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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

またぴょんにゃらごろごろ

2016-08-18 20:20:18 | マンガ
小道迷子 平成元年 朝日ソノラマ
『ぴょんにゃらごろごろ』が見つからなくて困っている、どこいっちゃったんだろう。
というのは、本書のタイトルは、表紙にもちゃんと、“また”って付いてんだけど、マンガのタイトルは「ぴょんにゃらごろごろ」であって、これはその第二巻である。
第一巻も持ってたはずで、ここには並べて採りあげようと思ったんだけど、見つからない。
続編だけ残して、最初のを売っちゃったりするわけないんで、合点がいかない。
二十年以上も押し入れのなかに埋もれっぱなしぢゃあ、しょうがないのかもしれないけど、こういうの仕舞うときは揃いで片付けとくはずなのに、見つからないのはきもちがわるい。
さて、マンガのほうは、初出がどこか書いてないんだけど、話の進み方からみれば、たぶん月刊誌連載のもの。
雑誌掲載は知らないけど、『風します?』とか読んでたころに、単行本を本屋で見つけて、あ、こんなのもあるんだって思って買ったんぢゃないかと。
毎回だいたい7ページから9ページくらいの分量。
第二巻である本書は、NO.14からNO.33が収録されてる。ほかに巻頭にカラーの描き下ろし番外編一話。
主人公(たぶん?)の「ごろごろ」は、うさぎ。でも、ふつうのペットぢゃなくて、主婦役の仕事をしていて、家事一般をてきぱきとこなし、日々の家計の節約にもつとめている。
飼い主(たぶん?)の女の子は、あやちゃん。たぶん小学生くらい、わりと天真爛漫。
お父さんは、かつお丸大輔、職業はジャズピアニスト。おかあさんはいない。
あとはレギュラーとしては、店屋物のごはんばっかり食べてるおまわりさんとかいるが、そういうメンバーで毎回どたばたとする展開。
小道迷子らしい謎の登場物体としては、小さいダルマの集団とかが出てきて、画面のあちこちを埋めてたりする。
しかし、どこやっちゃったのかなあ、第一巻。

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女には向かない職業

2016-08-16 18:46:24 | 読んだ本
P・D・ジェイムス/小泉喜美子訳 1987年 ハヤカワ・ミステリ文庫版
原題「AN UNSUITABLE JOB FOR A WOMAN」は1972年イギリスの探偵小説。
こないだ読んだ丸谷才一の『ウナギと山芋』のなかの書評「男には書けない本」に、
>早川ミステリひさびさの佳品である。翻訳探偵小説の愛読者は、この、いかにも本場ものらしい長篇小説によつて、長いあひだの渇きをいやされるのではなからうか。
>しかも嬉しいことに、翻訳がすこぶる優れてゐる。(略)
だなんて紹介されてるので、それほど探偵小説を愛読している者ではないが、読んでみる気になった。
その書評は週刊朝日1975年2月28日号のものなんでね、40年以上経過してからそこたどりついたわけで、なんだかなあという気もするが、そういうのもありか。
女性にはふさわしくない仕事である私立探偵になるのは、22歳のコーデリア、まったくのアマチュア。
刑事を退職したベテランのバーニイ・プライドに仕込まれて、共同経営をもちかけられて事務所を設立。
ところが物語の冒頭で、バーニイはガンを患ったことを悲観して手首切って自殺してしまう。
葬式を済ませて、行きつけのパブにいくと、周囲からは、
>「新しい仕事を探すんでしょう? どう考えたって、あんた一人ではあの事務所はやって行けないものね。女には向かない職業だよ」
だなんて言われてしまうが、コーデリアは探偵事務所を続けようと決心する。
孤独な船出となったところへ、微生物学者のロナルド・カレンダー卿から初仕事の依頼が舞い込む。
優秀な学生だった息子のマークが、なんの予告もなく学校をやめたうえに、突然自殺してしまったが、その理由を知りたいというもの。
大学町ケンブリッジへ出向いて、マークと生前親しかった男女に会って調査をするんだが、
>「とにかく、女には向かない職業だと思うわ」
だなんて陰で言われてるのを聞いてしまったりする。
そんなんだから、マークの専攻した歴史の先生に会ったときには、「ぼくは思いますねえ、その仕事は、つまり―」って相手が言い出したときに、コーデリアのほうから「女には向かない職業、というわけですね?」って先回りして言っちゃう。
そんなことしてるうちに、コーデリアは、マークの死は他殺ではないかと疑いをもつが、何者かに脅かされ、襲撃される。
けど、絶望的な苦境におかれても、持ち前の勇気と知恵と体力とで、彼女は這い上がってくる。
事件は意外な展開になるが、そこはまあ古い作品とはいえ、バラしてもしょうがない。
丸谷才一の書評によれば、
>謎の作り方は堅牢で、小説的な興趣は極めて豊かであり、登場人物のあつかひ方は情愛にみちてゐる。ことにすばらしいのは大団円がすんでからの嫋々たる余韻で、読者はおそらく、いかにも探偵小説らしい探偵小説を読んだといふ満足をたつぷりと味はふことにならう。
ということで、私はそこまで絶賛する自信はないが、まずまずおもしろく読み進めることはできた。
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乗馬3週間ぶり、馬動かせなくて、予定以上に疲れちゃう

