日々好日

さて今日のニュースは

衆院選改革案民主党単独法案提出の意味するものは

2012-06-19 07:09:43 | Weblog
現在国会に突きつけられて居るのは、最高裁判決の1票の格差是正と
議員自らが、身を切って行政改革の範を示す事です。

処が選挙制度改革は、政党の浮沈に関わる事で総論賛成・各論反対の
状況で遅々として進みません。

現在衆院定数のうち300ある小選挙区をゼロ増5減にする事。
180の比例代表を80減ずる事等が民主党から提案されて居た。

処が公明党は中小政党に有利な小選挙区比例代表連用制導入を提案。

此に対し自民党は連用制は小党には有利でも民意が反映出来ず、ムダな
死票が出ると反対して居ます。

どちらの言い分も正当性が認められます。

今回民主党輿石幹事長が提案し、衆院に単独提出された「選挙制度改革
関連法案」の内容は下記の通り。


まず衆院の小選挙区はゼロ増5減で295とする。
同じく比例代表制の小選挙区比例代表定数を40減して140とする。
現在の比例代表の11ブロックを全て廃止して全国単位にする。
新たに改定された比例代表140のうち35は連用制を適用する。
本格的選挙制度改革は次期衆院選挙後に検討を始める。
最終的にはさらに定数を35減して衆院定数400を目指す。

可成り思い切った提案で現行の衆院定数480から45減で435とする。
次期衆院選後更に35減で最終的に衆院定数は400を目指すとしています。

我々国民から見たらまだ「まどろっこい」感じで此では選挙制度改革は何時
になるのかと言う感じがしてなりません。

しかし此の選挙制度改革関連法案の行方は先が読めません。

明らかに自民党や民主党に不利な法案を呑める筈がありません。

自民党は比例代表連用制導入には絶対反対で、こんな無茶クチャな法案を出して
折角合意した社会保障と税一体改革法案を潰す気かと息巻いています。

民主党内にも自分達が犠牲になる法案を何故出さねばならないかと是また反対。

公明党は一応自党の主張する連用制採用に理解は示しますが全面的導入ではない
ので是また不満です。

この案は輿石幹事長等が中に立って、公明党側に配意して自民党を揺さぶる作戦
に出たのではとも噂されます。

自民党が言う一体改革阻止とも取れかねない思い切った作戦とも思われます。

もしこの案が成立すれば全国の衆院の選挙区に相当の影響が出てきそうです。
選挙区が減らされる都道府県や選挙区の区割り変更が全国的に必要となって来る
のではないでしょうか?

何れにしても民主党は新たな紛争の種を抱えた事になりそうだ。