kana-papa日記

娘に遊ばれるパパの日記

モコ

2014年02月02日 | 家庭
うちには茶々(トイプー)の他に三毛猫のモコがいる。モコはkanaのじじばばが飼っているのだが、今年でもう16年目になる。人間に例えたら80才。
16年前、ネコ嫌いだったうちの庭に産み捨てられていたモコ。気づかなかったら間違いなく命を失っていたが、幸か不幸か見つけてしまったのでまだ目も開かないうちからミルクを与えて面倒を見て育てた。
親ネコに育てられなかったのが良くなかったのか、モコは人に牙と爪を向けるちょっと乱暴なネコに育ってしまった。時には茶々を襲ったこともある。弱弱しい茶々は荒々しいモコに全く立ち向かうことができず、犬のくせに逃げて帰ってきた。
家猫であるにもかかわらず、私ですら体を少ししか触ったことがなく、唯一馴れているばばが面倒を見ていた。

そんなモコもこの一ヶ月、まともに食事を摂っていないとかで、おととい見た時にはもう千鳥足で歩いていた。
すっかり弱ってしまったモコは以前のように牙をむくことも爪を立てることもなくおとなしくなった。もしかしたら、もう目が見えないのかも知れない。私が触っても抱きかかえてもじっとしていてされるがまま。
フラフラ歩いているものだから、いつも日向ぼっこしていた出窓にジャンプして上がれず、私が抱きかかえて乗せてやった。

当然kana&ママもまともにモコと接したことはなく、階段でばったり遭遇した日には、「パパー!モコがいるー!」と私に助けを求めてくるのでなんとか追い払う始末。

おとといは弱弱しくもなんとか歩いていたモコだが、今日は歩くことさえままならず。
いつも寝ている2階に上がることができなくなってしまったので、お気に入りのマットを敷いたベットをダンボールで作ってみた。
動けないので気に入っているのかどうか分からない。


モコの弱り切った、尋常でない姿をkana&ママに伝えると「かなっくま」のkanaが夕食後に様子を見に来た。

papa:モコを触ったことあったっけ?
kana:頭をなでたことがある。
papa:もう平気だから触ってごらん。



kanaはおとなしいモコに安心したのか、ふさふさの毛をさすりながらモコをじっと眺める。ママもやってきてなでなで。


papa:もう何日も生きられないよ。
kana:えーっ!





水を与えると少し舐めたが、勢いが全くない。


papa:とっても軽いから、抱っこしてごらん。
kana:どうやって持つの?
papa:茶々を抱っこする時と同じ。

kanaがモコと出会って11年。初めての抱っこ。以前なら間違いなく牙をむいて「シャーッ!」としていたが、もうそんなことはない。


ベットから抜け出てヨレヨレ歩きだすが、じゅうたんでぐったり。


クマとネコ。


こんな急接近は以前なら考えられなかった。


kana:モコにはずいぶんいじめられたからなー。

急に愛(いと)おしくなったのか、モコから離れないkana。




モコが大好きだったコタツに運んでやるととても喜んだ(ように見えた)。kanaがぴったり付き添っていると、

kana:今日は(モコと一緒に)ここで寝る!
baba:だめよ。モコは2階で寝るもの。
papa:もう、そう何日も生きられない。話しかけてあげな。

kanaも寝る時間になったため、自分の部屋に戻ったところで、

papa:マッサージするか?
kana:うん。

マッサージをしながらあれこれ話していると、kanaもモコを心配している様子。今まで敵視していたモコだが、今になっては愛情を注ぐ仲。
産まれた(拾った)ばかりのモコにストローでミルクを飲ませていた時、上手く飲めずに鼻からあふれ出していた。気管支までミルクが入り込んでそのまま窒息してしまうのではないかと心配したあの頃が懐かしい。
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