2016-08-15 18:15:14 | 馬が好き
3週間ぶりに乗馬にいく。
練習が無いと、「ちぇー、なんで休みなんだよ、乗りてえなあ」とか言ってるくせに、いざ真夏に乗り行くとなると、「馬に乗るなんて、想像しただけでも暑い、やってらんないなあ」とか言う私はわがままである。
きょうの予想気温は30度、でも朝から曇ってて真夏のギラギラ感はない。きのう北海道で、とても空が高く見えたのとは対照的だ。

きょうの馬は、リッヒーライアン。
「なんか、よくリッヒー乗ってるイメージないですか?」と言われる。前回も言われた。べつに私が選んでるわけではないが。
前回ってリッヒーライアン乗ったんだっけ。3週前のことおぼえてない。そうだ、そういえば居残りまでしたんだ。
うーむ、間隔はあいてしまったが、前回教わったことは活かさねば。
まず、この馬がハネたりするときは、馬の動きがゆがんでしまっているとき。まっすぐ前に出して、まっすぐうけとめてあげる運動をしよう。
それから、開き手綱をつかってのハミうけは、思いっきりやってみよう。中途半端はよくない、指示は明確にシンプルに。
あと、この馬のハミうけは前に出て来る勢いがズシッときて正解。
なんてったっけ、“弓に矢をつがえて引き絞ったような”手応え? そのくらい力を感じてコンタクトをもちつづける。そこまで行けっかなあ、はたして。

