteglasin A, Kikkaol A, Germacrene D, Chrysandiol, Chrysanthediol A, Bなど、フラボノイド:Cosmosiin, Luteorin, Apigeninなど、その他:Adenine, Choline, Stachydrineなど。
[効能]消炎、利尿、降圧、解毒
[用法]頭痛、目の充血、眼痛、目のかすみ
[性味]甘・苦、微寒
[処方]杞菊地黄丸など
[産地]中国、日本
新東洋医学辞書
疲れ目・かすみ目に
効能
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:
かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下