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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

常識にとらわれない100の講義

2012-11-22 19:57:47 | 読んだ本
森博嗣 2012年7月 大和書房
えーと、なんだろう、エッセイ集のようなものかな。でも、世間的にはビジネス書というか、自己啓発みたいな分野に入れられちゃうんではないかという気が私にはする。
まえがきによれば、思いついたことを書きとめておいて、その説明を書いたという百の小文。分量は、どれも見開き2頁。
読んでくうちに思ったんだけど、こういう体裁の本って、ちょっと(いまの?)私には向かない。
週刊誌の連載なんかで、ほかのいろんなもんのなかに、毎週こういうのが入ってるぶんには、おおっイイこと言ってるなぁとかって、楽しく読めるんだろうけど、そればっかりが並んでると、なんか食傷気味っていうか、おなかいっぱいになる。
次へ次へと読み進んでく気にならないというか。
まあ、それは今だけの話で、逆に、寝る前なんかに、どっからでもパッと開いて好きな分量だけ読んで、それなりに満足、って使い方に変わるかもしれない。
たまたまかもしれないけど、今回特に気に入った一文を引用しちゃうと、
>たとえば、ペンキ屋さんが黄色いペンキを塗っているのを見て、「ああ、あのペンキ屋は黄色が好きなのか」と思うだろうか。
ってやつ。(より多くの自由を獲得するために)カネを稼ぐために小説を書き始めたという著者らしい、プロの仕事論はためになります。
あと、これまで私が読んだ本のなかにも似たようなとこあったと思うけど、真剣に考えもしないで、いい考えが浮かばないって言ったりとか、するべきこと分かってるくせに、どうしたらいいか他人に相談したりとか、そういう態度とるひとには厳しいようなこと書いてます。
さらに、私はこれが好きだ、とか、私はこれが嫌いorこんなことが不安、みたいな表明ばっかりしてる人に対して苦々しく思ってるような記述がいくつかあるんだけど、今回はそこが面白かった。

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