政府何が何でも法案成立を・国会会期２ヶ月延期？

今国会の会期は６月２１日までとなって居て、物理的一体改革法案
の成立は無理の様に思えましたが、会期延長の話しは無く此では
短期決戦で、玉砕覚悟の一発勝負に出るのかと思われていました。

処が一応重要事項は棚上げで、三党合意が成立しいよいよ消費税
増税の採決が行われる事になりました。

民主党は党内反対派の小沢グループや中間派の説得と言う重い
課題が起きました。

自民党もハッキリ民主党に小沢切りをして、解散総選挙を約束して
貰わないと賛同出来ないと強調しています。

公明党も考えは同じだと思いますが、自民党とは思い入れが若干
相違する様です。

こんな複雑な思惑が交差する中で国会会期延長果たしてどうなるか？

自民党等はこの法案の充分な審議が必要で、会期延長を要求して居た
経緯があります。

政府としては、８月中から下旬に向けて２ケ月の延長で野党と調整を
図りたい意向です。

しかし２０１２年予算案を執行出来る債券発行特例法案が今だ目途が
立たず予算執行に支障が出る恐れが出て来た。

この方がまず優先すべき法案です。

此が人質に取られては手も足も出せません。

此方も早く解決して欲しいものです。

大飯原発再稼動準備始まる７月中発電開始か？

今朝の新聞は大飯原発再稼動が大きな問題として扱われて
居ます。

関西電力大飯原発３・４号機再稼動に同意した福井県知事
を前に、国民の生活を守るため原発再稼動は必要だと言う
考えを述べました。

是に対し福井知事は住民の協力で近畿の大電力消費向けの
原発再稼動に同意する。

國は原発の安全基準を速やかに示し、運営して欲しい旨を
申し入れました。

関電の電力事情ですが２０１０年最大需要は３０９５万ＫＷ
２０１１年２０７５万ＫＷでした。

昨年末最大供給２９４７万ＫＷ。今年５月は２７５２万ＫＷ
大飯原発３・４号機はそれぞれ１１８万ＫＷの発電能力がある。
従ってこの２基が再稼動すれば、２３６万ＫＷが発電出来ると
ソロバンを弾いて居る様です。

因みに大飯原発４基全てが再稼動すれば４７１万ＫＷの供給能力
があります。

國は此の大飯原発再稼動を起点に全国の原発再稼動を模索して居る
様です。

原発の安全性と電力の安定供給この二つの課題を適合させるには
幾つかの問題点がある様です。

今回の再稼動についても暫定的安全基準適用の限定的今夏の再稼動
と言う条件がついて居ます。

免震対策建屋棟建設・フイルター付きペイント等は平成２７年完成
防波堤施設は来年にならないと完成されないと言うお粗末。

何が何でもまずは再稼動優先で安全性は二の次と疑いたくなる様な
決定でした。

政府は今後全国の再稼動待ちの４８基の原発を稼働に持って行く
意向の様ですが、統一した安全基準の設定もままならない状況で
第二次ストレステストが出来る筈ｈがありません。

今回政府は暫定的安全基準運用にあたり、担当副大臣を現地設置
のオフサイドセンターに常駐させて監視と対応に当たらせる事に
した様だ。

事が起きたら何の突っ張りにもならないかも知れないが、無いより
ましな存在かも知れませんね。