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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

オリアンダーに乗るのも、これが最後か、もしかして

2013-02-25 17:47:47 | 馬が好き
というわけで乗馬に行く。
きのうは風が強かったらしい。馬場の砂が、海岸みたいに模様がついてる。
きょうは寒い。馬にハミくわえさせんのが(冷たいだろうなと)申し訳ないと思うくらい、寒い。
(練習おわったあとの時間帯でも、洗い場の水がコンクリの上に薄く流れてったのが、しばらくすると凍ってた。)

乗る馬は、なんでもよかったんだけど、オリアンダー。
「おまえに乗るのも、最後かもしれないよ」と言うと、ちょっとは神妙そうに聞いている。
オリーは、ちょいと俺様的な性格してるような気もすんけど、人の言葉はよく聞いてる。
一緒んなってワーッと楽しく騒ぐときも遊んでくれそうだけど、熱燗でも酌み交わしながら「ちょっと聞いてくれよぉ」とかシンミリ言ったとしても、たぶん付き合ってくれるだろう。
ふだんはテキトーな感じで、「え~?おまえ乗るのぉ?」って見下してるようなんだけど、マジメにやるときはやる。
調子に乗りすぎたなって思うと、急にシャンとかシュンとなるんで面白い。

いままでどこにも書かなかったんだけど、一度誰にも見られていないときに、オリアンダーから落ちたことがある。
去年の乗馬苑の引っ越し翌日、新しい場所で初めて乗ったときだ。
馬装して、乗るための踏み台のとこへオリアンダーを連れ出した。
馬によっては、踏み台を見ると警戒して近寄らないのもいるんだけど、オリアンダーはそんなもん怖がるはずもなく、どっちかっていうと無頓着と言うべきで、近づけたら、台なんか全然見てなくて、肢をガンとかぶつけたこともある。
そんなんだから、乗ろうとするときもテキトーな感じで、タラタラ歩き出したりする。私があわてて台から飛び乗るように跨ったこともしばしば。
で、その日も、台の近くまで、彼にしてはふつうな感じで、来てくれたんだけど。
私が台に登って、手綱もって、さあ乗ろうとしたときに、何を思ったかしらないが、オリアンダーが「あー、忘れ物しちゃったあ」とでもいうような悠長な態度で、しかし私にとっては驚くのに十分なスピードで、クリンと回った(回れ左?)んだよね。
アブミ踏もうとした私は、空中でカラ足踏んで、台から転落。(だから正確には「落馬」ぢゃない。)
手綱握りしめたまま、地面(アスファルト)にグーパンチくらわせちゃった。

↑薄い手袋してたんだが、関節んとこ破けちゃって、指はこのザマ。
私も驚いたけど、オリアンダーはもっと驚いてた。彼の、ハトが豆鉄砲くらったみたいな顔みたら、思わず笑っちゃって怒る気にもならない。
「バッカやろう、なんて動きすんだよ」って言って、やりなおし。
そしたら、今度ぁすごいの。台の真横にビタッと止まって、寸分も動かない。
よしよし、最初っからそうしろよな、とか言いつつ、私はよいしょっと跨ってアブミ履く。
それで、フラフラ動き出したりしない。ジーッと待ってる。直立不動だ。人間の指示を待ってる。
腹帯、アブミの長さ確かめて、ホラって脚つかったら、ハイって歩きだした。まったく普段からそうやってマジメにやってくれよな、ってクビ撫でてやる。
あー、そういえば、そのあとの大会のときに、ホントに落馬したこともあったなあ。
練習馬場で、先生がバンバン飛ばしてエンジン全開になってきたオリアンダーに、私が乗り代わった。
私の出んのは100センチだったんだけど、オリアンダーは110でも120だろうが飛んぢゃう状態。ドッカーンと遠くから高く飛び上がって、どうだぁーとばかりに弾んでいく。
そんな本気出した彼に、私がついていけるはずもなく、何回目かに落ちちゃった。
そしたら、次から、オリアンダーが遠慮してんのがありありとわかる。それまで自由気ままにバーンって飛んでたのが、こいつ乗れねえなと思ったのかどうか知らんけど、こんなもんでいい?って感じでポーンと飛んでくれた。すいませんねえ。

昔話はおしまい。今日はおとなしくしてたんだけど、カメラをポケットから取り出そうとしたら、やおらマエガキ始めた。
私は美浦ではポケットから角砂糖を出すようなまねはしなくなったんだけどなー、ポケットから何か食いもの出てくると思ってんだよね。
練習おわったらリンゴやっからな。さあ、乗りますか。

きょうは馬場に私とオリーの一組だけ。寂しがるかと思ったら、意外と平気。
ウォーミングアップしたら、駈歩をすこし詰めたり伸ばしたり。
なんだか、こないだもそうだったけど、駈歩んなると途端に、アブミが踏めてない。
なんなんだろうね、技術が後退すること著しい。こんなんぢゃ、半年もさぼったら、なんにもできなくなっちゃうだろう。
たまには障害も少しだけやりますかってことで、まずは駈歩の輪乗りで横木一本またぐ。
いつものとおり、横木の反対っ側で少し勢いよく出したら、直前の四分の一周くらいでは待って待って、またぐ。
左手前のほうが外に張り出してく感じが少しだけあるかな、ま、いーけど。
そしたら、ひさしぶりにコンビネーション障害。オリー、肢、だいじょぶ?
速歩でクロス飛んで、横木またいで、またクロス。なんか前進気勢たりねーなー。コンビネーションぬけたあと、すこし走らせてってから、速歩におとす。
うしろのクロスを垂直にして、やがて70cmくらいのオクサーにする。
なんかタイミングあわないなあ。オリアンダーの勢いがいまいちだから、飛ぶのかよ、おい?とか思ってると、ブオンと持ち上がってきて、私が遅れる。跳んでから慌てて手を前に出したってダメだって。

何回か繰り返し。コンビネーションぬけたら、左に180度回転して垂直。次は右に回転してオクサー。次に向けての始動がおそいなあ。
やってるうちに、馬の心配してるどころぢゃなくて、人が疲れてしまった。ひさしぶりに障害やると、呼吸がうまくできない。
最初はシャツの袖から入る風も気になるくらい(ウインドブレーカーを着てないからか?)寒かったんだけど、最後はかなり熱くなった。あとで冷えてくるほど汗かいてないし、真冬に3キロ走ったときくらいの感じかなあ。

手入れして、約束どおりリンゴとキャベツやる。馬が自分の手から何かを食うのを見るのは楽しい。

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