渡辺武著わかりやすい漢方薬
第二章漢方薬はどう診断するか
2 氣のやまい(気毒症―気滞証)
女性が男性化する権利
女性の解放運動は年々さかんになってきました。
男女差別の撤廃、平等は、戦後、日本でも憲法で保障され、最近は社会的慣習や職場、私生活、経済面から性の自由にまで及んでいます。
中ピ連のお嬢さんたちは、男性そこのけのヘルメット姿で男性を攻撃しています。
いわゆる女性の男性化が進行しつつあるのです。
これはいったい、漢方医学でいうとどういうことになるのでしょうか。
男女の権利を平等にするのは結構なことですが、現代医学でも女が男になるわけにはいかないし、また、男が女になるわけにもいきません。
女性と男性では、身体の機能が全然違っているわけです。
早い話、脉ひとつとっても、男脉と女脉では、大変な違いがあります。
男性は頭や手足を使い、血液が上に流れているので脉は強く、女性は下腹部に子宮という大切な器官があるので、下に血液が流れて上半身の血行を示す脉は弱いのが正常なのです。
だから、女性が頭を使ってカッカして、男性と同じようなことをしていれば、血液は頭に流れて、下の器官がお留守になるのは当然です。
逆に男性が女性化する場合は、血液が頭に回らなくて下に多く流れることになります。
男性は頭に血液が流れるのは普通ですが、女性が頭に血が上れば、それだけ負担がかかっていることなのです。
女性が数字に弱かったり、人混みの中に行くと頭が痛くなったりするのは、いわば女性として自然だということです。
職場で男性と同じ仕事をしている女性は、男性と同じ機能に慣らされているのです。
頭に血液が流れて下の腎臓や子宮がお留守になっているのですから、女性機能がおとろえ、冷えで月経も不順になりがちですし、セックスもおっくうになり、だんだんと不感症になってきます。
近頃、ロッカーなどに生んだ赤ん坊を捨てる女性が増えてきました。
もちろん経済的な問題もありますが、女性の男性化も一端の理由です。
女性の母性的な感覚や本能は、女性が女性であることの自然から生まれてくるものなのです。
頭を使ってカッカしているということは、頭や皮膚から気体を出していることで、心臓は余計に働きつづけているわけです。
男性は四六時中頭を使って働き、妻子を養っています。
頭、体力、腕力を使っているのですから、心臓は男性の方がより酷使されていることになります。
男性と女性の生命の維持ということから見ても、国連の人口統計調査では、男性よりも女性の方が長生きする結果が出ていますし、日本でも女性の方が四、五歳位長生きしています。
男性が心臓や内蔵機能を使い過ぎている証拠です。
成人病はまず眼や鼻、そして耳の機能が衰えてきます。
男性は頭に血液が回らなくなると老化が始まるのです。
ですから、女性が逆に頭を使ってカッカして男性化していくことは、老化に拍車をかけていることになるのです。
少なくとも、漢方という人間の自然から男女を見た場合、女性の解放は女性が人間であるべき権利であって、女性が男性化する権利ではないのではないでしょうか。
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