(馬房から早く出したくないけど、どうにも汚れてるとこあるんで、こちらが馬房のなかにお邪魔して拭き拭きしたりする。馬はべつにうるさがったりしないで、するままにさせてくれる。)
んぢゃ、馬装したらまたがって馬場へ。馬場に入ったら、歩かす。
この練習開始前の時間帯、いつもアブミ履かないで常歩するんだけど、前回のアブミ踏んづけの感覚を思い出すために、途中からはアブミに立って常歩する。
しかし常歩にやる気を感じないねえ、リッヒーライアン、ときどきドンと脚つかうんだけど、一向にオートマチックで動いてくれるようにならない。いちど駈歩とかすると、やる気みせてくれるときもあるんだけどな。
ぢゃあ、部班開始。3頭の先頭に立つ。あれれ、3頭だけ?(馬の使い方のちがいで、二鞍目は7頭だった。)
軽速歩中心で蹄跡をクルクルと。最初すこしだけ動きがカタいリッヒーライアン、手綱をギュッギュ持ったり背中にドスンと座ったりしないようにして、サラサラと前に進んでもらう。
ときどき輪乗り。馬の姿勢にちょっと不満、馬の顔がこっち見えるくらいハッキリと開き手綱、外の手綱はカベ、すこし馬が丸くなる、明確にかえして真っ直ぐ前に出す感じ。「いいですよ、馬がいいカッコになったら、すぐかえしてやって」と言われるので間違ってない。
しかし、前進気勢が足らんなあ、前に出てないのでは受けとめるもなにもない、盛んに脚つかうんだが、もう人間熱くなってきた。
んぢゃ、蹄跡の速歩はツーポイントで。
「もうちょっと前傾。おしりうしろ。胸開いて“胸の目”で前見る。カカト踏み下げない、爪先のほうでアブミ踏んで、靴底は地面と平行」とか言われて、股関節から前傾とか考えるんだが、なんせ馬が前に出てくれてる状態作れてないんで、ときどき座ってドカドカ突っつく作業が入るんで、姿勢が二の次になっている、トホホ。
んぢゃ、駈歩、最初左手前の蹄跡行進。駈歩でたあと、すこし勢いよく前に出すことに専念、なんか上でバランス崩すと馬がすぐやめちゃいそう。
歩度伸ばせ、って伸びないよ。ストライドが伸びないで、すこしだけ上下動が大きくなるんだけど、そのときに人がブレーキかけてる。「馬の動きについてく、ヒジ開閉して」言われて上体固まって揺すってたのに気づいたんで直す。ときどき思うようにいかないんで、馬のクビに手を置いちゃう。
勢いが出てきたんで、そろそろ手応えを感じるハミうけ作るかとか慢心したこと考えながら拳をあれこれしてると、またブレーキかけてると言われる。
こんど右手前、すこし出にくくて5,6歩ムダに速歩続けてしまってから、隅角を利用してどうにか出す。ちょっとパランパラン、馬が前に倒れる感じもするし、とにかく勢いよく前に進ませようとする。
右手前はダメ、隅角でもものすごく内に入ってくる。長蹄跡でどうにか真っ直ぐ勢いよく走らせるんだけど、隅角でバランスを崩す。
駈歩になってないなあと思ってると、「一度もっと前、脚、キック、キック!」と言われて内の脚をジタバタする。アブミの踏んづけはどこいったあ!?
右手前で、一旦前に出たとこをうけとめて詰めてやろう、なんて身の程知らずのこと考えると、とたんにコンタクトが外れて止まってしまう。

んー、ダメだなあ、詰めようとしたときに、肩や肘や拳が止まる、そうすると馬に不必要にハミあてることになって、ガタンガタンとコンタクトが失われる。
おさえようとしたときにも、拳が動いてるなかで収めないと。回転してるような動きのなかで、何度でも抑える・譲るを繰り返すようにしないと。
特に、リッヒーライアンは、人がバランス崩すと、そのあおりでアタマ上げたり、口を胸のほう持って来たりとかって動きする感じするんで、そのときに拳が不器用だとコンタクトがなくなっちゃうんぢゃないかと思う。
最後、駈歩でもツーポイントするんだけど、油断すると馬が駈歩やめちゃいそうなんで、あいかわらずバッタバッタ圧したりすることになり、なっちゃいない。
んー、馬と完全に重心が一致してたら、いつまでも駈歩をなめらかに続けてくれんのかな? できないうちは、謎だ。
一応、「正しい位置に立てたときわかりましたか?」と問われたのには、「後ろに落ちたりしているときは足首の開閉のみで反撞を受けてましたが、まっすぐ立てたときは股関節のほうまで揺れが伝わってきました」だなーんて知ったかな回答をして、おしまい。そういう適当なこと言うのは得意なんである。

いやー、しかし、暑いんでサラサラッと乗るつもりで来たんだけど、ドッタンバッタン馬の上で動き過ぎたせいで、大汗かいてしまった、息も絶え絶えだ。
うち帰ってきたら、腰がドヨンと痛い予感するし。
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ウナギと山芋

