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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

内方姿勢、それは私にとって永遠のテーマ

2013-11-25 19:03:13 | 馬が好き
乗馬にいく。
ジャパンカップもおわったし、ってことは11月もおしまい、来週の月曜に練習に来るときには、もう12月だ、早いねえ。
どうでもいいけど、ジャパンカップといえば、きのう観に行ったんだけど、おなじみの「旗持ち」(各国の旗を騎乗者が持ってる)誘導馬がなくなってしまった。まことに残念である。
どうやら、あれのできる人材、正確にはウマのほうだから馬材が、少なくなってしまったらしい。
まあ、簡単そうにみえて、けっこう大変なのは事実。ふつうの馬は、風でバタバタするものとか、おっかながるし。
馬の背で旗を持とうとしたら、

↑こうやって、練習で馴らさなきゃいけないんである。
そうやって、特訓した成果として、ようやく

↑こういうこともできるようになるんである。
閑話休題。
さて、きょう私が乗る馬は、まいどおなじみの天蓬なんである。

(顔、でかいな。まあ、すべてにおいて、でかいけど。)
馬装してたら、「おお!?スーパー天蓬!?」とか言われてしまった。
すいません、このスーパーカーのギア、私ときたらローとセカンドだけで走ってます、きっと。
さて、めんどくさいし、うまいひとの自由に練習してるほうは経路読めないから危ないしで、部班に入ることにする。「きょうの課題は、内方姿勢です」と自ら宣言して。
そしたら、遠慮なくビシビシとチェックが入る。
ふつうに曲がってったら、「もっと内の脚つかって押し出すように」とか。
でも、ときどき「いまの隅角はよかった」とか言われる。

そう、隅角でいちいち角に押し込むことしてる。だって、ほっぽっとくと内に入ってきちゃうんだもん。四角い馬場をまあるく歩くってやつだ。
それで、気を抜くと、すぐ手で何とかしようとして、外の手綱を開いちゃうのがシロウトのあさはかさ。開くのは内に決まってんじゃん、外は壁だ壁。
どっちかっていうと、右手前のときのほうが外=左にふくれる感じ。だから、真っ直ぐ行ってたのを、右に90度入って、その先を左に90度いくような経路をとおると、最初オーバーランして大回りするようにまわって、つぎが蹄跡のはるか手前から内に入っちゃう。車だったらS字クランク脱輪ってやつだ。
まさか、私が内方姿勢ってテーマを言い出したせいとは思わないが、三湾曲の蛇乗りがめずらしく号令かかる。
知識としては理解してるつもりなんだが蛇乗り、ひええ、やっぱ膨らんだり内に倒れたり、左右で均等な弧が描けないから、グジャグジャな図形だ。蹄跡に接するようにターンするつもりが、ぜんぜん内側まわってるし。
最初のUターンをしたら、次に向かう真ん中の直線部分とこで、ちゃんと馬を真っ直ぐにする、それから左右の姿勢を入れ替えること。
そう、こういうのは急いでやらない、だいたいヘタがいきなりシュパッて姿勢変えられるわけないぢゃない。まっすぐにして座る、ちょっと内向ける、内の脚つかいつつ、外の脚はほんのちょっとだけ引いてみる、そういうのを深呼吸するつもりで1,2,3ってゆっくりカウントしながらやる。

んぢゃ、輪乗りで駈歩。速歩のときのうちに、ムチちらつかせて、脚への感度あげといてもらって、そこから詰めた速歩しとく。
駈歩は、ふつうに出る(部班だと半分号令で出てるな、こやつは)んだけど、なんかナンチャッテ駈歩(前肢が駈歩なんだけど、後肢は駈けてないような状態をいう?)みたいな感じがするんで、うりゃ!って脚つかう。
そしたら、なんか急に天蓬が怒った。「おれは、やってるでしょ、ちゃんと!」って雰囲気で、ちょっとハネる動き。
「だいたい前進しようとすると、ハミあててきて、ジャマなんだよ、おまえ!」って馬が言ってる感じ。私ゃ馬が伸びてちゃいそうな気がするからハミくっつける感じで乗りたいだけなんだけどな。
何度かハネそうになる。輪乗りのある場所にくると、動きが停まりそうなあやしげな感じになるので、そこで脚をドンと入れるんだが、そうすっと馬が怒ったようになる。
「反抗したら、叱る! 最初にやんなかったから、馬が許されるもんだと思ってる!」と注意飛んでくる。すいません、次の日以降乗る人ごめんなさい、馬がいうこときかなかったら今日の私のせいです。
何周かするうちに、脚に反応して前出てくれたら、それ以上プレッシャーかけません、ってことをメッセージとして送るようにして、馬にご理解いただく。内の脚つかってスッと前に出るようだったらホメる。
人工衛星みたいに推力なしで同じとこクルクルまわっちゃえるんだけど、「そういうとき、脚つかって反応するか確かめる、反応あればそれでいい」ということで、ときどきペースを変えてみる。
いつものように、輪のなかで歩数を数える。先頭なのをいいことに、勝手にときどき詰めて、ときどき伸ばす、半周で一歩異なるくらいの幅だけど。
輪乗りの手前を替えるときは、速歩でS字を描くんだが、そこの真ん中でも姿勢の丁寧な入れ替えをチェックされる、内方姿勢、内方姿勢。
何回かやって、部班おしまい。

残った時間は、馬には背中の上でドスンドスンしてわるいけど、アブミあげて主に速歩で輪乗りする。
アブミあげると己の身かわいさに、歩度を詰めちゃいがちなんだけど、ときどき意識して伸ばす。

ふぅ、疲れたぁ、なんでこんないい馬乗せてもらって、大汗かかなきゃいけないのかね、私ときたら。
手入れしたあとは、いつものようにリンゴやる。

天蓬にリンゴやってると、となりのとなりにいるポニーの、その名も「リンゴ」ちゃんが、つぶらな瞳で「私ここにいます、お昼まだなんでおなかすいてます」光線を送ってくる。

馬と目があったら勝てない。
リンゴちゃんにおすそわけしてると、背後で殺気に近いものを感じる。ふりむくと天蓬が、私が乗ってるときには見せてくれない、力強くて美しい頭頚のアーチを築いて、「働いたのは、オレ!」的オーラを発している。ひえええ。

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