鎌倉駅のホームでひと際賑やかな笑い声がした。
真新しい制服の中学生のグループ、たのしそう。
入学してまだ1週間ぐらいでしょうか、友達出来たのね、よかったわね。
中学生活は私は本当に楽しかった、努力したことがそのまま結果に出た手ごたえのある数年でした。
でも、そのあとは・・・・、なかなか思うようにいかず挫折の数年間が。
得意なことより苦手が多いことに気が付き、周りの人達は皆、楽々生きているように思えてならなかった。
半世紀も前の事です、おさげ髪にセーラー服のクミコちゃんは可愛かった(自分で言うか!)
漠然と、恋のときめきも風が運んできて「私の中のわ・た・し」を見つめ始めていた。
ペギー葉山さんが亡くなられた。
「学生時代」は、確かご自身の母校、青学の思い出と聞いたことが。
蔦の絡まるチャペルも、大学の図書館のノートとインクのにおいの経験のない私には、
まぶしいような歌だった。
「でも、学ぶことは一生で、人生は大学で教える科目のようなものではないのよ」
写真の中学生の背中に、偉そうにそう語りかけた私です。