2016-08-11 16:26:36 | 丸谷才一
丸谷才一 1995年 中公文庫版
とにかく何か読んでみたくて、ことしの2月ころだったかな、出先の古本屋で買った、丸谷才一の文庫本。
もともとは1984年に刊行された『遊び時間3』というタイトルの単行本だったらしい。まちがえて古本屋で単行本買わないようにせねば。(買ってもいいんだけど。)
エッセイ集というよりは、評論集という感じに近い気がする、ボリューム的には書評が多くを占めてるし。
著者あとがきにいわく、「書評あり、随筆あり、日本語論あり、一風変つた角度からの憲法擁護の講演あり、洋服屋さんの広告まであるといふ、にぎやかな(雑然たる?)本」ってんだけど、まあ、そういうことか。
書評は72篇あって、1970年代後半から80年代前半にかけて週刊朝日に載ったものらしい。
書評って、新聞に週1回日曜にあるのを読んだり、週刊誌のなかに2頁くらいあるのを読んだりするんなら、ちょうどよくて興味もてるんだけど、それだけを集めてギュッと詰まってるのをまとめて読むとなると、私にはそれほど得意なものとはいえない。
ところが、著者は、
>わたしは、出来のいい書評を読むことと、ある程度以上の古本屋の目録を読むことは、それぞれが人生の快楽の一つに数へていいと思つてゐる。(p.335「縦横ななめ」)
というくらいだから恐れ入る。読んでるうちに飽きてきちゃう私はその境地までは遠い。
それよりも、やっぱ日本語論みたいなほうがおもしろい。
たとえば、日本国憲法がもたもたした読みにくい文章なのをとりあげて、
>(略)明治憲法が書かれた明治期において、いや現行憲法が翻訳された昭和二十年代においてすらも、日本語の散文といふものが確立されてゐなかつた。
>(略)和文脈系漢文脈系の双方とも、国民の大多数が、自分の意思を他人に対してはつきりとそして詳しく表明するための道具にはなつてゐなかつた。さういふものではなくて、極めて特殊な個人の使ふ、極めて特殊なものにすぎなかつたのです。(p.277「文章論的憲法論」)
と日本語の散文の未発達、日本語は和歌を中心として表現を磨いてきたって説いたりするのを読むと、とても刺激的である。
ほかにも、国語教科書のひどさ、国語教育がなっちゃいないことについて、
>第一に、それはろくでもない文体で書いてあつた。どの教科書のどの巻を取つても、半分以上はがらくた同然の文章だつた。全巻駄文だけといふ代物もあつた。(p.297「日本語ばやり」)
と手厳しいとこなんかも、強く迫るものがある。
あと、
>聞くところによると、暮しの手帖社は男であらうと女であらうと、新入社員にはまづ料理記事を担当させるんださうですね。(略)新入社員をしかるべき板前ないしコックのところに行かせる。目の前で作つてもらひながら教はる。帰つて来て作り方を文章にする。その記事を別の社員に渡す。その社員は記事を読みながら料理を作る。作りながらわからないところは一々チェックして新入社員につきつける。そこの文章を新入社員は直す。(p.285「文章論的憲法論」)
なんてエピソードの紹介はおもしろい。ちゃんと言いたいことの伝わる散文の訓練とはそういうものだと。
章立ては以下のとおり。
I パロディの練習
II 書評の楽しみ
III 文章そして日本語
IV 序文の形式を借りて
V 文学と文明についての閑談
VI 推薦文十五篇
VII 大岡昇平との往復書簡
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ハガーマガーを守れ

2016-08-09 19:00:01 | 読んだ本
ロバート・B・パーカー/菊池光=訳 2006年 ハヤカワ・ミステリ文庫版
どうしたわけか入手困難なところを、古本屋で探し買い求めたりして、順番に読んでこうとしてる、スペンサーシリーズの第27作目。
これ2000年に翻訳単行本刊行? まったく知らない、興味なかったもんな。このシリーズを十年以上後になって、また読みだすだなんて、当時の私には想像つかなかったと思うよ。
原題の「HUGGER MUGGER」は、競走馬の名前。
(って、いま一応web上の辞書調べたら、「hugger-mugger」で「混乱」とか「秘密にすること」って言葉があるらしい。意味深だぁ。)
なんで競走馬が出てくるかっていうと、今回の依頼人は、ボストンから遠く離れたジョージア州ラマーってとこから来た厩舎の経営者。
厩舎の馬が何者かに銃撃されるという事件が続いてるので、馬を守って犯人をつかまえてくれという。
最初に撃たれて死んだのは雑用馬、そのあと肩を撃たれた競走馬は能力喪失、3頭目の被害馬はクビに軽傷でたいしたことない。
でも今度はハガーマガーに銃口が向けられてるのを従業員が目撃した。それは黙って見てらんない事態、ハガーマガーは「次のセクレタリアトになる」という期待馬である。すごいね、セクレタリアト引き合いに出すとは。
引き受けたスペンサーは、現地に出かけてって、例によって関係者をつっつきまわる。
>(略)この仕事は、たんに石の下の真実を探すことにすぎないのです。真実は石のどれかの下にあるが、たいがいの場合、どの石か判らない。だから、おれは石に出会うたびにひっくり返そうとするのです(p.84)
と宣言してる。一方で、
>「それに、探偵は、喋ることより聞くことで解明に前進するのだ」(p.25)
なんて言ってるのは、おしゃべりなスペンサーが自分から言うかねって感じ。
それはいいけど、いざ取り掛かってみると、依頼人の家族はヘン。
依頼人からウチのなかで紹介された女性が、当然奥さんなんだろうなと思ったら「ガールフレンド」だという。
離婚した妻との間に三人の娘がいて、末の娘のペニイはしっかりもので、実質厩舎を切り盛りしているが、姉のストーニイとスースーはろくなもんぢゃないし、さらに彼女たちの夫ときたら二人とも輪をかけたろくでなし、自分で稼ぐこともできない。
誰が何のために馬を銃で撃つのか、まったくわかんないんだが、そのうち、とうとう登場人物の一人、意外な人が撃たれて殺されてしまうんで、事件は殺人事件に様相を変える。
いちどは手を引いたスペンサーは、たいがいの関係者に歓迎されないまま戦列に復帰、やがて意外な動機を明らかにし、犯人に迫る。
まあ、謎解きとか事件の解決はいいとして、本書では妙にスペンサーがスーザンといちゃつくのが目立つ。
恋人だからいいんだけどね、遠くて会えないからって、出張先まで呼び寄せて落ち合ったり、ウチに寄ってピックアップして連れてったりってのは、どうかなあと思う。
で、いっしょにいた後、またそれぞれの仕事に向かうため、しばし離れ離れになるときには、彼女がいなくて寂しいとかなんとか女々しいこと堂々と独白するし。
それでも黙ってただ付き合ってりゃいいのに、依頼人の娘ペニイとの会話のなかで、
>「おれは常に探偵だ」
>「ほんとに? あなたは自分をそのように定義するの」
>「いや。おれは自分をスーザン・シルヴァマンの最高の恋人と定義する。探偵は職業だ」(p.25)
だなんて言い出すのは、おいおい、いい加減におよしなさいって感じ。

その他、物語のスジとかに関わりなく、読んでて気になった表現。
>デルロイは松ぼっくりを噛んだような顔をしていた。(p.53)
噛んだことないけど、容易に表情の想像がつく比喩だ。
>「つまり、彼は四角いドーナッツ同様に変態なんだ」(p.220)
ある登場人物がゲイだということを指して別の登場人物(スペンサーではない)が言うんだけど、四角いドーナッツの意味がわかんない。

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